召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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百六十八話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

ヴィヴィオVSイクス→ヴィヴィオが魔力切れの気絶でイクスの勝利→イクスがトドメを→念の為のシスターシャッハと二回戦→流石はイクス、ふらふらの状態でも十分な戦いをした

 

あの戦いの後、イクスとヴィヴィオはとても仲良くなった

 

 

「ちぇすと」

 

「にゃー!」

 

 

あれ? そうでもないか

 

とは言っても、前みたいにヴィヴィオを遠ざけるみたいな事はしていない

 

 

「シロー! 二人が裸で追いかけっこしてるからタオル~!」

 

「わんっ! 分かった~」

 

 

タオルを持って風呂場から飛び出したヴィヴィオをキャッチする

 

それを見たイクスは安心した様子で自分にもタオルを巻いた

 

 

「キュクル~」

 

「・・・うわぁー凄い久しぶりに見た」

 

 

最近何処に行っていたのか一切姿を見せていなかったフリード

 

 

「キュクキュ!」

 

「どうした?」

 

 

フリードは俺の目の視線に合わせる様に飛び上がる

 

 

「ネックレス?」

 

 

いや、端末だな

 

これを渡すようにキャロに言われたのか?

 

 

「受け取った」

 

 

端末内のデータを俺のに移して再生してみる

 

・・・おっちゃん?

 

 

「よー! お前ら元気にしてるかー!」

 

「・・・。」

 

「まったく、あれから全然遊びに来ねぇからこっちから連絡しちまったじゃねぇか。しかし何でフリードは野生の竜種と飛んでいたんだ?」

 

 

ここ数日竜種と飛んでいたらしい・・・まさか擬似誘拐の時のとか?

 

しかしあそことおっちゃんの居る世界は違うからまた別か?

 

 

「まぁそれも今度聞くか! とにかくいい加減に遊びに来い! 俺の娘も紹介するからよ!」

 

「・・・今度暇な時にでも行くか」

 

 

まぁ事件も終わったし六課のキャロも休みを取れるか

 

 

「じゃ! キャロちゃんとよろしくやれよー」

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

次の休日

 

俺とキャロの思い出の地と言えば聞こえは良いが単なる森だ

 

 

「二人っきりのデートですね、秋春っ」

 

「フリードも居るけどな」

 

 

暫らく歩いていると元気そうな女の子が仁王立ちしていた

 

・・・正直関わりたくない

 

 

「おまえらが父さんの言ってた人だな! オレはハリー・トライベッカ、よろしくな!」

 

 

トライベッカ

 

おっちゃんの姓を初めて知った瞬間だった

 

 

「あのおっちゃんからこんな可愛い子が・・・」

 

「ハハッ! お世辞でも嬉しいなっ!」

 

 

確か年齢はキャロと同じくらいって言ってたな

 

 

「ハリーちゃんは学校とか行ってるの?」

 

「ちゃん?! んー慣れねぇが・・・ああ、エルセアの私立学校に」

 

「学校行ってるの? 良いなぁ~、わたしも一回くらいは行ってみたいな」

 

「えとキャロさんだったな。オレからしたら、オレと同じくらいで立派に働いてるのがスゲェって思うけど」

 

 

まぁそうだよな

 

この子もおっちゃんがあんな性格だから多少は大人っぽくなっているんだろうけど・・・

 

 

「魔法とかは?」

 

「来年のDSAAの初出場に向けて修行中!」

 

「「DSAA?」」

 

「正式名は、ディメイションスポーツアクティビティアソシエイションって言って、魔法戦競技で世界最強の十代を決める大会って言えば分かるか?」

 

 

世界最強の十代

 

ギリギリだけどイクス達に参加資格は無いか・・・肉体年齢十歳超えてなかったはずだし・・・

 

 

「へーとにかくデカイ大会ってのは分かった」

 

「ま、それだけ分かれば十分だなっ! って着きました! オレは今日にはミッドに帰るんで」

 

「そうなのか、おっちゃんには会ったのか?」

 

「はい、父さんを殴るのは・・・挨拶は済ませたぜ!」

 

「遅い!! 訂正するのが遅い!」

 

 

格闘技か、キャロと良い勝負になるのかな?

 

しかし自然保護も大事だけど家族を放ったらかしにしているんだから、それくらいの罰は当然か

 

 

「ハハッ、まぁとにかくゆっくり父さんの守ってる場所を見ていって下さい」

 

「俺らも働いていたから知ってるんだがな」

 

「そうだった」

 

 

しかしこの子は礼儀正しいのか正しくないのか曖昧な子だなぁー




vividのキャラクターは登場回数が少ないから口調が掴み難いです

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