巫女なボクと化身使いなオレ   作:支倉貢

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UA1300突破‼︎ おめでたい‼︎
今回は紅葉ちゃんの過去についてのお話です。
このお話で楓の存在が明らかになります。
それではどうぞ。


第14話 紅葉の過去

……ボクは今、蹴球神社で一人暮らしをしている。別に望んで一人暮らしをしている訳じゃないんだ……。

 

ボクには、双子の兄がいる。名前は楓っていうんだ。小さい頃から、ずっと二人暮らしをしていた。父さんと母さんの顔は覚えてない。うんと小さいときに2人共死んじゃったらしい。

 

お互い成長していくにつれ、ボクらは別々の毎日を送った。

ボクは掟のため、ずっと神社の中。

楓は神社の外で、トモダチと遊ぶ。小学校に通ったりもした。

別々の毎日を送っていたボクらだけど、特に仲が悪い訳でもなく、何処にでもいる普通の兄妹だ。楓が用事がないときはサッカーしたりサッカーしたりサッカーしたり……。でも楓がトモダチと遊びに行っちゃった時はさみしかったなぁ。

 

そんなときに、神社に遊びに来てくれたのが拓人と蘭丸だった。拓人と蘭丸はボクの事情を知った後も、一緒にいてくれた。2人はボクにとって、初めてのトモダチとなった。

 

でもそんな楽しい時間は、少し前に終わってしまった。

 

それは3ヶ月くらい前。その日、フィフスセクターが蹴球神社にやって来た。

当時、フィフスセクターは今と同じように、少年サッカー界を完全に支配していた。彼らがやって来た理由は、ボクが目的だからだ。

蹴球神社巫女一族の人間は、代々サッカーの才能があった。その才能は桁外れで、どんなに強いサッカー選手でも、於野一族の人間には勝てなかった。その末裔であるボクの力はそれよりも並外れていて、フィフスセクターはその力を狙ったのだ。

 

でもボクは、フィフスセクターに連れて行かれることはなかった。何故なら、楓がボクの代わりにフィフスセクターに行くことになったからだ。楓は自分の身を犠牲にし、ボクを守ってくれたんだ。

 

それから、楓とは連絡を取り合うだけの関係になってしまった。楓は何処か遠い場所に連れて行かれたらしく、たまにしか連絡が取れない。今まで感じたことのない孤独に、ボクは慣れずしばらくは怯えながら暮らした。

でもその連絡も、最近途絶えてしまった。楓から何も連絡がない。ボクから連絡を取っても、出ない。不安になっているときに、雷門への転校が決まった。

 

 

 

「……………………」

「紅葉?」

「うわっ⁉︎」

 

突然背後からの声に、驚いてしまった。声の主は拓人だった。振り返ると、拓人が心配そうな顔で覗き込んできた。

 

「どうしたんだ? さっきからずっと呼んでいたのに……」

「あ……ご、ごめんなさい……」

「もう今日の練習は終わりだ。みんなもう着替え始めてる。紅葉も早く着替えろ」

「はい」

 

ガッ

 

「待て」

 

突然、腕を掴まれた。

でもその人物は、拓人じゃなかった。

 

「剣城くん……」

「……話がある。ちょっと顔貸せ」

「え……でも……」

「早く来い」

 

剣城くんがボクの腕を無理矢理引いてきたので、ボクはされるがままに剣城くんについていった。




……何か全然シリアスじゃないよね、コレ。
楓「お前が書いたんだろバカが」
楓がいる⁉︎ え、何で⁉︎
楓「何だよ、いたら悪いか」
え、だってあんた確かs……ぎゃぁぁぁ⁉︎←しばかれた
楓「ネタバレ‼︎ とりあえず黙ってろ。あ、これからもこの駄作をよろしくな‼︎」

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