機動戦士ガンダムUC F   作:壊れゆく鉄球

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決断 後編

医務室 カイトside

 

「確かあんたは……ザミュ大尉、だったか?」

 

エコーズ隊員を倒した男―――ザミュに対して放った第一声はコレだった。カイトは、誰か1人医務室に向かっているのがわかっていたが、個人を特定するほどの余裕も知り合いもなかったための発言だった。

 

「そうだ。あと来るのは俺だけじゃないぜ。1個小隊分ここに来るからな」

「ほ~、で?やるのはMSデッキの奪還か?」

「それだけじゃない。外にいるハチも駆除しなk「待て、何か来る」

 

ザミュが続けて言おうとしたとき、カイトは4つの敵意が接近してくるのを感じた。2人は物陰に隠れてライフルを構える。すると、数十秒後に白兵装備をした兵士(恰好からしてジオン臭い)が入って来た。

 

「アキ・ヤマト、ただいま参上!あれ?ザミュ大尉殿がいない?距離的にもすでにいると思ったんだけどなあ!」

 

ほかにも何か言い続ける。しかし、そのどれもが声が大きく、ついにザミュの怒りが限界に達し、物影から出てきた。

 

軍曹(アキ)!静かにすることはできないのか!?敵が攻めてきてるんだぞ!」

(うるせぇ……)

 

カイトはそう思いながらも物影が出る。その途端、アキ以下4人の小隊は一舜固まった後、ライフルを構えた。

 

「ザミュ大尉殿!後ろにエコーズが!」

「エコーズ?あ、ちょっと待て!そいつは違う!味方だ!エコーズの装備を奪っただけだ!」

「そうだ、少なくとも敵じゃない。疑わしいと思うなら武器も置こう」

 

そう言って、ライフル以下武装一式とヘルメットを床に置き、壁際まで下がる。すると、アキは気の抜けた声を上げた。

 

「へ?」

「お前も何やってんだ!時間がないんだ!早く装備しなおせ!」

「ハイハイ」

「ザミュ大尉殿、これはいったい…?」

「だからこいつは敵じゃないと言っただろうが。本人は味方でもないと言っているがな」

「はぁ……」

 

そんなやり取りを見ながらカイトは武装を装備しなおす。その際に残りの弾数を数えた。

 

(ライフルが120、ハンドが42、半端モノが3か…。無理に戦わなかったら行けるか?)

「軍曹、今回の任務は俺とこいつをMSまで送り届けることだ。そしてMSに乗った後は他の小隊と合流して残りのヤツらを始末しろ」

「了解です!では早速行きましょう!」

「ああ、そうだな。護衛は任せるからな」

「任せてください!この程度の任務はすぐに完遂して見えるのであります!」

(不安だ……)

 

カイトは一抹の不安を抱えながら医務室を後にするのだった。

 

 

MSデッキ エコーズside

 

上陸作戦開始から30分経とうとしていた。つまり、エコーズがこの艦に止まっていられるであろう限界時間が刻一刻と迫っているのだ。カイトを始末しに行った2人の兵からの通信が途絶えてから約10分。新たに送っても途中で通信が途絶え、MSデッキにいる兵にも負傷する者が増えてきた。そして、ブルーリーダーは撤退するという判断をした。

 

「ブルーリーダーからグリーン分隊へ。作戦は失敗した。繰り返す。作戦は失敗した。撤退する。グリーン分隊各員は直ちにロトに搭乗せよ」

《……了解(ラジャー)。聞こえたな?グリーン分隊はロトに戻るぞ》

了解(ラジャー)

 

心なしか、声が小さいがグリーン分隊はロトに乗り込んでいく。その最中にふと、ブルーリーダーは通路からエコーズの格好をした人物が来るのを目撃した。

 

「そこ!なにやっているんだ!撤退の命令を出している。さっさとロトに乗れ!」

 

しかし、その人物から返答は帰ってこなかった。それ以前に通信すら繋がらなかった。そして、その人物が金色の可変機―――――デルタガンダムに向かっているのに気づき、攻撃命令を出した。

 

「おい、今MSに向かっている奴にマシン・キャノンを放て」

「は?あっ了解」

 

操縦士である男もブルーリーダーの意味(敵に奪われたこと)を理解し、マシン・キャノンを掃射する。だがなかなか命中せず、足にかすったところでデルタガンダムに乗り込まれたのを見て操縦士の男はすぐさま武装をミサイル・コンテナに切り替え発射する。

ミサイルは吸い込まれるようにデルタガンダムに向かっていき命中する。

 

「やったか……?」

「やっていなくても撤退することが優先だ。乗員の回収は?」

「通信が途絶えた者を除き全員の搭乗を確認」

「よし、ブルー2の準備が完了次第帰投する。周囲の監視を厳となせ」

「了解、ブルー2に通達しm……リーダー!!」

「なんd…なに!?」

 

ブルーリーダーの視線の先にはデルタガンダムがいた。装甲が一部剥がれているものの運用に差し支えのないレベルのものだ。そして、デルタガンダムが何の支障もなく稼働していることはロトに搭乗している者に動揺を与えるには十分なものであった。

 

「小型ミサイルだったからか!?だが死ぬわけには……!!」

「動く前に仕留める!」

 

ロトはミサイル・コンテナの上に装備されているビームバーナーを起動させてデルタガンダムに攻撃を仕掛ける。だが、デルタガンダムの動きはロトのパイロットの想像以上に早かった。デルタガンダムはビームバーナーのサブアーマーを掴み、そのまま折り、バルカンで肩を撃ってへし折ったのだ。

 

ガシッ ボキッ バララララララ ドォオン

 

「………ッ!」

 

ガンッ ボッボッボッボッ ドォン ドカン ボン ドォオン

 

ロトは左腕のミサイルを放とうとしたが、トリガーを押す直前にデルタガンダムはシールドを振り上げて左腕を切断。その衝撃で誤作動が発生し左腕は回転しながらミサイルを発射した。4発のミサイルは天井など4つの方向にバラバラに飛んで行ったが、その方向に別のロトが含まれていた。もう1機のロトは直前に気づき回避行動をするも、右腕のミサイル・コンテナに被弾してしまい誘爆した。

 

「なんだと!?ブルーリーダーから666部隊各員へ!デルタが動いた!目標は生き……!」

 

次の瞬間にブルーリーダーが見たモノは、金色の物体であった。

 

 

 

 

MSデッキ ザミュside

 

《こちらカイト、ザミュ大尉?侵入したロトを2機とも屠った。だが中のヤツが生きているかもしれない。注意してくれ》

「了解した。カイトは先に外に出てうるさいハチを叩いてくれ。こちらは生き残りがいないか確認してから援護に向かう」

《わかったが早めに来てくれると助かる。『ECOAS』の連中は錬度が異常に高いからな。もしかするともしかするかもしれない》

「善処する。当分の間頑張ってくれ」

《了解、通信終わり》

 

通信が切れ、デルタガンダムが宇宙に出ていく。それを見送ったザミュは、ライフルを構えなおしてMSデッキの飛び降りる。すると、ザミュが通ったのとは別の通路から数人の海兵隊が出てきた。そのうちの一人がザミュに通信を送ってくる。

 

《ザミュ大尉、ご無事でしたか》

「軍曹のおかげでな。で、アポー。何かあったのか?」

《ええ、艦に侵入した不届き者の殲滅が完了しました。あとはMSデッキに生き残りがいないか確認するだけです」

「上出来だ。見ての通りだが兵員輸送車をあいつが倒してくれてな。その残骸から生き残りがいないか確認する。手伝ってくれ」

「ご命令とあらば」

 

ザミュとアポーは会話を打ち切り、破壊されたロトの消火活動を眺める。2機あるが、1機は両腕が切断されてコックピットに当たる部分に大きな穴が開いていた。もう1機には片腕は残っているがこんがり焼かれており、消火班はこのロトの消火をしている。生き残りがあるとしたら腕なしか。

 

「両腕がない奴は悲惨ですね。戦闘記録は見てはいないのですが金色の塗料がついている。シールドで殴ったのでしょうか」

「さあな。だがシールドで殴ったってことは押しつぶされたってことだろ?恐ろしいな……」

「ええ……」

『生き残りがいたぞ!』

「!いくぞ」

「イエッサー」

 

ザミュとアポーがロトに近づくと、血まみれエコーズが武器を捨て投降している様子が見えた。

 

「あ、ザミュ大尉殿!兵員輸送車の含めて3人の生存、投降を確認しました!」

「そうか、じゃあ後は任せたぞ。俺はドライセンに乗ってあいつの援護に向かう。……テルスとジョンソン、それにセルジはどうした?」

「それに関しては自分が。テルス少尉は現在こちらに向かっています。セルジ少尉はエコーズとの銃撃戦で腕部を負傷、現在は応急処置を施したうえでギラ・ドーガに搭乗しています」

「そうか。ん?ジョンソンは?」

「それが……MSデッキ奪還中に頭を撃たれて……殉職しました」

「……わかった。セルジを艦の直掩で待機させろ。あとテルスは搭乗次第俺に続けと言っておいてくれ。……ああ、後先生も呼んどいてくれ。カイトの太ももが撃たれていた。帰ってきたら治療させなきゃならん」

「イエッサー、大尉」

 

ザミュはドライセンに乗り込み起動させる。

 

「(武装はビーム・キャノンとヒートサーベルだけか……。バズーカを取り出す時間もないか。しょうがないな。このまま出るしかない)ザミュ、ドライセンで出る」

《セルジ、ギラ・ドーガで出ます!》

「セルジ少尉、お前は艦の直掩だ。必要になったら呼ぶ」

《了解です大尉》

 

宇宙に出てモノアイをせわしなく動かし周囲を探索するドライセン。すると、デブリの陰に隠れながらも爆発の光を発見した。

 

「そこか!」

 

 

 

デルタガンダム カイトside

 

「了解、通信終わり」

 

通信を切ったカイトは、まず機体のダメージを確認した。先ほどのロトの攻撃で内部が壊れている可能性があるからだ。

 

「センサーがちょいとやられているが大事ってわけでもないか……。なら問題ない。このままたたく!」

 

太ももの傷をテーピングして傷口をふさぐ。そしてペダルを踏み、デルタガンダムが宇宙に出た。カイトは神経を研ぎ澄ませて気配を探る。そして、カイトは自身を狙っている冷たいモノを感じ取った。

 

「そこッ!」

 

ロングメガバスターから一条のビームが放たれる。ビームはまっすぐ進み、カイトの感じ取った場所に到達する。しかし、そこには何もなく小さな爆発と砂が舞っただけだった。

 

「外したか…。まあいい。すべてを相手する必要はない。じっくりと確実に墜とすだけだ」

 

WR形態に変形してほかに感じ取った場所に急行する。

 

「よし捉えた。……あのジェガン、カスタマイズされているのか?」

 

敵のジェガンを発見する。しかし、その姿は少し変わっていた。シルエットを崩さない程度だが、カスタマイズを施されていたのだ。頭部はエコーズおなじみのバイザー、右手には長い得物『TBS(ツイン・ビーム・スピア)』、左腕にはリゼル用シールド、腰にはリゼル用ビームライフル、肩と足にスタークジェガン用アーマーが備えられていた。カラーリングは追加装甲含めすべて岩盤と同じエコ―ズカラーになっている。

 

「仕掛ける!」

 

シールドから直接ビームサーベルを発振して横に薙ぎ払う。それをジェガンはTBSを振り上げるようにして受け止める。その瞬間、左右にあるデブリからジェガンが現れる。

 

「しまった!こいつ囮だったか!」

 

デルタガンダムを後ろに引かせ、ビームをよける。TBS持ちが追撃してくるが、それを振り切り別のデブリに隠れる。

 

「くそっ、なんで殺気を感じ取れなかったんだ。いつもならすでに気づいているだろ!それにセンサーも気づく距離だ!」

 

今のカイトは、ロトのマシンキャノンで足を撃たれてなかなか集中できていなかった。

 

「バカみたいに突っ込んで、引っかかって、今は逃走か?ふざけんな。こんなところで終わるつもりはないんだよ!!」

 

デルタガンダムはデブリから出てあえてその姿を現す。数秒後、いくつかの光線がデルタガンダムに接近するが、それを巧みにかわしその根源に近づいて切りかかる。

ジェガンは素早くシールドで防御するが、手で持つ時よりも強力に発振しているビームサーベルの前には無力で、バターのようにスライスされたのちにシールドを蹴って距離を取られ、ビームをその身に受けた。

 

「残り5機!…落ち着け、集中しろ……。自分の感覚を信じればできるはずなんだ」

 

血が抜けたのか、徐々に冷静になっていくカイト。その脳は遠方から1機、近距離から2機やってくるのを感じ取っていた。

 

「他の3機は来ないのか…?」

 

怪しみながら近づいてくる2機のジェガンを相手する。2機のジェガンは、デルタガンダムに近接戦を挑もうとせず、ただ一定の距離をとってデルタガンダムにビームを撃っていた。デルタガンダムはその正確な射撃でなかなか近づくことができていなかった。

 

「2丁持ちが厄介だな。確実に当てようとしている。しかも避けたとしてもそれが牽制となって逃げ場をなくす。だがこれは遅延でもある。なにを狙っている?スナイパーでもいるのか?」

 

疑問に思いつつもジェガンがしつこく、変形ができずに離れることができない。そして、ついにビームサーベルを発振して接近戦を仕掛けた。しかし、それがエコーズ側の作戦だったのだ。そのことをカイトはすぐに思い知らされた。

 

「しつこい!」

 

ビームサーベルを振り下ろす。それを1機のジェガンがシールドで防御する。その瞬間、デルタガンダム内に警報が鳴り響いた。警報にすぐさま反応し、一瞬感じ取った殺気の方向にシールドを向ける。その直後にシールドにビームが突き刺さった。しかし、ビームを放ったのは1機だけではなかった。多方向からさらに2条のビームが来たのだ。それを紙一重でかわすとビームサーベルを握ったジェガンが切りかかって来た。

 

ジジジジ

 

「全くなんて日だ!ここまでハードな戦闘は初めてだぜ!」

 

つばぜり合いになりながらもバルカンを撃ってメインカメラを割る。さらにペダルを踏んで加速した。元々の推力が桁違いのためにジェガンはたやすく押される。しかし、その間にも2丁持ちがデルタガンダムの背後に回り、ビームライフルを撃とうとしていた。

 

「1機に手間をかけすぎた!だが……!」

 

しかし、その手にあるモノからビームが放たれることがなかった。なぜなら、ザミュのドライセンがそれを妨害したからだ。

 

《済まなかったな。すこし調査に時間がかかった》

「いや、グッドなタイミングだ。しかしまだ3機と母艦がある」

《そうだった。素早く鉄屑に変えて戻ろう》

 

そうだな、と返してジェガンから距離をとる。そのままロングメガバスターを数発撃ち墜とす。ドライセンの方を見ると、少し手間取っているように見える。

 

「ザミュ大尉、そいつを頼んだ。先にスナイパー1機と敵艦を墜として来る」

《はぁ!?ちょっとm――――{ブツッ}》

 

最低限のことを言ってカイトはデルタガンダムを手を出さず、傍観に徹している気配のするところに方向に向けて加速する。そのことに気づいたのか、戦艦も含めビームの射線がデルタガンダムに比重が置かれてきた。

 

「だが甘い!」

 

敵が狙いを定める前にデルタガンダムの姿は射線上にはなく、逆にサラブレッドのメガ粒子砲が撃ち抜かれた。そこで次に来たのはミサイルのシャワーだった。

 

「メガ粒子の次はミサイルか!…だが熱量が普通のより低いのが混じってる。まさか……!」

 

カイトが思案したときにすでに遅く、デルタガンダムを変形させてミサイルを迎撃した。そして、熱量が低いヤツが吐き出したのは火薬の花ではなく、無数の鉄球でもなく、霧状のビーム攪乱幕だった。ビーム兵器が主体のデルタガンダムにとってこれはかなりの痛手だ。

 

「攪乱幕!?やはりそういうことか!」

 

ミサイルの第二波が来る前に変形してさらに接近する。次の弾頭は散弾だった。そのせいで無数の鉄球がデルタガンダムに降り注ぐ。

 

「損害は…装甲が多少へこんだ程度か。ならまだいけるか」

 

50㎞、45㎞とデブリの間をとおりながら距離は縮めていく。そのおかげで攪乱幕の効果範囲から逃れるがその瞬間には新たに攪乱幕が張られていた。

 

「次抜けたら狙い撃つ……!」

 

大何波目かのミサイルを抜けついに攪乱幕の効果範囲から抜け出す。WR形態を解き、MS形態に変形してブリッジを撃ちぬこうとする。しかし、サラブレッドの抵抗は強く、機銃の弾が飛んでくる。

それを、カイトはダミーバルーンをすべて放つことで対処した。バルーン自体も金色のため本物はわかりずらいためだ。

そして、ロックオンマーカーがサラブレッドに固定された。

 

「狙い撃つ!」

 

ロングメガバスターから放たれたビームは吸い込まれるようにサラブレッドのブリッジに命中した。そのまま火薬庫やエンジンに飛び火したのか艦全体が連鎖的に爆発していった。

 

「よし、残りを片付けよう」

 

WRに変形して残りがいる宙域に戻る。途中で妨害はなく、ビームの束がいくつか見える。ドライセンか?

 

「もう1機ドライセンがいる…。友軍なのだろうが…あと1機はどこにいる?」

{ピピピピ!}

「上からか!」

 

上からのビームをよける。しかし、それだけでは終わらずにデルタガンダムに迫る。

 

「こいつ…!リゼル用の……あいつか!」

 

ビームが途切れた瞬間を狙ってビームを放つ。ビームはジェガン本体には当たらずビームライフルにあたった。しかし、攻撃はそれだけでは終わらず、デルタガンダムはビームサーベルを引き抜いて近接攻撃を仕掛けた。ジェガンはTBSを持って対応する。

 

「さっきと同じ対応か…。それなら!」

 

右腕を引き、シールドの先端をジェガンの胸部に当てる。ジェガンは下がろうとしたもののすでに遅く、シールドのビームガンが火を噴いた。威力の低いビームだが、何発も当たることでコックピットを貫通した。

 

「ザミュとかいうやつも…終わっているな」

 

敵機が殲滅されたのを確認してエンドラ級に戻るデルタガンダム。そこで待ち受けていたのはあの医師とヤスハだった。

 

「先生!どうしたんです?それにヤスハも」

「君のその足だよ。ザミュ大尉が君の治療をしてくれと言ってきてね」

「ああ、そのことか。だがそれよりもザミュ大尉はどこにいる?けっこー大事な話があるんだが」

 

そういいながらMSデッキの奥にドライセンを発見する。カイトは床をけってドライセンにコックピットに張り付く。それと同時にコックピットハッチが開く。

 

「うお!どうしたこんなところに来て」

「ザミュ大尉、あんたは結構偉いんだよな?」

「あ、ああそれなりにはな」

「だったらお願いがある。ヤスハ含めて亡命を希望する」

 

 

 

つづく




半端モノとはナイフ型消音拳銃のことです。

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