インフィニット・ストラトス 光の彼方   作:ichika

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どうもです!

バレンタインの短編の時、書かないと言ったがあれは嘘だ!

バレンタインがあるならホワイトデーもある!

と言うことで、勢いに任せて書きました!
出来は保証しません!

それでも良いなら、どうぞ!


番外編 ホワイトデー特別編

noside

 

ホワイトデー

 

それはバレンタインデーと対をなす日である。

 

バレンタインデーに恋人からの贈り物を貰った者が、

感謝の気持ちと愛を込めてプレゼントを贈る日である。

 

 

この話は、バレンタインデーから一ヶ月後に起きた出来事である。

 

sideout

 

sideシャルロット

今日はホワイトデー、

僕は一夏と一緒に遊園地に出掛けて、

久し振りのデートを楽しんでいます。

 

最近は生徒会の引き継ぎや、軍の報告書とか書かなきゃいけないから、

忙しくて全然お出掛けもエッチも出来ないんだ。

 

だから、せめて今日ぐらいはと、

一夏と一緒に仕事を全部片付けて、一日だけの休暇が取れました。

 

「シャル?どうしたんだよ?」

「あ、ううん、何でも無いよ、ちょっと考え事してただけだから。」

 

僕がボーッとしているのを不振に思った一夏が声をかけてくれた。

 

一夏は本当に気遣いが上手だから、

嬉しくなっちゃうな♪

 

「まったく・・・、折角の休みだってのに、

仕事の事を考えてたのかよ?」

 

「う、うん・・・、ごめんなさい・・・。」

 

いけないいけない・・・、

今は折角のデートなんだから、思いっきり楽しまないと!

 

「良いよ、考え事してるシャルの顔も可愛いから、

ほら、こんな顔してたんだぜ?」

 

そう言いつつ、一夏がケータイで撮った画像を見せてくる。

 

ひゃぁ~!?

凄く気が抜けてるよぉ~!!

 

「け、消してよ~!!」

「やだよ、折角の写真なんだ、待ち受けにしとくからな。」

 

ええッ!?なんでそんな事するんだよ~!?

恥ずかしいよ!!

 

「なんせ、シャルの可愛い顔が携帯開く度に見れるんだぜ?

これほど幸せな事なんて無いじゃないか。」

 

「!!」

 

ず、ずるいよ一夏・・・、

何も言えなくなっちゃうじゃないかぁ・・・。

 

「あー、でもなぁ、これだけじゃ寂しいかもな。」

「えっ?それってどういう―」

 

僕が聞き返すより先に一夏が動き、

僕の唇に彼の唇が押し当てられる。

 

「んんっ!?」

しかも舌まで入れてくるし・・・!

 

あぁ・・・、でも、気持ちいいなぁ・・・。

 

僕が抵抗出来ずにいると、

携帯カメラのシャッター音が聞こえた。

 

「んんっ!?はぁ・・・、な、何するの・・・?」

「ははッ、悪いな。」

 

一夏が意地悪な表情をしながら、

また携帯画面を見せてくれた。

 

そこには、一夏のキスで気持ち良さそうな顔をする僕が映っていた、

 

うう・・・、僕ってキスされるとこんな顔になっちゃうんだ・・・。

 

「俺達の仲の良い証だな!

絶対に待受から外さねえぜ。」

 

「もうっ!

遊園地に来てまでする事じゃ無いよ!」

 

「悪かったって、でも、シャルも嫌いじゃないだろ?」

 

うっ・・・、そ、そう言われたらそうなんだけどさ、

なんて言うか・・・、恥ずかしいし・・・。

 

「うう、一夏と意地悪・・・。」

「意地悪な俺は嫌いか?」

「もうっ!好きだよ!一夏のバカっ!」

「シャルっ!」

 

僕の言葉に、一夏は凄く嬉しそうな顔をして、

僕を抱き締めてくれる。

 

彼の匂いに包まれて、クラクラしちゃいそう。

 

「俺も好きだよシャル、愛してる。」

「僕も愛してるよ一夏・・・、大好き♪」

 

久し振りの抱擁とキスを交わして、

僕達は再びアトラクション巡りを再開した・・・。

 

sideout

 

side一夏

シャルの思考を無理矢理にでも切り替えさせて正解だったな。

 

こんな所まで来て、仕事の事は考えたくないんだ。

 

「ねぇ一夏!次は何に乗る?」

「ん~?そうだな、ジェットコースターに乗るか?

ISに乗ってたら迫力半減だろうけどさ。」

「もうっ!そんな事言わないの!」

 

ははッ、シャルってやっぱり可愛いなぁ。

 

もっとからかいたくなるんだよな。

 

「悪かったって、ならゴーカートに乗るか?」

「うん!」

 

なんとか纏まったので、

俺達は腕を組んでゴーカート乗り場に向かった。

 

sideout

 

noside

 

それから、色々なアトラクションに乗った後、

一夏とシャルロットはIS学園への帰路についた。

 

「なぁシャル、楽しかったか?」

「うん!楽しかったよ♪ありがとうね一夏♪」

 

一夏の問いかけに、シャルロットは笑顔で答えた。

 

久し振りのデートだったのだ、

楽しくない訳がない。

 

「そうか、久し振りのデートだったし、

喜んでくれて良かったよ。」

 

一夏は嬉しそうに微笑み、

シャルロットの髪を撫でる。

 

「エヘヘ♪一夏ぁ♪」

 

シャルロットも笑顔になり、

彼に肩を寄せる。

 

彼等は苛烈な戦いを勝ち抜き、

漸く幸せな日々を掴んだ。

 

彼等はその日常を愛し、

共に過ごせる時間を慈しむ。

 

「また一緒に出かけようね♪」

「ああ、約束だ。」

 

一夏は彼女の温もりを感じ、

彼女は彼の鼓動を感じだ。

 

愛する人と共にあれる時間は、

何物にも替えがたく、ナニよりも愛しい。

 

「ねぇ一夏、光の彼方って何処なのかな?」

 

不意にシャルロットが一夏に尋ねた。

 

光の彼方。

彼らが目指す場所だが、

正直言って、何処にあるのかは分からない。

 

「何処でも良いんじゃねぇか?俺は目指し続ける、

シャルとの明日を創るためにな。」

 

「一夏・・・♪」

 

「さあ行こうぜ、俺達がやるべき事をやりにさ。」

 

「うん!」

 

二人は笑い合い歩いていく。

 

彼等の行き先は、光が導いてくれるであろう。

 

sideout

 

noside

 

「って事もあったなぁ~♪」

「懐かしいな。」

 

「親父・・・、母さん・・・。」

「甘い・・・、甘過ぎるよ・・・。」

 

一夏とシャルロットのノロケを聞いていた彼等の息子と娘は、

大量の砂糖を吐いていた。

 

因みに、イギリス某所や、日本の他地域でも、

自分達の親のノロケを聞いて砂糖を吐いた者達がいた事を覚えてほしい。

 

「御父様・・・、御母様・・・!」

「父さん・・・、母さん・・・。」

「親父・・・、お袋・・・!!」

「皆・・・皆・・・!!」

 

 

『甘過ぎるーーー!!!!!!』

 

光を継ぐ者達が同時に叫び、

世界が文字通り揺れた。

 

彼等はこれからもノロケに付き合わされる事になるだろう、

だが、彼等の物語も、もう始まりつつある。

 

光を継ぐ者達は、始まりの地へと集う。

 

そこから始まるのは、新たなるノロケである。

 

 

「いや違うからな!?」

だまらっしゃい一輝。

 

sideout

 





お付き合い下さりありがとうございました。

この光の彼方の続編は執筆しておりますが、
なかなか決まらないので、公開時期は未定です!

光の彼方の執筆はこれで本当に最後になります。
クロスはあるかもだけど・・・。

それではまた!!

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