IS 化け狐と呼ばれた男 リメイク   作:屑太郎

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金髪ボイン

「…………よし。」

「ん?どうしたんだ?いつに無く気合の入った格好だけど」

「あ?ああ、一夏か。ちょっとな、俺も用事が出来ているんだよ。」

「それは珍しい、ここでゲームか飯を作っているだけのお前がか?」

「よし、ちょっと歯を食いしばれ。」

 

どうも俺こと相澤康一だ。今は八月の中盤もうそろそろ夏休みも架橋に入ってきた所だろう、そんなところで一つキーワードを思い出して欲しい。

 

『なんでっ…………ま、しょうがないか。首が飛ぶのはこっちだし。えっと、一夏君たちと一緒の日にまとめてやっちゃうらしい、夏休み中の8月15日に午前は一夏君たち、午後は君たちの撮影とインタビューが入っているわ。』

 

そう、この言葉。ついに、このときが来たのだ。そして、この件に関する作戦について説明しておこう。まずは、一夏の目を逃れるために一夏よりも早くここの我が根城、寮室を出る。IS学園は描写こそはしなかったものの、メガフロート状の体裁を保っているそれ故に安全にここを出られるのはここに通っているモノレールしかないのだ。なので時間をずらすのは容易だ。

 

そこで、前もって調べて追いた時刻より1時間ほど早く出る。そこで、待ち伏せスナイピングだ。…………え?なんでそこまで早く出るかって?そりゃぁ・・・。

 

「…………はぁはぁ。ごめん、まった?」

「ううん、今来た所」←一時間以上待っている。

 

なんてことがあったらカメラに収めたいじゃないか!壁を殴りながらな!。

 

「ま、いってくるわ」

「おう、気をつけてけよ。」

 

まあ、気をつけるのはお前だがな…………。よっしゃ。気合入れていきますか!

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

ヤベッ、一時間は早過ぎたか。暇だわ。しかし、この線に乗ってくるのは間違いないはずだ、一本しか通ってないし。

しかして、俺の一夏ファイルは売りさばくことに特化しているエロティカルなものなのだが、普通のも撮りたいのは分かりきったことであるだろう。

 

「まあ、人間の欲望は果てないからなぁ。」

「そうね、一度戦ったのにもう一度戦いたいと願うほどには」

 

だれ?金髪なバインバインボデェーのお姉さんが俺に話しかけてきているんだけど?

 

「…………どちら様?」

「いやね、一度戦ったお姉さん忘れちゃったの?」

 

………………あ!?

 

「セラフィーナ・カンタレッラさん?」

「ええ、そうよ。久しぶりね。」

 

けど、なんでこんな所にまで来ているんだ?俺が確実に出てくると思ったわけでもなさそうだし、となれば一夏か。

 

「で?どうしてこんな所に居るんですか」

「あら?聞いてないのかしら?」

「なにをです?」

 

一瞬、存在感を消し過ぎて先生にまで情報を渡されないくなったのを思い出しながら俺はそう聞いた。担任殿の差し金か?

 

「ある雑誌の撮影とインタビューがあるとは聞いてない?。」

 

きょとんとした顔でそういってきた。ああ、なんか出版以来のビックゲストとか言っていたなぁ!ぬかった、つーか都合良過ぎじゃね!?

 

「なんでまたそんな依頼を受けたんですか?」

「男性とついでに戦いたいなぁってお姉さんは思ったり思わなかったりぃ」

 

さっすが!バーサーカーだなぁ、おい!確かに十八禁ギリギリの言葉を戦闘中に言っていたけどさ、こんな所でそれ回収しなくてもいいだろうに。

ああ、担任殿アンタの言葉は正しかったよ。

それにしたって、俺の目的ちゃんとした設備で撮る一夏の姿(ドル箱)の入手と言う目的はどうにも果たせそうにない…………考えろ、考えぬくんだ!

 

「ああ、それは君と戦って果たしちゃったし。もうただの休暇よ。またあの馬鹿げた一撃は喰らいたくは無いものね?」

 

クスクスといったように笑う。ならこっちは…………。俺は多少大げさに肩を落ち込ませ、大きく溜息を付いた。

 

「…………クソ、こっちもオフだってのによぉ。ったく、驚かせてんじゃねえぞ」

 

「へえ、それが坊やの本性って訳?」

 

「本性も何もあるか、気ぃ張ってっと疲れるんだよ。」

 

この時点でとても帰りたかったがドル箱(一夏の姿)の為だ、諦めるわけには行かない。

 

「あ、そうだ聞きたいことがあるんだけど・・・。」

 

「拒否する。じゃあな、また後で。」

 

「まって。」

 

俺の手首ががしりと掴まれている。少し痛みを与えて行動を阻害するようにしているのが分かる。小賢しいてだ。

 

「なんだ?」

 

「君は、なにをしようとしていたのかなぁ?集合は午後だし幾分早過ぎると思うんだけど?」

 

「俺は遊びに行くにも首に縄をつけられたことは一度だってねぇ、ちょっとした黒服さんぐらいなら居るかも知れねえがな。」

 

「ふぅん?そうなの?面白そうね、私もエスコートしてくれないかしら?日本語が不自由で困っているのよ。」

 

ぺらぺらじゃねーかの一言を抑えつつ、全力で拒否したいのは山々なのだが、この人マムシのようにどこまでもくっついてきそうだ。適当に会話を打ち切って無言でゲーセンとかでいいだろう。

 

「あっ、どこ行くの?」

「ゲーセン。」

 

よしゲーセンなら…………あれ?いや、待てよ。冷静に考えてこの人は国家代表なんだよな。

その思考に至った時には俺は一瞬で跪き、片手を伸ばした。

 

「行きましょう、幾分貴方のような可憐な花が向かうには、泥臭い所ですが。私はそのような場所しか出向いたことはありません。このような私めですがしばしお付き合いを。」

 

「え、遠慮しておくわ」

 

「国家代表のプリクラ写真とかアホみたいなレベルで売れるわ!断るな、俺の日銭の為に!(そういわずに!)」

 

「本音がだだ漏れね…………。」

 

やっちまった・・・。クソ、ただでさえ一夏の写真は飽和状態になりつつあり、新たな人物を入れる事によってオークションと言う構造を飽きさせないようにしているのに…………。

 

「で?俺がゲーセンに行くついでに、ついてきてもいいですがどうします?プリクラ一時間耐久とか行きましょう。」

 

「いいわよ、行きましょう。私も日本のゲームセンターとか見てみたいもの。」

 

成功だ。ならば行かないわけにはいきまするまい!ごめん!一夏、君より金になるのが来た。

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

「別にいいだろ・・・。」

 

「どうした?一夏?」

 

「いや、なんかそう呟かないといけない気がして…………。」

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 

さて、ゲーセンについた。どうするか………。

 

 

じゃあ、シューティングで肩慣らしでもしておくか。

そういえば今はいちいち硬貨を取り出さなくていいんだよなぁ.財布から取り出した一枚のカードを読み取り場所に当てる、いちいち取り出すのめんどくさいしポケットに入れておくとしよう。

「なにこれ?」

「平和ボケした日本人が生み出した娯楽。」

シューティングゲームはいい、音ゲよりかは失敗しても恥ずかしくは無い。太古の鉄人とかスーパープレイをやった人の後のプレイってかなりやばいよね。恥ずかし過ぎる。

ともかくシューティングゲームにした。

「ちょッ!?なんで颯爽と二つ持っているのよ!?」

「ラン○ープレイだ。」

やったゲームはポンプアップ式ショットガンタイプのコントローラーでほかにボタンは何も無いシンプルなものだ、だが、これには問題があって、リロードは片手で行うのは難しいのだ。

だが!この一人遊びを極めた俺ならば、片手でポンプの所をもってこう…………上手いことスライドさせて出来るのだ!

「フハハハハ!地元で双頭龍のランボーと呼ばれたものの力見せてくれるわ!!」

「あの~そういうプレイは止めてもらいたいんですが…………。」

「」

「…………あの、お連れの方とやればよろしいかと?」

ええい店員余計なキラーパスを出しているんじゃない、俺が口から血を吐いちゃうだろうが。それにお姉さん?もう凄い笑顔でこっちに親指を立てないでくださいよ。

「っち、おい店員そっちのお客様からサインでも貰っとけ、ほら色紙あるから。」

「どっから出して来たんですか!?って言うかサインって…………あれ?あ!あなたは!イタリア国家だいhがふッ!?」

俺はつま先をやりのように突き出し、腹筋に直撃させる。

「少年、君は口を慎むことを覚えた方がいい。みすみす昇給のチャンスがフイになるところだったぞ?」

まあ、この場合集客効果が見込めることを示唆している。

「はい!、すみませんサインを!」

「…………鳩尾蹴られて、過呼吸になりながらもけなげに足を震わせながら色紙を出されたら描くしかないでしょう。」

「ありがとうございます!」

よし、こっちもクリアだ。

「さて、坊主ども。俺のようになりたければ今すぐこのゲームを俺と変われ、そしたら出来るかも知れないから」

ここで、プロゲーマーが誕生したのはここに居る誰もが想像しえなかった。

 

 

 

ふう、やっぱ。アレはいいなシューティングゲームはやたらに攻撃してればいつかは当たるし。

「なによ、一人でやっちゃって。」

「すみませんねぇ、じゃあ二人で出来そうなの…………。ああ、あれとかどうです?」

俺は、一つのレースゲームを指差した。世界的な有名キャラクターが出ているあのレーシングゲームだ。

「ふん、これなら知っているわMarioね」

「外国には伏字の文化はあるのだろうか?」

「どうしたの?」

「何でもね、とりあえずやりますか。」

硬貨を手渡して、乗る。これも一人でやる分にはいいんだが、対人戦だと俺は…………。

「え?なにこれ!?」

「あれ?俺の投げた緑亀と衝突しましたね。あッ、雷が落ちましたよ?あらま、青亀もやってきましたね?ほら、そこにバナナ!っち、赤亀め、ホーミングがずれやがった」

「なに?あんた妨害のプロ!?」

因みに結果は、俺が最下位セラフィーナさんがギリギリ一位という結果になった。

「はぁはぁ、結構昂ぶるわね。」

「所かまわず発情しないでください。迷惑です。」

「私をなんだと思ってるの?」

「淫乱バーサーカー。お姉さん属性もあるよ。」

 

 

 

ふう、終わったそう、俺って妨害が大好きなんだよねぇ。まあ、そんな誰も聞いちゃ居ないことはどうでもいいから、次に遊ぶものはなににしようか。

「ねえ、あれはなにかしら?」

「ダ○スダ○スレボリ○ーションだな、指定されたパネルを踏んでその出来高を評価してもらうことが出来てその出来高を競うゲームだ。それなりに競技人口も居るから、初めてやるのには異色かと思うが・・・あれ?もうやってるし。」

はあ、てか結構上手いな。

「どう?この成績は?」

「よく分かりませんがいい部類に入りますよこれ。」

「へえ、そうなの。」

まあ、日本にはヘンタイが数多く居るからな。それには劣るだろうが、よくやったと思う。

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!

いたよ~ここに居たよヘンタイが、あれ?先生何やっているんですか?そこまで高速にしなくてもいいような気がするんですが?しかもどこに重力消えたってレベルで足を動かしていますやん、しかもギャラリーがいるし。

「ほへー、凄いお人も居たもんだ。」

「…………超える!」

「止めろ!アレは出来たらヘンタイに分類される!」

 

 

 

次はなににしようか?

「どうします?」

「あの、箱っぽい機械はなに?」

「あれがプリクラです。行きましょう!今すぐ行きましょう!」

売れるから。まあ、その実チョコチョこと隠し撮りはしているんですが。

「はぁ、今回だけよ?」

「ええ、それでもいいですから早く!」

俺は手直のプリクラに駆け込むように入った。

 

 

 

 

 

そうして、集合時間にも近づいていき、俺たちは外に出る事にした。それなりに絵になる物は撮ったし、俺のたまがもうパンパンなんだ。ああ、俺のカメラのメモリーがもう入りきらないほどになっているんだよ、別に卑猥な意味でもなんでもない。

 

「う~ん。楽しかった。」

 

そういって大きく伸びをした、少しへそが見えそうだ。

 

「どう?楽しかった?」

 

「それはこっちのセリフですよ。それに俺はただ貴女が面倒だったから適当に巻いただけです。」

 

本当は貴方の写真を撮りたかっただけです。パパラッチ的にはスタジオで撮った写真よりも屋外で撮ったほうが高く売れたりする。

 

「本当はなにをしたかったのかな?」

 

まあ、本当のことを言っても問題は…………ありまくりだなぁ。

 

 

 

「それはそうと早く行きましょう、時間も時間です。ここからそこまで遠くないんで。」

 

 

さあ、ごまかしだ!


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