「よっす。またあったな。」
「・・・康一?」
時は休み時間・・・俺は一夏に話しかけていた。理由は簡単、これからの信頼関係・・・ないしとりあえず連絡手段はとっておいた方がいいだろうしそのためのパスを作ることが目的だ。それに、面白そうな奴だしな。
「ああ、そうだよそれ以外になにに見える?」
「俺のオアシス。」
「ああ、なるほどこんなところじゃあ・・・まあ、なんにせよよろしく。」
とりあえず手を差し出す。
「再会場所がここになるとは思わなかったけど・・・よろしくな。」
それを一夏が握った。
『『『『『キャーーーーーーーーーーー。』』』』』
「ん?後ろが騒がしいな?」
「どうしたんだろうね・・・。」
・・・えぇい、○○○どもめ!!なぜこんなところで黄色い声が飛んでくるんだ?今じゃないだろ、前の時間にやったここの担任の自己紹介のときもそうだったがお前らは変態なのか?・・・いやそうだったな。
それはともかく、こいつは・・・。
「それと・・・言いたいことが一つあるんだが・・・良いか?」
「ああ、どんどん話してくれ。」
「じゃあ遠慮なく・・・今俺たちはどうなっている?」
「上野動物園のパンダだな。」
「おう、なかなかに皮肉が利いてるな・・・その通りだ見られているがその中で異質なのが二つ程あるのに気が付いているか?」
「・・・考え過ぎじゃ。」
「じゃあ視線の主その一・・・どん!。」
と言いながら一夏の頭を回し・・・視界の延長線上には、ポニーテールのおんにゃのこがいた。・・・ヤバイ、だいぶおっさん化が進んでいる・・・どうしよう、どうもしないか。
「なんか彼女、すっごい生暖かい視線を送ってるんだけど・・・どういう関係?」
「・・・康一、お前恋愛話している女子のような顔になってるぞ?」
「だって、おじさんこれぐらいしか楽しみがないんだもの。」
「まだまだ、いけますよ・・・ってか、同い年だろうが。」
「そう?んで?だれ?」
「・・・篠ノ之箒、俺の幼馴染だよ。」
「フーン、クックックックックックックックックックック・・・じゃあ、何か困ったことがあったら呼んでくれ、俺は何にも出来ないが一緒に悩むことぐらいは出来るからな。」
「なに?その無駄に格好いいセリフは?」
「本の受け売り。んじゃ。」
「あ、ちょt「ちょっといいか?」
手を後ろにし、なにか言いたげな顔をしながら一夏の前へ先に言ったポニテ少女篠ノ之さんが一夏にはなしかけてきていた。瞳孔を開かせ、頬を軽く赤に染めながら
おっと、篠ノ之さんが話しかけましたねぇ・・・さて場所を移動したようですが、どうなるのでしょうか?私も後を追ってみましょう!
三人ほど付いて来たけどそれの視界から消えるような感じで見ていた。
「あの二人なんか良い感じだね。」
「そうだねぇ」
「けど、あんなに篠ノ之さんだっけ?が(スキスキ)オーラ出しているのに何で気づかないのかな?」
「情報早くね?」
「鈍感君なのかな?」
「絶対そうだって。」
「そういう立ち位置ってハーレム物の可能性が高まるよね。」
「マジか。」
「そうだね、鈍感とこの状況×イケメンの一夏・・・絶対にそうなるよね。」
「あ、篠ノ之さんが赤面している。」
「「「「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ」。」」」
「聞こえるから静かにね。」
「「「了解。」」」
「それにしても、イケメンだよね織斑君。」
「なんか、俺に触れるとヤケドするぜ!!とか言わせて見たいよね。」
「分かる!ミスマッチだけど逆にそれがイイ!!。」
「「・・・・・・・いいねぇ。」」
「「でしょ?」」
「んで?彼と彼女はどういう関係なのかな?」
「聞いたところによると幼馴染らしいよ。」
「へぇそうなんだ・・・最近だと幼馴染って負けフラグだよね。」
「まだだ、(幼馴染の力は)まだ終わらんよ!!。」
「俺、故郷に残した幼馴染がいるんだ・・・。」
「それ死亡フラグね。」
「本当に地味子ちゃん好きだったのに・・・。」
「あれ六巻からおかしくなったよね。」
「五巻までは面白かったんだけど。」
『キーンコーンカーンコーン』
「あ、終わった」
「早く戻らないと。」
「あ、篠ノ之さんの悔しそうな顔が。」
「なにっ!?」
「「早く!おねえs、織斑先生に怒られるよ。」」
「「うわっ引っ張んないで!。」」
「はぁ何とか間に合った・・・あ?」
女が手をつなぐ→俺
「・・・どちらさまで?」
「ど・・・どちら様にみえます?」
「キャバクラか!?じゃなくて・・・だれ?。」
「一年一組出席番号二番 相澤 康一。よろしく」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ、あの二人目の男性IS操縦者ね・・・え?・・・えぇ!?・・・私は一年一組出席番号十番 笠森 綾香
「どうも笠森さん、これから一年間よろしく。」
「えぇ・・・よろしく。」
「んじゃあ、早く行こうぜ。」
「ええ・・・。って、おかしい!。」
「どうしたの?綾香?。」
「・・・謎の青年がいた。」
「は?織斑君のこと?」
「おんなじクラスだって。」
「謎じゃない!?」
こうして、少しずつ康一と言う名の波紋を広げていっていた。
織斑く~ん(アナゴさんのように)なにやってるの?大丈夫?
それは、少しさかのぼり授業が一段落済んだところの話。周りがそれを理解しているところに二人ほどそれを理解し切れていない奴がいた。俺と一夏だ。
ふむ、授業の内容上、今は応用が効くようなつまり学校の勉強での数学や物理、国語の長文(頭の良い人に言わせれば違うのだろうが)などの授業ではなく、地理や英語のような暗記科目であることが分かる・・・しかし、ISと言った自分の体を使うようなものは覚えるのが難しい、その難しさを体感するのならば、日本語で”右”に順ずるような分かりきっているが言葉では説明できにくい言葉をを調べるようなものだ。
だから、この攻略法としては・・・「ほとんど全部分かりせん。」ファッ!!??
ええええええええええええ?織斑ク~ンなにやってるの?大丈夫?仮にも藍越学園のそこそこ、高い偏差値超えようとしたんだからそのくらいのことは・・・まあ、知識と知恵は別物だからな。
「織斑、入学前に渡された参考書はどうした?。」
と、ここの担任、紹介が遅れたが名前は織斑千冬、一夏の姉らしい・・・が言った。
まあ、あれさえ読んでりゃ丸暗記とは行かなくとも理解は出来たりするだろ、しかも一番最初期の授業、しかも俺たちっていうイレギュラーつきだ単語の復習ほか、そんなのぐらいしかないだろう。
いや、もっとあげろって言う振りじゃないよ?。
「古い電話帳と間違えて捨てました。」
スパン。
ファッ!!?
・・・この世界の家族って、こんなんなのか?いや、ちょっと前に知り合った時に見た大企業のお父さんがしていたような愛する娘を見ているような目だった。・・・愛されているな一夏、世界一のお父さんn「ブワッハァッ!!??」。
いきなり横合いから叩かれた、完璧な不意打ちだったせいで力すら流せなかった。
「あ、すまんな。何か邪なことを考えていたようなきがしてな」
「『あ、』で叩かれてたまるか!。」
・・・読心術(物理)かよ・・・。野生の勘か?
「それより、相澤お前も大丈夫か?あの参考書丸暗記できれば問題はないはずだが。」
「いや?全然大丈夫じゃないですけど・・・やるしかないでしょ。(それと、ずいぶんと一夏を溺愛しているんだなぁ。その愛し方が通常とは違うだけだし。)」
それに、担任の性格上、一夏に助け舟を出してやんなきゃ。
「そうか・・・織斑再発行してやるから一週間で覚えろ。」
ポーン
ン?
『諦めろBY康一。』
(・・・言う言葉が違うだろ!?)
「返事は?」
「はい・・・分かりました。」
(色々考えたけど諦めた方がいいなこれ・・・千冬姉の性格上覚えろとしか言わなさそうだ。)
「では・・・。」
・・・すげえな山田先生、この状況下で授業進めたよ。
それに・・・もう一つの異質な視線が、強まった気がするんだが?
・・・ん、まあ気のせいか。