これはとある歪な関係が形成されている二世帯住宅に住んでいる男女の日常の話である。
【図書館。】
そこは都立越河小学校・・・の図書室。
どうも、俺こと相澤康一はただいま一年生だ。俺は放課後に学校探索がてら回っているところに・・・図書室を見つけた。
・・・どうするか。・・・うん帰ろう←ヘタレ。
と俺は、なぜか嫌な予感がする図書室の扉から踵を返した「おっ客?入れ。」誰のことだろうなぁ、あっはっはっは。
俺かァァァァァァァァァァァァァァァ!!!。
すごい展開力!!いつの間にかテーブルに座らされているし!。
「コーヒー?紅茶?それとも、た・わ・し?」
「洗浄器具になってる!?」
「はい、たわs「紅茶で!!。」ちっ。」
なぜあなたは手に持った、たわしと俺を仇敵のように持っている・・・・?
それより・・・このお方は・・・そしてこの図書館・・・変わっている。
変わっていることその一、何で司書さん(仮称)タバコくわえてるんだよ。火事とかになったらどうするんだ?
変わっていることその二、それ私服だよね?俺の服の語彙では言い表せないため、たぶんは出過ぎないパンクファッションぐらいだろう。
変わっていることその三、なんで、コーヒー紅茶が常備されてんだよ。本に掛かっちゃったどうするんだよ。
とまあ、このように細かいところを挙げていけばきりが無いので割愛させていただくむしろ、これから先何の益も無い話がだらだらと続いてまた来ると言っただけだから割愛させていただく。
【食事。】
あ、どうも最近康一様が居なくて少し寂しい大高です。
ですが、食事のときは一緒に居ることにしています・・・量が、量があるので。
さて・・・どうしましょうこの大量の桃。二箱の桃って見たことありませんよ?最近帰りが遅いと思っていたらどこまで行ってるんですか?これ山梨ですよ?山梨、確かに隣の県ですけれども
野草をそこらへんで取っていた康一様ですが近頃は普通の野菜まで持ってくるようになりました。ですが、形が不揃いだったり、少し痛んでいるのもあります。基本的に料理を作るのは私なんですからそこらへんも考慮してもらいたいものです。
「野草の天ぷらやっほー。」
あ、康一様が二階から降りてきました。よくも目ざとくご飯が出来ているタイミングがわかりますね・・・この人は・・・。
「しかし、お手伝いさんもよくここまで野草のレパートリー増やしたねぇ。」
「そりゃあもう、二年間ぐらい採り続けていればそれなりに増えるでしょう。・・・それとどうするんですか?これ?」
「いや・・・交渉の結果・・・こうなりました。」
「かなりはしょりましたねぇ!?」
そしてなぜ、交渉の結果の前後を濁したのですか!?。
「まあ、そのままでも、もちろん、凍らせてシャーベットみたくして食べてもいいしジュースにしてもいいしね。」
「なるほど・・・では当分は桃だけになると言うことですか。」
「あ・・・まあ、小腹が空いたときにでも。」
「はぁ・・・またですか。まあいいでしょう、それでは、頂きます。」
「頂きます。」
このあとの生活が桃だらけになったり、康一様がどこかに失踪していたりしていましたが・・・今は、そんなことも知らずただただこの平和を受け入れていました。
【優雅な小学校。】
そこは、都立越河小学校のとある一室。そこには放課後特有の西日が俺に痛いほどに差込まれ、優雅なティータイムを妨害してくる。だが俺はそれを物ともせずに、手に持ったティーカップを口へと運ぶ。ああ、すばらしきかな人生。その一言がそのときを糧として脳内を駆け巡る。
一息ついたところで、俺は周りを見渡す・・・周りの景色を見て、一言。
「ああ、なんて優雅なんだ。」
ティーカップ片手にゆっくりしながら紅茶を注ぐ、これに勝る快感は無いな・・・うん。
「馴染み過ぎだわ!!。本当に!かなり前から思ってるけど、最初期のあのおどおどしさはどこへ行った!!。」
「おめーに感化されたんだよ。」
「・・・クッ、それは否めない・・・。」
「だろ?」
といいながら、紅茶を啜る。
全く、この人はお茶しか用意しないな、もっと、こう・・・小洒落たようなお菓子とか、かわな・・・作らないのかね?。
「脳内でわたしのハードル上げなかったか?」
「いえいえ、滅相も御座いません。」
「・・・そうか。」
・・・ふぅ、何とか尋問の手から逃れたか・・・。
「あ、何読んでるの?」
「宇宙人、未来人、超能力者、神様に普通の人が出てくる奴。」
「なる・・・新刊入荷したよ。」
「マジ?これ見終わったらいくわ。・・・ズズッ、おかわり。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい。」
「あんがと・・・行きつけの喫茶店よりまず・・・何でもありません。」
そこまで睨まなくてもいいじゃん・・・。
「今度言ったら眼球スープを作る。」
「そ・・・そこまでして俺のことを?」
「ああ、憎んでるよ。」
「もてなしてくれるの?」
「「ん?」」
「おまっ「分かってる!冗談だから!!。」
ふぅ、ボケるのも命がけだな。さて、フォローフォローっと。
「・・・それに、紅茶がここに来ている理由じゃないし。」
「・・・・・・・・・・・・・そうだったな。」
あっれェェェェェェェェェッ?そっち?一年ちょっと位の前の話だろ?なんで掘り返すの?あなたの中では終わっていないのかね?
「いんや?あんまり気にしなくていいよ?あれは・・・事件だし、もう終わったものだ。」
「それでも!。」
「あなたが背負うことではないですよ?どこかで、俺が耐えていなかったらこんなことにはならなかっただろうし・・・それに、俺はまだ生きているし、何より本人が言っているんだ・・・だから・・・。」
つーか、もう気にしないで。頼むから、俺が勝手にやって勝手に。
上の「」内の言葉を言ったら黙ったな。ラッキー。
「俺に飲み物を上納しろ!!」
「そっちかい!!。」
・・・うん、俺たちはこのぐらいのふざけた関係がいいな。
そう再認識して、残った紅茶をのどに流し込む。
「まあ、辛いかもしれないけど。六年間よろしく。」
「・・・ああ、こちらこそ。」
「俺のお茶くm「やんねぇよ!。」