自然保護隊。名の通り自然を保護し動植物を密猟者等から守る部隊、極地への派遣もあり人気の少ない部隊だけど私は大好き
数日前に雨水さんに一緒に行ってもらえないか相談を持ち掛けたけどアッサリ断られた
・・・むぅ
「キャロの好きなようにすれば良いんじゃないかな?」
「フェイトさん」
「雨水さんも口では文句は言うかもだけど、きっとキャロの事を考えてくれるよ」
フェイトさんに相談してみると、とても心強い言葉を頂いた
「でも雨水さんをむりやり連れていくのは・・・」
「雨水さんを自発的に行かせる方法・・・んー私も雨水さんの事は鑑定師と講師をしている事くらいしか知らないもんなぁ、なのはなら如何するかな?」
「なのは、さん?」
「あ、私の友達なんだけどね?説得するのがとても上手なんだ」
それは凄い特技ですね
あのダラけた雨水さんにも効果あるんでしょうか
「あの! その人に雨水さんの説得を頼めませんか?!」
「ん、んー大丈夫かな? 確か来週くらいになのは休みがあるって言ってたし」
「よろしくお願いします!」
私が頭を下げるとフェイトさんは困ったように微笑んで分かったと一言返してくれた
◇◇◇◇◇◇
一週間後、私は雨水さんの休みを高町なのはさんの休みと合わせてもらってこの間の雨水さんが買ってきてくれた美味しいケーキのあるミッドの喫茶店で合流するように取り付けてもらった
「初めまして」
「初めまして高町一尉、武勇伝は私の部署にまで轟いていますよ」
「お恥ずかしいです」
どうやら名前くらいは雨水さんも知っていたようです
いつにも増して表現が硬いのは一応上官だしな~とか考えているに違いない
「フェイトさんは久しぶりですね」
「あ、うん」
「今日は何か話だそうですが、キャロが何時もご迷惑をすみませんね。お二人とも忙しいでしょうに」
「全然! 全然そんな事ないよ! キャロの役に立てて私嬉しいもん!」
「にゃはは、私も今日は暇だったから問題ないよ」
雨水さんはフェイトさんを見て高町さんを見たあとに礼儀正しく上官に対する態度を取ったあとに少し失礼と言って私を二人の見えない所に連れ出した
「あれは何だ」
「フェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官。私の保護責任者でやさしいお姉さんじゃないですか」
「問題はそっちじゃねぇ! あの砲撃魔の事を言ってるんだ! もしかして今日会わせたい人ってあの人か?!」
砲撃魔って女性に失礼ですよ、雨水さん
「そうです」
「~ッ! キャロぉー、別に俺は高町一尉が嫌いと言う訳では無いんだが余りあの人とは関わりたくないんだよ」
「え? なんでですか?」
「噂は尾ひれがつき易いもんだけどそれでも、あの高町一尉の噂は他の二人を群抜く」
それから雨水さんは前に生徒から聞いた話を教えてくれた
何でも、高町さんと本局部隊のデモンストレーションの様な模擬戦があったらしいのだが、そこで高町さんは一人で本局屈指のエリート部隊を圧倒しその場で生徒までをも撒きこみ無双したそうだ
「ま、まさかぁ」
高町さんは話では砲撃型、砲撃型はチャージに時間が掛かったりと強力な前衛が居て初めて役に立つポジション。そんな一人で無双だなんて
「ああ、俺も尾ひれが付いたんだとは思うんだが・・・その、あの人の魔法センスが異常なのは何と無く分かるんだよ」
「と、ともあれ! 早くもどりますよ! お二人ともまってますし!」
「やだなー、マジなんで俺なんかが・・・ヒューズぅー、今こそお前の出番だろぉ?」
何故噂だけで此処まで恐がっているのかは不思議でしたけど呼んでおいて帰る訳にもいかず雨水さんは渋々戻った
しかし高町さんに笑顔を向けられた時は凄い苦笑いになってたけど
満を期して管理局の白い悪魔こと高町なのは登場です!
コミックでのなのはさんの戦いを見てるともう常識なにそれ美味しいの?状態ですよ