召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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百二十七話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

フェイトさんが消えて暫く高町一尉が現れた→物凄いネガティブ思考に変わっていた→ともかく六課の作戦を見てみると、なんとスカリエッティのアジトを強襲する計画を立てていた→しかも高町一尉はロストロギア指定のゆりかごを壊す気らしい

 

聖王家の遺産のゆりかごを壊したいらしい

 

まぁ一応念の為と、現所有者である最後の聖王ヴィヴィオを呼び出した

 

 

「ヴィヴィオちゃん!」

 

「アキ~、このおねーさん。だぁれ?」

 

 

あ、画面から高町一尉が消えた

 

 

「高町一尉。貴方とヴィヴィオが会ったのは一回くらいですし、仕方無いですって」

 

 

まぁヴィヴィオの為にかなり頑張ったんだろうから報われないよな

 

 

「そ、そうだよね」

 

 

一応立ち直ったようだ

 

 

「あきぃー、やきゅうゲームしよぉー」

 

 

また消えた

 

 

「まぁまぁヴィヴィオに真面目な話は無理ですって」

 

「なにおー!」

 

 

仕切り直して・・・

 

 

「ヴィヴィオちゃん、ゆりかごって知ってるかな?」

 

「ゆりかご? ・・・しらない」

 

 

知らない?

 

んー確か人造生命体で此処までハッキリ人格が有るのは、元になった人格が存在しているだったよな

 

そしてヴィヴィオは聖王女オリヴィエのクローンで恐らくゆりかごの鍵として聖王の鎧を狙って作られたと思われる

 

だとしたら少なくとも記憶転写の際には、その辺の固有スキルについては転写されているはずなんだが

 

・・・もしかして特定条件が揃うまで記憶にロックが掛かってるのか

 

 

「知らないか・・・うーん、えとね。ゆりかごっておっきな船があるんだけど、危ないから壊しても良いかな?」

 

「こわしちゃうの?」

 

 

ヴィヴィオの事だから純粋にもったいないとか思ってるんだろうなー

 

ってかゆりかご自体を知らずに大きな船と説明されても危機感出ないと思う

 

 

「仕方ない。こればかりは重大な事だし・・・高町一尉、五分程ヴィヴィオともに外れますね。ヴィヴィオにゆりかごの資料を見せたいので」

 

「あ、はい。宜しくお願いします」

 

 

観察眼っと

 

聖王 ヴィヴィオ 封印解除条件 一定以上の魔力及びロストロギアとのリンカーコア融合

 

・・・ふむ、ベルカ王家の秘術を使用した段階で覚醒させるのか

 

ちょうどこの間ガジェットから手に入れたジュエルシードがあるし覚醒させてみますか

 

 

「ヴィヴィオ、ちょっと苦しいかもだけと我慢してね」

 

 

イクスの時のマリアージュコアと違ってロストロギアとしてのレベルは低いので難易度は低いはず

 

 

「ん? ・・・いたいのやぁー」

 

「まぁそうだな、イクスは大した事ないって言ってたけど明らかに涙目だったし・・・」

 

 

あのイクスが涙目になったと聞いた途端にヴィヴィオが逃げた

 

が俺も同じ立場になったらすぐに逃げると思っていたので驚きもせずにすぐに捕獲した

 

 

「まぁまぁ折角頑張った高町一尉の為にヴィヴィオも頑張ろうねー」

 

「いーやー! ヴィヴィオかんけぇないー!!」

 

 

・・・それ、モニター越しで高町一尉が聞いていたら、今度こそ立ち直れないんじゃないか? ヴィヴィオの言い分も分かるけどさ

 

 

「しょうがない、確かにヴィヴィオが痛い思いをするのは理不尽ってもんだよな。ならベルカ王の先輩から話を聞くか・・・イクス~!!」

 

 

何処に居るかは知らないが、大きな声で言ったのが聞こえたらしくすぐに足音が聞こえた

 

 

「如何しました? 秋春様」

 

「うん、ちょっとね。ヴィヴィオにベルカ王家血筋の秘術のロストロギアとの融合を教えてやって欲しいんだ」

 

「・・・いまですか? ヴィヴィオはまだ幼過ぎるのでは」

 

「ゆりかごが見付かったらしくてね」

 

「一大事ですね。了解しました、ヴィヴィオ、貴方にはオリヴィエ程とは言わずとも聖王家を背負えるくらいの王として覚醒してもらいますよ」

 

 

嫌そうにするヴィヴィオに一目もくれずイクスは隣の部屋に連れて行った




・・・なのはさん

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