IS 化け狐と呼ばれた男 リメイク   作:屑太郎

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そして康一になる。

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どこだ?ここは・・・。っと

 

一面真っ白じゃねーか、むしろ・・・俺以外、何もない。いや俺はさっきまで寝ていたそして立ったって言うことは重力かつ地面はあるはずだ。

 

・・・あれ?俺は?。いやいや、まてまて、俺は相澤康一でさっきまで寝ていたな?オッケイ。何か起こらないか?全く情報が足りない。俺自体に外傷は?

 

・・・ない、俺が殺されたって言う可能性は毒殺以外ないだが遅延性の毒だった場合は・・・服装はIS学園の制服だな。後は・・・。この空間を探索か・・・こんなに真っ白だと真っ直ぐ行くしかないか。

と俺は、脚を進めた。

 

 

「なんだ?あれ?」

 

 

 

俺の前方に何か出てきた・・・なんだ?ちょっと近づいてみる。

 

 

 

「おいおい、夢か?」

 

 

そこに髪で顔が隠されて見えないが腹部を刺された人が居た。体重にもよるがもう少しで致死量に達するような慣れない人間が見たら卒倒するほどの血を垂れ流している。

 

 

「てめ大丈夫か!?」

 

 

俺は急いでそいつに駆け寄った。俺は服を脱いで患部を見る・・・刃物は刺さってない、だが何かがほじくり返したような傷跡だな・・・。俺は服を患部に押し当てた。

 

 

「おい、お前意識はあるか?」

 

 

答えない、筋肉が動かない。体温はある、呼吸は辛うじてある。・・・こんなの誰にやられたんだ?

 

 

「生きろ。俺の目の前で死ぬんじゃねえ。」

 

 

目覚めが悪くなる・・・。救急車!?そうだ、世界には119で救急車が呼べるんだった。スマホは持っているか?・・・ポケットに・・・。

俺はすぐさま電話を押した。

 

 

『ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!』

 

 

甲高い笑い声が聞こえる呆然と聞いていると嫌悪感が背筋を走り反射的に投げ捨てた。

 

 

「なんなんだよこれは!!おいお前!どうしてそうなった!!」

 

 

叫んだ、助けも何もなく俺は。焦燥感と恐怖感に襲われ目に涙を溜めながらそういった。どこかで、冷静に考えている部分がブレーキを踏んでいるのだろう、まだ恐怖があり、まだ考える余裕があることに安堵する。いや、しようとする。もうそこまでしか自身の心の安定を保てなくなって来たのだ。思いがグルグルと頭を回る。

 

『死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな!死ぬなよ!これに慣れちまったら、もう戻れないんだよ。生きてくれよ!死んでくれるなよ!ふざけんじゃねえふざけんじゃねえ!!』

 

顔は歪んでいるだろう、目は右へ左へ泳ぎ、歯はがちがちと音を立てて恐怖を訴えている。何に対してかはもう分かっている、だが俺はそれでも・・・。

 

 

「答えろ、答えろよ!!」

 

「じゃあ言ってやろう。」

 

 

いきなり、声が聞こえた。俺は反射的に周りを見渡した。・・・誰も居ない!?

 

 

「どこだ!どこだよ!!誰か聞いていたらこいつを助けてやってくれよ!!!」

 

 

藁にも縋る様な思いで、止血の手を止めずに周りを見渡す。誰だよ・・・。

 

 

「どっちを向いているんだ?」

 

 

そんな声が聞こえてきた。すると、何かにものすごい力で胸倉を引き寄せられた。・・・は?

 

 

「目を背けるなよ。」

 

 

俺が止血している人間が俺の胸倉を引き寄せている、傷からしてそのような行動を取ったら激痛が走るだろう、だがその人物はそのようなことも微塵も感じないかのように、力強く引き寄せている。

 

 

 

「なあ。お前なんで人に助けを求めた?」

 

 

あざけるような笑いを浮かべている

 

 

「お前が?あのお前が?」

 

 

あざけるような笑いを浮かべている

 

 

「こいつは傑作だ。ぬるま湯につかってお前は・・・。」

 

 

あざけるような笑いを浮かべている

 

 

「染まりやすいなお前は。」

 

 

あざけるような笑いを浮かべている

 

 

「だから最適な解を出せる・・・か。誤解じゃないのか?」

 

 

あざけるような笑いを浮かべている

 

 

「お前のしてきたことなんてz

 

 

 

グチャッ!!

 

 

 

水分を含んだ少し硬い水風船を破壊したような音が出た。

 

 

 

「誰がやっているのか知らないが。俺の顔にするんじゃない。それなら殺せる。」

 

俺は立ち上がって足元のゴミ()に一瞥して俺は探索を続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なに言っているんだこのアマちゃんが。」

 

目の前に脳漿が飛び出ているボーイが居る。現実逃避するくらいには驚いた。

 

 

「いやもう死んでるから違うか。」

 

「ほら、じゃあ。ご来場ありがとうございます。お客様。ステージに上がられるのはご遠慮ください。」

 

 

押しのけられた。一つ瞬きした間にもう一人の俺はもう元に戻っていた。それと・・・動けない。

 

 

 

 

 

 

 

 

そのときには瞬き一つの身動きが封じられていて、無理やり見させられている。無声映画のよう滑稽に”俺”が居る。口を動かしてはいるが俺に聞こえていない。だが、こう言っている。

 

『助けて。』

 

と。分かる、分かってしまう。認めたくは無い、認めたくは無いが分かる、何故ならあれはかつての俺の姿だったからだ。声を枯らして叫び、身を削って存在を示したしたあの時の俺。無声映画の俺は助けてと何度も何度も”俺”叫んで時には静かにさまざまな方法で助けを求めた。すると、もう一人の”俺”が出てきた。助けてといった”俺”がもう一人の”俺”の持つナイフによって殺された。

 

『甘えるな。』

 

無表情にナイフを持った”俺”がそう言った。その”俺”は助けてと言った俺を傷口を掘り出し。食べた。そしてその”俺”は座った。ずっとずっと、何もせずに。立ち上がり金を拾う。食べて寝て目を光らせながら食べて寝て食べて寝る。幾度と無く繰り返しただろうかすると、また例にも漏れず”俺”がやってきた。

 

『ごめんね、それだとうまくやっていけないから。殺すね。』

 

”俺”は”俺”を殺した。ナイフを奪い、守られていたそれに”俺”は殺された。

 

そして、食べる。今度は嬉しそうに楽しそうに。そうやって、魅せている。一番嫌いな俺

 

 

 

「さぁ、今度は君の番だよ。」

 

 

 

軽薄にウィンク一つ。その”俺”はそうやった。ふと手を見るとナイフが握られている。だが自由が利かない。引きずられるように俺は”俺”に近づいていく。そして。

 

 

「そうやって来て。君には何が残ったの?」

 

「そうやって来て。君は何を残そうとしたの?」

 

「そうやって来て。君は価値があったのかい?」

 

 

「ここは、救いようのある世界だ、こちらと比べたらね。うらやましいよ死んだ僕たちにとっては。まあ君は、居心地が悪いようだけど。」

 

 

殺した。

 

 

「そうだ、もう殺されちゃったけどあの君は言ってた。この君は甘いってね。じゃあ、僕は苦いのかな?」

 

 

”俺”の言葉に耳を向ける余裕も無く一面が赤で染まっている。そうして、背中を押すような圧力が掛けられるまるで食べろと言うように。

 

 

「んじゃあ。どうぞ。」

 

 

その言葉は妙によく聞こえた。そして、圧力になされるがままに裂傷に顔を近づけていく。裂傷の綺麗なブラッティレッドが俺を拒むように視覚を刺激する。色と反して”俺”の顔は拒まずに柔和な笑顔を浮かべている。だが、俺には分かる演技だ怒っているか、激怒しているか、雰囲気で笑っているのかのどれか。自身を完璧に居ると認識させることから転身し騙す常套手段(俺の処世術)だ。圧力に惹かれるままに。俺は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食べるのを渾身の力で拒否した。

 

 

「おやおや。なるほど確かにあの君が言った通りだね・・・全く何をためらう必要があるのか理解に乏しいよ。」

 

 

”俺”は首をヤレヤレとでも言いたげに首を力なく振っていた。俺は圧力に抗っている、それでも少しずつ押されていっているのだが。

 

 

「どうしてだ!。」

 

 

俺先ほどの俺にそう言った。そして”俺”はこう言う。

 

 

「食べたでしょう?あの時に。」

 

 

と言ってそっと、俺の頭に手を添えた。瞬間。

 

 

 

 

 

 「やっぱり。俺は・・・。」

 

                               「止めてください!」

 

          「離せよ。」

 

                「こういう世界が・・・」

 

            「私は隣に居ます。」

 

                          「変わらないんだな」

 

    「それでも、求める。」

 

 

                      「貴方がやることじゃないでしょう!?」

 

 

「俺が!俺が!求めたんだ!!これを!!だから、邪魔するんじゃねぇェェェェェェェッ!!」

 

 

                  赤

 

                  赤                

 

                  赤

 

                  赤

 

あかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかああかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかあかアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカアカ赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤

 

 

 

 

 

                  血

 

 

 

 

 

 

そして、頭に激痛が走る。

 

 

「まだ、断片だけか・・・けど俺が出てきた時点で拒否反応起こったときもあったし・・・それに比べたらまだましかな?じゃあ、おはよう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は起きた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・目覚めが悪い。嫌な夢を見たような。」

 

 

 

そこは寮室のベットの上。眩しい太陽が照りつけ肌を焼く。

 

「んったく普通に起こしてくれないのかね俺のこのポンコツ脳は。」

 

俺は、いつもの通りに時計を確認する。

 

「11;36・・・か・・・・・・・・・・・・・・は!?」

 

今は普通に登校日だ・・・。そして、何の連絡または音がしない。嫌な予感がしてその予感にしたがって走った。

 

寮に食堂、教室、体育館にアリーナありとあらゆる場所を見て回った。結果。

 

 

 

 

「誰も居ないって。どういうことだ?」

 

 

 

To be continued

 

 


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