IS 化け狐と呼ばれた男 リメイク   作:屑太郎

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クラス代表・・・ってえ!?

「これより、クラス代表者を決める。」

 

それが数日経ったあとの授業での担任の第一声だった。

 

・・・どうせ一夏になるでしょ?それが世界の選択だよ。

 

『君がなるっていう選択肢はないのか?』

 

『ないね。』

 

なぜ俺がそんなことしなければならない・・・死ね。

 

そんな呪詛を吐き出しながら、担任の言ったことを反芻することにした。

 

えっと、確か・・・クラス代表者を決める、クラス代表者は生徒会の出席義務と二週間後に行われるクラス対抗戦の出場、または出席義務が生じる。・・・だとさ。

 

クラスの顔のようなものだな・・・。それか分かりやすくすれば『面倒ごとだ』。

 

『ざっくりだな・・・。』

 

『そんなこといったらお前らの存在だってざっくりだろ、言われたって分かんないけど。』

 

『・・・だろうね。』

 

まあ、俺がなぜ一夏がクラス代表になると思うのか・・・その理由は、彼の彼自身の特異性だ。

 

・・・この数日間張り付いてみてみたが・・・まあ、典型的なラノベの主人公みたいなやつがいるもんだと思ったよ。

 

「誰かいないか?自他推薦でも構わないぞ。」

 

よし、一夏だ確実にその状況だったら一夏だ決定だ、もう何者かに決められた全ての事柄のうちに入っているくらいの揺ぎ無い確定ゾーンに入っているな。ヤッホーウありがとう!俺の親!こんな平凡かつ普遍的な因子を持っていてくれて!!。

 

「はい、私は織斑君がいいと思います。」

 

「私も!、男性操縦者が二人もいるってことを活かさなきゃ損だって。」

 

「え?もう一人は?」

 

「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。あれ?」」」

 

「おい!?康一だよ!康一!。」

 

「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ、あの毒入り饅頭の君。」」」」」」」

 

『・・・君ねぇ・・・存在をここまで消すって何かの才能・・・むしろ能力なんじゃないか?』

 

『そこにいるってだけで気づかれない人間もいるんだよ。むしろ突っ込むべきはあだ名の方だろ?』

 

『・・・そんな細かいところ突っ込める分けないだろ・・・しかも君の影の薄さは君と部屋の同居人が君を見て驚くぐらいだったし・・・。』

 

『マジか・・・えぇ?けど、わさび入り饅頭食わせたりとか色々していて目立った位だと思ったが・・・一夏への視線と混同していたか?』

 

『言い忘れていたが・・・私を冷蔵庫代わりにするのはよしてくれないか?』

 

ああ、そういえば饅頭を入れてもらったんだよな・・・量子化って言うしたぶん腐らないだろ・・・。

 

『まあ・・・入るものは入れていいんだよ。』

 

『そうか、それなら君のその貧相なイチモツをじょせいk『言わせねえよ!!!!!!』』

 

『残念だ・・・残念だ・・・。』

 

『二度も言ってるんじゃね、しかも入るこtっつ!!?。』

 

何かやばそうな匂いがしたので意識を外に向け、その原因を探ってみることにしたが・・・探すまでもなかった。

 

 

「康一を推薦します!!。」

 

 

・・・おい!おかしいだろ?よく、そうやってパスを出せるよ・・・。

 

はぁ・・・これで受理されたしな・・・どうするか。・・・暇だ・・・めんどくさい・・・。

 

「そのような選出は認められませんわ!!」

 

 

キュピーン!!

 

 

『なあ、あからさまに数値が跳ね上がったんだけど。』

 

『なんの?』ワクワク

 

『・・・大いに水をさすようなものだからやめておくよ。』

 

 

「男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!このイギリs・・・ゴホン・・・セシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか?大体、この文化としても後進的なこの国で暮らしていくこと事態わたくしにとっては耐え難い苦痛で・・・。」

 

「イギリスだってたいしたお国自慢ないだろ」

 

「議長、発言権をください。」ノ

 

すっ・・・と流れるように挙手をした。

 

「言いたいことがあるのなら言え・・・それに議長とはなんだ?」

 

「ありがとうございます、織斑教諭殿」

 

(・・・あれ?返さないの?)

 

「では、一夏君が変な事を言う前に発言させていただきます。」

 

「いや、そんなことはないと・・・。」

 

一夏の抗議をさらりと受け流しつつゴホンと、一回咳払いし言葉をつむいでいく。

 

「オルコットさん、あなたは先に・・・『文化として後進的なこの国。』とおっしゃいましたが・・・よろしいでしょうか?。」

 

「ええ、間違いありませんが・・・。」

 

「それを訂正していただきたい。正しくは・・・」

 

「正しくは?」

 

「変態的なこの国に訂正していただきたい!!。」

 

ドガシャァァァッ

 

そう、大真面目な顔で宣言した。その副次的な効果でこの場にいる少を除き全員がその発言の唐突さにこけてしまった。

 

「・・・は?」

 

因みに少数は、一夏、セシリア、山田先生、織斑教諭殿だ。前半の者達は呆けていて、後半の者は頭を抱えていた。

 

「あの・・・あなた方の祖国を悪く言ったわたくしが言うことではありませんが・・・なぜそのようなことを?」

 

なぜかオルコットさんが生暖かい目でこちらを見ながら質問してきた。・・・そんな当然なことを聞かれたので口調が荒くなってしまうなぁ、あっはっはっは。

 

『生き生きとしているね・・・。』

 

誰になに言われようと関係ねぇ。

 

「いいですか?この国は建国・・・始まりからして変態なのです。そうでしょう?始めに国をつくった卑○呼だって今だったら宗教家のキチガイババアですし、少し飛んでゼロ戦を作った堀○二郎だって当時は変人扱いされていたそうではないですか。現在では、変態などっかの博士が作った変態的な性能を持ったパワードスーツで世を席巻しているでしょう?。」

 

「それはそうですけど・・・。」

 

俺は、論理の構築を補強するために最後の一言を言った。

 

「それでも納得できないというのであれば、ほら身近なら・・・ほら教卓を見てください・・・・・・・・・・・・・ね?」

 

と、この場にいる全員に語りかけるように、やさしく、柔らかに親指を立てながら言った。

 

スパーン!!

 

「誰が変態だ。」

 

「あがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!痛ってぇ!?おr・・・おでの親指がぁぁぁぁぁッいてぇよぉぉぉぉぉッ」

 

「お前はハート様か!?」

 

「絶対狙ってるだろ。」

 

失礼な・・・ちゃんと狙ってるに決まってるだろ!

 

「ゴホン・・・失礼取り乱しました。」

 

「むしろ、失礼しかしていないような気がするのだが・・・。」

 

「だまらっしゃい!「スパーン!」ゲフ!申し訳ない・・・では、訂正してくれますね?訂正した形での発言をしてください。」

 

「・・・・・・・・・男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!このイギリスの・代表候補生にそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか?大体、変態的なこの国で暮らしていくこと事態わたくしにとっては耐え難い苦痛・・・・・・ですわ!!?」

 

「どうした?」

 

「決闘ですわ!。もう、四の五の言う前n「議長、俺はオルコットさんに一票を入れます、そんで一夏の補佐にまわればいいとおもいまーす「却下だめんどくさい。それに議長言うな。」ええ?俺がクラス代表やるって言う可能性を極限今で減らしt、「ですが決闘はしてもらいますわよ!。」

 

イラッ!

 

「おい、私の労力を考えろ、幾ら無尽蔵にあるとまで言われるが「よく言われるなそんなん・・・大丈夫?」「まあ、一夏を姉として守れるし、良いと思ってるよ。」「・・・俺をクラス代表から外してくれないか?」「ダメだ!そんなことしてみろ、私は貴様を撃たなくてはならない。」「ふぅ、悪かったよ。」

 

イライライラ

 

「結局決闘でよろしいのです「「却下だ。」」「ってか、決闘って言葉の響きからしてダサいよね。」「では、なんですの!?レッツ!デュエル!!とか言えば「話し合いで決めろ貴様ら人間は何のために言葉を作ったと思っている。」「議長、私は激しく罵り合うためだと思いm「死ね消えろ。」はぁはぁ、たまんねぇ。」

 

ぷちっ!

 

「ぎちょ・・・織斑先生コイツが全ての元凶なのではなくて?しかるべき「いやお前も議長言うなよ!言ってやるなよ!」もうめんどくさくね?いいやいいや、あ、山田君座布団持ってきて」「ほら見ろ!議長のキャラがブレブレだろうが!!おまえn「すでに議長が議長と呼ばれてる時点で「相澤!オルコット!!、貴様らに問題だ・・・。「あれ?何で殺気を漏れ出しているのでせう?」「デビルチョ○プは?なんでしょう・・・。」「「ひっ、ひぃぃぃぃぃぃぃパンチ力です!!」」「大正解!」「「ブヘラァ!!?」」

 

そして何かの兆候が現れた。

 

「アァァァァァァッウルッセェェェェェェェェェェェェよ、もう早く!意見を一つに纏めやがれお前らァァァァァァァッ!!。」

 

く・・・一夏に言われたらしょうがないな・・・。

 

「めんどくさいんで俺以外がクラス代表者になればいいと思います。」

「めんどくさいんで生徒の自主性に任せればいいと思います。」

「めんどくさいんで戦って決めればいいと思いますわ。」

 

「何でみんな最初が同じなんだよ!、しかも纏まってねえし!!ってか千冬ねえ!アンタ仮にも教師だろ!?戦わせるのは止めようぜ!?」

 

「ハッ!?・・・・・・ただじゃれあっているだけだと思ってた、いじめには見えなかった。」

 

「予防線作ってんじゃねえ!教師向いてないんじゃないかい!?オイィィッ!!」

 

「奇遇だな、俺もそう思っていたところだ。」

 

辛うじて、カリスマと威厳だけで成り立っているような授業だからなぁ・・・

 

「・・・ほう・・・実の姉に向かって貴様はそのような暴言を言うのか。」

 

「おい、姉弟喧嘩フラグ立ててんじゃねえよ・・・んで、結局どうするの?。」

 

「・・・・・・・・そうだな、結局は決闘の方が分かりやすいしその方がいいんじゃないか?」

 

「あれ、なんだろう、この人に極ア○ムズを着させたら敵陣営をものの数分で壊滅させられそうだな。」

 

「生身でもいけるよきっと。虚○ワールドを生き残れるぐらいには・・・」

 

まるで、世界樹相手に戦いに行くような世界軸の話だった。冗談はそこまでにおいといて一夏と相談しなければいけない事がある。それは

 

「それに決闘ならそうだな・・・ハンデはどれくらいつける?」

 

そう、ハンデのことだ。これは別に女子が相手だからとかではない理由は話すだろう。

 

「そうだな、片手か最初の十五分攻撃しないとかでよくね?そうすれば負けられるし。」

 

「おや?日本の男性は冗談がお上手なのですね」

 

「ちょっと織斑君たち・・・男が強かったのってISが出来る前の話だよ?」

 

ん?

 

「あはっはっはっはっはっはっは・・・残念だね、女より男が強かった時代など存在しないと思ってるから。」

 

「そこまで卑下することもないと思うけど・・・。」

 

「自身の弱さを認められてこそ一人前だよ。お嬢さん、この意味わかる?。」

↑安西先生風に

 

「康一・・・お前今何歳?」

 

「期間限定の十五歳だ。」

 

「そこ、永遠のじゃないんだ・・・。」

 

「しかもハンデは、負けたときの言い訳だ。これで勝っても負けても後に遺恨を残さないでくれると嬉しいんだが・・・約束してくれるか?」

 

まあ、ハンデをつけたのはこういう理由だ。

 

「え、ええ、元々そのつもりですし・・・かまいませんわよ?」

 

(いえませんわね・・・小間使い、もしくは奴隷にでもしようかと思っていたことなんて・・・ですが、書面上の契約ではないから大丈夫ですわね。)

 

「そうか、ありがとう。『ピッ、録音が完了いたしました。』」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

「あれ?オルコットさんどうして僕の手の中にあるボイスレコーダーを親の仇敵のような眼で見ているのかな?」

 

「い、いえ・・・何でもありませんわ。」

 

目論見が崩れ去った瞬間だった。

 

「はっ!?・・・・・・なにをしていたんだ私は・・・そうだ。オルコット、織斑、相澤。試合で勝った者がこのクラスの代表だ。一週間後に第三アリーナで行う、確かそこが空いてるはずだからな。・・・返事!」

 

「はい!。」

「はい!。」

「リョォッカイいたしましたであります!!」

 

「少しは慎め!。」

スパン!

「グヘッ。」

 

この話の総括。そんなこんなで、俺はたたかうことになってしまいしましたとさ、以上。

 

 

その後の授業にて。

 

『・・・どうやって戦うと言うのだね?』

 

『なんとかなるデショ・・・いや、負け続ければ市(婉曲表現)・・・って言うものありえるけどさ。』

 

『そう・・・だな。』

 

『どうした?・・・何か含みのある言い方をして。』

 

『いやなんでもないよ。』

 

『・・・そうか。』

 

『いや本当になんでもないんだ、忘れてくれ・・・。』

 

『俺を殺す算段とかじゃなければいいけどな。んじゃあ、授業に戻る。』

 

『わかった、がんばってこい。』

 

 

 

 

 

『・・・・・・なぜみんな、名前が称号になっていることに気づかないんだ?』

 

 

そんな小さなつっこみが、自身の電脳空間内で寂しく響いた。そのことは何者も気付きはしなかった。

 

 


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