フラグ?名にそれおいしいの?彼女居ない暦=年齢の奴がどうやってフラグを立てるって言うんだよォォォォォォォォォッ!!わっかんねえよ!わっかんねえよ!!!ああ、ロマンスのカミサマ。アンタいっぺんしぬれ!!
失礼、取り乱しました。なんかそれっぽい雰囲気を醸し出していますが全くそんなことは、全然、これっぽっちもございません。
それではお楽しみを。
はぁ…………。俺・・・何しに来たんだろう、まあいいか。
俺は電車に揺られながらそんなことを思っていた。あ…………ああ、いかんこんなことを考えていてはダメだ。もっと、もっと楽しいことを考えるんだ。
にゅふふふふふふッ・・・いいね、あのデュノアの娘っこの表情。甘酸っぱいねぇ!青春いいじゃないかっ。
暴走し過ぎた。それでもあれはいいものだ、って爆発できるぐらいい物だ。収穫もあったし。
『あの盗品の金か。』
うるせ。あ、駅に着いた。それじゃ・・・頑張りましょうか。
俺は、電車の車窓越しにも見える雑居ビルを目指して駅を出た。
少し、歩いて目的の雑居ビル…………雑過ぎやしないかと心配になるほどの雑居ビルを階段を使いホストクラブの裏口へと登っていく。
裏口を開ければ、そこは闇の部分。タバコの煙とスマホの光だけが満ちている。そこに居た一人のホストが気さくに声をかけてきた。
「お、久しぶり。作ってく?」
「いえ?今日は俺だけの客のホストを。」
「そうか、お前久々に会わないと変わるなぁ。」
「そうですか?あ、それでは少し更衣室借りますね。」
「おーう、使え使え。」
と、許可を得て使う。あ、簪に連絡しとくか、女漁りする女も居ないとは限らないし無事を確認しなきゃ。
『はい、どうしたの?』
「戻ってきたから、そこで待ってて」
『ん、ホストクラブに居る。』
「分かったすぐに迎えに行く。」
よし、それじゃ着替え終わったし行くか。
「ハロー。」
「…………なぜに燕尾服?」
あ、知っているのね。あ、燕尾服って現在最上級の礼服で、特徴としては裾が燕尾のように長いって所だ。俺の目から見たら。
「なぜに君はそんなドレスを着ているのかな?」
「それはね、僕が着させたからだよ」
「あ、鈴也さん。なるほどオリジナルブランドの試作品ですか。」
「うん、結構カワイイでしょ?」
うん、かわいいか可愛くないかでいえばかわいいの部類に入るんだと思う。元がかわいいから。
「それなら話が早い。鈴也さん俺はお詫びも兼ねて上に行くけど。」
「そうか、あ、名刺は持っているね?」
「ばっちりと。」
俺は、財布から名刺を取り出して見せた。
「うん、それでいけるよ。」
「いやどこに行くんですか?」
「あれ?打ち解けてる?」
「うん。」
「注目するところはそこではない!!」
「そうなんだろうがな…………。とりあえず最上階での高級レストランで食事でもと思ったんだが。」
「…………は?あの、鈴也さん?私の頬を引っ張ってくれませんか?」
むにーむにーむにーむにー
「・・・夢じゃない。誰だお前は!」
「偽者じゃないぞ。」
「おい作者ァ!キャラ崩壊して・・・元からだったか。」
「泣くよ?」
確かに…………簪は一番俺のキャラ変遷を見て来てる人じゃないか?いや、IS学園内ではね。
「だめ!絶対にダメああいうところ受け付けない!」
「はぁ…………それじゃ。」
「いらっしゃいませ。二名様でよろしいでしょうか?」
「結局ファミレスか。あっ、はい」
「こっちの方が雑多で良い。」
そのようだ、チッ。鈴也さんの手前そうするしかなかった。つーかこのビルにファミレスがあること事態すごいと思うんだが?
「それにしても、こっちは驚き疲れたわ。」
「ああ、こっちも魔王に絡まれていたからな。」
「魔王って…………。」
「我らが担任様だよ。あのブリュンヒルデの。」
「なるほど、康一が天敵のように話すあの人ね」
むしろ天敵しか居ないのは気のせいだろうか?いや、味方・・・もうどうだっていいや。
「ほら、どれを食うんだ?」
こうして食事を済ませた。鈴也さんにはまた来い、とかいわれたし今日は一夏へ好意を寄せている人が分かるだけでも良かったし…………
「康一。今日は楽しかったよ。」
「おいおいさっき驚き疲れたとか行ってたじゃねえか。」
簪と出かけるのも、たまには悪くないと思っただけでも。