艦隊これくしょんー啓開の鏑矢ー 作:オーバードライヴ/ドクタークレフ
E-2の駆逐棲姫の最後の一回をどうやって介錯するか悩みながら、抜錨!
「それじゃあ、張り切って参りましょー!」
意気揚々と出港するのは睦月が率いる護衛部隊である。横須賀軍港を出港した部隊は進路を南東へ向けゆっくりと海上を滑っていく。航空機輸送任務を受けた軽空母を護衛し指定地点まで護衛する。それが今回の護衛部隊に課せられた任務だった。
「それにしても晴れてよかったです」
「でもなんで私が朝一のチームになるかなぁ……。絶対夜戦できないじゃん」
冬の太平洋の好天を仰ぎながら気持ちよさそうに笑うのは吹雪である。一方その隣で太陽光に溶けそうになってるのは川内だ。
「川内姉さんはなんでそんなに夜が好きかなぁ。ライブでもないのに……」
姉の反応が納得できないのか不思議そうな顔をするのは那珂で、最後尾でそれをほのぼの眺めるのは綾波。今回の護衛船団のメンバーはこんな布陣となった。
「まぁ、川内さんらしいと言えばらしいです」
「よくいうよねー。綾波も戦闘になったら性格豹変するくせに。ってか、そういえばもしかして本当に司令官縛って放置してきたの?」
「敷波に艤装使用許可出して司令官室に缶詰にするよう言いつけてあります」
「うげ、本当にご愁傷様司令官」
川内がそう言って佐世保の方に向かって手を合わせると、くつくつと笑う声がした。
「“五期の黒烏”の周りは面白いねぇ」
肩を震わせるのは隼鷹だ。今回の護衛対象である彼女はのんびりと構えたままあたりを見る。
「綾波も川内も夜鷹の笹原の部隊でしょー。睦月は飛燕の月刀、司会やってた青葉は幻視の高峰……キャラが濃いこと濃いこと」
「た、確かに他の部隊だとあんなことできませんよね……」
静かに同意したのは吹雪だ。それに首をかしげるのは睦月である。
「あんなことってどんなことです?」
「え? たとえば演習用の魚雷でぶん殴ってきたり、錨を投擲して相手にぶつけたり?」
吹雪の言葉にあー……と遠い目をする川内だ。そういえば電に錨を投げられてぶつけられた張本人である。助けるために仕方なかったとはいえかなりアレらしい。
「あと睦月ちゃん、ティルトローターから飛び降りて無双したって本当?」
「と、飛び降りたのは飛び下りたけど、無双ってどこからそんな情報が出たのかにゃぁ……」
「え? 数多の魚雷を撃ちぬいて船団を守り切った救世主って如月ちゃんから」
「きさらぎぃ……話盛りすぎです……」
睦月は溜息と共に肩を落とした。救世主だというなら叩き落とされるようにバンジージャンプはしないと思う。
その空気を読んでか、隼鷹が話題を切り替えた。
「それにしても結構予定はキツキツなんだよねー。60海里を4時間っていうのもアレよねー」
「おそらく相手も仕掛けてくるでしょうし、ね」
吹雪がそう返した。どんな相手が来るかはわからない以上、対艦、対潜、対空、すべての警戒が必要だ。艦隊二番手の川内が睦月の方を見る。
「睦月、配置はこのままでいいの?」
「うーん、そうですねー」
睦月はそういいながら何か紙の束を取り出した。それをパラパラとめくっていく。
「なにそれ?」
「この辺りの海流のデータとここ一週間の海水温のデータです」
「……何に使うの? それ」
「え? ソナーの誤差修正ですけど……」
睦月はそういいながら紙をめくり、そーですねー、と何かをつぶやいていた。吹雪などは目が点になっている。
「海水温とか何に使うの……?」
「水中の音って
「へー……ってそんなの簡単に予測できるの?」
「難しいですよー。でもやらないと怖いからやってます」
パラパラとめくってから睦月はあたりを見回した。
「一応綾波ちゃんと私が場所交代しておきましょー。那珂さん対潜装備積んでますよねー?」
「もっちろん! 那珂ちゃんに死角なーし!」
「なら那珂さんが左舷でお願いします。綾波ちゃんポジション交代でーす」
「わかりました」
最後尾に睦月がつき、先頭は川内と綾波、その後ろの隼鷹を守るように左舷に那珂、右舷に吹雪のスタンスと、輪形陣を組む。
「で、周囲を見た結果、どうするの?」
川内が改めて振り返る。
「進路1-8-4で、25ノットを維持してください。睦月の指示があるまでずっとそのままですよー?」
睦月がいたずらっ子のようにニヤリと笑った。
その艦影を捉えていた艦娘がいた。
(いたいた……これなら十分に狙えそうでち)
水深140フィート、艦娘が団子になって進んでいく独特な推進音を耳に伊58はそろりそろりと海中を進む。手に持った魚雷発射管を確認しゆっくりと近づいて行く。
焦りは禁物である。ゆっくりと忍び寄り確実に落とせる距離で相手を穿つ。
それが潜水艦の戦い方だ。
(イクが睦月の相手だけはごめんなのって怯えてたけど、案外警戒薄いかも……)
相手は伊58に背を向けるようにして悠々と進んでいく。水上艦の方が早いのだから少しずつ離される形になっている。射程内に収めるためにこちらも急いではいるがそれでもわずかに離されていく。
(之の字運動って訳でもなさそうでち。なんで184度に転進なんてしたんだろう……?)
伊58は疑問に思いながらも後を追いかけていく。そうすると相手のプロペラの音が僅かに弱まった。ここで減速? なぜ?
離される割合は少なくなっているようだ。伊58にとっては願い叶ったりな状況だがどうも腑に落ちない。それでも状況は伊58にとって有利。演習相手だが徹底的に叩いて良しとも言われている。遠慮はいるまい。
メインタンクブロー。体はゆっくりと引き上げられるように水面へと向かっていく。潜望鏡深度到達まであと3分ちょっと。目視でターゲットを確認したらあとはショータイムだ。伊達にオルモック海峡に潜ってない。クルーズと呼ばれる敵の輸送隊を待ち伏せ、数多の敵を沈めてきた腕がある。
そう思って伊58は獰猛に笑う。ゆっくりと上昇していく。直後不可思議な波の音を聞いた。位置は――――――真上?
(え?)
見上げれば……艦影。そこから落ちてくる円柱形の物体は……三式機雷の模擬弾頭!?
「で、でち―――――――っ!?」
瞬く間に落ちてきたそれは伊58を取り囲み、爆裂。
「那珂さん! 8時方向距離2400! 深度30に潜水艦反応! お願いします!」
「はーい!」
睦月は主機を再起動、出力最大で転進。捉えたもう一つの影の方に急行する。三式機雷の次弾がセットされる。アクティブソナー発振、短信一発、無音潜航で逃げる気だ。
「爆雷深度80! 那珂さん!」
「はーい。那珂ちゃんの攻撃! いっくよー!」
海面に波紋を残して急速に吸い込まれていく機雷の影を視界にとらえ、ソナーを一度カットした。爆裂の音で耳を潰すわけにはいかないからだ。
いつもより穏やかな衝撃、海中から白旗の合図の信号が聞こえてくる。
「睦月ちゃん那珂ちゃんタックの勝利―! いえーい!」
ハイタッチを求めてくる那珂にぱちんと手を合わせると二人で笑いあう。
「それにしても睦月ちゃんすごいねー。二隻が追いかけてるっていつから気がついてたの?」
「実は……港を出た後から怪しいなーとは思ってたんですけど」
「げ、最初からじゃん。もしかしてその時から真後ろと左後方にいるってわかってた?」
「なんとなく、ですけど……ずーっとトレースしてくるのでおそらくはチャンスを窺いつつ、別の部隊に連絡する気だなと思って、通信可能域に浮上される前に仕留めたかったんです」
「でもエンジン止めてゆっくり艦列を離脱した時はビビったんだよー? 二ノット減速とか言うしさー」
「ご、ごめんなさい……」
「責めてないよー? 自分の足元に相手がくるように艦隊に指示を出して、無音で接近していきなりドカンだもん。すごいよ」
そういいながら、艦列に戻っていく。隼鷹に上機嫌に肩を叩かれ、睦月はちょっと顔を顰めた。
「潜水艦はこれでクリアですけど……おそらく別働隊がいます。空母か巡洋艦か、潜水艦かはわかりませんが」
「なら警戒を強めつついったほうがいいね。進路は元に戻すの?」
「最短距離でいきましょう。おそらく罠這って待ってると思いますけど」
睦月たちはただひたすらに、洋上を目指す。
「伊58と伊19からのネガティブレポートが来ません」
「そうですか。……二隻とも落とされましたかね」
「そうみたいですね」
「では、こちらもいくとしましょう。予定より5海里手前で迎え撃ちます」
「わかりました。行きましょう」
「うーん、電探に影があるね」
川内がそう言った。演習開始から2時間、演習の行程のだいたい2/3をこなした時だった。
「ほぼ間違いなく敵艦だと思うよ。1時の方向から数3。真っ直ぐ突っ込んでくる」
それを聞いて睦月は一度目を閉じ、すぐに開いた。
「……、川内さん、綾波ちゃん。前に出れますか?」
「はい!」
「任せといて」
そう言うと綾波と川内が船団を離脱し前の方に出ていく。
「では川内さんと綾波さんで迎撃、那珂さんと吹雪さんはそのまま隼鷹さんを護衛します。迎撃隊は進路そのまま、船団本隊は進路1-6-5へ転進します!」
睦月自身はその合間に位置を取る。その時、水平線が閃いた。
「敵艦役はよりによって神通か! 姉妹対決といこうかね!」
「ごめんなさい、姉さん。今日ばかりはやめておきましょう。――――――不知火、標的黒毛、陽炎は標的栗毛をお願いします」
船団に向かって突進してくるのは川内と同じ制服を着た――――神通だ。すぐ後ろをついてきている二人に声をかけるとそのまま突っ込んでくる。
「おっとぉ! 姉を無視かい。いただけないねぇ」
「それでも旗艦の命令ですので、川内さん」
「で、私の相手はぬいぬいって訳ね」
「不知火です」
「よろしくね、ぬいぬい」
「不知火です」
砲火を交えながら漫才のようなやり取りをかわす。本当は神通を止めたいところだが不知火をフリーにするわけにもいかず、川内は横目で妹を追いつつ反航戦に持ち込んだ。
「私の相手は陽炎さんですか……」
「一度戦ってみたかったのよねー。“鬼神”綾波! いや、標的栗毛!」
「私はゆっくりお茶でもできればよかったんですが、そうも言ってられませんね」
砲火綾波がUターンを決めるように反転しこちらは同航戦だ。強烈な量の砲火が飛び出しあたりが黒い煤のような煙に燻されていく。その間を縫うようにして神通は駆ける。腰に差した魚雷管の発射システムを起動。砲を手に船団に向かって走る。
「目標視認です……!」
神通は流れる視界の中で“敵”を見据える。
「砲雷撃戦、用意」
相手は船団を庇うように進路上に立っていた。手に持っているのは高角砲だろうか。まだ相手の武装がなにであるかは見えない。だが、神通が足を止める理由にはならない。恐怖を認識できる余裕があるうちは“まだ安全”なのだ。
真正面から向き合う反航戦―――――互いの距離は瞬く間に迫っていく。相手の砲の射程距離に入ったのか向こうから砲弾が飛んでくる。鉢金を止めた布地の脇を掠めるようにして後ろに飛び抜けた弾丸はおそらく1キロ近く余分に飛行し海面に落ちたのだろう。神通は振り返らない。
こちらの弾丸を真横に飛び退くようにして避けた相手を見て神通は静かに笑う。相手が進路を譲った。たたらを踏んでいる状況では砲撃も当たらないだろう。
「この勝負、あなたの負けですよ。睦月さん」
神通はそう呟いて相手を右に見つつ全速力で駆け抜ける。同時に魚雷発射管に触れて――――――直前で飛び退いた。
「隙ありなのです!」
飛び退いた姿勢を立て直す前、まだ海面に膝をついたような不自然な姿勢のまま相手は主砲を構えていた。演習弾が眉を掠めるような位置で飛び抜け、神通はバックステップを踏む。そこまで来て、神通は僅かに下唇を噛んでいた。ここで下がるとはなんと手緩い。
相手は左手に持っていた鎖を手放す。艤装から水面に吸い込まれる鎖はついに途切れ、海の底に向かって落ちていく。
(突っ込んで来るのがわかって投錨して飛び退いた……?)
あのまま突っ込めば鎖にからめとられ神通も動けなくなる。勿論睦月も巻き添えになるが相手を引き摺り込む錘となり、相手の動きを完全に封じることになる。直前で真横に蹴るようにして回避できたものの、あと数刹那気がつくのは遅ければ巻き込まれていた。それでも神通にとっては状況は悪い方向に転がっていた。全速で走っていた神通は加速度を殺し切れずまだ十分な回避行動がとれないのだ。
その間にも相手は持ち直し、機銃の射撃も加わったハイテンポな砲撃が続く。機銃の掃射とはいえ喰らえば痛い。相手の主砲が轟き神通の1番主砲を吹き飛ばした―――――正確にはピンク色のペイント弾が主砲に張り付いたのだが、これで一番主砲は破壊されたと判断される。
神通は海面を左に蹴って円運動を描くようにして回避しつつ、2番主砲を叩き込んだ。互いに小破。同じ小破だが神通と相手では意味が異なる。相手にとっては格上の相手からもぎ取ったダメージであり、神通にとっては中破以上のダメージを出して当然の場面で決められなかったという意味になるからだ。―――――まだ戦えることが救いだ。
神通は魚雷を展開、数は2条、睦月は避けることはせず機銃で叩き落とした。推進剤の空気が暴発し演習とは思えない水柱が立つ。睦月はその水柱から逃げるように後進、距離を稼ぎつつそのままバックする。神通はそれを見て目をわずかに細めた。
今のはこれまでの動きを見れば間違いなく避けられる射線だ。それを回避せずわざわざ迎撃した。
(こちらの動きが読まれてる……?)
相手が避けるとしたら神通から見て左側に体を振るしかない。右に振ればわざとずらして撃ったもう一つの魚雷の射線に飛び込むからだ。勿論避けるために無理な航跡を描けば建て直す前に二番主砲がお出迎えだ。駆逐艦の装甲なら簡単に破ることが可能な主砲を用意していた。
それを相手は見越して動いた?
「……どうしてでしょう。体が火照ってきました」
高々一隻。それも駆逐艦の中でも旧式で火力も装甲も低いといわれた相手だ。
神通は相手失礼だとは思うが、この勝負は最初から勝つと思って疑っていなかった。“あの”月刀艦隊の一員とはいえ、
火力も装甲もリーチもこちらが上、華の二水戦仕込みの心意気ならだれにも負けないと自負もしている。
それなのにきっちりと食いついてくる。もう商船護衛のチームは水平線の向うに消えようとしていた。
この戦いをイーブンに持ち込まれた挙句、目的の船団は遠ざかっていく。状況はもはや戦術的敗北状態だ。
だのに、こころが踊る。
互いに回り込むように左へと動いていく。互いに距離を詰めることも逃げることもできない千日手。それでも相手を打破しようとフェイントをかけ合い回り続ける。再装填のタイムラグを先に作った方が負けるからだ。だから、互いに撃てない。
神通はフェイントをかけるが相手は読み切っているかのように冷静だ。
なぜだ、なぜフェイントに乗ってこない。
回り込み、回り込み、じわりじわりと円の半径は小さくなっていく。舵をわずかに当てて回り込みを続ける。そこではたと気がついた。
“ソナー”……?
主機の音をソナーで捉え、フェイントかどうかを判断してるとしたら。
瞬間的に出力を上げ前に踏み込んだ。
相手の反応は激烈だった。バックステップを踏みつつ主砲をポイント、爆炎と共に砲弾が飛び出してくる、首をひねってそれをかわし、砲を向ける。今度こそ、チェックメイトだ。
「――――――そこまでだよ」
砲だけ向けてピタリと止める。聞き覚えのある声に止めていた息を神通は吐きだした。
「お見事です。睦月さん、綾波さん、川内姉さん」
同時に砲が二つ、後ろからつき付けられているのがわかる。主砲の再装填を諦めたのか相手が向けている機銃を含めれば銃口は三つ。ここからの逆転は不可能ではないが、リスキーにもほどがある。だれか一人に向けて砲弾を打ち出せば、残り二人から蜂の巣にされる。好天の真昼、冷静沈着な相手を前にここで単騎で暴れてもどれだけの効果があるか。
「投降してください」
機銃を構えたままそういう相手に、神通は満面の笑みで両手を上げたのだった。
「……マジでか」
艦隊上空でくるくると回る飛龍の偵察機から送られてきたその様子を見て航暉は顎を撫でつけながらそう呟いた。
「川内綾波の練度もさることながら睦月すげぇな」
そう言うのは演習の監督をしていた高峰である。暗い指揮所にくぐもった笑い声が漏れる。
「やってることは時間稼ぎだがな。もともと誰かが抜けてくることを見越してた。前線二人のうちどちらかが片付き次第応援に回ってもらうつもりだったろう」
これだけ戦えれば応援なんていらんだろ、と高峰は大笑いだ。
「朱に交わればなんとやら、だな。あの戦術は電の影響、無理な姿勢での砲撃の安定度は天龍の教育のたまもの、投錨して相手を絡めとるってのは雷ちゃん直伝ってところかな? カズ、あってる?」
「おそらくあってる。……最初はセーブしてもらったとはいえ神通に勝つとは思ってなかった」
「まぁ、一応神通がチェックしてるから戦技では神通の勝ちだ。試合には勝ったが、実弾で神通が覚悟決めちゃってたら睦月は沈んでる。でもあの神通を前にこれだけやれれば十分だろう。これで睦月の専門分野は対潜だっていうから末恐ろしいよ。……っていうかイクだけじゃなくゴーヤも“もーいやでち! 睦月だけには絶対近づかないでち!”って叫びの電信が届いてるけど?」
「敵じゃないから安心しろって返しとこう」
「で? どうするの?」
「なにが?」
「睦月の第一作戦群への編入の話、打診あったんでしょ?」
「……あぁ」
航暉は僅かに影のある顔をした。
「動かせるのは睦月だけ、それも西部太平洋第一作戦群だ。如月たちとも離れ離れにしちゃうからな、どうも切り出し難くてね」
「睦月たちは可能性の塊だ。その可能性を司令のエゴで潰すなよ」
「あぁ、肝に銘じておくよ」
視界の先、画面の奥では演習審査のための航海が終わったところだ。このあとは他の演習艦の邪魔にならない様に帰港するだけだ。その管制を任せて航暉も隣の卓につく。
「イク、ゴーヤ、インターバルは十分か?」
《正直しおいに来てもらえばよかったでち……》
《イムヤに押し付けてやればよかったのー》
その答えに航暉は苦笑いだ。
「まぁ、潜水隊の山場は終わったから頑張ろうよ。もうすぐ暁チームが出港する、気張れよ」
《でちー》
《了解なのねー》
「――――――大丈夫だよな?」
一抹の不安を抱えながらも航暉は通信回線を開く。暁が岸壁を離れた。航海が始まった。
私の鎮守府ではE-1,E-2で睦月型の皆さんが大活躍です。長月がカットインでバリバリ決めてくれます。
E-2旗艦の睦月はけなげに頑張ってくれてます。さぁ、最後のE-2いこうか(ゲージ削り切ってから6回目の出撃です)。
感想・意見・要望はお気軽にどうぞ。
次回は暁が大暴れ?
それでは次回お会いしましょう
……寝る前にE-2終えたいなぁ。