IS 化け狐と呼ばれた男 リメイク   作:屑太郎

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菓子とボーイズトーク

カランコロンそんな下駄の音が聞こえるのは、完全に俺の脚に下駄が装備されているからだろう。浴衣に下駄そして少しばかりの高揚感それがあれば祭りの気分は味わえるのだが。

 

「康一、後何買ってく?」

 

一夏というこんなドラ○エ言ったら戦士(男)と戦士(男)と戦士(男)と戦士(男)のむさくるしさが×100倍程上がるパーティを作り上げられたようなものだ。特需はあるようだけど。

 

「そうだなポッ○ーと○ッキーとポ○キーでも買って来ようか。」

 

「ポッキ○好き過ぎだろ。」

 

「ああ、その名を冠したゲームが出来るだろ?」

 

「貴様は今食べ物で遊ぶという最大の愚行を犯した。」

 

女の子が絡み合っている姿って売れるんだよ。ま、俺が見たいって言うのもあるが。

 

「冗談だ。」

 

「真顔で冗談言うの止めろよ。」

 

「年齢が年齢ならどぎついブラックジョークをかませたんだがな。」

 

「へぇ、例えば?」

 

「例えば…………そうだなあの○○○○の○○○○○が実は○○○○っていうことそれはもう○○○○で○○○が○○○○○」

 

「予想以上に酷かった。」

 

むしろ何も言ってないような気がするんだが。それはそうとこの後どうしようか。エネを飛ばして直接あの部屋においてきたボイスレコーダーでも聞くか?いや、後のお楽しみだな。あ、かつおのたたきって美味いよね、買ってこ。

 

「しかし、千冬姉たちはなにやっているんだ?」

 

「そりゃ、ガールズトークだろ?あの、女子達が教室の隅でやるような奴。」

 

「どちらかといえば中央でやっているな。あ、キノコ型のアレ買ってこうぜ」

 

とりあえず、キノコ型のアレをレジカゴに入れた。でしょうね、女の花園と呼ばれるIS学園だから。ネットで調べたら誹謗中傷がそれはもうGのように出るわ出るわ。

 

「そうか、そんじゃこっちも負けじとボーイズトーク(下世話な話)でもするか?」

 

「何話すんだよ?」

 

「お前ぶっちゃけ誰が好き?」

 

「は?」

 

ええ?真顔で は? が来ましたよ。女子にやられるのはアレだけど不意打ちは不味いって。とりあえず、たけのこ型のアレも買ってくか。

 

「因みにLIKEじゃなくてLOVEのほうな。」

 

「またまた…………なんでそんなことを?」

 

「浮ついた話しの一つや二つの噂も聞かないからな。それで気になったって訳だ。んでなんかねーの?」

 

「…………今はまだ、そういうのは考えられなブベッ!?。」

 

おっと、ちょっと強めに叩き過ぎたか。悪い。だが、このままノリで押し切る!

 

「ああん?お前は何を寝ぼけたことを言っているんだ?男なら色を好むのは当然のことだろうが!」

 

「色って…………。」

 

「まあ、それは横に置いておくが。なんか無いの?こう…………女子とイチャラブしたような経験とか。箒さんって、せんべいってどれが好きだっけ」

 

「例えば?あ、これ。」

 

例えばって分からんか?

「手を繋ぐ、相合傘や頬にキスとかだな。具体的には一夏がそういうようなことを

したい人間だ。ぶっちゃけ結果より俺は過程が大事だと思うね。」

 

「何の話だ?……………だけど、その答えとしては本当に、今はそういうことを考えられないって言うのが」

 

まあ、そうだろうな。こいつは今一番身の危険がある、男性IS操縦者であること、そして織斑千冬の交渉材料になることだ。まあ、織斑千冬の有用性についてはIS世界最強という箔ってだけだが。その筋の後ろ盾もあることはあるのだが、一夏自体を手に入れるつまり

 

「千冬姉にハニートラップに気をつけろって言われてるからな。」

 

そう、ハニートラップやそれに準じた搦め手が有効だ、武力にしてもそれを振るうための大義名分がなければ、悪として数に圧倒されてしまう。

 

「ま、その辺のもろもろの事情は分かってるさ。その上で聞いている。だって、楽しまなきゃ損だろう?ドラ焼きっていいよね。」

 

「…………だろうが、な。」

 

「じゃあ、質問を変えよう。一夏お前は、そうだな、セシリア・オルコットをどう思っている?」

 

「どうって?ブベラッ!?」

 

「だぁかぁらぁ!その女の子について思ってることとか、こうして欲しいな~とか無いの!?てめえだって人間だろうが嫌味や嫉みや鬱憤もしくはそれに準じる物の一つや二つの物が有ったって不思議じゃねえんだよ。そういうことを言うのがボーイズトークってもんだろうが。」

 

「…………は、はぁ。そうだなセシリアは。」

 

と言って、少し考えるようなそぶりを見せる。

 

「下僕と遊んでくれる変わったお嬢様って感じだな。」

 

wwwwwwwwwwwwwっちょwwwwwwwwwwwww。

 

「一夏、最高だ。その代わりに何か好きなお菓子を入れることを許可しよう。」

 

俺は涙を流しながら親指を立てていた。けどそれは悲しくて泣いているのでは無いのではない、面白くて泣いているのだ。

 

「そして…………なぜにそう思うんだ?」

 

そして、理由も聞き出さなくては!!

 

「いや、一つ一つの動きが上品と言うか…………言っちゃなんだけど育ちが良過ぎてこっちが劣等感を持つんだよ。場所が場所なら美徳なんだろうが、俺にはちょっとな。仲良くしていると言うか仲良くしてもらってる感じがある。スコーンでも買うか。」

 

「なるほど。」

 

とりあえず、スコーンをカゴに放り込んだ。

「じゃ。次は…………デュノアの娘っこ、いや。シャルロット・デュノアに関しては?」

 

因みに一夏に惚れてる。え?主人公補正だよ。

 

「シャルロットは…………そうだな、純粋にクラスメイトって言ったほうがいいな。」

 

「ほう、してその心は?」

 

「仲がいいし、人当たりもいい、優秀な成績に、いい人柄。…………つまり、ここから考えると、俺にも仲良くしてるみたいな感じだな。本当によく俺にも仲良くしてくれるよな。」

 

「フーンソウデスネー。それじゃ、デュノアの娘っこと付き合いたいみたいな、浮いた感情は無いのか?あ、これ買ってこ。」

 

「ハハハッ持ったら失礼だろ。だからいつも箒にデリカシーがないと言われるんだぞ?」

 

「百歩譲って言われたことは認めるが、俺と一夏セットで言っているからな?」

 

「え!?」

 

じゃねーよ。と心の中で呟きながら。俺は次の人へと移る事にした。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒはどうだ?好きか?」

 

「そっちに直帰!?…………ん。そうだな、妹?」

 

妹か…………。一葉に似たようなものか。

 

「それじゃ恋愛対象にはならないって言うことか。」

 

「ああ、なんか。一緒に過ごしてなんかアレだ、やることなすこと姉に似すぎて…………な。」

 

なるほど、面白い。

 

「有名な姉を持つと大変だな。」

 

「うっせ、それ以上に有名になってやる…………って思ってるんだ、俺は。それが此処まで育ててくれて寄り添ってくれた千冬姉への恩返しでもある、とも思っている。」

 

へえ、なかなか考えているじゃないか。

 

「だったら、頑張れ。何を頑張るかはテメエで考えろ。」

 

「この時代だったら、なにやるかは決まったようなもんだな。」

 

「フッ…………よし、次!凰 鈴音。」

 

「親友。それがダメなら悪友って所だな。」

 

即答ッすか!?親友ポジ…………悪くは無いが。そこで固定されていたら強力なイベントを起こさないと!例えば、アレだ生死を彷徨うとか行方を眩ませるとかな。危機を乗り越え二人は…………キャー。おっと女子的なノリが移ったか?

 

「はぁ、よくそこまで。なんかこう、ドキッとする時とかないの?」

 

「引っ付いてくる時とかだな。まずいアレは。」

 

ああ、確かに慎ましやかなムネがゲフンゲフン。が引っ付いていますね。ちゃんと写真に収めてありますよ。とりあえずこの二つ程ある買い物カゴも金を収めないとな。

 

「へえ、うらやまけしからん。」

 

「19800¥になります。」

 

「どっちだよそれは?」

 

「それは、けしからんに決まってるじゃないか。ほい、丁度。」

 

つーか、買ったな。

 

「それじゃ、箒さんは?」

 

「……………………………………………………………………………………ん?」

 

……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………来たんじゃねーの?これ?

 

 

「どうしても、言わなきゃダメか?」

 

「ダメだ!」

 

「わかんない。」

 

「もっと深く!自分の心を探るんだよ!」

 

「う……………………。もう行こうぜ。」

 

「ああ、真実へ!」

 

「何でそんなにテンションたけーんだよ!ウゼえな!!」

 

「おお!!来たこれは来た!だって一夏が俺にウザイなんて言ったことないもの、それほど触れて欲しくなかったんだな!」

 

フォー!!テンション上がって来たー!!!!!!!

 

「本当に何でそんなテンション高いんだ!?」

 

「ほらこれあげるから!ほらアーン!」

 

「何で○ぼーろ!?それと店内で封を開けるな!後こっちに向けるな!」

 

「早く吐け!」

 

「ぐっ…………ウルセー!」

 

アッ、逃げた!?

 

「はぁ、あんなに顔を真っ赤にさせていたらばれるってもんだろうが。」

 

ま、ゆっくり決めていけばいい。まだ先は長い、そんなに急に伴侶のことなんて考えなくても良いんだ。ゆっくりとな。俺が言うことじゃねえや。

 

 

「そりゃ、俺は違うがな。俺?俺は面白がるだけだよ。」

 

 


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