召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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百二十二話~side なのは~

第一級次元犯罪者ジェイル・スカリエッティアジトへの強襲作戦

 

会議

 

 

「・・・それで?」

 

 

古代遺物管理部機動六課はスカリエッティをリーダーにした戦闘機人の数名とガジェット多数により壊滅的な被害を受ける

 

そして六課は本部を巡航L級8番艦次元空間航行艦船アースラに移した

 

 

「それでってなんやろか? なのはちゃん」

 

「うん、はやてちゃん。私達に何か言う事は無いのかな?」

 

 

今現在、この会議にフェイトちゃんは出席していない

 

理由を話すと、とても長くて重い話になるんだけど一言で纏めると、フェイトちゃんは目下ストライキ中なのです

 

まぁ公務職のフェイトちゃんがストライキを起こすのは駄目なんけどね

 

 

「んー・・・頑張ってな?」

 

「いや、励ましの言葉じゃないよッ! ・・・雨水さんが拘束されてる収容所に行ったんだけど、居ないのはなんでかな?」

 

「・・・。」

 

 

はやてちゃんが物凄く真剣な顔で悩んでいるとシグナムさんが私とはやてちゃんの間に割り込む

 

 

「主はやて。教える必要など有りません」

 

「・・・シグナム」

 

「ふぅ、調子に乗らないで・・・必要はあるよ、シグナムさん。それにね、今は私とはやてちゃんがお話中なの・・・退いて」

 

「ーッ!」

 

 

も、もちろん脅しだからね!

 

脅しなんてした事ないから、少し大袈裟な気もするけど・・・

 

 

「な、なのはさん? 落ち着いて下さい」

 

「・・・スバル」

 

 

別に本気じゃないよ?

 

まさかスバルったら本気で私が怒ってると思ってる?

 

・・・怒ってるけど

 

 

「なのはちゃん・・・もう少し、もう少しだけ私に付き合って・・・お願いや」

 

 

はやてちゃんは私の目の前まで来て頭を下げる

 

・・・はやてちゃん

 

それはフェイトちゃんにするべきじゃない?

 

 

「はやてちゃん。私達は十年の長い付き合いだから飛んで欲しいって言われたら飛ぶし、一緒に戦って欲しいって言ったら戦うよ?」

 

「うん、ありがとな」

 

「でもさ、やっぱり不安なの・・・特にフェイトちゃんは、ね」

 

「キャロやね」

 

「そう、分かってるんなら良いんだ・・・私は私のする事をするだけだから」

 

 

・・・あとは、はやてちゃんとフェイトちゃんの話だよね

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

「なのは!」

 

 

会議が終わるとすぐにヴィータちゃんが追い駆けて来た

 

 

「何かな? ヴィータちゃん」

 

「あ、いや・・・はやての事。怒ってるだろ?」

 

「うん、そりゃもう怒ってるよぉ~」

 

 

困った様に此方の様子を伺うヴィータちゃんにはワザとおどけてみせる

 

ヴィータちゃんは・・・主想いだよね

 

きっと守護騎士の皆が居る以上は、はやてちゃんは自分を見失う事は無いと思う

 

 

「そ、そうか・・・フェイト隊長は如何なんだ? 最近会って無いんだが・・・」

 

「あー・・・フェイトちゃん?」

 

「ん? なんだ? やっぱり相当怒ってるとか?」

 

「怒ってる事には・・・怒ってるんだけど・・・」

 

 

あれはもう怒ってるとかって次元じゃないと思うのは私だけ?

 

私もお母さんが怒った時に誰も止めれなかったのを遠い昔に忘れられない記憶として残ってるけど、なんて言うか、そんな感じだと思う

 

・・・母は強しは本当なんだね

 

 

「大丈夫だよ! フェイトちゃんも、何だかんだ言ってはやてちゃんが色々頑張ってるって知ってるから!」

 

「・・・そうか、良かった」

 

「だからヴィータちゃんも作戦に備えてゆっくり休んだ方が良いよ」

 

「そうだな、そうする・・・悪かったな! 引き止めて!」

 

「気にしないで!」

 

 

はやてちゃんも色々頑張ってる、か

 

皆で分け合えば重荷は少しは軽くなるし、友達ってそう言う時にこそ必要だって私は思うんだけどなぁー

 

 

「はぁ・・・落ち込んでいる場合じゃないよね」

 

 

前はビックリさせちゃって、あんまりお話出来なかったから早くスカリエッティを捕まえてヴィヴィオちゃんの安全を確保しなきゃね!




六課内ですれ違い

・・・そしてこの舞台裏では雨水とキャロの鬼ごっこの真っ最中

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