そこでカイトは『袖付き』に入ることを決意する。
そしてすぐに新しい『袖付き』のパイロットに任務が舞い込んだ。
大型輸送機の格納庫、そこにはギラ・ドーガと1機の戦闘機があった。そして、その戦闘機―――『コア・ファイターⅡ』―――のコックピットにカイトはいた。
「海賊に渡った新型MSの奪取か…」
《緊張してるんスか、
「まあな。まさかただのパイロットに基地潜入ミッションが来るとは思わなかったよ。まったく素晴らしい組織だよ。ネオ・ジオンってのは」
グリプス戦役で破壊された要塞―――『
《皮肉はよしてくださいカイト少尉。そろそろポイントに到着するッス。準備を》
「あいよ」
コンソールをいじり自身にあった設定に変えていくカイト。サキと話していた通信に新たな影が入って来た。
《カイト少尉、本当にあの作戦でいいのですか?自分は心配です……》
「私が一人で潜入することか?しょうがないだろ、先の戦いで海兵隊が減ったんだ。その責任をとれってことだろ?」
《そうですが…》
「なに、協力者はすでに潜入している。私がついたら潜入したら向こうで混乱が起きる。その最中に新型MSを奪取、君たちが回収して逃走するだけの簡単な仕事だ」
《その潜入するのが難しいんじゃ…。それに補充パーツの奪取も忘れていますよ》
「発信器を設置して宇宙に捨てればいいだけだろ?そしてそいつはガランシェール隊が回収する手筈だ。よし、準備は終わった。ハッチを開けてくれ」
《了解ッス》
その言葉と同時に天井に相当する壁が開き、宇宙を見せる。カイトはコア・ファイターⅡのブースト・ポッドを巧みに使い外に出た。
「さて、セルジ少尉。2人しかいないからと言って若い衝動に身を任せるなよ?」
《な、何を言ってるんですか!?下品ですよ!》
「ふっ…。カイト、任務を開始する」
軽口をたたくとともに任務の開始を宣言する。宣言と共にスラスターに火が灯り、宇宙戦闘機は加速した。
☆
ゼダンの門の破片。そこに1機のMSいや、よく見るとその下もう1機のMSが飛んでいた。
「こちらトラヴィス。異常なし」
《了解、上に伝える。……父さん》
「なんだヴィンセント?実際に問題は一つも起きてないだろ?」
灰色の可変機―――ZⅡのパイロット、トラヴィス・カークランドは上に映る青いギラ・ドーガのパイロット―――ヴィンセント・グライスナーに答えた。
《
「今日にはやるさ。お前も知ってるだろ?あれは厳重に保管されている。見張りがいなくなる瞬間を狙うんだ。それは嬢ちゃんがやってくれる。さて、もうそろそろ交代の時間だ。戻るぞ」
《ええ、戻ろう》
ppppp!
『!?』
計器が鳴り、迫りくるものの正体を見極める前に加速してその場から離れる。さっきまでZⅡがあった場所に一条のビームが流れた。
「まだ来るぞ!構えろ!」
《ハァ!》
ヴィンセントは言われる前にすでに操作してビームライフルを構えて発砲していた。接近する黒い影にビームは掠り、煙を出しながら黒い影はゼダンの門の破片に墜落しついには爆発した。
《なんだ…今のは……?》
「デブリに交じってた戦闘機が何かの拍子に…って言いたいところだがヤツは攻撃してきた。潜入目的か?」
《だとしても死んでるよ。あの爆発じゃあ生存は不可能だ》
「ああ…だが一応このことを報告しておくか……」
トラヴィスは一末の不安を抱きながらもMSデッキにMSを誘導した。
☆
「あ、危なかった……!」
コア・ファイターⅡの墜落地点からそこまで離れていない岩陰にカイトはいた。彼は、掠った時点ですでに脱出の準備を終わらせ、2機のMSを通過した数秒後に脱出したために生き残ったのだ。勢いを消すためにジェットパックの燃料を使い切るまで吹かしたのだが。
「さすがにあの爆発から生き延びているとは思われないだろうが……早めに連絡をした方がいいか」
素早くヘルメット内の通信機を起動させて指定された周波数に切り替える。すると、すぐに反応がった。
《ようやく着いたようですね。こちらで確認しましたよ、金棒殿》
「申し訳ない。ここまで派手にやられるとは思ってなかった。動きにくくなっただろうがもう少しだけ働いてもらう」
《それが仕事ですので。ではわたくしが得た情報を送ります。いま目を通してください》
ポーチから小型のパッドを取り出しメールを確認する。メールには基地の見取り図、兵員の大まかな情報、最近の出来事が書かれていた。これだけあれば任務をこなせるだろう。
「これから侵入することになっているのだが……『仕掛け』は終わっているのか?」
《問題ありません。ボタンをぽちっと押せば今すぐにでも発動します》
「わかった。必要になったらまた連絡する」
そう言って通信を切る。岩陰から出たカイトは旧ジオン軍でも秘密のハッチを目指し、そこから侵入した。
☆
新型MSがあるMSハッチの見張りの交代時間がやってくる。交代の瞬間を狙って新型MSを奪うことにしていたヴィンセント一行は、例のMSハッチに向かっていた。その途中、ニュータイプの女性アンネローゼが何かを感じ取った。
「……!隊長、今、誰かがこの要塞に入っていくのを感じました」
「…以前感じ取ったやつとは別なのか?」
「以前感じ取ったやつよりも気配が強い。たぶん…今のヤツはニュータイプかそれに近いヤツ。目的は―――」
「俺たちと同じ…か」
「たぶん」
このタイミングで来たってことはさっきの戦闘機のパイロットが来たとしか考えられない。ヴィンセントがそう考えたとき、あたりからガスが湧き出て来た。
「なにこれ!?」
「催涙ガスか?!アンネローゼ!格納庫に急ぐぞ!」
「了解隊長!」
☆
潜入したカイト。彼は余計な時間を使わずにまっすぐMSデッキに向かっていた。
(今の位置からだと遠いな。ガスを使って一気に行ったほうがいいか…)
「ニンジャ、聞こえるかニンジャ」
《何でしょう金棒殿》
「仕掛けを発動してくれ。後は何とかする。あ、ああ後外に出て脱出の援護を頼む。それと連絡もな」
《わかりました。外で待っています。…ニンッ》
「ああ、頼む。……ニン?」
まあいい。先に進もう。カイトはライフルを構えてそう思った。
通路の直線状に敵兵が現れる。相手はカイトの存在に気づいていないようだったが、カイトにはどうでもよかった。カイトの頭の中にあるのは邪魔になる存在は消し、素早く任務を完遂することだったからだ。だから彼は敵兵が現れた瞬間引き金を引いた。
バララララララッ!
敵兵が凶弾に倒れる。それと同時に視界が白で覆い尽くされた。仕掛けが発動したのだ。事前の情報で催涙ガスが流れると知っていたカイトだが、ノーマルスーツを来ているカイトには関係がなくそのまま突き進む。
(ココを右。分岐点が1…2…3…左。……!)
「ごほっごほっ。あぁ?は!?誰だお前!」
「地獄からの使者…とでも言っておこうか」
「ぐはっ」
通路を曲がったりし、途中で会う者を容赦なく叩きのめし、時には銃撃戦になりながらも格納庫に進む。そうすることによってものの十数分でMSデッキにたどり着いた。
「ココか。さて、ここでもたもたせずに入りましょうか」
カチッ ピ…ピ…ピ…ピ…ドォオン
カイトはプラスチック爆弾を仕掛けて内部に入る。するとそこには、2機のガンダム
「あの情報が確かなら一番小さなコンテナにサイコフレームが積んでいるんだが……お、これだ」
隊長! ハッチが破壊されている!?
「……発信器起動確認。これより脱出を開始する」
カイトはコンテナを飛び越え、まっすぐMSに向かう。しかしカイトを行かせないために銃弾が飛んでくる。
「そこのヤツ動くな!」
パンパン!
「止まったら銃弾が当たるじゃねえか!」
パン…カシュ…ジジジジ
カイトはアンカーガンを使ってさらに加速する。それによって素早くMSに乗り込み起動させた。
「機動は全部オフで教育型コンピュータで私の動きを覚えさせる。それ以外は……グッド!そして名前は……量産型νガンダム?武装は後で見ればいい。さあ出発だ!」
全てのコンテナを宇宙に捨てて格納庫から飛び出す量産型νガンダム。続いて出てくるもう1機の量産型νガンダムだが、それは別の方にとんでいった。その代わりに攻撃してきたのは灰色のZⅡであった。
《テメェにその機体は渡せねえな!このまま宙の藻屑となっちまいな!》
「なってたまるか!なにか武器は……右腕のスプレーガンと2本のビームサーベル。そして左肩のフィン・ファンネル?放熱板かと思っていたが違うのか…。じゃあさっきのνガンダムはなにを装備していたんだ?」
《無視すんア!》
《させません!》
《!?》
ZⅡがメガビームライフルを構えた瞬間、νガンダムとZⅡの間を何かが横切った。その『何か』はやがて、ブーメランのように投げたMSの元に戻っていった。そのMSは―――
《―――黒い…ジェガン?》
《ニンッ!このアヤメの黒いうちは依頼主をやらせはしません!》
《うわさに聞く『ニンジャ』ってやつか。そして2対1……いくら『ガンダム』でも不利か……。ヴィンセントたちが来るまでなんとか持ちこたえてみせますか!》
「おじいちゃん無理すんじゃないよ。年寄りは年寄りらしくおとなしくしてな!」
《まだそんな年じゃない!》
ビームサーベルを構えて切りかかるが、ZⅡはWRに変形して逃れた。その後、再びMSに変形してビームを放つ。その間にも敵の数が増えていくのをカイトは感じ取った。
「……気配が増えてきている。ニンジャ、追手が増える前にトンズラするぞ」
《援護します》
「戦う前に逃げることを優先しろ。数の差が圧倒的すぎる」
そう告げ、ゼダンの門(残骸)から背を向けて逃走を図る。しかし、敵はそこまで甘くはなかった。ZⅡはその推力を生かしてカイトたちの進路上に先回りしたのだ。
《その機体は渡せないって言っただろ?》
「それは困る。この機体は我が軍にとって重要な役割を持つ予定だからな」
《どこの軍か、詳しく聞かせてもらおうじゃないか》
「断る!」
《金棒殿!後ろ!》
《父さん!》
その声と共に後ろからビームがやって来た。後ろに目を向けると、そこには青いギラ・ドーガと先ほどのνガンダムがいた。
「なに!?もう来たのか!」
《ヴィンセント!遅いぞ!ひと眠りしそうだったじゃねえか》
《ごめん父さん!海賊側のMSの破壊に手間取ってたんだ》
《その代わりこの機体に慣れてきたからね!》
「3対2…ちょっと不利かな?」
《『ちょっと』?『かなり』の間違いじゃないかな?》
「さて、どうだろな!」
スプレーガンでZⅡなどを牽制しつつ一番旧式であるギラ・ドーガに攻撃を仕掛ける。ギラ・ドーガはビームアックスで受け止めるもすぐに後退してビームマシンガンを掃射して来た。ビームをよけ、ジェガンと背中合わせになる。
「ええい!敵もわざわざ私に合わせはしないか!」
《2機とも近接特化型ですからね。距離を取られれば一方的に攻撃できますから》
「ヤツはいつ来るんだ?」
《いえ、遠くから狙撃するとおっしゃってましたが?》
「狙撃だって?確かに装備の指示は私が出したが……こいつらの存在は計算外だったな。裏目に出てしまった」
《どうします?投降をするふりをして狙撃させますか?》
「いや、それはダメだ。リスクがある。そうだな……ココは1発、賭けに出てみるか?もう1機νガンダムがいるだろ?あいつを半壊にして人質に取る。そうすればこの窮地を抜け出せるぞ」
《して誰がその役目を?まさかアヤメですか?サイコミュとのやりあいは経験がありませんぞ》
「……なら私がやろう。ニンジャはどのくらいあの2機を抑えられるか?」
《愚問ですね。2機程度ならどれだけ速かろうが対処はできます》
「じゃあ行くぞ。3…2…1…GO!」
動き出すと同時にフィン・ファンネルを射出する。フィン・ファンネルは一定距離まで離れた後変形しコの形になった。
「ファンネルを使った経験はないんだがな……。やるしかあるまい。いけッ!フィン・ファンネル!」
νガンダムにあった5基のフィン・ファンネルは全てギラ・ドーガとZⅡに向かった。
《なんだあの形のファンネル!初めての
《アンネローゼの時よりも圧倒的に早い……!》
《だったら私も…!行って!『インコム』!》
掛け声と共にνガンダムのバックパックから2基のひも付き円柱が放出された。それは通常のインコムとは違い、『リレー・インコム』と呼ばれる中継器が存在しなかった。それが意味することは、どこにもとどまらず、自由に攻撃できることを意味する。
「インコムか。資料で読んだことはあるが対峙するのは初めてだ。しかも改良型なのか?中継器がないぞ?シルヴァ・バレトの腕に近いのか…。準サイコミュの新兵器……わくわくするな」
既存の兵器の改良型。それでも元テストパイロットとしての血が騒ぐ。カイトはすぐに弱点を見つけてやろうと思った。
☆
「なかなかやりますね!」
《嬢ちゃんとは年季が違うんだよ!それにしてもなんだ!?腕の大剣を持っていてその機動性!》
《しかもシールドの代わりにもなる。結構厄介な相手だ》
νガンダム同士の戦場から少し離れた宙域。そこではフィン・ファンネル&近接強化型ジェガンVSギラ・ドーガ&ZⅡの戦いが行われていた。フィン・ファンネルが機動力の高いZⅡを牽制し、その間にギラ・ドーガに攻撃するといった感じで戦っている。
(サイコミュにも限界があるはず。それが訪れる前に決着をつけなくては)
《ファンネルがしつこいな!破壊しようにも嬢ちゃんの邪魔が入る》
《でもファンネルにも推進剤の限界がある。それまで堪え切れれば俺たちの勝ちだ》
「らちが明かない!ならっ!」
大剣をブーメラン状に組み換え、ギラ・ドーガに向かって投げる。ギラ・ドーガはたやすく避けるが、ジェガンはすでに2本のビームサーベルで切りかかっていた。ギラ・ドーガはシールドで防御することで対応した。
《なかなかいい攻撃だったが……その程度じゃ俺は倒せん!》
「なにもアヤメはあなたを『これ』で倒そうと思ったわけじゃありませんよ?ただ単純に、足止めしたかっただけです」
《なに…?どういうk{ドォン}ッ!?》
突然ギラ・ドーガの頭が爆発した。その衝撃によってヴィンセントの頭に一瞬の空白が生まれた。動きが止まったことを見逃さずに脚を切り落としてから後退した。同時に偶然か、推進剤が切れてフィン・ファンネルの動きが止まった。
《ヴィンセント!遠くからの狙撃だ!かなり遠いがギラ・ドーガの姿が見えた》
「これで2対2。フェアプレーの精神で行きましょう」
☆
3つの光線が別方向からカイトのνガンダムを襲っていた。カイトのνガンダムは時折ビームサーベルでビームを防ぐが、そのことによってビームサーベルの耐久値が限界を超え、1本破壊してしまった。予備の1本を使用しているが、限界は近づいていた。
「そろそろ終わらせないとな……。{キィン!}フィン・ファンネルが動かない。推進剤が切れたのか?だったら……集中できる!」
《えっ!?動きが変わった!?きゃっ!》
ビームが途切れた瞬間にカイトのνガンダムがビームを放つ。アンネローゼのνガンダムはシールドで防御するが、そのすきにカイトはインコムを破壊した。
「接近すれば!」
《離れなきゃ……間に合わない!?》
限界ギリギリの速度を出して距離を詰め、ビームサーベルを振り下ろす。敵のνガンダムは再びシールドで受け止めるが、カイトの攻撃はこれでは終わらなかった。開いた右手を敵のνガンダムのバックパック部のサーベルラックに伸ばして掴んだのだ。サーベルラックから直接ビーム刃を形成して腕を引く。それによって敵のνガンダムはバックパックと共に左肩を切断された。
「まだまだ!」
それだけにとどまらず、右手のビームサーベルを斜めから突き当て頭部と肩を溶解させた。
「敵の無力化に成功。これから連行する」
《私がこうもたやすく…!?》
カイトはアンネローゼの言葉を無視し、アヤメたちの戦場に向かった。
☆
アヤメたちの戦いは終局を迎えていた。優勢なのはトラヴィス側だった。WR形態のZⅡの背中に半壊のギラ・ドーガを乗せ、2機分の推力で縦横無尽に駆け回っていたからだ。高速で動き回るためにセルジはなかなか攻撃できず、様々な方向からビームが飛び、アヤメのジェガンは地道ながらもダメージを受けていた。
「向こうの戦闘が収まった?わっ!」
《よそ見とは随分と余裕じゃねぇか嬢ちゃん!》
「接近できれば……!」
腰にビームがあたり、グレネードが誘爆する。それによって脚がちぎれる。もうだめか……。そう思ったとき、カイトの声が響いた。
《そこの2機とまれ!さもなくばこのパイロットを殺すぞ!》
《なっ!?アンネローゼが負けた!?》
《止まって武装解除しろ!そうすれば彼女も開放する!》
《その話は本当なのか?》
《交渉事ではウソはつかない。それが信用を得る方法だと私は思っている》
《人質を取っている時点で信用できないと思うんだがなぁ》
《そうしなければ止まらないだろう?》
《それで条件は?》とカイトの言葉を無視してヴィンセントは話を進める。カイトは《無視かよ……》とつぶやいてから条件を話した。
《まず①こちらが安全だと判断する距離までの移動
②そちらが1㎜も動かないこと
③そちらが攻撃しないこと。その代わりこちらも攻撃しない
そうすれば彼女を解放する》
《信用していいんだな?》
《してもらわなちゃ困る》
《わかった。飲もう。ただし約束は守れよ》
《ああ》とだけ返し、時折後ろを振り返って確認しながら後退する。そして、デブリ帯に入ったところで大破状態のνガンダムを置き、信号弾を撃った。
《任務…完了》
つづく
ジェガン近接強化型
ニンジャが駆るジェガンの改造機。両肩に大型の実体刃があり、連結することでブーメランとしての使用ができる。サイドにグレネードラック、腰に2本のビームサーベルが装備されている。
また、大型のブレードを装備するにあたって推力の大幅アップがなされている。
量産型νガンダム
基本スペックは「CCA-MSV」を参照してください。
カイト機はフィン・ファンネルを装備したタイプで右腕にビームスプレーガン、バックパックと腰にビームサーベルが1本ずつ。
アンネローゼ機がインコム装備で右腕にビームスプレーガンとビームライフル、左腕にシールド、バックパックに2本と腰に1本である。