ああ、もうあの円卓の騎士さんたちは本当にめんどくさいなぁ。円卓のオッサンにしてやろうか!!めんどくさい出自をお持ちで全く…………。えっと、電気をつけたいんだが。確かここだっけ?
俺は真っ暗なこじんまりした会社の会議とかに使うほどの小広間の電気をつけようと手探りで探す。
「電気電気~あったここか、うおっ!?…………いたのかよお前ら!?」
一瞬にして、目を過度に刺激しない程度の光が降り注がれる。それゆえにいきなり現れたように見えた6人のオッサンと1人のお姉さん(まだギリギリそう形容しても良いレベルだろう)が現れた。そしてここにいるのは俺を含めて合計8人
「いやいや、君がいないと始まらないし。」
「まあ、そうだな。鈴也はともかく、俺は待ちぼうけを喰らっていたしな。」
「あ、久しぶり~」
男3人が俺に対してそういってきた。俺から見た円卓の騎士を一言で言うのであれば、俺のエゴで出来た、俺の写真を買ってくれるお得意様みたいなものだ。俺のほうからしてみたらだが待ちぼうけとはそういう意味だ。
後、円卓の騎士名前に深い意味はない。けど、騎士という表現もあながち間違ってはいない。
「まあまあ、あなた方の都合もあるでしょう?まあ、ワタクシは加入が加入ですのでこれが始めてなんですがね。」
「互助会みたいなものですからね。肩の力でも抜いてください。紳士さん。」
ここの紅一点が、そういった。
「これは失礼、いかんせん、こう言う会には参加してこなかったものですからな。」
「あれ?貴方も初めてですか?」
「そういう貴方こそ」
「ええ、始めて同士仲良くしましょう」
「ありがとうございます…………えっといまだにアカウント名が分からないのですが?」
「私は袋兎です」
「僕は支障と名乗っています。」
「ありがとうございます袋兎さん、師匠さんそれでは少し一服を。」
「タバコかと思ったら紅茶かよ。」
「紅茶は心を潤してくれます、どうですか?貴方がたも一杯」
「「「「「「「遠慮しておきますこの味オンチが」」」」」」」
紳士と呼ばれた男以外の全員がそういった。なにを隠そうこの、紳士は壊滅的に味オンチなのだ。さすが出身国がネタにされるくらいだ。
「おやおや、それは残念。」
といって、紅茶を啜った。前に一度飲んだのだが、漢方か何かと間違えたレベルだ。この人なら、ジャングルの奥地に入っても何でもくって生きてきそうだ。
「それはともかく…………始めます。円卓の騎士のルール、一つ」
「「「「「「「…………華麗に、冷静に、愛を語ること」」」」」」」
俺以外の全員が声をそろえてそういった。
「一つ」
「「「「「「「愛は愛で迎え撃ち侵害しないこと」」」」」」」
「一つ」
「「「「「「「愛の暴走は愛で止める」」」」」」」
「諸君らに問う、親とは?」
「「「「「「「子供の成長を愛と
「諸君らに問う、子供とは?」
「「「「「「「希望、相棒、良き参謀」」」」」」」
「よろしい、それでは円卓の騎士会議を行う…………まず、最初は。私の近況報告でしょうかね。」
「「「「「「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」」」」」」」
一気に場が沸いた。
「「「「「「「やっぱ最初はうちの子だろ?」」」」」」」
「「「「「「「ああん!?やんのかてめえ!!」」」」」」」
「だから言ったのに…………。」
一歩間違えば暴動のような大合唱。その声を無視して無理やり、写真のスライドショーを敢行した。
「いいわー家の娘」
「家の子はよく成長しているようだね」
「生きててよかった…………」
「流石です、隊長」
「康一君。これギリギリすぎやしないかい?場合によっては君も処すこともいとわないよ?」
「康一、お前写真嫌いなあの子をよくもこんなに撮ったなぁ?
「うむ、ワタクシの嫁の子だけあって。叩き甲斐がありそうですねぇ」
そう、ここに居るのは全て……………。
「やっぱ、鈴が一番だね」
「やっぱ、箒が一番だね…………あれ?束もいる!?嘘ォ!?気が付いたらフラリと何処か行っている子なのに!?」
「やっぱ、シャルロットが一番だね。この世に舞い降りた天使のようだ」
「やっぱ、一夏と千冬が一番だね」
「やっぱ、セシリアが一番だね」
「やっぱ、隊長が一番だな、間違いない」
「やっぱ、簪と
ただの
さて、前にも言った円卓の騎士という中二病あふれる名称の概要説明も済んだことだし、今度は円卓の騎士のメンバーを紹介しよう。
「ああ、鈴という愛の結晶、いや天から使わされた愛のしもべ……………」
こちらは、最初にいたアカウント名朱鳥鈴也。これは源氏名で、アカウント名にもなっている。名前の由来は苗字の朱鳥はなんか朱雀と凰って似てね?名前は娘から取れば良いや、音也と鈴也?愛称が鈴だから鈴也でという理由だ。
「よかった…………あの子達は元気にやっているんだね。」
こちらの涙を流しているのは、アカウント名師匠さん。言わずと知れた俺の剣の師だ。…………全く、特定するのに時間が掛かったぜ。というより、結構前から文通をして暗号は解読できたんだけどな。
「( ゚∀゚)o彡゚シャルロット!( ゚∀゚)o彡゚シャルロット!( ゚∀゚)o彡゚シャルロット!」
このお方はアカウント名OBK、放っておけばエーリンなどといいそうな動きをしているこの人だ。OBKとは日本語で
「会いてぇなぁ…………」
こちらはアカウント名ブラック神風さんだ。この円卓の騎士での唯一の良心で、料理、喧嘩共にお強い、スーパーマンである。
「ああ、すばらしい。」
このお方のアカウント名は紳士だ、だが紳士はただの紳士にあらず変態の冠を持って紳士になる。紳士さんは愛のあるドSと言ったなんとも特殊なお方なのだ。
「アレは!アレは!良いものだァァァァァァァァァッ!!」(ブシャァァァァァァァァァ)
そこの鼻血を噴出して倒れかけている女性はアカウント名袋兎さんだ。この人は、シュヴァルツェ・ハーゼの副隊長だ、シュヴァルツェ・ハーゼはドイツ語で黒兎それの副を努めていることからそう名づけたらしい、ここで唯一の自分から名乗り始めたアカウント名だ。
「姉妹丼も良いものだな。」
それ、編集ですよ。後、刀奈さんとやらは多分撮っていないです。最後に最新参のこのお方アカウント名現代忍者。この方はまあ、アレだチャ○ラ使って人をボコボコに出来るから、そうだな例えるなら口寄せ(電話)とか?誰でも使えるじゃん。
後、出会いが唯一俺が能動的に動いて手に入れた人脈でもある。
「…………紛争が起きないように気をつけよう。」
ここに居る人たちは皆、方向は違えどかなりの力を持った人たちだ。それはそれは怒らせたらものっそい般若かと思うほどに怖い。まあ、それなりに金を貰っているから良いんだけどな。
「それじゃ、今回の分の料金を徴収させていただきますね。」
「あいよ」
百万単位の札の束が俺の前に置かれていった。
「さて、それでは。後は本人たちで話し合ってください。」
「「「「「「「……………康一、今から君に話しがある。」」」」」」」
ギクリ。俺は予想していなかったわけではない、だが、非常に読みが甘かったと言うべきだろう。
この状況を一から説明しよう、まず俺のここ最近のファクターになったのはやはり臨海学校と言うべきだろう。まあ、俺が自分で言うと物凄く胡散臭くなるが自分の周りのことを考えそしてそれを利用して、回りを動かしたという今後の重要性が試される確かな出来事があったのだ。
そして、それを宇宙の彼方へ放り出して俺は、水着姿というちょっとエッチな週間少年なんチャラであれば一年のうちに1、2回は出てくるような、マンネリじゃね?いやいや、それが良いんだよ!と思うほどの欠かせないものだ。
そう、俺はそれを目に焼き付けながらパシャリパシャリと撮っていたのだ。
それを果たして、一目で劣情を掻き立てるような、しかして合法的に見せ付けられるセシリアの扇情的な背中は、親から見たらどうなる?
それを果たして、マニア用にと舐めるように撮った鈴の健康的な太ももは、親から見たらどうなる?
それを果たして、三十路手前に入りそうな公務員のあられもない姿を、親から見たらどうなる?
それを果たして、想い人の前で始めてビキニを着た羞恥に染まった隊長の頬を姉貴分から見たらどうなる?
それを果たして、あざとさを加えようと撮った大いに強調させたシャルロットの手に収まるような大きさの胸は親が見たらどうなる?
それを果たして、万人がうらやむような絶大なプロポーションを持った箒さんのビキニを、親が見たらどう思う?
それを果たして、慎ましやかな胸に加えて子供っぽい水色を元としたパステルカラーのまだら模様のビキニを着ているのが倒錯的な魅力を醸し出すの簪の肉体を、親が見たらどう思うだろう?
答え
狂う
「諸君、ここはどこだ」
静かだが、妙に響くブラック神風さんの声が俺の背筋に掛けて電流のような悪寒を走らせる。
「「「「「「「報われない親達の、子供の安息を願う場だ」」」」」」」」」
まあ、そういう側面も否定できないんだけどさぁ
「子に害を成すものは?」
「「「「「「地獄の苦しみを」」」」」」
……………あ、飛蚊症だ。あれ?うんちょっと現実逃避しかけたけど。これ俺、ダメなパティーンじゃないのか?
「親とは?」
「「「「「「愛を生き、愛と生きるもの。」」」」」」
「よろしい、それではぶっ殺すぞ」
「「「「「「おう!!!!」」」」」」
「じゃねえ!逃げろ!」
突っ込みながら俺は、こうなることも見越して一番出口に近いところの席から一目散に逃げ出した。
「逃がすか!」
え?アレ?なにこの浮遊感?足元を見る、すると。
「なんでボッシュート退場ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!?」
少しあわただしくなった会議室は、地面から開かれた大きな穴という禍根を残してもとの静寂な空間に戻った。
「フッ、突っ込みきれなかった自分を悔やみながら死んで行け。」
朱鳥鈴也は前髪を掻き分けながらそう言った。この人が落とし穴を起動させた張本人だ。
「え?死んでいるのか?」
ブラック神風がそう言った
「それは不味いよ、彼にはもっとシャルロットの成長の記録を撮ってもらわないと!」
「…………いや、下は物凄い柔らかい素材で出来た竹槍で出来ているから。」
「それ竹槍じゃねえじゃん!?……………おーい!生きてるか!!」
「はぁ、思ったより低くなくてよかった…………IS使わせやがって。」
とりあえず俺はこのまま逃げる決意をした。