本当に申し訳ありませんでした。
それではどうぞ。
第27話 ホーリーロードへ
数日後、紅葉side
昨日は本当に良かったなぁ。拓人とも仲直り出来たし、天馬くんと拓人を和解させることも出来たし。ルンルン気分で歩くボクの隣には、楓が居る。それだけで、嬉しくて気持ちが弾け飛びそうだ。
「ご機嫌だな、紅葉」
「そりゃもう‼︎ 楓のおかげだよ、天馬くんを連れて来てくれてありがとう‼︎」
最大級の想いを込めて、ニコッと楓に笑いかける。楓も微笑んで、頭をポンポンとしてくれた。
「おはようございます‼︎」
後ろから、元気な声が聞こえてくる。この声は、天馬くんだ。振り返って、ボクらも挨拶する。隣には、いつものように信助くんも居た。
「おはようございます。天馬くん、信助くん」
「よっ、2人共。朝から元気だな」
「はい!」
「ハハッ。まあ、それが2人だもんな」
2人と笑いあった後、「そうそう」と、楓がボクと天馬くん達を改めて見つめた。
「お前らは、本当によくやってくれたよ。神童クンを説得出来たのも、お前らのおかげさ。さて、次はフィフスセクターに屈しない事だ! まだ雷門のみんなは、フィフスセクターの力に怯え切ってしまっている。みんなの不安を取り除くことが出来れば、フィフスセクターを倒すために戦える! 協力してくれるな?」
「「はい‼︎」」
「もちろんだよ、楓」
天馬くん達が声を揃えて返事をし、ボクはグッと拳を握り、応えた。楓は「よし」とでも言うように、コクリと頷いた。でもすぐ、思い出したように付け足した。
「それと、紅葉! これからは男の家に行く時は、絶対に1人で行くな。俺と行くこと。いいな」
「? うん‼︎」
ボクが元気よく頷く。そして、みんな揃って学校へ向かった。
放課後、サッカー棟、ミーティングルーム
「ホーリーロード第1回戦の相手は、天河原中だ」
円堂監督の言葉に、みんなの表情が変わる。ちなみにボクには当然、ホーリーロードだとか天河原中だとか言われても分からない。なので、隣に居る楓に尋ねる。
「ね、ホーリーロードって何?」
「そこからいくか……。ホーリーロードってのは、中学サッカー日本一を決める大会だよ」
「へー……。じゃあさ、楓、天河原中……って、何? 強いの?」
「ああ。実力はある。だがな……ラフプレーをするから、結構嫌われてんだぜ」
「ラフプレー? ……って、何?」
「え」
重ねて尋ねたボクに、楓が驚愕の表情を見せる。あれ? ボク何か変な事言ったっけ? キョトンと首を傾げるボクに、楓は溜息ながら説明してくれた。
「ラフプレーってのは、相手に対して怪我させるような危険なプレーの事を言うんだよ。もちろん加減を間違えれば、ファウルになったりするし、最悪の場合相手が二度とサッカーが出来なくなるかもしれないんだ」
「えええ〜⁉︎ そ、そんなの酷いッ‼︎」
驚きのあまり、ボクは叫んだ。だって、相手に怪我させるのも酷いし、何より二度とサッカーが出来なくなるなんて酷すぎる!
怒り心頭だったボクは、円堂監督の話を全く聞いてませんでした。円堂監督、ごめんなさい。
円堂監督の話が終わると、何だかみんながぞろぞろとミーティングルームを出て行った。もしかして、練習するのかな?
「そんなワケないだろ。あの監督とは分かり合えない。俺はフィフスセクターに従う」
あり? 今、蘭丸に心読まれた? こういうの何て言うんだっけ……?
「読心術」
そうそう、それ! ……って、今度は楓に心読まれた。てか、何でボクの心分かるの⁉︎
「全部口に出てんだよ」
……剣城くんに言われてやっと気付いた。そっか、原因は全てボクにあったんだね。ていうか、それ=独り言ってことだよね⁉︎ ……直さなきゃ……。
今回は内容がかなり薄いです。俗に言うスランプです。スランプなうです。
スランプ抜け出すのにかなり期間が長くなると思いますので、ご了承下さい。