巫女なボクと化身使いなオレ   作:支倉貢

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ちょっとpinkっぽいもの入りまーす‼︎ 書いててすっごい恥ずいっすー‼︎ 下手かもですけどよろしくお願いしまーす‼︎
いやぁ、もうすぐクリスマスですねぇ〜。ウフフ、楽しみだなぁ〜。
はい、私事失礼しました。
それではどうぞ。


第33話 病院にて

ーー時間は少し遡る……。

 

「はぁっ⁈ 何言ってんだ紅葉‼︎ ダメだ! 絶っっっ対にダメだ‼︎」

 

ボクは楓に、剣城くんを追うことを話した。そしたらこんな反応だよ。完全にダメって言われたよ。ボク泣いちゃうよ。

 

「……ダメ?」

 

涙目になって楓を見上げると、楓は「うっ……」と顔を歪め、少し後退る。今がチャァァンスッ‼︎

 

「楓、ゴメン‼︎」

「は? え、ちょ、うわぁぁぁあああぁあ‼︎」

 

 

 

 

 

ーーーーあの後ボクは、『時空転送』で出した女の子用の服を楓に無理矢理着せて、そのまま腹パンして気絶させた。その後、楓は……うん…………。ま、皆さんのご想像にお任せするよ。

 

電柱の影に隠れて剣城くんを追うこと大体10分くらい。剣城くん、どこに行くんだろう。ボクは足音を立てずに静かに剣城くんの後を追う。

すると、視界に入ってきたのは、大きな白い建物だった。何だろう、ここ……。見たこと無いや。よく見ると、建物の上の辺りには何か書いてあった。えーと、「稲妻総合病院」……? 病院って何だ……? 頭を捻るが、分からないものは分からないので、取り敢えず剣城くんを追った。

 

人の目を掻い潜り(←おい)、ボクは廊下らしいところまで辿り着いた。どこへ行くのか全く見当がつかない。ていうか病院って、何だか制服みたいなの着てる人たくさんだなぁ。ボクは静かにじっと剣城くんの背中を見ながらゆっくり歩いた。

しばらく歩くと、剣城くんはどこかの部屋に入っていった。しかも丁寧にノックまでして。剣城くんって意外と律儀なんだなぁ、と感心しつつ、剣城くんが入った部屋のドアに耳をそば立てた。ドアの向こう側で、剣城くんの声が聞こえる。

 

「兄さん……」

「京介!」

 

ドア越しに聞こえる、剣城くんともう一人、剣城くんが兄さんと呼んだ人物の声。声でも分かる。何だか、いつもと全然違う。優しい感じ……。

 

 

 

「こんなところで何してるの?」

 

「…………っきゃぁぁぁあぁぁあぁあんぐっ」

 

突然背後から声をかけられてその上口を塞がれた。さらに腕をボクの胸の下でまわされる。な、何なんだこの人は⁉︎ いきなり何してるんだこの人は⁉︎ ボクの頭の中は混乱し、ジタバタと、背後にいる謎の人物の腕から逃れようと暴れる。

 

「んっ、ふっ! んんっ‼︎」

「この娘胸大っきいな。うーん……ま、CかDは絶対あるかな」

 

さっきから何言ってるんだこの人⁉︎ ていうかいいかげん手を離せっ! 息が出来なくて苦しいのっ!

 

「んーっ、可愛いな。この娘どんな反応するのかな……?」

「んぅっ⁈」

 

ビクッと、体が跳ねる。と同時に、耳に変な感触がする。上手く言い表せないけど、何だか生温かい風の感覚……。背筋がゾクっとして、体が硬直していくのが分かった。

 

「んっ……やぁ……や、め……っっ‼︎ んにゃろぉぉおおぉおおぉお‼︎ 離しやがれぇええぇえええぇえ‼︎」

 

バキィ‼︎

 

オレの鉄拳が炸裂したと同時に、背後の男が宙を舞った。オレはこの時初めて、この男の顔を確認する。オレンジの髪の男だ。着ている服からして、ここの奴なんだと認識出来た。

男は頬をさすって立ち上がった。

 

「いてて……酷いなぁ、君。ちょっと息吹きかけただけなのに……ね、君反応良かったからもう一回していい?」

「やだ」

「即答⁈」

「きめぇんだよ。オレに近寄るなボケカス。地獄に送ってやろうか?」

「酷い……」

 

軽く半泣き状態の男。仕方ねぇ、主に交代するか……。

 

「えと、あの……君は、一体……」

「(え、何か雰囲気が一転したんですけど⁈)あ、ぼ、僕は雨宮太陽」

 

そう名乗った少年は、水色の瞳をボクに向け、にっこり笑ってまたボクに抱き付いた。

 

「ぅ、わぁっ⁈」

「可愛いっ! ねぇ、僕と結婚しない⁉︎」

「は⁈」

 

いきなりの雨宮くんの結婚しよう? 発言に戸惑う……というか引くボク。初対面で結婚しようって言うもんなのかな……? ボクは何とか雨宮くんを引き剥がし、逃げ出した。

 

「あ、ちょっと待ってよっ‼︎」

 

後ろで雨宮くんが叫ぶ。

 

「せめて、君の名前だけでも教えて!」

 

え、そんなこと? それなら……と思い、ボクは返す。

 

「ボクは紅葉! 蹴球神社86代目宮司、於野紅葉‼︎」

「‼︎⁉︎」

 

雨宮くんが目を見開く。何に対してなのかよく分からなかったけど、ボクはまた雨宮くんが襲ってきてはたまらないので、とにかく逃げてきた。

雨宮くんのことなんて、ほっといて。

 

 

 

「蹴球神社、宮司……於野紅葉……? まさか、あの娘が…………?」




出た〜〜〜〜‼︎ 優一さん‼︎ 太陽‼︎
そして太陽が完全なる変態キャラで登場。太陽ファンの皆様申し訳ありませんでした。太陽は私の中で、いつも紅葉ちゃんにぎゅうぎゅうしてるようなキャラなんで……。絡みが多いかもっす。
それでは次回、またお会いしましょう!

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