麦わらの一味の一人「一夏」   作:un

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五十三話 反撃と覚悟

 地上にて一夏と秋人が和解した頃、時を同じくして地下ではーー

 

「死にやがれ!!」

 

 オータムが叫びながら折れた槍をガスマスクの兵の胸に突き刺しガスマスクの兵は声を上げずに倒れ大きな地下部屋には銃弾や矢が壁に突き刺さりこの戦闘がどれだけのものだったのか物語っていた。

 

「さて、邪魔は消えたところで後はお前らか」

 

兵を倒し終え千冬が残り一本になった刀をオータム達に向けた。オータムは弾が残り少ないアサルトライフルを千冬に向けて構える。

 

「ふざけんな!! 今すぐに…」

 

「待ちなさい、オータム」

 

 スコールがオータムの前に出る。一瞬だが、二人は合いアイコンタクトをしてスコールが千冬に向く。

 

 数年前の誘拐事件。ある国が千冬のモンド・グロッソでの辞退を狙って一夏と秋人の誘拐を企てた事。さらに千冬の遺伝子を入手し自分達の組織で役に立つ兵を作る目的で、二人の捜索で借りができたドイツで教官をしていた時に遺伝子情報を採取したことなど、揺さぶりをかけるためスコールが話す。

 

 スコールの背後ではオータムが引き金に指をかけいつでも撃てるようにしていたが

 

「何を今さら、そんなものはとっくに知っている。それに、こんな所に貴様らがいるということは、どうやら亡霊もすでに用済みと言うことか」

 

「なっ?」

 

「どうゆう事かしら?」

 

 二人の予想を裏切りすでに知っていた千冬は冷静だった。

 

 束達の調査で既に、革命軍があらゆる組織に深く入り込み裏で糸を引いている事も知っていた。

 

 ナターシャ達、IS部隊を魔の海域に送った軍の上層部。

 

 さらに、巨大な権力を持つIS委員会や世界的犯罪組織。

 

 そして世界の闇で活動するファントム・タスクも同様に革命軍の手のひらで踊らされている真実が千冬から語られた。

 

「ふざけんな!!」

 

「そんな話を信じろと?」

 

 話を信じる気がない態度を見て、千冬は一度ため息をつき。情報端末をオータム達に向け投げた。二人は投げられた情報端末を見て

 

「こいつは!?」

 

「組織の機密情報が…」

 

 端末には、ファントム・タスクの機密情報だけでなく世界中の軍やIS委員会の今回のサミットに関する重要度の情報があった。

 

 さらに、一夏が島から手に入れた情報から今回のサミット襲撃にあたり必要なくなった戦力――ファントム・タスクを含めたいくつかの組織も消すのが計画されていた。

 

 二人は千冬の話を信じたのかオータムは千冬に向けていた銃を降ろし、悪態をついて壁を強く殴った。

 

「クソがっ!! なめた真似しやがって!!」

 

「そんな、組織が…」

 

 革命軍により後ろ盾も何もかも失い戦う気がない二人を見て「さっさとここから消えろ」とだけ言い千冬は地上への階段を上っていく。

 

(…私も甘くなったものだ)

 

 家族を誘拐した敵を殺さずしかも真実を教えてしまった。今までの自分ではしなかったことに自分が変わったのだと感じつつ千冬は扉を開いた。

 

「なっ!?」

 

「織斑先生!?」

 

 突然入ってきた千冬に、一夏に寄り添っていた簪と楯無が驚く。

 

「千冬さん!?」

 

「ね、姉さん…」

 

 一夏の血で染まった手で握り合う箒と秋人の二人は目をそらし、マドカが千冬の前に動き二人の姿を隠すように無言で立つ。

 

「無事だったか千冬姉ぇ」

 

「あたり前だ、その傷は」

 

「敵にやられた、それだけだ」

 

 秋人に刺された傷をごまかし、介抱してくれた姉妹から離れる一夏。

 千冬は何か言いたそうな顔をしたが、ため息をつき追及しなかった。

 

「連中をこれ以上好きにはさせん、更識姉妹、秋人、箒。お前たちは逃げたいならそこの地下から今すぐに逃げろ、止めはしない。」

 

 千冬の言葉を受け四人は

 

「私は、逃げません」

 

「私もやらせていただきます」

 

「僕は、もう逃げたくない」

 

「わ、私もやります!!」

 

 四つの迷いなき答えが出て千冬は口元に一瞬笑みを浮かべ、マドカは一夏に近づく。

 

「無理はするな、戦闘は私が全てやる」

 

「大丈夫だ、まだやれる…それと、さっきの事は言うなよ?」

 

 秋人のつけた背中の傷のことを言い、一夏は顔色の悪いままマドカの頭に手を置きマドカは顔を赤くした。

 

 既にマドカの事は秋人達には伝えており、最初は驚かれたが一夏は強くマドカを「家族」だと言い、最初は戸惑ったが秋人は何も言わず頷いた。

 

「一夏君~~?」

 

「何しているの?」

 

 一夏の背後にて二人の少女が迫りくる。二人もマドカと同じように撫でて欲しいと目で訴え、一夏はため息をつき二人の頭をなでる。

 

「これでいいか?」

 

「うん…」

 

「やっと女の子の気持ちが分かってきたわね?」

 

 一夏は両手から感じる柔らかい感触と甘い匂いを感じ、すぐに手を離した。

 

 傍で箒がそんなやり取りを見るが不思議と怒りも嫉妬もなく、納得した顔をして秋人に寄り添った。

 

 千冬がわざとらしく咳払いをしつつ、ポーチからウサギの形をした情報端末を取り出し箒に渡す。

 

「あの、これは…?」

 

「束の奴から渡された、そいつはお前にしか使えないようにしてある」

 

 姉の名前を聞き箒がウサギ型の端末を強く握りしめる。束に言いたい事は山ほどあるが、今はやるべきことをやるしかない と覚悟を決めて顔を上げた。

 

「まずは敵を排除し、奴らのーー」

 

 千冬からの作戦指示を受け、一夏達は行動を開始した。

 一方で別の部屋ではーー

 

「ふざけんじゃないわよ!!」

 

「誰が貴様らに協力するか!!」

 

 大部屋にて鎖を巻き付かれ、兵に囲まれた鈴達が白衣を着た男「教授」に向け吠えた。

 

「はぁ、まったく…IS乗りというのは」

 

 教授は一度ため息をつく。彼は鈴達の持つ能力に興味を持ち、その力をどこで手に入れたか? それともISの進化で得たものか? と質問攻めをするが彼女達は答えない。

 

 教授は研究のために彼女達に「協力」をお願いするが、拒絶されてしまい

 

「この手は使いたくはなかったのですが…おいアレを用意してくれ」

 

 兵に指示を与えると、部屋のモニターに電源が入る。

 

 モニターにはどこかの部屋に閉じ込められたIS委員の女性幹部と政府関係者。さらに警備にいた操縦者たちの姿が映し出された。

 

「あなた達IS乗りはさもあたり前のように、自分達より下の人間を見下したがる。その結果、社会がおかしくなり女尊男卑なんてものができてしまった。例えばミス・オルコット。あなたは確か学園で織斑秋人君を侮辱するような事を言ったそうだが?」

 

「そ、それは…」

 

「それだけではない、ラウラ君も日本人を平然と侮辱した。この当たり前のためにどれだけの人が苦しみ、死を選んだか分かるかね? 君たちは償わなければならないのだよ、私を含む大勢の者に…死という謝罪をもって」

 

 モニターに映る部屋に怪しい色をしたガスが放たれる。これは魔の海域でナターシャ達にしたのと同じで、ISに乗った女どもに死と地獄を味わせる教授が気に入っている処刑方法だった。

 

「「やめて!!」」

 

「「死にたくない!!」」

 

「「助けて!! 私だけでも!!」」

 

 悲鳴が上がり死にたくない一心で他人を押しのけガスから逃げようと閉ざされた扉を必死に叩くが強固なセキュリティシステムで閉ざされた扉は開かない。

 

「どうだね? 散々見下していた男に殺される気分は? これは自業自得だ。今君たちの醜い姿は世界中に配信している、最後の時間を楽しみたまえ」

 

 教授がマイクを使い、毒ガスから逃げる人々に言い放った。

 

 実際にこの状況は世界に配信され、毒ガスから逃げたくて涙と叫びをあげる委員達を見て

 

「社会のゴミ一掃」

 

「毒ガスなんて本格的だな~~」

 

「革命軍万歳!!」

 

 と、まるでアニメを見ているかのような感覚で人々が書き込みをしていた。

 

「や、やめなさい!! こんな事おかしいわよ!!」

 

「おかしい? そうさ、おかしくなった社会を正すために我々はこうして戦っているのだよ? それに、君たちIS乗りが全ていなくなれば世の中はとてもきれいになる。とてもいいことだ」

 

 人の命を何とも思わない、何か狂気に取りつかれた教授を見て叫んでいたシャルが

「狂ってる」とつぶやいた。

 

「そうさ、奴らが私の全てを奪った!! 今度は私が奪い、蹂躙する番だ!!」

 

「き、貴様ら!!」

 

「おかしい…こんなのって、おかしい…」

 

「あなた達はもはや人じゃありませんわ!!」

 

「ひどい、こんな…」

 

 ガスが充満していく部屋を見て満足な顔をしている教授に向け ラウラが怒り、シャルが目の前の現実に涙を浮かべ、セシリアが目の前にいる外道たちに叫び、鈴は恐怖した。

 

「ひどい? 今まで私達にしてきた事なのに何を今さら? まだですよ、まだ償いは足りないのですから」

 

「や、やめてっ!!」

 

 鈴達の静止の声聞こえず教授による憎しみを満たす「処刑」が止まらない。

すでに心が耐え切れなくなった鈴は涙を流して目を閉じた。

 

(助けて…助けてよ、一夏…)

 

 鈴が心の中でつぶやいたその時、換気口から流れていた毒ガスが止まった。

 

「な、なんだ!? 何故ガスを止めた!?」

 

 教授が異変に気付き叫んでいるとモニターに映る部屋に、さらに異変が起きる。

 

 突然、扉がバラバラに切り裂かれ「悪趣味なことしてんじゃねぇよ!!」とモニターから聞きなれた声がした。

 

 鈴が顔を上げると、人質達がいる部屋に三つの人影があり

 

 一人目は黒い外套をまとい、手に西洋の剣をもった男。

 

 二人目は、ボディースーツを着込んだ日本刀を持つ長身の女性

 

 三人目はナイフを持った少女の姿があった。

 

「一夏!?」

 

「お、織斑先生!?」

 

「それに、あの方は…」

 

「教官に似ている…?」

 

 一夏と隣にいる千冬とマドカを見て、人質や鈴達が驚いていた。さらにこの映像の配信を見ている外の人間たちも処刑が中断され次々と書き込みをしていく

 

「織斑一夏!?」

 

「まさか、黒騎士だと!!しかも、ブリュンヒルデまで!!」

 

「おい、あの娘。ブリュンヒルデにそっくりだぞ!?」

 

「おいおい、これからいいところなのに邪魔だ!!」

 

 一夏達が破壊した扉から人質たちが我さきに逃げていき、一夏は部屋にある監視カメラに向けて剣を向けると

 

「いい加減にしやがれ!! そんなに女が憎いのかよ、教授!!」

 

「たかが地位を失った程度でこれか」

 

「所詮はクズだな」

 

 一夏達の言葉に冷静を失った教授は怒り狂い、部屋のガスを再度流そうと操作するが何も起こらない。

 

「馬鹿な、何が起こって…っ!?」

 

 突然、世界中に配信していた映像が消える。数秒してから再び映像が蘇るが表示されていたのは教授の顔が映った写真と彼の全てのプロフィールが流れていた。

 

 教授の本名から生まれた年。さらに、地位も名誉もあった研究機関に所属していたが、ささいなきっかけでIS委員の女性たちに目をつけられ、研究機関から追い出されたことまでまさに彼の全てが世界中に流れてしまった。

 

 そして、それを見た者達はーー

 

「なんだ、だせぇおっさんがこんな事してたのかよ」

 

「こんなんただのの八つ当たりだろ? 」

 

「え~~そんな理由でガス使ったりしたのかよ? うけるww」

 

 

「おさっんなんかどうでもいいから、さっさと女どもの悲鳴を聞かせろ!!」

 

 さっきまで革命軍を支援する姿勢から手のひらを返した書き込みが流れ教授が力なくその場に座りこんだ。

 

 自身の全ての情報が世界に流れ取り返しがつかなくなっただけでなく、映像を見て革命軍を支持していた者達からの侮辱とあざけりに教授の心が音を立てて崩れていった。

 

「それと、さっきから映像見て書き込みしてり奴ら!! 笑ってんじゃねぇ!!」

 

 映像が一夏を映し彼の怒りの怒声が響くと画面を見て書き込みをしていた世界中の人間が一夏に恐怖した。

 

 まるで心臓を握りつぶされるような威圧を感じ女の悲鳴に笑っていた者達は命の危険を感じて我先に端末の電源を消していく。

 

「一夏…」

 

 モニターに写る一夏を見てさっきまで怒りと絶望の表情を浮かべていた鈴達の顔色が変わった。そして、一夏は

 

「待ってろ鈴!! 今から助けにいく!! 死んでも俺は助けてやるからな!!」

 

 一夏は叫び光剣でモニターを切り画面には何も映らなくなったーー

 

 

 

「もう、死んでも助けるなんて。私には言ってくれないのかしら?」

 

 4、5人の兵士達が倒れている通信室にて先ほどの一夏の言葉にふてくされる楯無。

すでに制圧した通信室にて、箒あてに束が作りあげた端末を使い世界中に配信していた映像を停止させ、教授のプロフィールを流すなど全ての通信システムや毒ガス装置のコントロールを得ていた。

 

「簪。他の人質達も解放するぞ」

 

「了解…扉を解除」

 

 箒と簪がコンソールを動かし閉じ込められている部屋の扉を解除していき人質達を解放していく。

 

「どう? 秋人君?」

 

「はい、さっき兵達の端末に中庭に集合するよう連絡を入れました。けど、グングニールの操作している装置はここには…」

 

「やっぱり別の場所にあるか…それさえ破壊できればいいんだけど…」

 

 ISを展開できなくするグングニールさえなければ外部にいるIS部隊が救援に来て形成を変えることができるのだが、こうして会場のシステムと人質を解放できたのは大きな反撃の一歩だ。

 

 千冬からの作戦で、一夏達が囮と敵の排除をし秋人達がシステムのコントロールを奪い敵のかく乱と役割を分けて動いていた。

 

「後はグングニールをどうにかすれば…頼んだわよ一夏君」

 

 楯無は祈るようにつぶやき、監視モニターに映る人質達を誘導する一夏に向けつぶやいたーー

 

 

 

「一夏の奴…もう来たのか」

 

 島の中心にある重要物を納める金庫部屋にて弾がつぶやいた。島のあちこちから聞こえる銃声や人質達の声を聞き、一夏が来たことを察し弾は作業を進める。

 

 今、彼の目の前には白く強大なタマゴの形をした機械「グングニール」が置かれてあった。

 

 このグングニールは特別でISの妨害電波はもちろん。島の周辺に置かれたグングニールの制御装置を兼ねていた。

 

「こいつを破壊すれば、この戦いは終わる」

 

 手元にある爆弾の準備を終え、グングニールに取り付けていく。

 

 これは明らかな裏切りなのだが、今の弾には迷いはなかった。

 

 革命軍に入り、世界の歪みを正そうと暴力に手を染めてきた。だが、学園祭で一夏と再会し、戦いとは無縁な虚との出会いを得て彼の心は変わろうとしていた。

 

(これ以上犠牲を出してたまるか…今のままじゃ一夏にも虚さんにも何もできねぇ!!)

 

 爆弾の設置を終え、弾は起爆スイッチを持つ。

 

「何をしている」

 

 弾が背後を振り向くと、サングラスをかけた男が部屋の入口に立っていた。

 

「ブラッド、隊長…」

 

「貴様、一体どういうつもりだ」

 

「隊長…隊長はこのままでいいですか? 女達は確かに俺達から多くの物を奪ってきた、けど関係ない人まで巻き込んでこのまま戦い続けて本当に正しいんですか!?」

 

「何を馬鹿な事を、ISという毒に侵された社会を正すには「血」が必要だ。それもより多くの血で毒を洗い流すことでこれまで犠牲になった者達の魂は救われるのだ」

 

「しかし、今世界中で戦いが広まっているんですよ!? このままじゃ世界が…」

 

 弾の言葉を無視しブラッドは起爆装置を渡すよう告げるが、弾は拒みスイッチを入れようと指をかけると

 

「ふっ」

 

「くっ!!」

 

 ブラッドの攻撃をぎりぎり回避するが弾の手から起爆装置が落ちてしまう。

 弾は十手の警棒を取り出し、ブラッドは傍にあった手すりを引きちぎり鉄棒を振るう。

 

「うぉぉ!!」

 

 警棒と鉄棒の二つが激しくぶつかり火花が散る。

 

「何故裏切る? お前も、この世界を憎んでいたはずだろうに?」

 

「あぁ、確かにそうだったさ!! こんなふざけた世界に生まれたのを何度も呪ったさ!! けど…」

 

 弾は十手から手を放し拳がブラッドの顔に入る。

 

「憎いからって戦争を起こすなんておかしいんだよ!!」

 

 肉体強化された弾の攻撃を受けブラッドは倒れない。サングラスの奥にある冷たい瞳で弾をにらみ、ブラッドは口を開く。

 

「残念だよ。昔声をかけた時はまさかこんな形で裏切られるとは思わなかった」

 

 まるでダメージがない様子を見て弾が距離を取り気づけばブラッドの持つ鉄棒が黒く染まっていた。

 

「行くぞ」

 

「っ!?」

 

 先ほどと違い、ブラッドから強力な攻撃が襲いかかり弾は後ろに下がり防御する事しかできない。一夏と戦った時かそれ以上の重い攻撃が黒く染まる十手を持つ手に響いた。

 

「うおぉぉ!!」

 

「遅い!!」

 

 弾の反撃の一撃を軽くいなし、逆に黒の鉄棒の一撃が弾を壁まで吹き飛ばした。

 

「わかっているはずだ。戦闘経験も肉体改造も全て…私の方が上だと」

 

「く、くそ…」

 

 弾は口から血を吐き出し十手を杖にして立ち上がる。予想以上の力の差を前にしても弾は逃げるそぶりを見せず、ブラッドの背後に落ちている起爆スイッチを見る。

 

 このまま戦っていてもまともに勝てる可能性などない。ならばーー

 

「うぉぉぉ!!」

 

 弾は叫び、ブラッドに向かって突進した。最悪、起爆スイッチを押しこの部屋を爆破すればブラッドを倒せるかもしれない。

 

 捨て身の覚悟で走る弾だが

 

「無駄ということが分からんのか!!」

 

 ブラッドの怒声と共に繰り出された一撃をまともに受け弾は倒れてしまった。

 

 

 


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