「ハロー」
「ハローですね」
「ご機嫌はいかがかな?」
「とっても最低な気分です」
「それなら何より」
「あなたの話は聞いていました。世間を大きく騒がせて、何よりあなたは何も変わってないと確認させられました。」
「と言うことは私が人気者になったと言うことですかね。」
「そういうことです。」
「それはそうと、体調はどう?どこか気分が悪いとかありませんか?」
「康一あまり私をなめるな。一応世界で一番の天災に作られたモノだ、アフターケアもばっちりに決まっているだろう?」
「そうかい」
「そちらの方は?」
「紹介する。たぶん二番目に俺の人生に関わっているものだ。エネって言う。」
「どうも…………」
「はじめましてだ。」
「はじめまして。エネさん、実はいくつか聞きたいことがあるのですが」
「遠慮するな、何でも聞いてくれ。」
「私は死んだのですか?」
「いや、死んでは居ない。だが、確実に現実からは消滅していただろうな。説明が難しいが、あー食べられてウ○コになって植物の肥料として吸収されたといった所か。」
「おい!?」
「実際、動物と植物の違いは葉緑体と壁の有無で生命体である事に変わりはないんだ。生きてはいるが元のものではないってことを伝えたかっただけだ。大体、人間の体は一年もすれば体細胞は全部入れ替わるんだそれが早いか遅いかの違いだろ。」
「完璧に悪意を持ってテメーはウ○コだみたいな意味になってるだろうが。」
「すまないね。このマザコン野郎。」
「やるかコラ?」
「プッ。アハハハハ。」
「どうしたの?いきなり笑い始めて」
「いや私と居るときより生き生きとしていると思いまして。」
「それはそうだ、彼のことならすべてわかっている。どうだ?そこの素直になれない不器用の心の内でも見透かして貴方に伝えようか?」
「やめてエネ。そんな事をされたら恥ずかしさで爆発四散してしまう」
「どうやらその言葉は本心のようだ。さて、大高秋音。君の立場はただの被害者だそして加害者がすでに私刑された。ここはすでに現実の物となっているが、君はここから移動し日常に叩き込むとするがどうする?」
「そうですね、康一様を一目見れただけでも。それと、康一様に一言よろしいでしょうか?」
「康一で良いつってんだろ?何が言いたいの?」
「なんブベッ!?」
綺麗にグーで殴り飛ばされていた。
「おー、よくノーモーションであそこまで吹っ飛ぶものだ。」
「ふざけないでください。」
「確かに一言だな。肉体言語的には二言な気もしなくはないが。」
「そんなことはどうでもいいです!私は心配したんですよ!?」
「…………やっぱ、あんたは変わってないわ。」
「そうそう人が変わってたまるものですか」
「さて、康一準備ができたぞ。」
「もう、か。仕方ないな。お手」
「康一!」
「……………秋音さん。」
「なん、ぶぐっ。なんですかwww」
「笑わないで!?俺の精神が時の間になっちゃう!」
『「秋音!」「康一!」これまでありがとう、愛してい「ました!」「たぜ!」』
「…………………君たちは本当に親と子だよ。覚悟はできたんだね?」
「ああ。」
「ちょっと?私あまりできてないのですが。」
「大丈夫だよ、少し空を飛べる気分を味わうだけさ。」
「さあ!行こう!」
「ちょっと!この仕打ちはないんじゃないのですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」