ロウきゅーぶ!!!~エリーゼ・ルタスの大冒険~   作:藤林 明

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まだ修正が追い付かない…(泣)
そして風邪ひいた…
てかこの話、めっちゃ短いやんwww


第13話:失意の底で

~愛莉side~

 

ヒカリちゃんの様子がおかしい。

試合が終わってから美星先生と何か話をして後から凄く辛そうな顔をしてる様に見える。今すぐにでも話し掛けに行きたいけど――

 

「愛莉ー、点付け頼むわ!」

 

「あっ、は、はい!」

 

…と、頼まれてしまったので今すぐには無理そうです。………あんまり思い詰めて無いと良いけど…心配です。

 

 

~sideout~

 

 

 

 

~ヒカリside~  

 

 

…………………………。

…………………………。

……初めてかもしれない。

クラスメイトと関わって、真っ向から相手を傷つけていたなんて。

……正直、どうしていいのか分からない。

…………こんな時、お兄ちゃんだったらどうするのかな…?

謝る?

……けど馬鹿にされた相手から謝られるなんて、嫌だろうし――

 

「――あの!」

 

どうやら考えているうちにステージ上に着いていたらしく、さっきの試合を観ていたであろう湊さんが私に話し掛けてきた。……今はそんな気分じゃないんだけどなぁ……

 

「えっとね、紗季の事は真帆が追いかけて行ったから大丈夫だよ!…だから、その…ヒカリは気にしないでね。さっきの試合凄かったよ!!」

 

と笑顔で私にそう話す湊さん。……慰めてくれるのは嬉しいけど――

 

「……ありがとね。湊さん…褒めてくれるのは嬉しいんだけど……ごめん、今は一人で考えさせて貰えるかな?」

 

苦笑いしながら私はそう言った。

 

「そ、そうだよね!…気がつかなくてごめん……」

 

湊さんは困り顔をしながらも私にそう言ってから袴田さんのいる所へと移動していった。……悪い事しちゃったな。

 

「……湊さんが謝る事無いよ。――これは全部、私のせいなんだからさ」

 

私は、誰にも聞こえない様な声でそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

私がステージ上の比較的人のいない所へと移動した頃には、既に次の試合が始まっていた。……でも、今の私には関係無い。何故なら

 

「(……はぁ…永塚さんにどうやって謝ろうかな……?)」

 

さっきの試合で傷つけてしまった彼女に対して、なんて言葉をかければ良いかが分からないから。

 

「(間違いなく永塚さんはものすごく怒ってるだろうし……きっと、私の話なんて聞いてくれないだろうから、謝れるか以前に話せる気がしないのよねぇ)」

 

そう。まず謝る以前に会話が出来るかが問題。――私にも経験あるけど、自分が怒ってる時って周りの人の話なんて聞く耳持てないからね。

 

「…………はぁ。ホントにどうしよう――」

 

「勝者が何でこんな所でしょげてんのよ……」

 

ネガティブ思考全開で落ち込んでいるところへ、聞き慣れた声が聞こえてきて驚いてしまった。そう、声の主は

 

 

――――呆れた表情をした永塚さん本人(・・・・・・)だったのだから――――

 

 

~~~~

 

 

「…………永塚…さん…?」

 

私は今、目の前の現実を理解出来ないでいた。そう、まさか『永塚さんの方から私に話し掛けて来るとは思わなかった』から。だから

 

「……………どう…して?」

 

なんて思わず聞いてしまった。

 

「……はぁ。まさか本当に真帆の言ってた通り落ち込んでるとはね。しかも相当堪えてるなんて。……みーたんは一体八神さんに何て言ったのかしら……」

 

と、永塚さんはため息を吐きながらそうぼやいた後、私に向かって指差しながら

 

「いい?私がショックだったのはあくまで体格とか運動神経の事で劣等感を感じちゃったからなだけでね、試合に負けて八神さんを逆恨みしてるとか、八神さんに対してどうこうしたいって訳じゃないわ」

 

と言い切ってから腕を組み

 

「確かに悔しいとかはあるけど、それであなたに当たるのは筋違いだしね。…それに、むしろ冷静に考えたらこれから仲間になる人の実力がこれだけ高いならこの先凄く心強いしね!」

 

と、言い切ってから私にウィンクしてくる永塚さん。

 

「……永塚さんって、優しいね」

 

私はそんな紗季ちゃんの言葉を聞いてそう思った。…ハズが、何故か声に出ていて

 

「ちょっ!?いきなり何言ってるのよ!!……ゴホン!まぁ、そういう事だからさ、もう気にしてないから皆と一緒に試合を見ましょう」

 

永塚さんを照れさせてしまった様です。…ふふっ、可愛いなぁ~。

 

 

ガツン!

 

 

「痛っ!」

 

そんな事を考えていたら永塚さんにゲンコツを落とされました……。…凄く痛い…絶対やり慣れてるよこの人。

 

「何考えてるかわかりやす過ぎよ。全く!…いいから、トモ達の所へ行くわよ。心配してるだろうから」

 

「うぅ~……う、うん。そうだね、いこ」

 

痛い頭を抑えながら、私は永塚さんと一緒に湊さん達の所へ向かいました。……それにしてもわかりやすいなんて初めていわれたなぁ~私。

 

 

 

~sideout~




後書きスキット:仲直り


ヒカリ「永塚さん、さっき言い忘れちゃったけど…本当にごめんなさい……」

紗季「もう。それはもう良いって言ったでしょう?あんまりしつこいと、またゲンコツ落とすわよ?」

ヒカリ「そ、それだけは止めて欲しいな…アレ、すっごく痛かったんだから。……でも、うん。わかった、そうするね。ありがと永塚さん♪」

紗季「お礼なんて別に良いわよ。――それより、これからはチームメイトになるんだし、私の事は紗季でいいわ。あと敬語禁止ね」

ヒカリ「あ、うんわかった。それじゃあ私の事もヒカリでいいわ」

紗季「りょーかい。それじゃあヒカリ、これからよろしく!」

ヒカリ「うん!こちらこそよろしくね♪紗季」


終わり。
ご愛読ありがとうございましたm(_ _)m

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