やあ、どうも相澤康一だ。
前回、不意打ちという意趣返しを食らった俺だが、そのあと試験官に噛み付いたり印象操作をして過ごし、合格通知か、不合格という死刑宣告が来るまで家に引きこもっていた。
だが、それはどうでもいいことなのだ、今回話すことは・・・いつか思った下衆な思考を行動に移した話である。
入学試験終了後・・・三日目のこと。
・・・イタズラ半端ねえ。なにこれ?陰湿すぎやしませんかね?
そこは、とある二世帯住宅の玄関。そこには、一つの固定電話、せわしなく動いている郵便局のバイクそれとどこから調べてきたのか分からないが俺の携帯電話から、着信音それとエンジン音を二響かせ一種のハーモニーを響かせている。
その理由は簡単俺がISと言う女性だけが操縦できる最強兵器を男の俺が操作できることをますg・・・マスコミが大々的に報道したことによりISで利権を得ていた女性たちの声がこうして電話や手紙で来ているというわけだ。その大部分は俺への恨み辛みを郵便局は手紙で、女性の怨嗟の声を、電話からは女性権利団体からのそれを届けてくれ(やがっ)た。因みにイタズラで電話が二つ一緒に掛かってきたときに、重ねて会話できるようにしてあげて、かなり面白かったりしたのだがそれはまあここで話さなくてもいいだろう。
そんな数知れないその
「えっと~声質は~~~~~これかな?」
俺は別にイタ電を辞めろとか言いたい訳ではない、そもそも、
なぜ、このような結果に至ったかは恐らく膨大な世界人口の約半分それに入ってると仮定した場合。悪くて二分の一、良くて四分の一ほどの数が暴走をし始め。だが、女性権利団体の上でふんぞり返っている人間にしてみれば良くない兆候。それを戻すもしくは寛容な態度にしますか?という交渉・・・これによってどれだけの人が大変なことになるか。
見ものだな。あ、出た。
「もしもし?そちらIS女性権利団体本部でよろしいでしょうか。」
「はい、そうですけど・・・どちらさまで?」
「ああ、申し遅れましたワタクシ相澤康一と申します。」
「・・・・・・・・・失礼ですが、男がここになんのご用件ですか?」
電話口の人の口調がだんだんと荒くなっていく。
「いえいえ、少しあなた方のお偉いさん方とお話でもと思いましてね。変わって・・・頂けませんかね?」
「・・・・・・私一人の判断では決定できません。ので、少々お時間をください。」
「はい。」
・・・ふむ・・・なかなか、理性的な応対だったな。もっと感情的になって話にならなくなるかと思ったのに。
そうなると、俺がこの行動を取ることを予測していた人間が居てそれを伝えたか?それが権利団体のトップだったら話は早いんだけどな・・・。
「もしもし?」
「はい、話はつきましたか?」
「ええ、代わってくれるそうです。では、回線を切り替えます。」
ブツッといった音が鳴り数秒・・・今度は少し、しわがれた女声が聞こえた
「お電話変わりました、女性権利団体の代表を勤めさせて頂いています
「どうも、世界で二人目の男性IS操縦者の相澤康一です。」
「それで、男性IS操縦者のあなたが何の御用で?」
「ん?まあ、アンタに話しても分かるかどうかは知らないが・・・女性権利団体からの嫌がらせが酷いんだ、だからトップに話しを・・・とで思ってね。」
「そうですか・・・それは「違うだろ?もっと根本的なものからだ、言葉じゃない。」・・・。」
謝罪につなぐ言葉を断ち切り、こちらの要求を飲ます。
「あなた、なにをやっているのか分かっているのですか?」
「ああ、十分過ぎるくらいに。」
少し何かを含み、少しおどけたような物言いで疑いを掛けさせる。
「実は、これ録音しているのですが?」
「どうぞご自由に。別に立件されるほどのことは話していませんし問題ありませんが。」
「・・・ただの脅迫ってわけでもなさそうですね。。」
「脅迫?とんでもない、私はただ交渉したいだけですよ。」
「・・・・・・意味わかって言っていますか?」
「ええ、もちろん。ここから妥協を引き出せると踏んでお電話させていただきましたから。」
「・・・そうですか。では、お聞かせください。」
「ああ、簡潔に言えば金だ。これは脅迫ではなく一つの団体が一個人を
「!!・・・幾らなんでも多過ぎでは?。」
「なにを言っている、お前らのサイトを見たがつい半年前まに団体加盟数四億人突破って書いてあったじゃねえか。」
しかも、この場合ISの発生とほぼ同時期に発生した女性権利団体はISの尻馬に乗っかる感じでめきめきと人数を増やしてそこまでの人数になったらしい。まあ、体のいいヤンキーシステムだな、ほら月に何円出してチームに入れてやるからチーム名出してもいいそしたらここ一帯に居る怖い人はみんな避けていくよって奴、それと同じだ。
「・・・出せるのだけと、出せるは交渉において別物ですよ?。」
「だせ。それでなくとも妥協案を出せ。」
「・・・月一千万ほどなら出せますが?」
「なあ、俺のところに遺伝子研究所から手紙がきているんだけd」
「五千万でどうでしょう。」
因みに、遺伝子研究所は俺の遺伝子を解明してISを男性でも操縦できるようにしようとする組織の一部だ。
「・・・そうだな、もう一越えってところで・・・女性権利団体のステッカー貼ってもいいけど?制服の襟の部分くらいに。」
「七千万で手を打ちましょう。」
「了解だ。口座はスイス銀行にある○○○だ。」
「・・・分かりました。」
「では。」
といって電話を切る。
・・・ふう、緊張した。
『なにが緊張した、だ。君の感情をモニタリングしていたが全く揺らぎがなかったぞ。』
『あ、久しぶりだなエネ。』
『話題はそっちじゃないだろう?。しかし確かに三日ぶりだな、ここ最近はこちらから電子部品のハッキングを行ってなかったしな・・・。』
『電子部品?まさかお前・・・。』
『あ、やべっ。』
「ちょくちょくパソコンが壊れたのお前のせいか!!。」
・・・っく!!返答がない、逃げたか・・・かくなるうえは相打ちに・・・あれ?自殺?
俺に憑依しているようなものだし、俺がISに乗れるのもコイツのおかg・・・こいつのせいみたいなところもあるし、はあ、最大の敵であり最大の味方は何よりもコイツか、皮肉なもんだな。
「違うよ~。」
「どうした一葉?。」
リビングの方から俺の書類上の妹、相澤一葉が声を掛けてきた。
「いや、お兄ちゃんが私がパソコン壊したって。」
「なんでもない、俺の勘違いだ~。」
「・・・おにいちゃんにしては怪しい。」
「どういうことだ?」
「お兄ちゃんはいつもウソを言うときも本当のことを言うときも全部どこか嘘臭く喋るのに、今回は全くそれを感じない・・・。怪しい。」
俺の場合ウソでも本当でも偽る、本当をウソのベールで隠し
・・・つーかソコまで見るか普通?折角、ここまで隠し通してきたのにな。
「そうか、それはあんまり触れないでくれ。」
「ふうん・・・分かった。」
まあ、俺には素直なんだよな・・・今では若干改善させたが、最初期はそれはもう酷いものだった・・・一言で言うなら手塚ブラックジャ○クのピノ○が幼稚園に行ったときの話しみたいになっていた・・・。
「はぁ、成長したなぁ・・・。」
「私の黒歴史を掘り起こしたような音がしたんだけど・・・。」
「気のせいだー。」
・・・っと危ない・・・あいつは黒歴史は敏感なんだよ。つい掘り返して刺激してしまったらそれはもう大変だソコは血の海になる・・・は言い過ぎだが死にたくなるような出来事が待っているからな・・・。
『ピロピロピロ。』
・・・また着信・・・とりあえず出るか。
「もしもし。」
「もっしー?もしもっしー!!。」
「もっしもっしも~。」「あ、ごめんきらn」『プツ。』
「脅威は消え去った。」
・・・さっきのは・・・考えるまでもないこの俺の状態の全ての元凶・・・カミサマだな。
どれだけ声やキャラが変わってもそれは分かる。否!分からなければいけないのだよ!!。
・・・だが、アレだな転生者って言うのはお手伝いさんぐらいにしか言っていないからな・・・一葉にばれたら『え?なにそのロマンは?ちょっと解剖させてくださいよ』とか言うに決まっている
「ちょっと!切らないでよ今度切ったらもう繋がないよ!?」
「分かった、けど聞かれちゃまずいから携帯にくれ。」
「了解いたしやした~。」
携帯に切り替え中・・・・・・・・・・・完了。
「んで?何のようだ?」
「うんそれはね・・・原作に介入することになりました~。ってことを伝えに来たの。」
「・・・ちょっと待て・・・原作?」
「うん、原作。って私たちは呼んでいる。」
・・・原作、介入、改変・・・原作・・・つまりこの”世界”Aが俺というBが入ったことにより全く別のCが出来上がるつまり・・・。
「・・・アンタの読心術が健在なら分かると思うが・・・かなり危なくないか?」
「まあ、そうだね私にも君というイレギュラーがどんな改変をするかっていうのはよく分からないね・・・前の君もイレギュラーだったし・・・」
「ん?最後の方なんか言ったか?。よく聞き取れなかったんだが・・・。」
「聞こえていなかったのならいいよ~。気にする必要ナッシング!それに適当につけた能力に・・・原作介入権って言うのがあったし。」
「はあ?なにそれ?・・・そうだな、それを詮索しない代わりに俺に能力をつけたとか言っていたがそれを教えてくれないか?」
「お安いごようでぇい!。一つ目は原作介入権!!・・・これは行動するだけでオートに原作に介入できちゃう能力だね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「そしてもう一つ、エロくなった時のみに発動する全てを超越する動体視力!。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「そして、もうひとつが・・・。「もういい!。・・・OK役に立たないむしろ邪魔する鎖のようなものだとわかったよ。」ええ、これが一番いいのにぃ~。」
「ごめんな。切るわ。」
「えっ?そんな!これかなりやb『ブツッ!』」
俺は何にも聞いていない俺は何にも聞いていない俺は何にも聞いていない俺は何にも聞いていない俺は何にも聞いていない俺は何にも聞いていない!!。
よしOK・・・だが久しぶりに話したが・・・思いっきり、ふざけた能力を付けてくれたな・・・こういうのはこっちに来てからすごい(極一部に)ポピュラーなものだって聞いたが・・・あれ?これ投げられた?
まあ、いいかそれよりISの勉強と・・・一葉の料理でも食うか。
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そこは何もない真っ白な空間、そこにカミサマはいた。
「あぁあ・・・彼大丈夫かなぁ~最後の聞いていないし・・・えっと確かこれだっけ彼の能力リストって・・・これ、あ、やっべーミスったわ」
もう口調がバラバラだかそれも気にせず独り言を続ける。
「んもう、なにが『エロくなった時のみに発動する全てを超越する動体視力!』だよある意味あってるけどさ・・・しかも、これガラポンで当てちゃった一番のヤバイ奴だし・・・
どうしよう・・・まあ、いいか彼ならこの能力
かぁいいモード
だって使いこなせる・・・いや使えないでしょうし・・・・ね?」
誰かに聞かせるように一人の呟きが孤独に響いただけだった。