ふは~疲れたー。
どうも、相澤康一です。さっきまで一夏相手に対射撃専用メソッドを試していたところだ。
具体的にはエアガンを使って対人戦闘と言った所だろうか、因みに一夏は木刀で。
あいつは一つのことを極められるタイプだからな・・・。
『君とは対極だね。』
『つくづくそう思うよ。』
まあ、一夏のことは一旦おいて置いて・・・。
寮のことなんだよ・・・。
『ああ、彼女のことか。』
イェスアイデゥー。
そうなのだ俺の寮生活において一人、異物が紛れ込んでいる。そして俺は、その異物を排除したい。だって同じ部屋で他人がいるとあまり眠れないからだ。
だから、異物じゃなく
『恐怖の原理か。』
『そうそう、それ。』
恐怖の原理、そう俺が勝手に呼んでいるだけだが・・・
まあ、なぜ恐怖を感じるかといったものだ
説明すると・・・。
”知らないから怖い”、その一言に尽きる。
人がおおよそ恐怖を感じるのは・・・
人が怖い
不良が怖い
職を失ったら怖い
死が怖い
とかこの辺だが・・・
人がどういう動きをするかが分からないから怖い
不良がなにするか分からないから怖い
職を失い金がなくなればどう暮らしていいか分からないから怖い
死んだらどうなるか分からない
だから怖いのだ
そして、それを無くすには知ればいい知って知って知り尽くせばいい。
そんだけなんだけどね。
さてそんなこと考えながら歩いていたら俺の寮室についた。
「のっくしてもしも~し。」
「・・・。」
反応はなしか・・・。
って言うか・・・同室ってやっぱり問題があるだろ・・・。
いや、むしろアピールか?そういう風に作ったからこそ何も疚しいことはないとそれと同時に情報を抜く機会を与えたということか?
・・・はぁ、また余計なことを考えちゃった・・・いいか?俺?今回はこの人の身元を確認アンド気の置ける仲にする、以上だ。そしてそのためにこの人を・・・そうだな一応同居人とでもしておくか、を知る必要がある。つまり観察だ!!
観察タイム・・・開始・・・。
カタカタカタカタ・・・←タイプ音
三十分後
カタカタカタカタカタカタカタ・・・。←タイプ音
一時間後
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ・・・←タイプ「ry」
一時間三十分後
カタカタ・・・ぐいー・・・ふう・・・カタカタカタカタカタカタカタ・・・←t(ry)
目ぇ悪なるわ!!
確かに眼鏡してるけど、パージさせてあげたいけど!
眼鏡だからこそいいのか、眼鏡の先にある
けど、これは情報のファイヤウォールとしては鉄壁だぞ・・・どうするか・・・。
『裏技があるぞ?使うか?。』
『マジかエネ!!助かるわ!。』
『まあ・・・危険を伴うが、私について説明しようリスクといってもそこまでのことじゃないが長くなるし明日でいいかい?』
『ああ、かまわない・・・じゃあ、俺は寝ることにするわ。・・・ありがとな。』
「いえいえ・・・・・・・そろそろ、私を使ってもらわないと困るんでね。」
そういったエネの声はどこか寂しそうで。
それに気付いたときにはすでにイヤホンからはよく眠れそうなクラシック系の音楽が流れ、俺を眠りに誘っていった。