二人の女神の憂鬱   作:性別はヒデヨシ

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遅れてすみません


見学3【文芸部】

見学3【文芸部】

 

校内

書道部の見学を終えいよいよ最後の部活見学に向かう俺と佐々木。

先程の書道部は先輩二人の印象がとても強く残る。

太陽のように明るい鶴屋先輩。

そして天使のような朝比奈先輩。

特に朝比奈先輩はあの幼顔が残る顔とあの胸が......

 

「ン....キョン....キョン!!」

 

「うおっっ」

 

佐々木の声でとたんに我に帰った

 

「ど、どうした?佐々木」

 

「どうしたじゃないよキョン。さっきから隣で呼んでるのに何も反応しないじゃないか。」

 

どうやら、佐々木の声も聞こえないほど自分の考えにひたっていたらしい。

 

「す、すまん」

 

「全く、大方朝比奈先輩のことでも考えていたんだろ。」

 

エスパーかこいつ

 

「そ、そんな事はないぞ。次の文芸部について考えていただけだ。」

 

「本当かな?どうも、鼻の下が伸びていたような気がするけど。」

 

どうやら、顔にも出ていたらしい

 

「ま、まぁ、良いじゃないか。時間もないし早く文芸部に行こうぜ、佐々木。」

 

「...まぁ...時間がないのは確かだから、さっさと向かうとしよう。」

 

話ながらも歩いて行くとすぐに文芸部に着いた。

 

「ここが、文芸部だね。ただ、他の部活と違って活発な新入生勧誘らしてないみたいだね。」

 

確かに、先ほどの書道部の看板などもそうだがどの部活も新入生勧誘にかなり積極的だった。しかしこの文芸部は特に勧誘にをしてないようだ。

 

「他のところと違って活動内容が分かるものがないな。」

 

「とにかく入ってみよう。」

 

そういうと佐々木は文芸部のドアをおもむろに開けた。中はあまり広くなく真ん中に机と椅子。その回りに本棚があるくらいだ。

 

「誰もいないのか?」

 

「そのようだね。」

 

「今日は部活自体が休みなのかもな。」

 

「いや、部活の一覧には基本的に毎日活動していると書いてあったよ。」

 

ガラッ

「.....文芸部になにか用?」

 

二人で話しているとドアが空き一人の女性が入ってきた。

 

「あ、その勝手に入ってすみません。部活動見学にきた者です。」

 

「そう.....」

 

そう答えると机に座り一人本を読み始める。背は佐々木よりも一回り小さく、整った顔をしている。先ほどの先輩二人とは違いクールなイメージの顔をしているが間違いなく美少女と呼ばれる顔だろう

 

「あの?文芸部の方ですよね?」

 

「そう」

 

「他の部員の方々は?」

 

「いない」

 

佐々木の質問に淡々と答えていくあまり興味がないのか、それともこれが地なのかはわからないが表情に変化がみられないのが不思議な感じだ。

 

「いないということは部員は貴方一人という事ですか?」

 

「そう、去年の卒業生で部員が0人になって廃部になりそうだから私が入った。あと私も一年だから敬語じゃなくて良い。」

 

どうやらこの子は同級生のようだ

 

「そう、なら普通にしゃべらせて貰うわ。えっと.....」

 

「長門有希」

 

「そう、長門さんね。私は佐々木...よ。同じ一年と言うことでよろしくね。」

 

「えぇ」ジィ

 

長門さんは佐々木との挨拶を終えるとおれの顔をジッと見つめていた

 

「あ、俺は........だ。よろしくな長門さん」

 

「長門で良い。」

 

「そうか、よろしくな、長門」

 

「よろしく」

 

(やはり、こうみるとすごく可愛いな。クールビューティーとだろか)

 

「長門さん、早速だけど部活の内容を教えてくれないかしら?」

 

「現在、決まった活動はない。私は本を読むか宿題をして帰ってる。」

 

「なら、基本的は何をしても自由ということか。」

 

「そうなる。」

 

「顧問の先生は?」

 

ながら「一応いる。しかし、形式上のものでここに来る事はまずない。」

 

まぁ、廃部予定の部活だっただろしそれも当然といえば当然か

 

「なるほど、ちなみに兼部とかはどうなの?」

 

「特に、規定はない。」

 

「そう、わかったわ。ありがとう。キョンは何か質問はあるかい?」

 

「いや、特には。」

 

「なら、今日はもう時間だし帰ろうか。それじゃ長門さんまた。」 

 

「さようなら。」

 

こうして俺たちは文芸部を後にした。

 

下校中

 

「ぐるっと回ってみたがどうだった?佐々木の目にかなう部活はあったか?」

 

「二つほどね。君はどうなんだい?」

 

「俺も二つほどだな。」

 

「クックックッ、まぁ部活見学の日にちはまだあるしゆっくり決めようじゃないか。」

 

「そうだな。」

 

「じゃあキョンまた、明日。」

 

「おぅ。」

 

こうして二人はそれぞれの家に帰って行った。

 




言い回しがおかしかったりしたらコメントよろしくお願いします。

※長門の口調を少し直しました。

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