※注意!
この予告作者の深夜によるテンションと勢いのまま考えなしに書かれております。
あまり深く考えず、生暖かい目で読んでくださると嬉しいです。
────ねぇ、覚えてる? ここで私、アンタに初めて歌を歌ったこと。
冬の寒い日、暗闇の中、この公園で初めて歌を歌ったの。
舞い落ちる雪、吹き抜ける風、スポットライトの代わりに降り注がれる公園の街灯、観客は…………アンタ一人だった。
寂しいとか、惨めなんて思わなかったわ。あの頃の私はアンタを笑顔にしてやるって気持ちで一杯だったし、何より───楽しかった。
あの日から私の全てが決まった。私の歌を聴いて、元気になったアンタを見て、私はアイドルになる事を決めたの。誰かを笑顔にする為、歌を聴いてくれた人達を元気にしたいから…………。
あの日、私の夢は決まった。アンタのお陰で私はこの道を進むって決めることが出来た。
だから修司───聴いて、他の誰でもない。アンタの為に作った私の…………矢澤にこのアンタに贈る最後の歌を。
多元の世界。破界と再世、時獄と連獄、度重なる戦乱の果てに到達する新たな次元。
最終にして究極。破界から続いてきた異邦人、シュウジを待つ最後の戦いの舞台────その名は。
《天獄》
掃滅せよ、果てなき天の獄炎を。
「蒼のカリスマ、シュウジ=シラカワ。決着を付けるとしよう。君と僕のこれまでの因縁に、この神話の果てで君の
「お前は危険だ。故に…………排除する」
「ハッハァ! こんな良い男を前に余計な言葉は無粋さね。見せてやるよ、アタシらハイアデスの戦い方って奴を!」
「シュウジ=シラカワ、お前だけは、お前だけは僕の憎しみで呪い殺してやる!」
黒き死神、スフィアリアクター、邪悪なる神々、戦乱は加速し、軈て戦いは全ての並行世界を巻き込んでいく。
そして、その果てに待つ絶対なる者。根源的災厄、宇宙を滅ぼす大災厄を前に、鋼の勇者と魔人は最後の戦いに挑む。
「人間では絶対に辿り着けない極致」
「我々は其処にいるのだ!」
見下し、嘲笑う天の遣い。重力の魔神よ、その力で全てを捩じ伏せろ!
嘗てない規模、多元世界最大最後の戦いが、今、始まる。
そして、その果てに突き付けられる最後の選択。
「さぁ、選びなさい。我が半身シュウジ=シラカワよ、悠久なる安寧か、永遠の孤独か…………」
「…………俺、ずっと考えてたんだ。元の世界に帰ったら、何がしたいのか」
第三次スーパーロボット大戦Z~天獄篇~
「────答えは出た。ありがとうにこちゃん。俺はこれからも…………頑張っていけるよ」
『G』の日記、シュウジ=シラカワの多元世界最後の物語が…………始まる。
『私がアナタを抱き締める。私がアナタを───独りにしない』
『アナタの想い、アナタの願い、抱き締めて、包みたいから───私がアナタを抱き締める。だから…………負けないで』
負けないよ。シオニーさん、俺は絶対に勝ってみせる。だから……信じて下さい。
『さぁ、友よ。 今こそ我等風となり、光を
あぁ、アンタと一緒なら何処までだって駆け抜けてみせるよ。だから、側にいてくれ、トレーズさん。
『ここに至って、最早言葉は不要。シュウジ=シラカワ、見せてみろ。この崩壊の中で唯一貴様が持つ命の輝きを!』
分かってるよアンスパさん。アンタの想いも乗せて行くから、手、貸してくれよな。
『分かってるんだろ? だったら、後は突き抜けるだけだ。ここが正念場だ。気合いを入れろよ!』
当然、最後までキタンさんの蹴りに世話になるようじゃあ、格好つかないもんな。
『テメェの選んだ道だ。振り返るんじゃねぇ。歯を食い縛り、突っ走れ。なぁに、お前なら出来る。信じろよ』
信じてるさ。だから、店長も…………信じてくれ。
『いやぁ、大変だねぇシュウジ君も。ボッチの身には耐えきれないんじゃない?』
ホント、なんでこうなったんだろうかね。けど、なったもんは仕方ない。手伝って貰うぜ、カルロスさんよ。
『知るかよ。マジメンドクセェ、やるならとっとと終わらせろよ』
このバガイオウ、最後くらいキチッとシメろよ。
『私、待ってるから、アンタが帰ってくるの…………ずっと、待ってるから!』
帰るよ。君の所に…………だから、待っててくれ。
数多の願いと想いを重ね、───今、俺達は一つになる。
さぁ、これで正真正銘多元世界最後の戦い。派手に行こうぜ。
────見事。
崩壊する宇宙、全てが闇へと還り、創世に至る時、黒に染められた空間の中で輝きを放つそれに、彼の者は心の底から賞賛の言葉を口にした。
漸く至ったかと楽しみ、今更かと憤怒し、何故こんな時にと哀しむ。されどそれらの感情を押し潰して余りある歓喜が彼の者の胸中で渦巻いていた。
嗚呼、何故こうも人は愚かなのだろう。何故人はここまで綺麗なのだろう。永遠に近い時の中で彼の者は憂い、怒り、哀しんだ。
けれど、今は違う。この崩壊された世界で残されたのは己とここに迫りつつある彼のみ。これから始まる最後の戦いに彼の者は楽しみで、そして喜びに満ち溢れていた。
さぁ来い。私はここにいるぞ。高まる彼の力の奔流を前に、彼の者は高らかに謳い上げる。
『至高の天はここにあり!』
魔人よ。孤高なるモノよ。お前は美しい。そんなお前を私は心の底から愛そう。───故に。
“───混沌より溢れよ”
お前の総てを破界しよう。
“喜びの日!”
───語れ。
“新世界へ至る孤高の物語”
『行くぞぉぉぉぉぉぉっ!!!』
崩壊する大宇宙の中で二つの魂が激突する。
この予告は半分以上嘘でできております。
それでは次回もまた見てボッチノシ