艦隊これくしょんー啓開の鏑矢ー 作:オーバードライヴ/ドクタークレフ
-警告-
この回は以下の要素が含まれます。
・台本形式
・作者登場
・終始メタ
それでも耐えられる方のみご覧ください。
……よろしいですか?
それでは、投錨!
作者(以下作)「では、第二回赤裸々座談会いってみましょう」
川内(以下川)「いきなりテンション低いね、夜戦じゃないから?」
青葉(以下青)「川内さんじゃないんですから……、で、理由は何なんです?」
作「最近話がブラック一辺倒で精神ガリガリ削られてるからだよ」
電「そういう話を書いてるから悪いのです」
作「ねぇ、なんだか当たりきつくない? これ電ちゃんじゃなくてぷらず……」
電「いなづまはいなづまなのです」
作「アッハイ」
大鯨(以下大)「もー、変なこと言うからですよー」
武蔵(以下武)「口は災いの元だな」
作「……えー、コホン。では始めて行きましょうか。今回は黒烏の秘書艦の皆様です」
武「逃げたな」
川「逃げたね」
電「逃げたのです」
作「艦娘のみんなが冷たいけど気にせず行きまーす。寄せられた質問に答えていくコーナー、ちゃっちゃと行ってみよー。それでは最初の質問。
Q. 国連海軍が極東にどのくらい人数を派遣しているのか
作「これ……極東方面隊に国連海軍の人員がどれだけいるのか、でいいんですかね……」
武「というのは?」
作「一応国連海軍は各国海軍の上位組織として組織されていますが、その人員は基本的にその地域の軍隊の人員が参加しています」
大「つまり、他の地域から極東に人員を派遣することはないということですか?」
作「その通り。その人員は各国の軍から“出向”という扱いにしています。……要は多国籍軍と似たような扱いですね。水上用自律駆動兵装運用士官以外は、基本的に各国軍にも籍を置いています」
電「あれ……じゃあ司令官さんたちは違うのです?」
作「艦娘たる水上用自律駆動兵装と水上用自律駆動兵装運用士官は国連海軍の現体制ができてから生まれた兵装であり職種です。また、国連海軍の内部でも、領土問題を抱えた当事者同士が同じ仕事をすることもあります。そうなると、その国に籍を置く軍人としては関われない領域というのが生まれる可能性があります」
川「まぁ、下手に突っ込んで侵略とか言われたくないしねぇ」
作「でも直接的に防衛に参加する水上用自律駆動兵装と水上用自律駆動兵装運用士官はそういうわけにはいきませんから、国連海軍に完全に籍を置いています。一応これも水上用自律駆動兵装を各国軍が私的に運用する事態を防ぐことになりますからね」
青「それはわかりましたけど、実際どれくらいの人員がいるんです?」
作「予備士官も含めると海上用自律駆動兵装運用士官で400人弱です。艦娘よりも数が多いですが、直接的に艦娘に指示を出す人物だけではなく、その上位の指揮官もカウントしているので間違いありませんよ。あと非常時に招集される予備士官も含めているので、常に艦娘に関わってる指揮官というとざっと200人弱まで落ちます。それに関係する補給系などの人員を集めても5万人程度なんですよ」
大「かなり少ないですけど……これで大丈夫なんですか?」
武「……国連海軍専属の戦闘艦は存在しないし港の警備などは各国の軍隊が行うことが通例になっているからか?」
作「それですねー。これまで作品に出てきた“あすか”や“咸臨丸”は一応日本国自衛海軍が発注し、国連軍に自衛海軍が人員ごと貸し出している状況なんですよね。ですので“あすか”に乗艦している、国連海軍の人員はかなり少ないんです。まぁ、あすかの場合は水上用自律駆動兵装の運用を前提としていますから、国連側も大分口出ししてるんですけど……対深海棲艦戦が完全終結して国連海軍解散となれば、あすかほかの艦艇は各国の軍隊に帰属します。また、国連基地内部の警備は国連軍が行いますが、港などの警備……まぁ対人警備なんですが……などは各国海軍が管轄します。なので国連海軍の人員というのは水上用自律駆動兵装の運用に必要な人員しかいないんですね」
電「そーだったのですか……」
青「一応、国連海軍所属なんですから把握しときましょうよ電ちゃん」
作「では次行ってみよう」
Q. 海外の艦娘の運用状況は?
作「これは青葉、いってみよう」
青「わ、わたしですかぁ?」
作「高峰君に鍛えられたでしょ?」
青「う、わかりましたよ。……えっと、国連海軍が定めた四つの管区にある有力企業が開発を行っています。欧州アフリカ方面隊なら欧州共同体のヨーロピアンウェポンシステムズ、南北アメリカ方面隊だと帝政アメリカの帝政アメリカ兵器開発局、インド・オセアニア方面隊はオーストラリアのオージーオードナンスが生産を行っています。水上用自律駆動兵装製造技術は日本の平菱、ポセイドン両社が“輸出”して生産したことになってます。一応はこの辺りの国家・団体が艦娘製造技術を独占してる形ですねぇ」
川「一応その中でも各国がそれぞれの国の特徴をもった開発を行ったりもしてるところはあるけどね。その最たるものは帝政アメリカかな」
武「ん、なにかあったか?」
川「艦娘と艤装の関係は変わらないんだけど、“艤装”としてでっかい船丸々くっつけてるの。それこそ人が乗って操船できるレベルの」
大「あー、あきつ丸さんみたいな」
川「そ、一応あれ、ポセイドンインダストリーのオリジナルって謳っているけど、本当のオリジナルは帝政アメリカ兵器開発局。いろいろミサイル積んで既存兵器も盛りだくさんにしてるところは帝政アメリカらしいかな、妖精印の兵器しか深海棲艦を傷つけられなくても、対人兵器としては有効すぎるくらい有効だしね」
青「物騒ですよねー、高峰さんも俺の故郷は火力任せでガサツだって言ってましたよ」
電「あれ、でも艦娘の
作「それについては輸出してないよー、一括して日本がやってる。それを独占だって風潮激しいけどね。だから、どうやって艦娘が出来上がるかの最終段階は、未だに日本が抱えるブラックボックスの一つってわけですね」
Q. 大陸交通はどうなってるんでしょう? 内陸各国の情勢は?
作「あー内陸部は内陸部で泥沼になってます」
電「どうしてなのです?」
作「海洋島嶼に住む人達や沿岸部に住む人々が一斉に難民になって内陸部へと流れ込んだから。それで治安や衛生状況の悪化、食糧不足、海洋輸送が禁じられたことに派生するハイパースタグフレーション。それらがごちゃまぜになって、内乱、動乱が発生しました。深海棲艦が生まれて最初の三年、即ち艦娘が生まれる前にはそれが本当に顕著でそれを第四次世界大戦というべきだっていう専門家もいるぐらい。まぁいくつもの内乱の集まりだから世界大戦とは言わないけど」
川「すべての国が自給率がいいわけじゃないからねぇ」
作「結構餓死者もでてますよ。砂漠化した地域には住めませんし、水戦争のような形相を成しところもあります。……まぁ今では人口も大分減ってしまったのもあって、沈静化していますが、それでも物価の高騰、失業者問題などは続いていますから、安定化したとは言えません。対深海棲艦兵装の生産額よりも、小銃とか弾薬の方が売れている実情はありますね」
武「その中での輸送だから……内陸部も大変か」
作「ですね。トラックで車列を組んで軍隊などが護衛してなんとかという現状です。シルクロードが輸送の大動脈に戻りました。インドのハルファ峠とか
大「そんな中で日本は大丈夫なんですか?」
青「島国のおかげで難民の流入もほとんどなく、石油などはシベリアからの海底パイプラインが生きてたので何とかなりました。休耕田などを国が強制的に買い占めて沿岸部から避難した住人に貸し与えて野菜とか米の増産に励んだので食糧難と言われつつも、餓死者などは最小限に抑えたといわれていますね。海岸沿いの発電所が使えなくなったせいで電力不足になったり、製鉄所やプラスチックの工場などもほとんどが海岸線沿いなのでそれが使えなくなったせいでかなり大混乱でしたけど、それでも大陸内部よりはマシだったらしいですよ」
武「内陸部の石炭や亜炭の採掘も再開されたしな、質も量も芳しくなかったが」
作「今は日本海をほぼ奪還済みで対馬海峡と宗谷海峡で日本海に深海棲艦を入れないための封鎖作戦を展開してます。なのでロシア・朝鮮などの大陸と小樽・新潟・舞鶴・松江の四港を開港し、艦娘がついての大規模船団護送方式で海運が可能になりました。このおかげで日本にも舶来品が再び入るようになったんですよ」
青「同時に難民の不法入国が後を絶たなくなりましたね」
作「そこは日本国自衛海軍と非常時で軍に組み込まれてる海上保安庁の管轄なので書いてませんけどね」
電「でも、……そんなことをしなくても、みんなが平和に暮らせる世の中に早くしないといけないですね」
Q. 人類の勢力図は?
川「どの方面隊も基本的に要港部に艦娘を置いてるおかげで要港部周辺の海岸線とかは奪還してるよ。でも基本的にその程度かなぁ。ウェークとかグアムとか、大陸から離れたエリアまで奪還してるのは極東方面隊ぐらいだよ」
青「大西洋のど真ん中とか有人島自体少ないので奪還するメリットが薄いというものもありますね。南極もまた然り、一応インドオセアニア方面隊の管轄エリアですけどあまり意味がなくなってます」
電「といっても南北アメリカ方面隊の管轄地が押され気味で危ないのです」
作「南アメリカを放棄かって言われてますからね。アマゾンを開拓すれば行けるかもしれませんが、酸素の供給源のアマゾンを開拓するわけにもいかないので大ピンチです」
大「大西洋戦線側も押されてるんでしょうか?」
青「まず地中海を何とかしなければならなかったので大西洋戦線自体の対応が遅れたんです。ほとんどイギリス海軍がなんとかドーバー海峡を封鎖したくらいでしたからね……。欧州が大西洋奪還にまともに着手したのが約三年前、それまでユーラシア大陸寄りの大西洋は深海棲艦が跳梁跋扈するエリアになってました。最近やっと巻き返しを図り始めましたが、まだまだ深海棲艦に押されてる状況です。アメリカ側は大西洋側を防衛に入りましたが沿岸部の沖20カイリ程度を奪還するのが精いっぱいなので、米大陸と欧州が共同戦線を張れるレベルには程遠いのですよ」
川「で、極東方面隊が太平洋を押さえてしまえば、南北アメリカ方面隊は大西洋戦線に戦力を集中できるから、それで大西洋戦線をサポートするのが長期的な極東方面隊のビジョンになるわけ……で、あってる?」
青「ですです」
作「一番影が薄いのはインドオセアニア方面隊かなぁと思ってます。一応オーストラリアを主体にした艦艇群が動いています。インド洋は沿岸部を艦娘の護衛つきなら航行できるレベルまではいったので、日数さえあれば船舶も使えます。ですが、深海棲艦に襲われるリスクとかを考えれば陸送の方が安上がりなの海上輸送は重量物に限られるのが実情です」
川「艦娘がもっと多ければ輸送とかももっとコスト下がるかもしれないけどね」
青「通常艦艇は沈められた艦も多いとはいえ、各国が一定数保有してるので船団護衛などでは同行してもらうことも多いです。そう言うものがないと艦娘だけでは補給路を確保できませんからね」
作「そう言う役割を担う一般艦艇の乗組員は決死の覚悟で乗ってるんでしょうね……そろそろ次の質問いきますか」
Q. 国連軍の詳しい組織図、指揮官階級対応表とか欲しいです
作「えっと……テキストファイルで作ったのですが、ここでやるとわけわからないことになりますし、活動報告だと字数が足りないので……欲しい方メッセージください。お渡しします」
青「なぜテキストファイルで作ろうと思ったんですか?」
作「癖です」
Q.執筆の時間をどうやって捻出してるの?
作「 捻 出 で き て ま せ ん 」
武「お、おう……」
作「最近は精神的にもかなり余裕がなくて書けなかったんですよ。だから更新が悲惨なことになってました。最近は大分安定してきましたが、しばらく不安定な更新が続きそうです」
川「それでもなんか工夫とかはしてないの?」
作「一応、日に少しでも進めるようにはしてます。書けなくても一文でも書くぐらいな感じですかね。夜に書くことが多いので艦これの遠征回しながら書くことも多いですよ」
Q.キャラクターの配置とかってどうやって決めてるの?
作「うーん、オリジナルキャラクターについてはかなり大雑把にしか決めてないですね。航暉と電という主人公二人組をどう支えるかを意識していますけど、それぐらいですかね」
電「というと……どういうことなのです?」
作「例えば高峰は航暉を“月刀航暉”として扱い、諜報なども含めた裏表両面からサポートしていく人間として配置しています。逆に笹原は航暉を“ガトー”として扱い、裏面からサポートします。同時にスクラサスの刺客になってないかも警戒してますけどね」
武「なら勝也はどうなんだ?」
作「杉田については良き兄貴として見守る人間ですね。優しいだけではないけれど……なんというか“放っておくやさしさ”というか、そういうものを知っている大人な兄貴ですね」
武「ふふん、そうか」
川「あれ、武蔵さん照れてます?」
武「て、照れてなどいない……」
電「照れてる武蔵さんもかわいいのですよー」
武「て、照れてなどいないと……青葉、今のカメラのデータを今すぐ消せ」
青「な、なんのことですかねぇ」
武「ほう、そんなに回避訓練がしたいのか」
青「すいませんでした」
作「あと渡井については一緒に馬鹿をやりつつ場を作るムードメーカみたな形のつもりだったのに、笹原に役割喰われてます……」
大「そんなぁ……」
作「もちろんこの後出番を用意してるのでそこに期待ということで」
川「そういえば、コラボしてくださった作者さんのキャラクターはどうやって配置してるの?」
作「コラボ企画で参戦していただく以上、なんらかの形でストーリーに絡めるというのが信条なので、コラボが決まる度に作品のシナリオを練り直しています。はまっち先生の浜地中佐は純粋に艦娘に慈愛を向ける人物として、笹原のアンチテーゼとして参加してもらいましたし、kokonoSP先生の星影・凪風両少佐は航暉とスキュラの双方を知り、航暉と電に重要な忠告を与える役割を、今回のレイキャシール先生の東郷徹心大佐は、今の黒烏が抱える脆弱性を示し、対グラウコス戦線の重要なブレインとして巻き込ませていただいています」
青「そのために五月雨ちゃんがすごいことになったんですけどねぇ……」
作「罪悪感でいっぱいですが、これで話が動きだす、はず、なん、です!」
川「で? この後もコラボあるの?」
作「ありますよー。すでにちょこちょこっと出ているキャラクターが本格参戦の予定です。りょうかみ型護衛艦先生の作品から井矢崎莞爾少将、エーデリカ先生の作品から東郷駈中佐と篠華・リーナ・ローレンベルグ中佐が参戦します」
川「提督が増えるねぇ……」
作「提督勢だけで大アルカナ組めるからね。本当にびっくりだよ……」
大「それだけ愛されているということだと思いますよ」
作「それは痛感してます。これだけたくさんの方に読んでいただけてますし、これだけの方がかかわった作品だからこそ、必ず完結させなければと思ってます」
武「完結までの筋道は決まってるのか?」
作「少なくとも『啓開の鏑矢』に完の字を打つところまでは決まってます。そのあとどうなるかはわかりませんが、今の話がどうなるかは確定してます。あとは書くだけですね。あと30話ちょいで完結すると見込んでいます」
電「それ、絶対話膨らむやつなのです……」
作「大丈夫、作者もそう思ってる……実質的には40話は書くんだろうなって思ってますよえぇ……」
青「それでも終わるんですねぇ……」
作「明けない夜がないように、暮れない昼もない。必ず話は終わらせますよ」
川「で? そろそろ終わりになるけど何か言うことあるの?」
作「これからも大規模作戦が続きます、風呂敷畳み切れるかとても心配ですが頑張りますのでお付き合いいただければ幸いです」
電「次の作戦はどこなのです?」
作「航暉たちにとって、思い入れが深い場所で再びの戦闘です。今度こそ正統派の戦いにしたいっ!」
青「正統派の戦い書いたことありました?」
作「うぐっ……!」
大「まぁまぁ、とりあえずいつも通り戦っていつも通りやればいいんですよ、ね?」
作「そうですね……そうできるように頑張ります」
武「勝也の出番も減ってるし、皆が活躍できるといいな」
作「精進します……ではではこんなところで、改めてここまでお付き合いいただきありがとうございます。物語も既に終盤に入って参りました。これからもお付き合いいただければ作者としてこれほどの喜びはありません。黒烏の物語を……あ」
川「どうしたの?」
作「いや、活動報告で少し聞いたんだけど、五期の
大「スマートフォンとかだとフォントが潰れて読みにくいですもんね……」
武「ふりがなつけないからだ」
作「えっと……はい、
電「司令官さんといなづまたちはこれからも頑張っていきます。応援よろしくお願いいたします、なのですっ!」
作中でも書きましたが、軍組織図と司令部構成表、それに対応した階級表はテキストファイルで用意しています。必要な方はメッセージをお願いします。
感想などはお気軽にどうぞ。
次回からは次作戦《オペレーション・ウェヌス・リベルティナ》編を開始します。
謎もバトルもてんこ盛りの大規模作戦です。頑張ります。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。