インフィニット・ストラトス 光の彼方   作:ichika

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はいどうもichikaです。
この話は原作七巻の終盤辺りを改編して、オリジナルストーリーに入っていきます、

苦手な方はバックブーストで離脱してください!

それではお楽しみください!


一夏怒る

side一夏

出だし早々悪いが、俺は今、非常に機嫌が悪い。

 

俺は今回のタッグトーナメントに、訳あっていつものメンバーと

タッグを組む事を拒んだ。

 

理由は、楯無さんの頼みで簪と組んだからだ、

もちろん楯無さんに口止めをされていた。

 

まあ、姉妹仲を改善したいっていうあの人の頼みを、

叶えてあげたかったのかもしれなかったが・・・。

 

無論、俺も無闇やたらと言い回るつもりもなかった。

もちろんいつものメンバーにも話さなかった。

彼女たちを信頼していない訳では無かったが、

今回の事は黙って置くべきだと判断した。

 

理由を話さなかった俺にも非はあるだろうが、

それにしても・・・、あいつらの態度は冷たすぎでは無いだろうか?

 

箒は俺を亡き者にしようと刀を持ち出すわ、

セシリアは睨んでどっか行くし、

鈴は会うたびに蹴りをかまして来るし、

ラウラはガン無視、

シャルに至っては『何かな、織班君?』と他人行儀。

 

俺だって人間だ、邪険にされれば気分が悪くなるさ、

 

だが、過ぎた事は仕方ない、いささか気は悪いが、

シャワーでも浴びて気分を晴らそう・・・。

 

そう思って、シャワールームに行こうとすると・・・、

誰かが部屋の扉をノックした。

 

嫌な予感がしたが、流石に出ない訳にはいかないので、

俺はドアを開けて外を見てみると、

そこには今一番会いたく無いやつらがいた。

 

あいつらの用事は解ってる、どうせ俺に簪と組んだ事に

対する謝罪させるつもりだろうな。

 

だが、正直謝る気など起きる筈がない。

何度も言うが、俺にも非があったとはいえ、

あいつらは自分のやった事を棚に上げて、俺のとこに来ている。

はっきり言って図々しいにも程がある。

 

「よぉ、何か用か?」

なるべく平静を保って五人に声をかける。

 

「一夏、私達と組まなかった理由を話してもらうぞ?」

五人の先頭にいた箒がそう言ってきた。

 

(やっぱりな・・・、だが楯無さんと簪の事は絶対に話さん。)

仁義ってもんだな、

 

「その事については話せない、俺の一存では何も言えない、

だが、一応謝っておこう。」

無難にそう言って頭を下げようとすると・・・。

 

『それで済むと思ってるの!?』

全員がそう叫び俺に詰めよって来た。

 

「何故訳を話さん!?」

「どういう事ですの?!」

「それとも何よ!?うしろめたい事でもあるわけ!?」

箒、セシリア、鈴の三人が俺にそう怒鳴って来る。

 

いつもと同じような感じだが、

今日の俺には鬱陶しくて堪らなかった。

 

「私の嫁としての自覚が足らないようだな?」

「僕達は傷ついたんだよ?はっきり説明してよ!!」

ラウラとシャルまで食いついてきた。

 

ダメだ・・・、そろそろ自分を抑えられない・・・。

俺の苛立ちゲージはそろそろ臨界に達しようとしていた。

 

「話したくないし、理由も言えない。

それに何度も悪かったって謝ったろうが!?」

 

『そんな事で済むと思ってるの!?』

またしても全員が俺に詰めよって来る。

 

「一夏!!ハッキリしろ!!」

「ちゃんと話してくださいな!!」

「アンタはいつもそうよね!!」

「お前は私の嫁だろう!?」

「一夏!!」

 

ダメだ・・・、もう・・・、

そう思った瞬間、俺の中の何かがキレた。

 

ドンッ!!!!

 

俺は思わず部屋の壁を殴っていた。

 

「お前ら・・・、いつもいつも・・・、

いい加減にしろよ・・・。」

「い、一夏・・・?」

いつもと違う俺の雰囲気に気圧されたのだろう、

全員が驚いた表情をしていた。

 

「お前らは俺を自分の物にしたつもりか!?

ふざけんな!!どうせ俺の事なんて自分が目立つための、

アクセサリー程度にしか考えてねぇんだろ!?」

 

ああ、俺はいつもそう思っていたのか・・・、

血が沸騰しそうな程熱くなっているが、

どこか冷静にそう思っている自分がいた、

 

 

「そ、そんなことは・・・、」

シャルが何か言おうとしてるが、今の俺はそんなことお構い無しに

矢継ぎ早に言葉を紡ぐ、否、罵倒していた。

 

「何が違うってんだ!?

ふざけんなよ!!こっちはいい迷惑なんだよ!!

これだからしつこい女は嫌いなんだよ!!」

俺がそう叫んだ時、五人の肩が震えていたような気がしたが、

俺は構わずに、力任せにドアを閉めた。

 

sideout

 

 

 

 

 

 




え~…、
これ書いてて思ったんですけど、
原作一夏ってヒロインにキレませんね、
これぐらい怒っても問題はないでしょう。
寧ろそれぐらいが丁度いいんだと私は思います。

それではここで次回予告
一夏に嫌われたと思い、落ち込む五人に千冬は声をかける。
その頃、一夏はある人物の下を訪ねていた。

次回、インフィニット・ストラトス 光の彼方。
一夏荒れる。
お楽しみに!

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