魔法少女と黄金の獣   作:クリフォト・バチカル

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(お知らせ)
貫咲賢希様より、まどか&優介の成長後のイラストを頂きました。
後書きに載せてありますので、是非ご覧下さい。

推奨BGM:休日(nanoha)


54:聖王の器 ■挿絵あり■

【Side ティアナ・ランスター】

 

 オーリス三佐が機動六課の副隊長となってから、どうなるかと戦々恐々としていた隊長陣の様子とは正反対に順調な日々が続いていた。

 元々彼女は八神部隊長の指揮や部隊運営に問題が無ければ細かい所に突っ込むつもりはないらしく、淡々と補佐業務を遂行していた。

 地上本部に強力なコネクションを持つ彼女の手配は比べては悪いけれどグリフィス二尉……いや三尉より遥かに上であり、寧ろ部隊としては以前よりも回っていたと思う。

 八神部隊長の能力を否定する形で副隊長に着任した彼女に対して分隊の隊長副隊長達は敵愾心を持っていたが、流石にこうまで見事に結果を出されては認めざるを得ない様子だった。

 

 元々、機動六課は陸の管轄であるミッドチルダに海の人員を強引に配置した部隊だ。

 当然ながら陸の局員からすれば面白い話であるはずもなく嫌われている。

 機動六課の申請や庶務などが後回しにされたりなんてことは日常茶飯事であり、水面下で嫌がらせに近い様な対応をされていたと聞く。

 明確に却下されたりすれば表立って非難も出来るが、対応して貰えないわけではなく遅らせられるだけなので、中々文句も付け辛い。

 

 そんな状況がオーリス三佐が副隊長として地上本部に対する窓口役を担うことで一変された。

 流石に地上本部の責任者の娘であり、長年地上本部の中枢で勤めてきた彼女にそんな嫌がらせをする愚か者はおらず、あらゆる申請がスムーズに処理される様になった。

 勿論、本来あるべき姿になっただけなのだが、それだけで状況が劇的に変わる辺り今までが如何に問題のある状態だったのかが良く分かる。

 とは言え、私は陸の局員達の対応を責める気にはなれない。

 彼らが反感を持つのは当たり前であり、そんな状況を作りだしたこの部隊の在り方の方が問題だと感じていたからだ。

 ミッドチルダに即応部隊を置きたいだけなら、何も海の管轄である必要はない。

 主要メンバーが元々海の人員であるのは確かだが、部隊創設に当たって転籍させれば済む話だ。

 それを敢えて海に所属する部隊として立ち上げたのは、単なる我儘でしかない。

 海の部隊と陸の部隊では給与水準も異なるから、隊員としては海の所属であった方が得なのは確かだ。

 

 まぁ、私としても執務官を目指す以上は海の所属であった方が有利だから、有難い話ではあるのだけど。

 

 そんなある日の訓練後、デバイスのリミッター解除の話を聞き、午後は休暇となることを伝えられる。

 私とリジェについては関係ないけれど、ギンガさんとエリオ、ルーテシアのデバイスにはリミッターが設定されており、その解除を行うかの試験が本日の訓練だったとの話だ。

 

「その……フォワード全員休暇なんて大丈夫なんですか?

 以前の派遣任務みたいなことに……」

「隊長達は残ってるし、一応オーリス三佐にも許可を貰ってるから大丈夫だよ。

 その代わり、ミッドチルダから外の世界には行かないことと、緊急出動に備えて連絡が取れる状態にしておく様にって」

 

 まぁ、その辺りは当然の対応だろう。

 元々異世界に行く用事はないし、午後から日帰りというのも無理がある話なので行くつもりはない。

 

「部屋で休んでても良いし、街に行っても構わないよ。

 明日からはまた訓練だから羽を伸ばしてきて」

「「「「「はい!」」」」」

 

 さて、予定外に時間が出来てしまったけれど、私はどうしようか。

 そうだ、姉さんに連絡してみよう。

 

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「久し振りですね、ティア」

「うん、久し振り。ベアトリス姉さん」

 

 クラナガンの喫茶店で待ち合わせていた人と合流する。

 長い綺麗な金髪を後ろで1つに纏めた小柄な女性、美女と言うよりは美少女と言った方が相応しい外見の人だ。

 姉さんと呼んでいるけれど、私とは血の繋がりはない。

 兄さんが任務中に亡くなって途方に暮れてた私に墓地で話し掛けてきたのがベアトリス姉さんとの出会いだった。

 天涯孤独になってしまった私に同情したのかその心の内までは分からないけれど、私を引き取って育ててくれた恩人であり剣を教えてくれた師匠でもある。

 全てを失ってしまった私に新たに出来た家族、照れくさいから口には出さないけれど姉さんにはとても感謝している。

 

 ただ、どうにも謎が多い人でもある。

 そもそも、年齢がまず不詳だ。

 外見だけで言えば今の私と同じくらいに見えるが、この人の外見は最初に会った時から全く変わっていない。

 一度だけ何歳なのか聞いてみたことがあるけれど、目が全く笑っていない笑顔で泣いて謝るまでお尻を叩かれた……あの時のことは正直トラウマとなっている。

 

 次に、普段何をしている人なのかも不明だ。

 同居していた時はずっと家に居たけれど、生活費は何処からか調達していた。

 年金生活をおくれる様な特権階級には見えないし、一体どうやって収入を得ているのだろうか。

 テレビドラマ等から推測して「愛人?」って聞いてみたら拳骨喰らった。痛かった。

 

 あと料理は……いや、これは言うまい。

 

 人脈も謎だ。

 デバイスが欲しいと相談したら、その翌日に私が今使っているデバイス──ニーベルンゲンをくれた。

 どうやって手に入れればいいのかを相談したつもりだったんだけど、結果的に強請った様な形になってしまった。

 まぁ、素直に有難かったので喜んだけれど、管理局に入局してからこのデバイスが如何に規格外なのかを知って愕然とした。

 古代ベルカ式とミッドチルダ式のハイブリッドデバイス……管理局の技術を持ってしても作れない代物だと言われた。

 慌てて出所を改めて聞いてみたけれど、知り合いに用立てて貰ったとしか教えてくれなかった。

 

 色々と怪しい人ではあるけれど、私の大切な姉さんであることには変わりない。

 ケーキと紅茶を注文して、最近あったことを機密に触れない範囲で話す。

 私の経験してきたことを姉さんに知って欲しかったからだ。

 ……話の大半が機動六課での愚痴になってしまったのは私のせいではないと思う。

 

「フフ、ティアが元気そうで安心しました」

「ちょっと、姉さん。

 私の話をちゃんと聞いていたの?

 あの部隊でどれだけ苦労しているかを話しているのに、何でそう言う結論になるのよ」

「苦労したとは聞きましたけど、もう嫌だ~とか辞めたい~とかは一度も聞きませんでしたからね」

 

 ぐ……。

 確かに色々と問題の多い部隊だし苦労させられることも呆れてしまうことも多いが……部隊のみんなが嫌いなわけではない。

 どうしても嫌えない理由は……きっと悪意が無いからだろう。

 勘違いしている部分は多々あるけれど、みんなどうしようもなく善人で憎めない人達だ。

 反論出来ないが……それでも姉さんの分かってるんですよ~というドヤ顔は腹が立つし、照れくさい。

 

 しかし、そんな時間に水を差す様に通信が入ってきた。

 エリオからの緊急通信で、クラナガンでレリックを持った少女を保護したというものだ。

 レリックが見付かった以上、機動六課が出動し確保しなければならない。

 折角わざわざ出てきてくれた姉さんには申し訳ないけれど……。

 

「どうやら緊急の呼び出しみたいですね。

 ここは私が払っておきますから、早く行って下さい」

 

 申し訳なさそうにしている私を気遣って、姉さんが背を押してくれる。

 

「うん、ごめん……姉さん。

 この埋め合わせはどこかでするから!」

 

 

【Side 高町まどか】

 

 待ち構えていたエリオからの通信を受けて、緊急で出動する。

 ここは非常に重要な分岐点だ。

 優介とも話し合ったが、J・S事件の被害を最小限にするために私達に出来ることは1つ。

 キーパーソンであるヴィヴィオを確実に保護し、スカリエッティに奪われないことだ。

 彼女さえ押さえておけばゆりかごは起動出来ない。

 その状態でもスカリエッティの侵攻はあるかも知れないけれど、ゆりかごさえ無ければ制圧は問題なく行える筈だ。

 戦闘機人は強いかも知れないが所詮10体程度、管理局の物量には抗し得ない。

 実際の所、スカリエッティ陣営はガジェットの増産とAMF強化を行った方が戦力的には厄介なことになる筈だが、どうせ拘り優先だろうから考慮しなくてもいい。

 正史通りに行けばヴィヴィオの身柄は押さえられる筈だが、どんな差異が生まれているかも分からない。

 それに、スカリエッティ陣営に転生者が居れば、間違いなくこのタイミングでヴィヴィオを押さえに来る筈だ。

 ここで確保してしまえば、公開意見陳述会でわざわざ機動六課を襲撃なんてせずに地上本部に集中出来るのだから。

 

「みんな無事!?」

 

 路地に入った所で集合し、フォワード達は地下に落ちているであろうもう1つのレリックを確保に向かわせる。

 ヴィヴィオとレリックは優介とシャマルと共にヘリで先に機動六課に先行させる。

 私となのは、そしてフェイトはこの後来るであろうガジェットの撃墜が役目だ。

 正史ではディエチのSランククラスの砲撃でヘリが狙われるが、優介の「熾天覆う七つの円環」なら十分に防げるはず。

 ネックがあるとすると、この前の一件でカリムのリミッター解除権限が抹消されてしまったため、はやてによるガジェットの広域殲滅が行えないことだ。

 正史以上にリミッターがガチガチのはやては、リミッター解除なしでは戦場には出られない。

 だから代わりに私となのは、フェイトの3人掛かりでガジェットの対応を行う。

 欲を言えばこの段階でクアットロを押さえてしまいたいところだけど、流石に手が回らない。

 

「いや、待てよ……?」

 

 ルーテシアが敵方に居ないから地下はフォワードだけで十分な筈。

 スカリエッティ陣営はレリックよりもヴィヴィオの方を優先するだろうから、地下はガジェット任せだろう。

 それなら、駆け付けてくる筈のヴィータにクアットロとディエチを確保させることが出来る。

 トーレの妨害があると流石に厳しいかも知れないが、ダメ元でやってみるだけの価値はある。

 此方に向かっているヴィータに念話で周囲に潜伏している伏兵の捜索と確保を依頼し、私はライジングソウルをダブルソードモードにモードチェンジしてガジェットに切り掛かった。

 

 

【Side エリオ・モンディアル】

 

 レリックを探して入った地下道の少し開けた場所にその人は居た。

 黒い長い髪に黒い軍服を纏った、ギンガさんと同じくらいの歳の女性。

 レリックケースを片手に持って、こちらを眺めている。

 

「管理局です!そのケースには捜索指定ロストロギアが入っています。

 大人しく引き渡し、こちらの指示に従って下さい」

 

 ギンガさんが軍服の女性に対して呼び掛けを行う。

 こんな地下水道の中に居る時点で一般人とは思えない。

 そもそも、ミッドチルダの治安維持は管理局地上本部の管轄であるため、他の管理世界なら兎も角ミッドチルダに「軍隊」は居ない。

 この世界で「軍服」などを着ている時点でおかしい。

 案の定、ギンガさんの呼び掛けに対しても女性は従う気配はない。

 

「生憎とそうはいかないわ。

 私はこれを持ち帰る様に命令されてるの」

「命令!? 誰にですか!」

「上司によ」

 

 こちらの質問の意図を理解しながらまともに答えるつもりの無い様子に、僕達はデバイスを構える。

 

「どちらにせよ、持って行かせるわけにはいきません。

 大人しく従って貰えないなら、実力で取り押さえることになります!」

「どちらもごめんよ。

 貴方達を倒して、撤退させてもらうわ」

 

 明確な敵対の言葉と共に構える女性……見た所デバイスも持っていない様だけど、油断は出来ない。

 

「シュートッ!」

 

 ティアナさんが先手必勝とばかりに射撃魔法を撃ち込む。

 しかし、女性は見えない何かでそれらを容易く打ち落してしまう。

 目には見えないけれど、彼女の右手には棒状の何かがあることを魔力で感じられた。

 

「ハッ!」「そこ!」

「甘いわよ」

 

 射撃魔法を打ち払った隙を突いてギンガさんが左の拳を、リジェさんがトンファーを打ち付けようとするが、あっさりと避けられてしまう。

 

「ルーテシア、ブーストお願い!」

「うん、ブーストアップ・アクセラレイション」

「行くよ、ストラーダ!」

 

 ルーテシアに速さを増幅して貰い、ストラーダを突き出しながら突進を仕掛ける。

 しかし、右手に持つ何かで槍先を逸らされてしまい、更に背中を蹴り飛ばされてしまう。

 

「うわぁ!?」

「エリオ!?」

 

 まるで車の衝突を受けた様な衝撃に僕は地面と平行に10メートル程も吹き飛ばされ、地面に叩き付けられた。

 全身が痛いけれど、何とか立ち上がる。

 

「エリオ、大丈夫!?」

「うん、大丈夫。まだ戦えるよ」

 

 慌てて駆け寄ってきたルーテシアにそう返すと、再びストラーダを構える。

 

「でもこの人、凄く強い。

 もしかすると、隊長達と同じかそれ以上だ」

「そうね。

 形振り構っていられる相手じゃないわ、全員同時に掛かりましょう」

 

 ティアナさんの提案に、ギンガさんもリジェさんも頷く。

 ちょっと卑怯にも思えるけど、実際僕達より遥かに強い相手である以上、ティアナさんの言う通り形振り構っては居られない。

 先程の波状攻撃を難なく捌かれてしまった以上、彼女を倒すためには全員同時に掛かるしかない。

 

『合図で一斉に掛かるわよ。3……2……1……GO!』

 

 

 タイミングを悟られない様に、念話でティアナさんがカウントし号令と共に僕達は同時に撃ち掛かった。

 

「流石にこのままじゃ厳しいわね……」

 

 女性はそう呟くと、右手を前に突き出した。

 

 

 形成(Yetzirah)

 

 

 その言葉と共に、赤い板の様な剣がその手に現れた。

 炎を纏ったその剣が姿を見せた途端、女性の雰囲気が一変した。

 その剣が放つ炎により周囲の温度は上昇している筈だが、何故か寒気を感じた。

 それが殺気と言われるものだと気付いた時には、先程居たところから姿を消した女性が目の前に現れていた。

 先程までの動きとは段違いの速さに到底避けることなど出来ず、反射的にストラーダを身体の前に置いて防御の態勢を取る。

 

「がっ!?」

 

 拮抗出来たのは一瞬で、肩に激痛を感じると共に僕は吹き飛ばされ壁に叩き付けられ地面に落下する。

 立ち上がることすら出来ず、何とか首を捻って先程まで居た方向を見た僕の視界に映ったのは、倒れ伏すギンガさんとトンファーの片方を跳ね飛ばされたリジェさん、そして柄の部分で真っ二つに切られたストラーダの姿だった。

 残った方のトンファーを構えて防御の姿勢を取るリジェさんに、黒髪の女性は右手に持つ剣を横に払う形で叩き付けようとする。

 

「貰った!」

 

 そこに横に回っていたティアナさんが射撃魔法を連射する。

 攻撃態勢に入っている女性には絶対にかわせないタイミング、剣を持つのとは逆側からのその攻撃は剣で打ち払うことも出来ないだろう。

 離れた位置で見ていた僕はそう思ったし、ティアナさんもリジェさんもそう確信していた筈だ。

 

「な!?」

「嘘でしょ!?」

 

 ティアナさんとリジェさんが驚愕にその動きを止める。

 すぐには状況が分からなかったけど、数秒遅れで僕にも何が起こったのか、いや女性が何をしたのかが理解出来た。

 信じられないことに、彼女は「レリックケースを持ったままの左手で」ティアナさんの射撃魔法を叩き落としたのだ。それもケースを盾にしたわけではなく手の甲で。

 いくら非殺傷設定があるとはいえ衝撃はある。

 感覚だけで言えば、殺傷設定も非殺傷設定も変わらない。

 あんなことをすれば傷は付かずとも痛みでまともには動かせなくなる筈なのに、彼女はまるで堪えた様子は無い。

 それどころか、驚きのあまり動きを止めてしまった2人に対し、剣を薙ぎ払う。

 

「ぐ……っ!」

「うぅ……」

 

 僕と同じ様に何とかデバイスを盾にする2人だが、大きく跳ね飛ばされて地面に叩き付けられる。

 

 女性が剣を取り出してからたった十数秒の間に、その場に立っているのは女性とルーテシアだけになってしまった。

 

「……っ!」

 

 圧倒的な実力差に怯むルーテシアを一瞥すると、しかしそれ以上は何もせずに女性は立ち去っていった。

 叩きのめされた僕達はそれをただ見送るしかなかった。

 

 

【Side ???・???】

 

「進展があったのか?」

 

 相棒からの連絡を受け、サーチャーからの監視映像を見ながら俺は質問する。

 

『はい、廃棄区画の地下で軍服を来た女性と接触しました。

 黒い長い髪をした女性で名前は櫻井螢、レベルは37でした』

「成程、スカリエッティのアジトに出入りしている奴の中の1人だな」

 

 本来居なかった人物が4人、スカリエッティのアジトに出入りしていることはこれまでの監視で判明してる。

 人数的に全員ではない筈だが、その内の誰かが素性の分からない残りの転生者2名の可能性があり、注目していたところだ。

 

「しかし、廃棄区画の地下?

 あの2人を狙っていたわけではないんだな」

 

 望んだ事ではないとは言え、あいつが機動六課に潜入している一番の理由は、目立つ2人の転生者に吸い寄せられてくる者を監視するためだ。

 その意味で、動きを見せた黒髪の女性が奴等ではなく地下に現れたことは少々気掛かりだ。

 

「まさか、アンタ狙いか?」

『いえ、それは無さそうです。

 言動からレリック狙いの様でしたし、私に対しても変わった様子は見せませんでした』

 

 レリック狙い?

 転生者ならレリックなんて別に欲しがるとは思えないが……スカリエッティの指図か?

 

「もう少し様子を見ないと判断出来ないな。

 ……それで、アンタの方は大丈夫なのか?

 流石に疑われているだろう?」

 

 潜入するにしても、相手は転生者である以上はレベルを視認することが出来る筈だ。

 あいつの高いレベルは当然ながら疑念の的だろう。

 

『確かに疑いの目は感じていますが、確証が無ければいきなり手は出せないでしょう。

 大丈夫、まだいけます』

「ならいいけどな」

 

 その後しばらく取り留めの無い話をした後、俺は念話を切った。




(後書き)
 Strikersのことを知っていれば、キーパーソンであるヴィヴィオに集中するのが当然の行動でしょう。
 しかし、裏をかく形で地下に出没。

貫咲賢希様よりイラストを頂きました。
<高町まどか>

【挿絵表示】


<松田優介>

【挿絵表示】

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