IS 化け狐と呼ばれた男 リメイク   作:屑太郎

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逃亡に説教

ラウラ・ボーデヴィッヒだ。私は今、あの悪魔に追われている。誰かと?貴様これまでの話のいきさつからして察しろ大馬鹿者が。

 

あのコウとか名乗っている悪魔にだ。(因みに隈取は取ってあり、通常の男子制服だ。BYエネ)

 

 

 

「ラーウちゃーん。ちょっとこれ着てみない?ボンテージって言うんだけど?」

 

 

 

訂正、コウとか名乗っている変な服を持ってこちらに向かってくる悪魔だった。

とりあえず。逃げよう、あの変な服を着させられる!私は生命どころかどこか社会的地位すらも亡き者にさせられぬよう、走った。

 

 

「あ、逃げた。待ってよ~何が不満なんだよぅ、全く。」

 

本気で言ってるとしたら、どれほど怖いことか。そして、コウの九割は本気だ。

 

私は、走った訓練でもこんなに走ったことがないというぐらいに走った。廊下でも、校庭でもロッカー室でも、アリーナでもIS学園のありとあらゆる場所を走った。

 

「こら!そこの生徒止まりなさい!!。」

 

そんな、静止の声も振り切って私は走った。途中でISを使い速度を上げようとも、必ずついて来る。篭城も考えたが、逃げる場所がないので却下した。

 

諦めろ諦めろと念じながら私は走って逃げた。

 

不意に、あの悪魔の気配が消えた。恐る恐る後ろを振り返ったすると。

 

 

「織斑先生?なぜ私の襟首を掴んでいるのです?ラウちゃんが行っちゃう!!。」

 

 

教官に捕らえられていた。私は心の中で深謝して私は寮の宛がわれた部屋に逃げることにした。

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

『はぁ、まるで君は獣のようだな。人間に制御されず、自身でも制御ができずに危害を与え自分の欲求にしたがって、血肉を喰らい尽くす。君の場合は愛で尽くす・・・だが。」

 

本来の人間の原点はそこから始まっているんだよ。それならしょうがない、むしろ三大欲求になってないこと自体が奇跡だよ。それに康君だって同じ様なものじゃないか。それに理性的に話せるのはこうやってほかの人が止めたからだよ?ストッパーがあるのとないのじゃ全然違う。まあ、それはそうともう暴れるのは無理があるなぁそれじゃあ、

 

「…………ふぅ・・・ありがとうございます。えっと・・・んっと・・・千冬先生でしたっけ?」

 

「織斑だ。いつもは担任殿だが、一体どうしたんだ?」

 

担任殿(康君の談)が質問してきた。

 

「端的に言いましょう私は二重人格です。」

 

「・・・まあ、そういわれても不思議じゃないが。」

 

「違います、本当に二重人格なんです。三重でもなんでもなく、二重人格。まあ、知らなくてもいいんですけど。」

 

まあ、康君だと知られるのはいやだとか思って話を切り上げるんだろうけどね。

 

「そうか・・・。」

 

「ええ、そうですよ。それでは私はこの辺で。」

 

「まて。」

 

担任殿に呼び止められた。どうしたのだろう?

 

「なあ。一つ、過ちを犯してしまったとしよう。その過ちは目の前で暴れているんだ。この、この過ちはどうしたらいい?抑えて壊してしまうか、諭して狂わしてしまうか、それとも・・・目を背けて始末してそれで自分の身を清廉に保とうとするか・・・分からないんだ。」

 

と、担任殿がそう何かに悩んでいるようなことを話していた。

けど、過ちなら大歓迎の大勝利。私の原点じゃないか、魚が陸に上がる様に、陸から翼を持つ様にサルから人になる様に、それは私の原点だ。だったら・・・。

 

「逃げればいいです。」

 

「は?」

 

担任殿が目を光らせた。何も言うなと言う様に、貴様に何が分かると言う様に私に眼光を浴びせている。だったら話さなければいいのに・・・。

 

「私の知り合いにもね、そういう人が居ました。過ちを犯して良心の呵責に忍んで戦って戦って戦いました。それでも、ダメだったんですよ。戦っても戦っても全然過ちは消えちゃくれない、それどころか増していくばかり。そして、私に頼りました。希望に縋って妄想にすら縋ってそして逃げて、それでも今も戦っています。」

 

「逃げてもいい・・・か。」

 

感慨深く、そう呟いた。そうして、後始末がめんどくさそうなので私は逃げた。まあ、可愛い子が居ると暴走しちゃうんだよね。

 

 

 

「あ?相澤!?どこ行った?」

 

 

っと、さて逃亡逃亡。

 

 

『いや、話の流れをぶった切っているんじゃないよ!!?。』

 

けど、そうするしかほか無いじゃない?またラウちゃんを見ると暴走しちゃうし。

まぁ、簪ちゃんにでもかくまって貰うか。

 

 

「さよっならー!」

『こんなのだが、また見てくれ。今回はこれで終わりだ。次回もこんなのだから次々回に期待してくれ。』

 

 

 


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