ああ、ついにこのときが来たかまあ、ぶっちゃけ負けてもいいんだけどお手伝いさんを馬鹿にされちゃあ黙っちゃいられないな。
『君はある意味マザコンなのか?。』
なあに、ちょっとした恩を返したいだけさ。
少し、生きる意味を知るって言う意味を知れたようにしてくれたそれだけだがな。
『無駄かもしれないよ?というか、確実に無駄になるだろう。』
無駄?おいおい、俺を過大評価しすぎだろ?最初ッから俺に無も有も、駄も優もないさ、あるのは嫌悪の目だけだ。
『全く持ってその通りだが・・・君にそれができるのかね?』
やるさ、つーか恩っていうより私怨みたいなものだし、気楽にやってくるさ。
『くそ、その一言でかなりかっこ悪くなってるぞ。」
「かっこ悪い事はしないとはいいきれないが悪い事はしないよ。じゃあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、苗字も名前も四文字じゃん。」
『○○○いっきまーっすとか言いたかったんか!?しかも君はまだピットにすら入っていないじゃないか!。』
「はいはい全く細かいつっこみが得意ですね~。」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フン。』
あらら。へそ曲げちゃったか三十分は出てこないぞ?
んじゃ、まあ、行ってきますか。
確か、もうそろそろ待ち合わせの時間になるはず・・・。あ、来た。
「ま、待たせてしまってすみません!。」
・・・山田先生だった『そういえば絵師が代わってかなりエロティックなったよな。』何の話だ、そして今回立ち上がるの早いな?
『何時までも引きずる女ではないのだよ。」
むしろ女だったのか・・・。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フン。』
・・・あれ?ループ?
「お・・・怒っているんですか?」
む?エネとの会話に夢中になってしまったな。とりあえず、相手を刺激しないように笑顔で応対することにしよう。
「いえ、ただの34秒67程度遅れたぐらいで怒りはしませんよ。」
「・・・申し訳ありませんでした。」
「あの、ただの冗談ですからね?。」
まさか、そのまま続けるとは・・・。
「それでは、案内しますね。まずはこちらです。」
それにならってついていった。
「相沢君どうですか?初めてのIS学園での戦闘ですが・・・緊張していますか?。」
「はい、もう緊張しすぎでドキがムネムネしてきましたよ。」
「ふふっそれだけ言えるなら大丈夫そうですね。」
「そうですか。」
まあ、ここで雑談は終了らしい、けどやっぱり試合ってのは緊張はするもんだな・・・
「」ムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネムネ
「本当だった!!?」
「どうかしましたか?」ムネムネ
「それぇ!。」
あ、よしピットに到着したな・・・んで?俺が乗るのは?
「・・・・・・どうしました?山田先生。」
「な、なんでもないですぅ・・・。」
・・・いやぁ、ボケたなぁ。
『そろそろネタに生きるのは止めた方がいいと思うのだが・・・。』
『マイライフワークダ!!。』
『まあ、そう多くは言わないがな。』
『・・・けど、さっきのはあながち間違っちゃいないんだ・・・。』
『いいよ、みなまで言うな。』
『ありがと。』
・・・何か頭の中に俺に背を向けて手だけひらひらと振っているような映像が見えた。
こういう姿ってのは嫌いじゃないな・・・。
「どうした相澤?早く乗れ。」
「分かりました。」
と、立場が立場でなかったらぶつくさ文句を言っていたであろう呼びかけに即座に応じて脚立に乗り、入試のときにも操縦した無骨な鎧に体を預けるようにして装着する、まあ、ここら辺のイメージトレーニングは済んであるから安心だ。
瞬間、一気に情報が流れ込んでくるそれに酔ったかのように頭痛が襲ってくる。
・・・この症状を名づけるのならば『情報酔い』とでも名づけておこうか。実際にインターネットを使いすぎると、大量の情報に脳が酔うとか誰かが言ってた気がしないでもない。
「すぅ・・・・・・・・・ふぅ・・・。」
二、三回深呼吸して情報酔いから立ち直ろうとしつつ、ISに話しかける。ここら辺は俺の勝手な妄想だし、あまり意味はない。
『・・・少しだけ、力を貸してくれ。俺の事は気に入らないかもしれないが、やりたい事があるんだ、今はお前にしか頼れない・・・頼む。』
少し、昔のことを思い出した。
「相澤、大丈夫か?。」
「少し気分が悪いです・・・ですが、そうも言ってられないでしょう?」
「・・・まあな。」
「では行ってきます。」
俺は踵を返し、すでに開け放たれた戦場への扉へと対峙しそれに向かった。
そしたら突然俺の背中に声を投げかけられた。
「それでは・・・武運を祈る。」
「あ、そっちか。勝利の栄光を君にとかのほうがオタク受けs。」「貴様はどこのジオン兵だ。」
へいへい、鋭い突っ込みありがとう
ピョンとピットから飛んで戦場に降り立った。
戦闘前に何か口上を言いたいそうだ・・・喧嘩を吹っかけるとかでもいい。
「あらあら、品がない登場の仕方ですこと。」
「残念だったな、ここはHENTAIの国だぜ?」
「それは・・・あなただけではなくて?」
「そう思いたいなら思ってな。真実を知らずに死ねばいい。」
「さて?死ぬほど痛い思いをするのはどちらの方かしら?」
「・・・・・・さあ?。」
「さあ、ではないでしょう?あなたの方ですわ。」
「そうか・・・それは怖いな。」
「そうですわ、つまり私が勝つのは自明の理ここで降参すれば惨めに這い蹲ることは免れますわよ?」
「・・・残念だな。俺に惨めなんて言葉はよく分からないんだ。たぶん最初から惨めだったから。」
だって、幸せとか言う概念だってそうだ。不幸せを感じたことがないやつがいればそいつは幸せを知らないだろ?
「だから・・・気遣いは必要ないよ、んじゃ・・・存分に潰しあおうや。」
「その言葉!言った事を後悔させてあげますわ!!。」
そんなこんなで俺こと相澤康一はちょっと本気というか、キレたのだった。
『はぁ、仕方がない・・・付き合ってやるか。』
・・・相棒も一緒にな。