召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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百五十五話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

八神二佐が遅れて登場→お願い事を言ってみる→難なくOK→無駄に気を使う→暗い雰囲気は苦手→リインフォースツヴァイ空曹長を連れて早々に退散

 

自宅に戻ると珍しく誰も居なかった

 

なので、リインフォースツヴァイ空曹長には部屋で待って頂く事にした

 

 

「男の人の部屋は初めてですぅ~」

 

「そうなんですか?」

 

「はい。はやてちゃん、そう言うのは全然無いですから」

 

 

何と無く分かる

 

まさかフェイトさんほど仕事が好きそうにも見えないけど、六課メンバーは少なからず、仕事のし過ぎの様な気がするからな

 

 

「それより紹介したい子ってどんな子なんですかぁ?」

 

「一言で言うならリイン空曹長と似た者同士って感じですかね」

 

 

もしくは似た物同士と言い換えた方が良いのか・・・

 

 

「リインとですか? 楽しみですね~」

 

 

しかしアギトもそうだけど誰も居ないのは珍しいな

 

 

「たっだいま~」

 

 

タイミング良過ぎだろ

 

しかも声からしてアギトか

 

 

「ん! マスター帰ってんじゃん! やった~! イクスさんも居ないし独り占め~!」

 

 

欲望が剥き出しだな

 

リインフォースツヴァイ空曹長が微笑ましそうに笑ってるぞ

 

 

「アギトー! お客さんが来てるから、心の声は小さく言った方が良いぞ~!」

 

 

ゴッ! と一回大きな音がしたと思ったら、鼻を少し赤くしたアギトが慌てて部屋に入ってきた

 

 

「おかえり」

 

「マスター! も、もしかしてさっきの・・・ってバッテン! なんでてめェが!!」

 

「アギト?! え? え? 如何言う事ですか?!」

 

「ん? 二人とも知り合い? ・・・だったら話は早いな。あーそれとイクス達は?」

 

 

遅くなるなら俺が夕食を作らないといけなくなる

 

 

「ああ、えと、ルールーはルールーママの所で、五番じゃなくて・・・チンクはナンバーズの所、イクスさんが図書館、シロとヴィヴィオは二人でお見舞いに行って買い物、キャロさんは知ってると思うけど仕事だ」

 

「おー見事に予定がギッシリ」

 

「あ、うん。だから、あたしも今日はマスターと二人っきりって・・・わーッ!! 忘れてくれーーッッ!! って言うか忘れろバッテンチビ!」

 

「私ですかッ?!」

 

 

さて、それならゆっくりとアギトをリインフォースツヴァイ空曹長に紹介できるな

 

 

「リイン空曹長、この子が話しに言っていた子です」

 

「え? アギトがですか?! って言うか何で此処に居るのか聞いてないんですよぉ?!」

 

「まぁまぁ、あとは融合騎同士。長話でも」

 

 

無理やり押し付けて退散しようとすると二人からそれぞれ袖を捕まれた

 

 

「マスター置いてかないでくれよ~」

 

「ちゃんと話して去るですよぉ? 雨水三士」

 

「まー提案者が俺だけに無責任には出来ないか」

 

 

アギトの正式ロードを探すにも、リインフォースツヴァイ空曹長との人脈は役に立ちそうだしな

 

 

「あ、分かったぜ! バッテンチビとの決着を付ける為って事だな、マスター!」

 

「いや、お前らの因縁なんて知らねぇし」

 

 

想像以上にテンパッてるな

 

 

「アギトって家だと何時もこんな感じなんです?」

 

「んーもっと落ち着いているんだが・・・」

 

「なんて言うか・・・女の子って感じですねぇ~」

 

「そうか! バッテンチビ! お前まさか赤いロードに捨てられてマスターを奪いに来たな!」

 

 

なにが、そうかだ

 

一ミリも掠ってない

 

 

「失礼ですぅ! 捨てられてません! それにバッテンじゃなくてリインですよっ!」

 

「アギト。取り合えず深呼吸でもして落ち着いたらどうだ? さっきのは俺もリイン空曹長も忘れるからさ」

 

「うぅ~」

 

 

まぁ俺もリインフォースツヴァイ空曹長も忘れる気なんて無いけどな

 

 

「はぁ・・・でもアギトが幸せそうで良かったですよ。前は・・・まぁ言わなくても良い事でしたねっ!」

 

 

え? そこで止められると気になるんですけど・・・

 

 

「マスター・・・結局なんでコイツを?」

 

「それはだな・・・ふふっ聞いて驚け! そろそろ正式ロードを見付けないと、流れで俺が本当にマスターになりそうなんでリイン空曹長の知り合いのベルカ騎士を当たろうと思った訳よ!!」

 

 

したり顔で指した人差し指をぐにゃりと反対にされた

 

 

「ふんっ・・・バカ」

 

 

・・・滅茶苦茶痛い

 

 

「・・・あのーリインも居ますよぉー」

 

 

この後、意味不明な自己主張を繰り返すリインフォースツヴァイ空曹長と、怒るアギトを気にせずに俺は指を押さえていた




もちろん二人ともフルサイズ状態です

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