艦隊これくしょんー啓開の鏑矢ー   作:オーバードライヴ/ドクタークレフ

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さて、怒りの帰省編最終話。そして別の素晴らしい作品から参戦してくれる提督さんもいらっしゃるみたいですよ……?

それでは、どうぞ!


ANECDOTE018 俺たちもそれを探している

「きれいな街なのです……」

「戦略的価値が薄いのと歴史的な建造物が多いってことで戦闘地域から外されたからな、焼けずに残ってるのさ」

 

 航暉はそう言って石畳を鳴らして曇天の下を歩く。金沢は梅雨にはまだ早い時期だが、このころは曇天も珍しくない。少々肌寒いのが難点である。そのせいで航暉の白シャツはかなり目立つ。それでも、国連海軍の高官用軍服なんてものを着ているよりははるかにましだ。良くも悪くも目立つのを避けるために制服の上着とワイシャツにつけられたソフト肩章は早々にバッグの中に仕舞われた。

 

「しれ……航暉さんはあれ何なのです? あの石畳からにょっきり生えてる石、時々ありますけど……」

 

 電が言いなれてないように航暉の名前を口にする。

 

「あぁ、がっぽ石だ。冬は雪が降ると下駄の歯の合間に雪が詰まるからアレを使って雪を落とすんだ」

「へー、よくできてるのねぇ……」

 

 赤土のような色合いの塀に囲まれた狭い路地を進む。横須賀には明後日帰ることになっていた。虎徹を金沢駅に送った帰りだ。航暉が「知り合い」に伝手を頼んであるからまず無事に海外の目的地にたどり着けるはずだ。

 

「あとは高峰とか暁たちにも何かを買って帰らなきゃな」

「金沢だと何があるのです?」

「金沢の土産って安いのあんまりないんだよなぁ、とりあえず落雁でも買って帰るか。あれなら大量に買って帰ってみんなでシェアできる」

 

 そんな会話をしながら歩いていると航暉の後ろから声がかかった。

 

「あれ、つっきー!? つっきーじゃん!」

 

 ヒールが石畳を叩く音を響かせながら、後ろから女性が駆けてくる。結構ふくよかな胸に薄いグレーのサマーセーターが腰を引き締めて見せていた。ショートボブがよく似合う女性だ

 

「航暉くんだよね? 覚えてない? 大昔に北陸支部のスカウト連盟の会合であったきりだけど……」

 

 とっさに間に割り込んで航暉を守ろうとした雷を手で押さえつつ、航暉は記憶を必死に手繰る。

 

「………宮下瑞葉(みずは)?」

「覚えててくれたんだ! 何年ぶり? 15年くらい? うわー、おっきくなったねぇ」

 

 かなーり一方的にはしゃぐ女性を前に航暉たち一行はたじたじだ。

 

「えっと……」

「あれ、こっちの子どもは親戚の子?」

 

 宮下瑞葉というらしい女性は雷たちと視線を合わせるように膝を折った。

 

「そんな感じだ、こっちが電でこっちが雷。こっちは宮下瑞葉さん、昔俺がボーイスカウトやってた時に同じ地区のガールスカウトに所属してた人だ」

「どーも! 宮下瑞葉です」

「ど、どうも……」

「うん、合格!」

 

 電たちには何が合格なのかわからなかったが、瑞葉は頷いて立ちあがった。

 

「つっきーこの後時間ある? せっかく会ったんだしお茶の一杯でも飲もうよ」

「俺は構わないが……電たちはいいか?」

「なのです」

「会ったの久しぶりなんでしょ? 縁は大切にしないと」

「決まりね。10分ぐらい歩くけどコーヒーの美味しい店あるんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 通信が入って高峰は眉を顰めた。

 

「……パラオ?」

 

 それを聞いた青葉が何事かと顔を上げる。昼下がりの空はどこかくすんだ青色だ。それを眺めながら通信を聞く。

 

「……了解した。動ける人員を確認する」

「出動要請ですか?」

「パラオ泊地が深海棲艦に包囲されたそうだ」

「パラオというと……589戦隊ですか?」

「そうだ、東郷大佐の管轄だな。東郷先輩の舞台なら普通に突破できるだろうにわざわざ支援要請とはよっぽど問題があると見える」

「東郷大佐……? お知り合いの“委員長”とは別の方です……よね?」

 

 今横須賀にいるはずの悪友(高峰がほぼ一方的にそう呼んでいるだけであるが)の苦労で疲れ切った顔を思い出しながら青葉が首を傾げれば、高峰は苦笑いを浮かべる。

 

「東郷徹心大佐、本名よりも“奇術師”東郷といえばわかるんじゃないか?」

「……あー話だけは。演習で魚鱗陣形持ち出したとか……その……」

「戦力外通告を受けたような艦娘でも戦力化する奇才の持ち主、か?」

「本当だったんですか? それ」

「パラオは地下資源にも恵まれず、どの重要拠点からも等しく遠い上に、孤立しやすい位置にある。航空機の航続距離が足りなくてアイランドホッピングが必要だった1940年代以前ならいざ知らず、戦略的価値も今ではそこまで大きくない。だから適当に艦娘を遊ばせておくにはもってこいの位置だったんだろうな。お前も聞いたことあるだろ、589戦隊の別名」

「―――――懲罰艦隊、ですか?」

「“再教育部隊”って言った方が実情は正しいけどな」

 

 高峰はそういうとどこか懐かしげな笑顔を浮かべた。

 

「で、そのパラオが敵に囲まれていると」

「等しく遠いということは近隣地には等しく脅威が及ぶ可能性があるということだ。これでパラオを落とされれば、マニラ、グアム、ラバウルが危険域に入りかねんし、こんなところに集結地でも作られたら動きにくいことこの上ない。さっさと相手を潰すに限る」

 

 そう言いながら高峰は補給系列のデータを呼び出していた。

 

「今動かせるのは502、503と505? 半減上陸の人員を呼び出して4時間後には出港可能か……杉田、501の現状は?」

《なんだ出撃か?》

 

 無線の奥からはどこか不機嫌そうな声が返ってくる。

 

《大和が試製51センチ砲のフィッティングに入ってる。武蔵は46センチのままだから動かせるが大和は無理だな》

「了解だ、ささh……」

《無線聞かせてもらってたわ。すぐ戻るわよ、到着予定1421。504の子たちも1400には最低限動けるようになるはず。どうする? パラオなら水雷戦隊だけでもグアムかどこかに空輸して前方展開させた方がよくない?》

「グアム近海でハリケーンが出てなきゃそうするんだけどな。被害を避けるとなるとラバウルかマニラか。どちらかから行くのが早そうだな」

《ならマニラの方がコネクションあるしハリケーンの影響受けにくいわね》

「よし、マニラだ。川内たち504を前進させる」

 

 作戦レベルの情報が一気に更新されていく。天候状況や駆逐艦“あすか”の補給状況、航空機の使用許可などが現れては消える。

 

「青葉、月刀准将を大至急呼び戻せ。物量戦になる。おそらく航暉がいないと話にならんぞ」

「了解です」

 

 青葉が敬礼をして出ていく。高峰も司令部を“あすか”に移すべく席を立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう、急にボーイスカウトに来なくなるからみんな心配してたんだよ?」

「あの後親戚に養子として引き取られて金沢を離れてたからね、仕方なかったのさ」

「それでも連絡ぐらいとれたんじゃない? リーダーのみんなも心配してたし」

「まぁ、忙しかったからね」

 

 航暉は何処か気まずそうにそう言って席につく。古風な板張りの床が鳴る。

 

「それで、宮下は元気にしてたのか?」

「私? 私はあの後何事もなくね、家族も無事だったし。今は私、出版社にいるの」

 

 そう言って渡された名刺には「黒ペン社 第二編集部 宮下瑞葉」と書かれていた。

 

「へー、このご時世で出版社か、サービス業につけるって優秀なんだな」

「もう全然だよ。今週刊誌の編集部にいるんだけど、デスクに怒鳴られてばっかり。中途半端なジャーナリスト気取りが何を言ってるんだっとか」

「そういえばずっと押しが強いので有名だったな、宮下は」

 

 吹き抜けの高いステンドグラスから曇天の弱い光が色を帯びて降りてくる。その光を少し気にしながらその名刺を見る。拡張現実(AR)タグが仕込まれているらしく、名刺から彼女の立体ホロが浮かび上がる。

 

「まぁ、それでも優秀なのはつっきーもでしょ?」

「俺、何か言ったか?」

「軍人さんでしょ? それも国連軍系列」

 

 電が一瞬目を見開いた。

 

「どうしてわかったのです?」

「そのワイシャツ、肩のところにショルダーループ。そんなシャツは軍関係か警察、消防士ぐらいしか使わないじゃん。警察や消防士は色付きシャツだし、となると軍関係が残るよね。で、そのポケットのマチの切り方は国連軍系列の制服っていうのがわかる。どう?」

「……驚いたな。正解だ」

「えっへん。これでも記者だからね。観察眼は鍛えてるよー」

 

 そう言う瑞葉は腰に手を当て、胸を張って見せる。

 

「まぁ、そういってもやっと新米の粋を抜けた感じかなぁ。同時に若手記者ってカードが使えない訳だけど」

 

 そう言って少々大ぶりのタブレットを航暉に渡す瑞葉。そのタブレットには雑誌の表紙が映っていた。

 

「私が今関わってる週刊誌なんだけど、見たことある?」

「週刊風花……いや、読んだことないな」

「硬いのから柔らかいのまで一通り押さえてあるから、いろんな世代の人に読んでもらってるんだ。最新号なんだけど、私の書いた特集記事を載せてもらって……」

 

 タブレットをスワイプしページを繰ると彼女が執筆したらしいページが出てきた。

 

「これって……」

「珍しい記事書いてるな。深海棲艦との共存の可能性、か……」

 

 航暉がそれを見ると首の後ろからコードを引きだす。

 

「なぁ宮下、このデータもらうことってできるか?」

「うん? お試し購読ってこと?」

「ああ、いい記事が多いなら仲間にも購読を進めてみるよ」

「やたっ! なら特別だよ?」

 

 航暉は一度瑞葉にタブレットを返しロックを解除してもらうとそのタブレットからデータを受けとるべくQRSプラグを刺した。

 

「よくこんな記事出せたな。深海棲艦滅ぶべしな論調の世論の中でこれを書けるのはなかなか度胸があると思うよ」

 

 データを繰りながら航暉はタブレットを手に取る。画面を高速で流れていく文字列を見て雷がどこか驚いた顔をした。

 

「それで、宮下はどう思うんだ?」

「どう思うって何が?」

「深海棲艦と共存できるか。それをわざわざ出したってことはそれにある程度疑いを持ってるんだろ?」

「……去年の11月ぐらいに深海棲艦を鹵獲したってニュース、出たの覚えてる?」

「あぁ」

 

 航暉が即答。覚えているも何もその保護をした張本人とそのコミュニケーターがここに揃っている。そうとは知らずに瑞葉は真面目な顔で続けた。

 

「国連海軍はそれについての情報はあまり明かしていないけど、そのために集められた人たちの面々のリストを見ると大体何をしたいかがわかるの。最大の特徴は言語学者が多く参加していること、そして途中からラテン系言語の専門家が多くオブザーバー参加していることね。そこからみて、鹵獲した深海棲艦は言語能力を持つ可能性が高いって言うのは簡単な推理でわかるわ」

 

 そう言ったタイミングで頼んでいたコーヒーとケーキが運ばれてきた。航暉の前にはチョコレートケーキ、雷がショートケーキ、電がミルフィーユだ。瑞葉がチーズケーキに勇んで手を付けた。

 

「んー、ここのケーキ美味しいのよねぇ……。んぐっ、で、続きなんだけど、言語能力を持つということは少なくとも感情を持って、それを表現できる可能性が高い。それだけの知性がある可能性がある。それなら交渉でその先に進むこともできるんじゃないかなと思う訳」

「その先、というのが共存?」

「うん、それで戦争が終われば言うことなしでしょ?」

「まぁな、だがその先はなかなか難しいと思うがね」

「そうだよねぇ、海軍もわざわざ新設部隊作って攻めに出てるもんねぇ……」

 

 瑞葉がそう言うとケーキを口に運んでそう言った。電の目線が少し下がる。

 

「それでも、そんな可能性があることを認める必要はあると思うの。滅ぼすだけが戦争じゃないでしょ?」

 

 それを聞いてクスリとわらったのは雷だ。

 

「そうだといいわね」

 

 その声に航暉も頷く。

 

「深海棲艦とコミュニケーションをとれるということはこの戦いが生存競争から戦争に切り替わったということでもある。その可能性があるのなら停戦や終戦も不可能じゃないはずだ」

「でしょ? でもマジョリティになる日は来るのかなぁとは思うけどね」

「なぜなのです?」

「だって、深海棲艦はこれまで人を殺しすぎたからね」

 

 そう言って瑞葉は何処かしまったという顔をした。

 

「子どもの前で話すことでもなかった、かな?」

「いや、この子たちはわかってるよ、話についてこれてるのはわかるだろ?」

 

 航暉がどこか自慢げにそう言うと、少し訝しむような表情をしつつも瑞葉は続けた。

 

「深海棲艦関連死は全世界で30億って言われてるし、それだけの恨みを買っているのは確かだよ。そんな親の仇みたいなのが今日から隣人ですって言われて、そう簡単に納得できるわけがない。これまでただ襲ってくるだけの害獣だったならなおさらだもん。停戦するってことはある程度相手を認めるってことなんだ。少なくとも人間と同じレベルだと認めることになる。それを認められない人はたくさんいると思うよ」

 

 少し冷めたコーヒーを小ぶりなスプーンで混ぜていると、窓に水滴が当たる音がした。

 

「あ、また雨か。つっきー傘持ってる?」

「あぁ、折り畳みだけどな」

「さすが北陸育ち。弁当忘れても――――――」

「――――――傘忘れるな、か?」

 

 航暉がそういいながらタブレットを差し出した、データ転送が終わったらしい。

 

「正解っ」

 

 そんな風に笑う瑞葉はそれを受けとった。

 

「電ちゃんと雷ちゃん、でよかったかな?」

「うん」

「なのです」

 

 返事に瑞葉が笑みを深める。

 

「ふたりはもし深海棲艦が一緒にいても襲ってこない世界って来てほしいと思う?」

 

 その質問に航暉は少し驚いた。どこかいたずらっ子のような瑞葉の瞳が二人の子供に向けられる。

 

「――――――いなづまは」

 

 電はそっと自分のセーラーのネクタイを握った。

 

「そんな日が来ればいいと思うのです。恨みあってても、憎みあってても、だれも幸せにならないのです。きっと誰も戦いたいなんて思ってない。だから戦わないで済む可能性があるならその可能性に賭けてみる価値があると思うのです」

「そうね、憎んででも何も始まらないわ。手を伸ばして初めてわかることもある。そう思ってるわ」

「…………本当に頭いいのね。驚いちゃった」

「電も雷も、俺の自慢の右腕だからな」

「右腕……?」

 

 瑞葉がどこか怪訝な顔を浮かべたタイミングで喫茶店のドアが開いた。入り口のベルが涼やかな音を立て、雨の降りだしの匂いを含んだ空気が入ってくる。それと一緒に入ってきた男たちはどこか喫茶店に不釣り合いな日本国自衛陸軍の制服を着ていた。航暉たちを見つけると速足で歩いて来て航暉たちのテーブルの横に立った。直立し、敬礼。それに答礼したのは電と雷だ。

 

「月刀航暉准将殿、お迎えに上がりました。高峰大佐がお待ちです。海軍総司令部発の命令書もお持ちしております」

「ご苦労」

 

 航暉はコーヒーを飲みほしソーサーに戻した。差し出された外部記憶装置を首の後ろにあてがい、内容を確認する。

 

「移動の足は?」

「ヘリをご用意しております。あすかまで直接ご案内いたします」

「了解。作戦内容及び命令を受諾。艦隊指揮権を受けとった。電、雷、艦隊情報へのリンクを許可。細かい調整は電、任せるぞ」

「なのです」

 

 航暉が立ち上がるとぽかんとしていた瑞葉が呆けたように口を開いた。

 

「月刀……航暉……准将?」

「あぁ、それが今の俺の階級だ」

 

 雷が仕舞っていた制服を出してくれていた。それを受けとり、航暉は羽織る。准将の袖章に司令長官の金飾緒が映える。

 

「じゃ、じゃぁ電ちゃんと雷ちゃんは……」

「宮下、深海棲艦との共存の道があるかもしれない、そう思ってるんだろ?」

 

 制服のポケットから名刺を一枚取り出してコーヒー代と一緒にテーブルに置く。

 

 

 

「“俺たちも”―――――――――それを探している」

 

 

 

 何かあったら連絡してくれ。と言い残して航暉は背を向けた。

 

「行くぞ、電、雷」

「はーい、しれーかん!」

「なのです!」

 

 陸軍兵士が一斉に敬礼。航暉は答礼を返す。

 

 また、戦争が待っている。

 

 

 




さて、いかがだったでしょうか?

これで兵士の休息は終わり、海へと戻ります。
次回からはレイキャシール先生とのコラボ企画『オペレーション・ウェヌス・カッリピュゴス』編が始まります!
今回は名前だけでしたが、レイキャシール先生の作品『名無しの英雄~パラオ艦隊戦記~(URL:http://novel.syosetu.org/18519/)』より東郷徹心提督が登場です。
『名無しの英雄~パラオ艦隊戦記~』は充実の戦闘描写が何といっても印象的です。面白いのでぜひそちらも合わせてお読みください。あと、こちらから高峰春斗は出張していたり……

感想・意見・要望などはお気軽にどうぞ。
それでは次回お会いしましょう。

追記)
新作……というより、Twitterで上げていた小説のまとめをハーメルンで開始しました。
「#睦月型版深夜の真剣創作60分一本勝負」(主催者アカウント@mutsuki_sousaku)に参加したものに加筆修正を行い投稿する形です。
作品は『この月が沈まぬうちに(URL:http://novel.syosetu.org/54211/)』です。よろしければこちらもどうぞ。世界観は全くつながっていませんのでそこだけはご了承くださいね。

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