二人の女神の憂鬱   作:性別はヒデヨシ

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部活決め

部活見学を終えた俺達二人だが、最終的な決定をまだしていなかった。

 

「やぁ、キョン。部活何にするか決まったかい?」

 

「いや、まだだ。お前は?」

 

「僕もまだだよ」

 

「一応この前言った通り候補は二つ有るんだがな。」

 

「書道部と文芸部かい?」

 

佐々木は俺が迷っていた二つの部活をピタリと当てた

 

「よくわかったな。」

 

「クックック、僕もその二つで迷っていたからね。キョンもそうだろうと思ったんだよ。」

 

どうやら佐々木も俺と同じ二つの部活で悩んでいたようだ。

 

「さて、そんな僕たちに朗報がある。」

 

「朗報?」

 

「文芸部も書道部も両方とも兼部O.K. と言うことさ。」

 

あぁ、確かに書道部の鶴屋さんも文芸部の長門も兼部に関しては大丈夫みたいな話をしてたな。

ん?という事は…

 

「まさか佐々木、二つの部活に入るってのか?」

 

「そういうことだよ。調べると書道部は毎日活動してるけど兼部O.K. と言うこともあって自由な時間が多いらしいし、文芸部は長門さんと言う通り主な活動は特にないらしいんだ。」

 

「なるほどな。二つとも自由な時間が多いならいけるかもな。」

 

「だろ、ただ悩んでいても解決しないだろうしいっそ兼部で二つの部活に入るのも悪くないと思うよ。」

 

中学時代は帰宅部だったから思い付かなかったな。まぁ、佐々木と一緒なら飽きることはないだろう。

 

「なら、そうしてみるか。」

 

「クックック、君ならそう言ってくれると思っていたよ。なら今日の放課後共に入部届けを出しに行こうじゃないか。」

 

「そうだな。(二つ共入るってことはコレからは毎週長門や鶴屋さん、朝比奈さんに会えるってことか…心が弾むね)」

 

「キョン、やけにニヤケているけど?」

 

「い、いや何でもない」 

 

俺の考えを察してか佐々木がジト眼で見てくる。正直怖い

 

佐々木「書道部の先輩達や、文芸部の長門さんと美人、美女揃いでニヤケるのもいいが僕との約束を忘れないでくれよ。」

 

「約束?」

 

はて?遊ぶ約束はしてない筈だが…

 

「君の勉強見るって話をしただろ。」

 

「あぁ、そうだったな。」

 

ヤバイ、頭から飛んでた。

 

「ふーん、僕との約束は君にとってその程度なんだね。」

 

「い、いや、そんな事は断じてないぞ。」

 

「ふんだ、良いよ。どうせ僕との約束なんて忘れるていどなんだ。」

 

大分機嫌を損ねてしまったな。

 

「俺が悪かった、佐々木。機嫌治してくれ。」

 

佐々木「……ふん」

 

「俺に出来る事ならやるから許してくれ。」

 

「なんでも?」

 

「なんでもって言われると難しいが出来る事はやる」

 

我ながら情けないが男にはやらなければならないときもある。

 

「なら、前に行ったファミレスで奢って貰おうかな。」

 

どうやら、この前二人でパフェを食べたファミレスの事のようだ。

 

「分かった。それでいいなら奢るぞ。」

 

「まぁ、僕も少し意地悪だったしそれでこの話はよしとしよう。」

 

「あぁ、恩にきるよ。」

 

「その代わり次こんな事があったら許さないからね。」

 

「肝に命じておくよ。」

 

「なら、入部届けを書こうか。」

 

こうして俺達二人は部活を決め二人で部活の書類を書いた。

 

 

 

その時

廊下

「ふん、どれもこれもつまらない部活ばっかりだわ。」

 

一人の少女が期限悪そうに廊下を歩いていた。

 

 

 

 

 

 




どうも久しぶりです。

もう忘れてる人もいるかも知れませんが最新話投稿させていただきました。
次回はいよいよあの娘と本格的に絡んでく展開です

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