ロウきゅーぶ!!!~エリーゼ・ルタスの大冒険~   作:藤林 明

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という事でバスケパート入りますが…出来はかなり酷いです(泣)
しかも…かなりのチートっぷりが目立ちます(-.-;)
そして前後編を付けてはいませんが、一応今回のは前編に当たります。(次話で決着予定)
…もちろん微妙に改稿してるんだZE☆


それではどぞ!
……夏休みは投稿完全休業になっちゃったのでこれからは頑張るお


第10話:衝撃!脅威の転校生

~美星side~

 

よっ!篁美星だ。今日最後の授業はバスケにした。…理由は合同授業でマット運動とかだりーからだ。…サボったとか言うな。

で、チーム分けも終わってこれから試合をやっていく訳だが…

 

「なぁみーたん、ヒナのチーム1人少なく無いか?」

 

…まぁそう言って来るとは思ったよ。だから

 

「そりゃあD組の女子が1人欠席してるからな~。…それに」

 

「…それに?」

 

「…ひなのチームに入れた転校生。…アイツの身体能力は桁外れだってヤマが言ってたから大丈夫だろ」

 

と、予め考えておいた理由を話しておく。…まぁこう言っておけば

 

「なるほどなー。それならだいじょうぶか!…よーしヒナ!いざ勝負だー!!」

 

「おー。ひな達負けないぞー」

 

…真帆なら納得して始められると確信してたからな!流石私。

 

「…うし!じゃあ早速始めるぞー。…最初はBチームとFチームの試合だ。他の奴らはステージの上な~…あ、紗季は私と審判してくれ。あとエリーゼと愛莉は得点頼むわ」

 

「「はい」」

 

「わかりました」

 

…よし、役割分担も終わったし試合始めるか!

 

「よし、じゃあこれからBチームとFチームの試合を始めます。礼!」

 

「「よろしくお願いします!」」

 

「ジャンプボールから始めるから各チーム代表1人はこっちへ」

 

「おっしゃー!」

 

「よろしくお願いします」

 

…ジャンプボールは真帆とD組の御坂か。…こりゃ面白そうだな。

 

「それじゃあいくぞ!…レディー…ゴー!!」

 

そして私は2人が位置に着いたのを確認してから開始の宣言をしてからボールをトスした。

 

~sideout~

 

 

~実況side~

 

ジャンプボールを制したのは真帆だった…が、弾いたボールはなんとひなたにダイレクトで渡り、それをしっかりキャッチしたひなたはすぐにドリブルを開始した。

 

「いかせないよ!」

 

「…おー…ともかがとうせんぼー…困った~」

 

…のもつかの間。すぐさま智花のディフェンスがひなたのドライブを遮る。…そして

 

「ごめんねっ!」

 

「おー。取られたー」

 

すかさずひなたからスティールを決めた智花は電光石火の勢いでそのままレイアップを決めた。

 

 

Bチーム 2ー0 Fチーム

 

 

「やるな!もっかん。よっしゃーアタシも負けねー!!」

 

…ここからしばらくは慧心女バスコンビの独壇場だった。智花がレイアップで決めれば真帆がすかさずミドルシュートでゴールを揺らし、智花がスティールすれば真帆はリバウンド奪取からの速攻でコートを駆け、気が付けば開始僅か1分半で智花が10点、真帆が8点を決めていてもはやスコアは

 

Bチーム 20ー2 Fチーム

 

と大量リードとなってしまった。…そこへ

 

「すみません、少し時間を頂いてもよろしいでしょうか?」

 

と、D組転校生の1人  「藤林すず」 が、審判の美星先生へと声をかけていた。

 

 

~~~~~~

 

 

美星先生の「じゃあ1分だけな」という一言で試合は一時中断となり、提案者である彼女はずっと1人でボール運びをしていたひなたへと質問を始めた。

 

「袴田さん、ひとつ聞きたいのですが、この「ばすけっとぼーる」という競技はさっき袴田さんがやっていた様にそのボールを叩きつけたり、あちらの方々がやっていた様にあのリングにボールを入れるという競技なのですが?」

 

「…おー?そうだよ。…すずは…バスケ…したこと…無いの?」

息を切らせながらもすずの質問に答えるひなた。

 

「はい。以前私の住んでいた所ではこのような競技はありませんでしたので」

 

「おー…じゃあ、エリーと…一緒だ…」

 

「エリーさん…ですか?」

 

「おー。…すず、今から簡単なルールを…教えるね。ともかたちお待たせしちゃってるから」

 

「あ、はい。お願いします」

 

~~~~~~♪

 

そして、ひなたの簡単なルール説明の後に試合は再開されたのだが…

 

「忍法・不知火!」

 

「うえっ!?何で!?ボールが無い!?」

 

再開してすぐ、掛け声と同時に藤林すず(以降すず)は一瞬で真帆の横を過ぎ、ボールを奪う。当然盗られた真帆は何が起きたのか全く理解出来ていない為激しく動揺した。

 

「っ!真帆!…させないよっ!」

 

真帆がスティールされたのに気付いた智花は驚くと同時にすかさず、すずに対してマンツーマンで対峙する。…のだが

 

「この距離なら……忍法・飯綱落とし!」

 

「ふぇっ!?うそっ!!」

 

…智花が驚くのも無理は無い。…何故ならすずは、智花どころか「ゴールリング」をも遥かに上回るジャンプをし、「一瞬」でゴール上空から現れ、そのまま宙返りをしながらダンクシュートを決めたのだから。…しかもセンターライン付近から「跳んで」、だ。

 

 

Bチーム 20-4 Fチーム

 

「勝負はまだまだこれからです。…頑張りましょう袴田さん、桐沢さん、御坂さん」

 

試合を見ていた全員が唖然とする体育館に、すずの凛とした声が響く。そしてそれを聞いたひなた達は

 

「おー、すず凄い。ひなもすずといっしょにがんばる。みんなでがんばってまほ達に勝とう♪」

 

「そうだね!頑張ろう!」

 

「うん!すずちゃんが居ればあの2人のチームにもきっと勝てるよね!」

 

と、満面の笑顔ですずに返事をした。

 

一方、試合を見ていた美星は

 

「(…あの子、凄いな…敗色濃厚な雰囲気をたったワンプレイで逆転出来る空気にしやがった…しかもあの動き…まるで本物の(・・・)忍者だろ。……藤林すず…一体、何者なんだ?)」

 

と、驚きを隠せないでいたのだった。

 

 

~~~~~~♪

 

 

「忍法・飯綱落とし!」

 

「くぅっ、またっ…!」

 

ガコン!

 

「ナイスシュートすずちゃん!」

 

「…はぁ…はぁ…ありがとう…ございます…ふぅ」

 

…そして、試合の流れはFチームへと傾いた。何故なら真帆はおろか智花ですらすずのスティールの嵐を防げず、挙げ句の果てにはコート中央付近からのスーパーダンク。…もはや成す術も無いのである。

…そして、そんな猛攻が2分近く続き、スコアは

 

Bチーム 22-24 Fチーム

 

という大接戦となり、残り時間は90秒を切ったのだった…。

 

~sideout~




後書きスキット:バスケって…

~試合中のステージ上にて~

ヒカリ「……………………」

瑞穂「………………………」

ヒカリ「………ねぇ、瑞穂ちゃん」

瑞穂「……どうしましたか?」

ヒカリ「………………これ、本当にバスケの試合…だよね?」

瑞穂「ええ、…そのはず…ですわ…」

ヒカリ「……私、前の学校でバスケの試合見に行った事あるけど…男子でもあんな事出来る選手見た事ないわ…」

瑞穂「……ええ……私も…こんな試合はテレビでも見た事ありませんわ…」

ヒカリ「……しかも、コレをやってるのが同じ小学生だなんて信じられないわ…」

瑞穂「そうですわね……」

ヒカリ「…………私たち、バスケ部入っちゃったよね?」

瑞穂「……ええ……そうですわね……」

ヒカリ「…………私たち、死なないように隅っこで頑張ろっか?」

瑞穂「……ええ」

~~~~~~

紗季「………………」

紗季「(…なんだか、あの転校生のせいで私達のバスケは命の危険があるって思われちゃったみたいね……はぁ…どうやって誤解解こうかしら…)」

…続く…?
ご愛読ありがとうございましたm(_ _)m

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