ロウきゅーぶ!!!~エリーゼ・ルタスの大冒険~ 作:藤林 明
……短いだろうけどご容赦ください。
ちなみに片言をカタカナ表記にしてますので漢字で紹介すると
湊 智花
永塚 紗季
三沢 真帆
香椎 愛莉(本編紹介済み)
袴田 ひなた(本編紹介済み)
となります。…多分1話で紹介したかもですが改めて。
それではどぞ!
〜エリーゼside〜
「にしても、まさか愛莉が1番最初の友達になるなんて、本当に驚いたわ〜」
「えへへっ」
休み時間や授業のグループ分けは、愛莉とひなのおかげで無事に乗り切れました。…特に愛莉に紹介してもらった青い髪の眼鏡をかけた女の子、ナガツカサキさんはクラス委員長という事で、色々とサポートしてくれました。…第1印象は?って聞かれた時に思わず「ちょっと怖そうな人」って答えたら凄く落ち込んでしまったのはごめんなさいです…。
「でも、アイリーン凄かったよな!まさかホームルーム中にあんな事するとは思わなかったよー」
「はうっ!真帆ちゃんそれは言わないで……」
…この私より濃いめの金髪をツインテールにしたレイアみたいに騒がしい人はミサワマホさん。…もし愛莉の友達じゃなかったら、あんまり関わりたく無いのが本心だけど…愛莉が「昔私の事助けてくれたのが真帆ちゃんなんだよ」って言ってたのでやっぱり悪い人ではないんだと思います。…好きか嫌いかは置いておいて。
「ふふっ、でも私には真似出来ないよ。やっぱり強くなったよね、愛莉!」
「智花ちゃん…」
…このショートカットの髪を片結びにした、優しそうな人はミナトトモカさん。この人の事はまだよく分からないのですが、愛莉と同じ様に優しい人なんだなっていうのは雰囲気でわかります。…この人とも、きっと仲良くなれそうな気がします。
「…おー?エリーゼ、どうしたの?」
「…あ、ううん、何でもないよ?」
…いけないいけない。今は昼休みという時間で、皆とご飯を食べながらお話してる所でした。
「ホント?転校初日なんだし、あんまり無理しちゃだめよ?」
…ナガツカサキさんに心配されちゃいました。でも…
「ううん、大丈夫だよ。…ありがとう、ナガツカサキさん」
私は大丈夫。だから素直に本心を言ったのですが、…皆が何故か困惑した表情を浮かべています。…私、何か悪い事しちゃったのでしょうか?
…なんて事を考えながらオドオドしてたらナガツカサキさんが
「…ねぇエリーゼ、エリーゼの前居た所って、私達みたいな名前の人居なかったの?」
って聞いてきました。なので
「…はい…居なかった…です。…あの、私何か酷い事言っちゃいましたか?」
質問に答えながら、ちょっと気になってた事を聞いてみます。…レイアの時みたいに知らないうちに傷つけてたら嫌だから。……でも、返って来たのは
「いや別にそんな事は…ただ、ずっとフルネームで呼ばれるのもな~って思っただけよ」
というちょっと困った様な返事でした。…なるほど、確かにフルネームで呼び続けるのは変ですよね。…でも……
「あの…皆さんの苗字と名前って、何処で区切るんですか?」
…まず「この世界」の名前の区切る位置がわかりません。愛莉とひなの時は「こう呼んで」と言われたのでそう呼んでるけど…
「あ~、やっぱりそこからか……」
ナガツカサキさんはこめかみに手を当ててため息を吐いています。…むぅ、私ってそんなに世間知らずなのでしょうか?
「あれ?でも愛莉とひなたの事はちゃんと下の名前で呼んでるよね…?」
ミナトトモカさんは疑問形のニュアンスでナガツカサキさんに応えました。
「あ、それは先に私達がエリーゼちゃんにそう呼んでって言ったからなの。なんだか発音がおかしかったからもしかしたらって…」
ミナトトモカさんの疑問に愛莉がそう答えます。…それにしても…
「愛莉…どうして、教えてくれなかったの…?」
これだけはちゃんと聞いて置きたかったので言っちゃいます。…いじわるとか言わないでください…
「あっ!えっと、ね?…説明したかったんだけどあの後すぐに先生に怒られちゃったでしょ?それでじゃあ次の休み時間にでもって思ってたんだけど…結局タイミング逃しちゃって…ごめんね…」
最初は慌てながら話してた愛莉は、最後の方には段々と涙声になってしまいました。…酷い事、しちゃったな。
「愛莉…ごめんなさい。」
なのでちゃんと謝ります。…だって、ローエンはちゃんと謝る事が大事だって言ってたから。
「ううん、私の方こそごめんね」
そう言った愛莉は目に少し涙を溜めながら、笑顔で許してくれました。…本当に、優しい人です。
「…さて、それじゃあこれから皆でエリーゼの知らない事を教えてあげましょ」
…私達の様子を見計らった様なタイミングで、ナガツカサキさんは私達に提案してきました。
「おっ!良いね~、アタシ賛成!!」
「うん、良いんじゃないかな?」
「おー、ひなも賛成~」
「うん、私も賛成だよっ♪」
…皆が私の為に色々と教えてくれる事で話が進んでいます。でも…
「あの…私…みんなに迷惑かけてるんじゃ…」
皆、とっても優しい人達だから、世間知らずな私の為にって思ってそう言ってくれてるんだろうけど…
…きっと、こんな世間知らずな奴迷惑だって思ってるんじゃないか?って、そう思ってしまう自分がいます。けど皆は
「んな訳無いっしょ」
ミサワマホさん。
「そうそう。私達がそうしたいからするのよ。」
ナガツカサキさん。
「…確かに私も昔はそう思ってた。けど今は違うよ!だって、それが仲間なんだって事を皆が教えてくれたから。だからね、エリーゼも気にしないで良いんだよ」
ミナトトモカさん。
「智花ちゃんの言う通りだよエリーゼちゃん。私達がそうしたいからそうしてるの。だから迷惑なんて事は無いよ」
愛莉。
「おー、ひな、みんな一緒が良い。だからひな、エリーゼに協力したいな♪」
ひな
…皆、笑顔で私にそう言ってくれました。…だから
「皆、ありがとう…です。これからも、よろしく、お願いします。」
私も笑顔で、皆に応えました。…私、今とっても幸せです。
~~~~~~~♪
それから午後の授業も、皆のおかげでスムーズにこなすことが出来ました。…正直、皆に頼ってばっかりなのがとっても申し訳無い位です。
そして帰りのホームルームが終わったのでこれから帰ろうかなぁと思い、愛莉に話し掛けてみました。
「愛莉、その…よかったら、一緒に帰りませんか?」
…あ、ちなみに何で愛莉なのかと言うと、実は愛莉の家と私の家がご近所さんらしい事がお昼休みに判明したからです。…でも
「ごめんねエリーゼちゃん。これから皆とバスケ部の練習なんだ」
と断られてしまいました。…少しショックです。
…でも、私の知らない単語がいくつか出て来たのでめげずに聞いてみます。
「バスケ部…って何ですか?それに皆って、ひな達ですか?」
「そうだよ!智花ちゃんと紗季ちゃん、それに真帆ちゃんにひなちゃんと私の5人で慧心学園女子ミニバスケットボール部なんだよ♪…あ、もしかしてエリーゼちゃん、バスケ知らなかったりする?」
…どうやら予想通り事情があったみたいです。この5人はそのバスケ部というもので一緒だから仲が良い様です。…とは言え私の居た世界にバスケ部なんてものは存在してなかったので首を縦に振って応えます。すると愛莉が
「じゃあ今から一緒に行かない?バスケって楽しいんだよ♪」
と提案してくれました。私も特に予定は無かったので「はい」と言ってついていく事にしました。…バスケってどんなものなんだろう?楽しみだなぁ~♪
~sideout~
後半へ~続くっ!(ドヤァ
…駄文感ハンパないなぁ…(泣)