IS 化け狐と呼ばれた男 リメイク   作:屑太郎

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原作開始編
原作開始プロローグの初めのようなもの


やあ、俺だ、相澤康一だ・・・前回、小学校の卒業をして今は春休みになっている。

 

春は出会いと別れの季節というのは、この世の定説である。それに則り俺も色んな事があった小学校の春・・・に近い季節で別れを、俺がこの世界の右も左も分からないところでいちいち説明してくれたお手伝いさんやノリ突っ込みが激しい図書館の司書さん・・・それにちっこいの。

 

ビクッ。

 

あ、そうか・・・もう宙を舞う本にビクつかなくてもいいのか・・・。といった少々の感傷を交えつつ出会いをつまり中学校入学式を待っていたのが。・・・待たなくても良かったらしい。

 

「ねえねえ、お兄ちゃん!ここ使っていい?」

 

と一人の少女が指を一つの部屋に刺した

 

「勝手にしろ・・・。」

 

「つめたーい。」

 

とあからさまに頬を膨らませる

 

「近くにいまだにあったか~いの自販があるぞ。」

 

的外れな回答をしておいた。

 

「日本じゃお金で心の暖かさが買えるのかい?」

 

「金ばら撒きゃ寄って来るだろ?つまりはそういうことだ。」

 

「うん相変わらず下衆だね!。」

 

「だろう?」ドヤァ

 

「そんな顔して言うことじゃない!?」

 

むむっそうなのか?

 

このようにウロチョロしている少女がホームステイ・・・いや、この少女が言うには・・・。

 

 

『やあやあ、どうも!血縁関係上は家族ではありませんが書類上家族になりました相澤一葉(かずは)です!!血は繋がっていないので、ハスハスし放題ですよ!!。お帰りなさいあなた、ハスハスします?それともハスハス?それともわた『うるせぇ!』ギャン!!な、殴りましたね!父さんにも殴られたことがなかったのに!!『いきなりガンダムネタを挟んでくるんじゃねえよ!!。それにお前親が行方不明だっただろ。』あっそうでしたね。』

 

 

 

とのことらしい、因みに前述の会話で分かる通りこの少女と俺は前にも出会っている

 

え?どこで出会ったのかって?・・・・・・・・・・・・ドイツですが・・・何か?。

 

まあ、いつでも思い出せるくらいの衝撃的な出来事だったから忘れるわけないだろう・・・だから、俺はこの話題を小説作家の没原稿のごとく放り出し暇だったので食事の準備をしながらこの少女と話すことにした。

 

「なあ、どうやってお前は血縁に潜り込んだんだ?」

 

「ちょろっと、両方から・・・『貴様らを社会的に抹殺し、表舞台に立てなくしてやるけどどうする?』って言ったら快「くねえな。それ」そう?」

 

「それが快いと定義できるのならこの世は平和に満ち溢れることになるだろうな。ちょっそこの小麦粉取って」

 

「やったね、世界平和!。はい小麦粉。」

 

「平和じゃねえから言ってるんだろ?お前のところも何時瓦解するかわかんらんだろうし。」

 

「まあ、世界中のネットワークを駆使すれば世界大戦だって乗り切れるよ、そういうところだもん。」

 

「まあ、そうだけどな。そのときは俺も生き残れるようになにとぞよろしくお願いします」

 

「媚びた!?」

 

「どうか、わたくしめに慈悲を!!。」

 

「媚びる限度がない!?。」

 

「慈悲=たまねぎ二個。」

 

「取れってか!?・・・・・・・・・・・・どこにあるの?」

 

「そこの突き当たりの棚の一番下。」

 

「あった。はい。」

 

「ありがと。」

 

数十分立ち・・・。

 

「ご飯ですよー!!。」

 

「あれ?なんか桃○風の顔になってる・・・。」

 

「因みにそれは出ないぞ。そして今日はてんぷらだ」

 

「・・・かき揚げは分かる・・・けど、その横の緑の物体はなに?」

 

「ふきのとう。・・・のてんぷら。」

 

「・・・お兄ちゃんに料理を作ろうと思ってスーパー行って来たけどそんなのはなかったよ?」

 

「山菜、取ってきたんだ。どうする?苦手なら下げるけど?」

 

「食べます!食べさせてください!。」

 

「そうか、じゃあ手を合わせて・・・いただきます。」

 

「いただきます。」

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」」

 

 

「何でなじんでるの私!?」

 

「どうした急に?。」

 

なんか一葉が騒ぎ出したぞ・・・何かしたか俺?

 

「どうしたもこうしたもないよ!素晴らしい位に馴染んでるよ!。」

 

「いいじゃねえか、口に米粒。そして落ち着いて食え喰らえ、若いうちは体が資本だ。」

 

「・・・若い人に言われたくない。」

 

「そうか。食え。」

 

「腑に落ちない。・・・なんで妙に美味しいの?」

 

「それはね、愛情みたいな何かを捨てているからだよ。」

 

「それは捨てちゃだめな奴だよね!?入れる奴だよね!?」

 

「そうだっけ?。」

 

「そうだよ。」

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

 

「「ご馳走様でした。」」

 

「洗物はやっちゃうね。」

 

「いや客にそんなことはさせられない。」

 

「馴染んでなかった!!。」

 

まあ、そんなこんなやって新たに一人含めた新たな生活は幕をあけることになるのだった。

 

 

一葉を出したかっただけなんだけどね。BY作者

 

 


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