巫女なボクと化身使いなオレ   作:支倉貢

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ハッピーニューイヤー‼︎
ってことで番外編いっきまーす!


番外編 蹴球神社のお正月

今日は1月1日。つまり、お正月。ってことで……。

 

「「「「あけましておめでとうございまーす‼︎」」」」

「おめでとうございます‼︎」

 

ボクはお参りに来てくれたみんなにぺこりと頭を下げる。みんな、袴似合ってるね! ボクはクスッと笑いながら、みんなを境内へ案内する。

 

「紅葉先輩は毎年忙しいんですか?」

 

天馬くんがボクと並び、問いかける。

 

「忙しい……かな? でもま、楓とか円堂さん達とかが手伝ってくれますから」

「おっ、あけましておめでとう、みんな!」

 

楓もひょこっと現れた。ボクと同じ巫女服を着て重そうなダンボール箱を抱えていた。ちなみにそのダンボール箱の中身はお守りや絵馬です。たんまり入ってます。

ボクは上のダンボール箱を貰おうとしたところ、手が全くもって届かなかった。

 

「ハッ、お前にはまだ早えよ」

「なっ……んのっ‼︎」

 

ボクは思っきり楓の脛を蹴った。

 

「っでぇっ‼︎」

「ハッ、ボクに勝つなんてまだ早いよ」

「なっ……んだとぉ⁉︎」

「やるっての?」

「コラ、やめなさい」

 

一触即発状態のボクらの仲裁に、拓人が入る。仕方なくやめるが、恐らく後で喧嘩するね、確実に。まぁ、ボクの勝ちだろうけどね。ボクの勝ちは目に見えてる! ハハハッ‼︎

 

「あ、じゃあ御堂は向こうの方だから。じゃあね!」

「ああ、分かった」

 

ボクは拓人達と別れて、神社前の掃除をしに行った。

 

 

 

 

 

 

 

「紅葉先輩ーーー‼︎」

「は、はいっ⁉︎」

 

いきなり天馬くんに呼ばれてめちゃくちゃびっくりした。寿命が縮まる思いだったよ。←ビビり過ぎ

 

「紅葉先輩! 絵馬下さい‼︎」

「僕も‼︎」

「絵馬? あ、はい。えーと、絵馬はこっちです」

 

ボクは天馬くん達はを案内し、お金を貰って絵馬を渡した。ボクは天馬くんの書いてる絵馬をジロッと覗き見した。ボクの方が背が低いから覗き見してもあまりバレないという特権があるのだ。

見てみると、サッカーが上手くなりますように、と書かれていた。しかもちゃんとサッカーボールの絵まで描いてるし。意外と可愛いな、天馬くん。

他のみんなのも見てみると、みんなサッカーたくさん出来ますようにとか自由なサッカーが出来ますようにとか書かれていた。

そうだね、ボク達はまだまだこれからフィフスセクターと戦わなきゃならない。もっともっと強くならなきゃね。

 

「…………みんな! この後、母屋でおせち食べない? 用意してたんだ」

「え? 用意?」

「俺達の家では毎年おせちを手作りしてんだよ。ま、流石に俺も手伝ってるけどな」

「楓がやったことなんて、だいたい数の子の皮めくりくらいでしょ」

「んだとっ⁉︎」

「ま、まあまあ」

 

また喧嘩に走るボクらをまた拓人が止めてくれた。

今年もまたそんなこんなで楽しく過ごせたらいいなぁ。これからもよろしくね、みんな!




あけましておめでとうございます。今年も何卒よろしくお願いします。

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