紅葉side
「……っていうか、さっきどうして口調が変わったの?」
天馬くんが、ちょっとボクと距離を置いて尋ねた。
……そんなに怖かったのか、ボクは。
「あ……その……実はボク、二重人格で……」
「二重人格⁉︎」
「はい。驚きますよね」
「へぇ……」
「いつもはこんななんですけどね。なんだろ……熱くなったときとか、怒ったときとか……そういうときにさっきみたいになります」
「そっか……。にしても、すごかったよ、紅葉‼︎ かっこよかった‼︎」
天馬くんが目をキラキラさせて、ボクを見る。
て、照れるなぁ……。
「あ、ありがとうございます……」
ボクは熱くなる頬を見せないように俯き、呟いた。
ふと周りを見ると、みんな驚きを隠せないように、口をあんぐり開けていた。
そ、そんなに怖かったかな? ボクの裏の顔……。←
まぁいいや。取り敢えず1点は返した。こっから反撃開始だ‼︎
試合再開。黒の騎士団から。ボールが剣城くんに流されると、剣城くんが突然思いっきりボールを蹴った。
「⁉︎」
しかも……こっちに来てる⁉︎
ちょっ、嘘ッ‼︎ 危なっ……!
ドガッ
「きゃぁぁぁぁぁッ‼︎」
「紅葉‼︎」
「於野ッ‼︎」
「「‼︎」」
ボールは見事にボクに命中し、ボクの体は宙を舞った。
ボールとピッチに叩きつけられた痛みが、鋭く突き刺さる。
倒れたボクを心配して、みんながボクの元に集まってきた。
「っ……‼︎」
「大丈夫⁉︎ 紅葉‼︎」
「っ…は、はい……」
痛む体をなんとか起こし、前を向こうとすると。
バキッ
「っぐッ‼︎」
「うわっ⁉︎」
また剣城くんがボールを蹴ってきた。今度は顎に当たり、ボクは後ろに天馬くんを巻き込んで吹っ飛ばされた。
「っ‼︎」
「おい、大丈夫か2人共‼︎」
ゴールキーパーの先輩が、ボク達を起こしてくれた。
「はい……ありがとうございます」
「っ……」
あの野郎……わざとオレを狙いやがったな。……そういや、さっき剣城はあの黒木とかいう奴に何か言われてたな。標的をオレに変えやがったか……。
……まぁいい。好都合だ。他の奴らにぶつけられたら、オレがまたキレるだけだからな。
ボクが抵抗しないからか、剣城は本気でボクを潰しにかかった。時には天馬くんを巻き込んで……。そのため、ボクと天馬くんの傷は増え続けた。
またも吹っ飛ばされた天馬くんを、キャプテンが起こす。流石のキャプテンも、心配そうだった。
「キャプテン……俺、嫌です。サッカー部がなくなるなんて……」
「天馬くん……」
「松風……」
天馬くんは痛みに喘ぎながら、キャプテンのユニフォームの……雷門のシンボル・イナズママークを握った。
キャプテンは天馬くんの手を外し、立ち上がった。
「‼︎」
キャプテンが……泣いていた。肩を震わせ、涙を流していた。
「大切なサッカー部を守れないなんて……………情けないっ………‼︎ くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」
「「‼︎」」
キャプテンから、凄まじいオーラが放たれた。オーラは形を作っていって……。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」
キャプテンが……化身を発動した‼︎
どうも、座右の銘です。
久々の更新ですね…。更新出来なくてすみません。
実は今テスト期間でして……。更新なんかしてねーでとっとと勉強しろやワレ、という声が聞こえてきそうだ……。
すみませんorz
天馬「赤点取ってしまえ」
いや、それはまずいって‼︎ 赤点取ったら何て言われるか……最悪の場合、ケータイ没収だよ‼︎
天馬「あっそ」
冷たい……。
頑張ってきます……。
天馬「あ、活動報告で行っているアンケートも見ていってやってね!」