いやー久々の更新となりました。
そしてついに、紅葉ちゃんの裏の顔と化身が‼︎
さぁ、一体どうなるのか⁉︎
剣城「それではどうぞ」
………かぶった………(T ^ T)
後半が開始された。
ボールは黒の騎士団からだ。
剣城くんが、天馬くんにボールを渡した。
どうやら、また挑発のようだ。
天馬くんはドリブルを始めた。早い。流石ドリブル練習をずっとやっていただけはある。天馬くんは雷門イレブンにパスを出さず、フィールドを駆け回る。
天馬くん……まさか、みんなを守るために……。
でも、剣城くんにボールを奪われてしまった。黒の騎士団が天馬くんを囲み、剣城くんが天馬くんに近づく。
「てめえだけは……俺がぶっ潰す‼︎」
刹那、剣城くんのオーラが変わった。背中から放たれたオーラが結晶していき、やがて大剣を持った甲冑の騎士が現れた。
「これが俺の化身、剣聖ランスロットだ‼︎」
「「⁉︎」」
剣城くんの化身に、雷門イレブンが驚愕する。
おそらく、化身を見たことが無いのだろう。
剣城くん化身を操ると、ランスロットがその動きに呼応するように、天馬くんを剣で突く。
「うわぁぁぁぁぁぁぁっっっっ‼︎」
「天馬くん‼︎」
天馬くんは吹っ飛ばされ、フィールドに叩きつけられた。
ボクは天馬くんの元に駆け寄り、彼を抱き起こした。
「天馬くん、大丈夫⁉︎」
「あ、あぁ……」
「ッ……‼︎」
ボクはキッと剣城くんを睨みつけた。剣城くんは化身と共にノーマルシュートを放った。
ボールはあっさりと、ゴールネットを揺らしていった。
試合が再開され、ボクは思いっきり走り出した。
驚いたキャプテンが叫ぶ。
「⁉︎ 何をしている‼︎ 於野、やめろ‼︎」
「うっせえオレにボールよこしやがれ‼︎」
天馬side
「⁉︎」
「えっ……⁉︎」
ボールをキープしているキャプテンも、俺も先輩達も、剣城達も驚いている。
理由は一つ。紅葉の口調が突然変わったから。
しかも、雰囲気が違う。あのふんわりしていた大きなタレ目が、キッとした鋭いツリ目になっていた。それに……目の色も違う……。金色から緋色になっていた。
「早くしろ! 奴らにサッカー部を奪われてぇのか⁉︎」
「……於野……⁉︎」
「早くしろっつってんだろが‼︎」
「わ、分かった!」
キャプテンは紅葉にボールを渡す。
紅葉はさらにグッと加速した。すごいスピードだ。黒の騎士団を次から次へと抜いていく。
「行っけー紅葉‼︎」
「ッ……‼︎ 調子に乗るな‼︎」
すると、剣城が紅葉に突っ込んでいった。化身を携えながら‼︎
「紅葉‼︎」
「‼︎」
紅葉は足を止めて、剣城を振り返る。緋色の瞳で、剣城を見据える。
「……んだよ。オレの邪魔する気か?」
「それ以外に何の理由がある」
「痛い目みたくねぇなら、邪魔すんな」
「チッ……女のくせに、調子乗ってんじゃねぇぞ‼︎」
剣城の化身の剣が、紅葉に襲いかかる。
危ない‼︎
助けなきゃ、そう思った瞬間。
「はぁぁぁぁぁぁぁ……………‼︎」
紅葉が目を閉じ、剣城と同じように……化身を……………‼︎
「焼き尽くせ‼︎ 金剛尾神キュウビ‼︎」
立ち昇ったのは、金色の尻尾を持った九尾だった。
これには俺も先輩達も、攻撃しようとしていた剣城でさえ驚いていた。
紅葉は周囲の視線を気にせず、剣城の化身に思いっきりシュートを浴びせた。
「⁉︎ ぐぁぁっ‼︎」
剣城は吹っ飛ばされ、紅葉は進撃を開始する。紅葉の化身の九尾が火を吹き、黒の騎士団の選手を寄せ付けない。紅葉はゴール前までボールを運んだ。
「こんなクズ共に化身必殺シュートはいらねぇな。うぉぉぉぉぉぉおりゃぁぁぁぁ‼︎」
紅葉は剣城を吹っ飛ばした時よりもさらに強力なシュートを放った。もちろん、相手ゴールキーパーに触れられることなく、ボールはゴールの中に吸い込まれていった。
雷門が、黒の騎士団に1点を返した‼︎
「やったぁ‼︎ すごいよ紅葉‼︎」
俺は思わず、紅葉に抱きついた。すっぽりと、俺の腕の中に紅葉が収まる。紅葉はひゃっと小さな声を出していたけど、そのままでいてくれた。
紅葉が目を閉じる。すると、紅葉の目が金色に戻っていた。
「……1点、まずは返しましたね」
「うん‼︎」
俺と紅葉はハイタッチをした。
神童side
古株さんの鳴らしたホイッスルで、俺は我に返った。
……やはり現実だった。於野が化身使いだったなんて……。
それに比べて……俺は……………何て、情けないんだ………。
ぐっと、溢れそうになる涙を、俺は1人堪えていた。
剣城side
「……やはり彼女が……。やっと見つけましたよ」
俺達のベンチに座っていた監督の黒木が、小さく笑みを零しながら呟いていたのを、俺は聞き逃さなかった。
俺は黒木に呼ばれ、ベンチに行った。
「剣城、雷門サッカー部に入ったら、あの少女を我々の元へ連れて来い」
…………は? あのチビ女を誘拐しろと?
あの女に、何があるって言うんだ。まぁ、あの女の力はハンパなかったけどな。
「分かりました」
俺は取り敢えず返事をした。
はぁ、はぁ、はぁ……。
こ、今回は超長かった……。
天馬「久々の更新だったね」
まぁそうですね。
ていうか、咋日実は、ベストイレブンの映画を観に行きまして。
更新意欲が上がったんです。はい。
私今までイナイレの映画を劇場で観たことなかったんですよ。そりゃあもうすっごい嬉しかったですね。
天馬「そんなくだらない話はいいから」
はい、失礼しました。
まだまだ頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします‼︎
天馬「活動報告で行っている、アンケートもよろしくね‼︎」