前回のあらすじだ、戦闘をやることになった私の力を使ってな。
はい、という訳でエネだ今回は私から見た三人称の語り手でお送りしようと思う。なぜかって?それはね、面白くないからだよ。
ここテストに出ます。
はい、という訳で行って見ましょう・・・ドン!
「だから・・・気遣いは必要ないよ、んじゃ・・・存分に潰しあおうや。」
「その言葉!言った事を後悔させてあげますわ!!。」
専用機に乗ったオルコット嬢と量産機(打鉄)に乗った彼が、目線を合わす。
途端に彼の思考が私に流れ込んだ『反芻、対象、性格、傲慢高飛車プライドが高い、イギリス、この三日の行動パターンの解析結果、心理状態、戦闘時。』彼の頭の中にある情報がバラバラなそれから、精密に練りこまれ使用する
そうして、その一連の思考を終えたあと、オルコット嬢の手に持っていた大型ビームライフルの先制攻撃から戦闘が始まった。
この状態だと、そのように見えた・・・だな。
そして、彼は後方に飛び「打水!」ブレードを手のひらに極めて初心者が使う方法で武器を呼び出した。
「遠距離兵装に近距離で挑むとは・・・笑止ですわ!!。」
「・・・。」
彼はそれを持ちながら、目線と、トリガーの引く瞬間、射撃で発生する対衝撃用の予備動作をする筋肉の動きから、軌道とタイミングを予測して回避行動をしていた。
それらから絶対に目を離さないようにして回避行動を続けその間にも情報を整理、使用していく。
『攻撃BPM平均160 . 0、確率を確認、頭20%、脚20%胴50%スラスター10%削られたシールドエネルギー20%』
「さあ、踊りなさい!わたくしセシリアオルコットとブルー・ティアーズの奏でる
状況が状況なら鏡の前で練習していてもおかしくはないセリフを堂々たるさまにて彼に吐き捨てた。
「・・・ワルツは二人いないとできないのを知っているのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
どうやらそのセリフはマジレスで返されたらしい。
『BPM10上昇。』
八つ当たりしているらしい、あ、BPMって言うのはテンポのことらしい。
そうしてレーザーの雨が降ってくる。気を抜けば一瞬でシールドエネルギーを持っていかれそうな中、神経を尖らせて避け続ける。
「行きなさい!ブルー・ティアーズ!!」
彼女が機体の特色である、ビット、分かりやすく言えばフィン・ファン○ル、ドラグ○ンシステム・・・を展開して手数を増やした。
「・・・それが、例の特種兵装か。」
「あら?これを知っているn「玉派鉄」」
パパパパパパパパ。
「なっ!?卑怯ですわよ!!」
「・・・。」
彼女はそれに抵抗するように展開したビットを拡散させ、オールレンジ攻撃を開始した
二十分後。
「・・・はぁはぁ。」
「何で当たりませんの!?」
理由は以下の通りだ
『反芻、ビット一機あたりの攻撃BPM90程度、攻撃箇所、先と変わらず、攻撃場所のパターンの存在を確認、背後、頭上、共通項目人間がおおよそ反応できない場所、浮けば真下からの攻撃の可能性あり、整理項目、肩部の物理シールドでダメージ0にできる。ビット攻撃時に左眼孔の縮小を確認』
そんなことを考えながら彼は、息を荒くし、疲れたように腕をダラリと下げ、目を開けるのも辛いかとも言わんとばかりに片目を塞いでいる、が、片方の目だけは意思を宿し相手をただ見る。
そのころピットで・・・織斑一夏、篠ノ之箒、織斑千冬、山田真耶が試合の顛末を見ていた。
「やるなぁ康一の奴。」
「本当にそうですねぇ、ISの起動が二回目とは思えないです。」
一夏と山田先生が感心したように感想を述べた。
「フン、だがまだ体力が足りないな。」
そこに篠ノ之が辛辣な言葉を掛けて、少し貶した
「・・・貴様らはなにを見ている。どこも疲れていないだろう。」
「「「え?(は?)」」」
三人から織斑千冬の発言に対して驚いたように声を上げた。
「試験のときもやられたがな、あいつは演技がうまい、逃げ回り、悲鳴を上げ、目に涙を浮べ、死に恐怖していた・・・ように見せかけられた。」
「「「・・・。」」」
三人が三人とも息を飲んだ。
「そうなると生物の本能で止めを刺したくて焦られざるを得なくなる。まあ、つまり・・・オルコットは奴の術中に嵌っているって言うことだな。」
そう結論づけた。
そして場所は戻りアリーナ。
「っく!?」
『対象の集中力の低下を確認。』
彼女は目線をさまよわせ、少し銃を構える腕が開き、あからさまに集中力を欠いていた。
「・・・なかなかに耐えますわね。」
「・・・はぁはぁはぁ。んっく、はぁ。」
彼は緩慢な動きで打鉄肩部にある盾を「打水戻れ」刀を戻しながら両手に一つずつ掴んだ。
因みに刀は地面に突き刺し急ブレーキにしていた。
そうして、耐える、疲れきって回避が難しいのだ。
背中にシールドを回して命中の瞬間体をひねり、シールドのダメージを減らし。そのひねりを使ってもう一方のシールドを振るう。
疲れていて、脱力しているからこそできる動きであった。
だが十分後それも終わった。その理由は簡単だ、打って出ることにしたのだ。
彼は、持っている盾を脱力させ、離した。
すると重力にしたがって盾が落ちる、目も虚空を凝視して離さない。
だんだんと力が抜けていき膝をついた。
その行動を見て当事者とその周りの人間に疑問という波紋が広がっていく・・・どうしたのか、と。
「・・・戦意喪失というわけですか。」
「・・・。」
その無言の返答を聞いたあと大型ビームライフルを構え撃った。
そして、吸い込まれるようにビームの弾丸が
「おおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」
『エネ!イグニッションブースト!!。』
『了解っと。』
イグニッションブースト、日本語訳、瞬時加速。ISの近接戦闘の高等技術であるこの瞬時加速を一番やりやすい状態を私が教え、彼が作り出し発動させたのだ。
だが、直撃した箇所の損傷は人体に多く響いていたようで彼は表情に出してこそいないが、かなりの激痛が走った、だがそれを無視して彼は突き進み彼女の目の前へ到着する。
ニイィっと犬歯をむき出しにして顔を歪ませながら腕を引き、瞬時加速の加速をそのままに殴る。グーで、顔に。
彼女は近接戦闘が得意ではないのか、首でいなすことすらできずにそのまま飛ぶ勢いを彼が片手で彼女の手を取りそれを殺し、引き戻して顔面へ吸い込まれるように足が入る、引き戻した力を使い体を回し拳を入れる。
力を無駄にせず段々と加速していく
とりあえず蓮華鬼を放つ、いや放っている。その凄惨に人体の弱点を狙う戦い方にみな恐怖に固まっていた。
そして、その状況下で出来る蓮華鬼を一通り終わり止めといわんばかりに片手に
「玉派鉄ェ!!」
アサルトライフルを呼び出し銃口で左胸を突きそして撃つ、銃口から吐き出された大量の弾丸がスキンバリヤーに突き刺さる
心臓を強い力で押されると心停止の可能性がありこの場合はISのアサルトライフルだつまり絶対防御が発動する。
彼は、止めとばかりにビームライフルを捨てさせ弾切れになるまで撃ちつくしIS量子変換で不恰好にリロードする。
「インターセプター!!。」
「っと!?」
その隙を突かれ、彼女は同じく初心者用の呼び出し方で短剣を呼び出し切り付ける。
不意打ちにとっさに回避したが間に合わずいなすだけに終わった。
「ここで・・・ここで終わるわけには、いかないのですわ!!。」
彼女はその高いプライドを捨て、初心者の方法に頼りながらも、彼を倒そうと、明確な敵として「あ、降参で。」対峙しt・・・・・・・・・・・・・・・・?
『「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」』
「え?聞こえなかった?降参~、英語で言うとアイ・リザイン。」
「・・・。」
『え・・・えっと・・・勝者セシリアオルコット・・・・。』
妙な沈黙が流れ、そこに、勝利を告げるアナウンスが響く・・・彼女、セシリアオルコットのだが。
「ピーしますわ。」
瞬時に彼との距離を詰めた彼女は目を抉るように短剣を振り下ろした。
それを彼は掴んで防いだ、そして、酷く優しい笑顔を浮かべて、プライベートチャンネルを開いた。
『落ち着いてください。』
「・・・あなた、わたくしをバカにいたしてますの!?」
『いいえ、ただ下賎な者にもそれなりのプライドがあるというのをお分かり頂きたかっただけです。』
「・・・・・・。」
『そうですね・・・日本のことわざにこのようなものがあります・・・《因果応報》それに《一寸の虫にも五分の魂》と。』
「・・・。」
「それでは。これにて失礼いたします。」
その後・・・。
「いやー負けてきty、ゴボッェエエッ。」←箒にドロップキックされた
「下種が・・・。」
「康一・・・。」
一夏がそれを見てかける言葉もないというかのように哀れんだ視線を彼にぶつけてきた。
「不愉快だ、帰る。」
「あっ、待て。」
気分を害したようでその場を去った箒を一夏が追った。それを確認し彼は少しため息をつき、言った。
「あ~あ、次も授業かぁ・・・めんどくさいなぁ。」
「教師の前で言うとは聞き捨てならないな。」
「め・・・面倒でも、ちゃんと出てくださいね?。」
「はいはい。怒られない程度に休みますよ。」
彼は、少しつまらなそうな表情をしながら言った。
スパン。
殴られた。
「それでは、私は次の授業の準備をしてきますね。」
「ああ、頼む。」
そんなやり取りが終わり後ろ手で扉が閉められる。彼がついでに帰ろうとした、そのときだった。
「少し待て。」
千冬が彼を引き止めた。
「なんです?」
なぜか、いやある意味当然に少し年上の顔色を伺うような顔をして一つ質問した。
「お前何歳だ?」
「期間限定の15歳ですが。・・・しかしなぜそんなことを?」
彼は笑顔で質問の意図を聞いた。
「いや、戦法というか戦い方というか場数を踏んでいるように見えてな。」
「なぜ、そう思ったんです?」
「お前は最初から勝負を決める気はなかっただろう。シールドエネルギーもかなりあったはずだ、それなのに止めを刺さなかった、その挙句に勝利まで譲った。」
「何が言いたいんですか?」
口調は優しくとも鋭い一声が千冬の耳朶を叩く。その声の主は、剣呑な雰囲気を一瞬出してしまったようで、少し驚いたような目を見開いた、そしてそれを上書きするようにやんわりと笑った。
「失礼。で?なにが言いたいんですか?できるだけ簡潔に。」
「お前は、オルコットのプライドを殺すことだけ考え、そして実行した。」
笑顔そのままに、外人のように肩をすくめた。
「そうですか。」
「・・・いつもやってるのか?」
「まさか、そんなことするわけないでしょう?」
「・・・ならいい。」
「それでは俺も教室に戻ります。」
「ああ。」
どこか簡素でしかし重要な会話が終わり彼はここを後にした。
「はぁ・・・精神的な脆さをピンポイントで突いてくる・・・敵だとしたら厄介だな。」
・・・と、まあこれが彼の初試合の顛末だ。
いやぁ、まさか彼女に・・・お手伝いさん、いや大高さんに、彼はお手伝いさんとしか言えなかったが、あの人を馬鹿にされたから怒るとは・・・にやにやするじゃないか、彼の不幸にね。
ああ、そうだこれは聞いておかないと。
『なぁ、君。』
「なんだ?。」
『言葉でか・・・まあいい、千冬とは仲良くなれそうかい?』
「さあな、利益があればあるいは。」
『ふふっ、そうかい。』
んじゃあ、今日はこの辺で次は・・・あるのかな?・・・じゃあね。