ついにこの作品もUA2000突破なりー‼︎ うひゃっほぅ‼︎
それではどうぞ‼︎
翌日、放課後、紅葉side
こんにちは、於野紅葉です! ……え、授業はどうしたって? そんなの駄作者がめんどくさがっただけじゃないですか。
てことで、ボクはただいま、サッカー棟へ向かってます。よーし、今日も練習頑張るぞ!
ウィン
部室の中に入ると、何やら深刻な雰囲気が漂っていた。天馬くん達もいたけど、状況が飲み込めていない様子。
「あの、どうしたんですか?」
ボクが拓人に話しかけると、拓人はボクに目を向けず、紙に目を落としたまま答えた。
「栄都学園との練習試合が決まった」
「栄都学園?」
何処そこ? 強いとこなのかな? 今思えば、ボクあんまり他校のこと知らなかったや。ボクが首を捻っていると、信助くんが言った。
「それって、最近力をつけてきたって評判の学校ですよね!」
「そうなんですか⁉︎」
「はい! 元々は進学校で有名だったんですけど、最近はサッカーも強くなってきたって!」
へぇ〜そんなに強いって有名なとこなんだ。戦いたい‼︎ボクが目を輝かせていたところに、速水くんが付け加えた。
「フィフスセクターのおかげでね」
フィフスセクター。その言葉に、ピクリと反応した。
言ってたな。フィフスセクターが勝敗を管理してるって……。この試合も、そうなのかな……? そう考えると、胸が苦しくなった。
下校中(買い物帰り)、反対側の歩道に、拓人と女性と男の子が立っていた。何やら話をしている。そして、女性が拓人に何かを手渡し、去っていった。拓人は渡された何かを、悔しそうに握り潰した。
何してるのかな……?
「拓人ーーーー‼︎」
「っ‼︎ も、紅葉……」
拓人はボクに気づいて、こちらを振り向いた。ボクは拓人のいるとこまで走っていった。
「……買い物帰りか?」
「うん!」
「そうか」
「拓人は何してたの?」
「……紅葉には関係ない」
そう言って、そっぽ向く拓人。何だか苦しそう……。
「…………あの人達と、何話してたの?」
「‼︎」
ボクの言葉に、拓人は振り返る。
「見ていたのか」
「うん」
「…………」
「あ、別に答えなくていいよ。無理には聞かないから」
すごく辛そうな表情をしていた拓人。きっと嫌な事だったんだ。ボクは安心させようと、微笑んだ。また拓人が顔赤くさせたけど。
「紅葉、荷物持つよ」
「え⁉︎ でも……」
「いいよ、気にするな」
「……うん、ありがとう……」
こういうとき、拓人は言っても聞いてくれないので、諦める。ありがたいんだけどね……。何か持たせることが申し訳ないというか……。
拓人に半分持ってもらい、ボクの家に着いた。
ボクの家とは、もちろん蹴球神社のこと。でも、そこに直に住んでいるわけではない。ちゃんと母屋がある。といっても小さな家だけどね。玄関前で、持ってもらった分を受け取った。
「本当にありがとう、拓人」
「ああ……」
「暗くなってきたし……送ってくよ」
「え⁉︎」
「だって拓人、危ないよ?」
「だ、大丈夫だ」
「拓人は神童財閥の御曹司でしょ? もし誘拐されたらどうするんですか! ってことで、ボクもついていきます!」
「…………あ、ああ……」
ってことで、半ば無理やりついていきました。
拓人を送っていって、帰り道。さらに暗くなっちゃった。ま、そっか。ボクは少し足早に帰っていた。
ザッ
「?」
ボクの前に、数人の男が立ちはだかった。
「……お前が、於野紅葉だな」
「……?」
誰この人達? ボクは軽く拳を握り、男達を睨んだ。おそらく奴らはフィフスセクターから来たのだろう。
「だから何だよ。オレに何の用だ。用がなきゃとっとと消えろよ、殺されたいのか?」
オレの最大級のイライラをこいつにぶつけてやった。オレがキレたら楓の奴、泣きながら懺悔するんだよ。
で、奴らはというと……。
「「「「ヒィィィィィ‼︎ すみませんでしたぁぁぁぁぁ‼︎」」」」
フハハハハ‼︎ ざまーみろ‼︎ ってかあいつら何しに来たんだよ……。ま、いっか。ボクはお腹がすいたので、家に帰りました!
紅葉ちゃん、最強っすね。どんだけ怖かったんだろ。紅葉ちゃんのプレッシャー。見たいような、見たくないような……。
楓「見ない方がいい‼︎ てか、絶対見るなぁぁぁぁぁ‼︎」
……だそうです。
紅葉「次回もお楽しみ下さい^ ^」