僕と兄貴と銀河天使と   作:HIGU.V

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第7話 謎のスポーツ スペースボール

 

 

 

 

 

ミルフィーの復帰戦の翌日、『エルシオール』はクロノドライブ空間にいた。そしてそのブリッジには司令のタクトを筆頭に、副指令のレスター、ココとアルモ、エンジェル隊にラクレットといった、錚々たる面々が集っていた。こう書けば重大な会議で深刻な問題に対して物議を醸す為に集まったように見えるが、内実はそこまで深刻ではなかった。

レスターはここ数日自分の仕事の一部をラクレットに、例の『EDEN』と名乗る声についての解析をちとせに任せていた。以前までは事務担当の人員がいたのだが、彼は前回の内乱後、第1方面軍の基地に転属したためでもある。レスターはここ数日増えた仕事と、それを手伝う人員が来たことに対して複雑な心境だった。少し前までは皇国外の調査へ向かっていたのだが、その間の仕事と言ったら半日ごとに自分をからかいに来るエンジェル隊の対処と、発見したよくわからない先文明のモノを管理するだけだったのだが、今は本星に送る報告書の制作から、戦闘後の被害をまとめたり、補給が必要な物資を調べたりといった具合だった。ラクレットはそれを自発的に手伝っているのでレスターに可愛がられている。

ちとせのほうの仕事だが、例の声をエリート校と名高い『センパール士官学校』で情報解析の方面において、諜報部から直々にスカウトが来るほど優秀だった彼女は、例の声を先に『エルシオール』が発見した物資を参考に解析してきたのである。

 

 

「さて、タクトおまえがこのところ浮かれてる間に、例の声についてちとせが解析をしてくれた」

 

「いやー、ちとせは優秀だねー」

 

「そんな、私は軍人として命令に従ったまでです」

 

 

微妙に論点をずらし、レスターをはぐらかしつつ、タクトはちとせを褒めちぎる。彼は戦闘の指揮や心理戦などの面においては圧倒的な才をもつが、同時に自分のできないことをできる人間に対して素直に賛辞を送れるという美徳があった。

案の定、憧れのタクトさんに褒められてちとせは嬉しそうに顔をやや赤らめて下を向いている。ミルフィーはそれを見て「今晩はおいしい夜ご飯を作って褒めてもらおう」と自分の中で決意していた。

 

 

「よし、それじゃあ……アルモ再生してくれ」

 

「了解! 」

 

タクトの指示でアルモは目の前のコンソールを操作して、ちとせが解析し終わったデータを再生した。

 

 

────『EDEN』の子らよ。今、時を越えて大いなる災いが再来した。我が元へ急げ。

 

────『白き月』よ。今こそ有限と無限を結び古より定められた使命を果たせ。

 

────『白き月』よ、『EDEN』の子らよ。急げ、我らに残された時間は少ない。

 

────己が使命を果たせ、世が災いにおおわれる前に

 

 

女性と思われる声で詠われる、この声は神秘的で人を引き付ける何かを持っていた。現にブリッジに集まった面々は、音声が再生終了した後もしばらく無言であったのだから。

その沈黙から最初に復活したのは、レスターだった。

 

 

「アルモ、とりあえず文章化しておいてくれ、さてタクト、どーやら本格的にやばそーなものだぞ」

 

「うん、訳が分からないけどね。ちとせ、これを解析した君の考えはどんな感じ? 」

 

 

神話に出てくるかのような、やや難しい言い回しの為に今一つ咀嚼しきれないタクト。学生時代の彼の文学に関する成績は正直褒められたものでもなかったのだ。

 

 

「はい、まず最初の『EDENの子らよ』と言うのは対象を指しています。これはおそらく『EDEN』文明のあとその流れを汲んで反転してきた、『トランスバール皇国』のことでしょう。つまりは私たちに対してです」

 

 

ちとせは、そこまで解説すると周りを見渡す。肯定しているレスター。感心しているアルモとココ。考えている素振りをするフォルテとラクレット。納得しているタクト。ニコニコ笑っているミルフィーと。それぞれのらしい反応が返ってきた。

 

 

「加えて、『白き月』と言った固有名詞も出ています。さらに大いなる禍災いとは、『白き月』に救援を求めるほど大きなもの、となればロストテクノロジーに関するものと推測できます」

 

「確かにな、だがこれ以上の推測は無理だ。使命とやらがわからん限りな。となればだ」

 

「ご指名である『白き月』のシャトヤーン様に聞くしかないか」

 

 

結局のところ落ち着くのはそこであった。白き月と言う単語が出てきている以上、タクトたちにはどうすることもできないほど深い問題なのだ。

 

 

 

「それじゃあ、もうすぐドライブアウトするから、その後通信障害がなかったら通信しよう」

 

「ああ、賛成だ」

 

「なあ、ちょっといいかい? 」

 

 

タクトとレスターでそう結論付けた所で、今まで無言だったフォルテが口を開く。帽子をいつもよりもやや目深にかぶっているので、彼女より身長の高いレスターとラクレットからはよく表情が見えないものの、声色で真面目な話だという事は簡単に想像できた。

 

 

「もうすぐ、残りのエンジェル隊、要はミント達と合流して戦力を上げることはできる。でもさすがにエンジェル隊だけであんな数の敵を相手するのは、分が悪いんじゃないかい? 」

 

「ふむ……」

 

「幸い敵の大将さんは単純みたいだから、そこを利用してこちらから牽制できるような策がほしいところだけど、できそうかいタクト? 」

 

 

フォルテの考えは単純だ。敵の無人艦隊はすでにエオニアとの戦いで、敵が温存していた戦艦と言い切るには多すぎる量確認されている。最初は物資の強奪目的で動いていたようだが、今は自分たちの行動の妨害を目的に動いている。これは中々良くない徴候である。

ならば、どうすべきか、敵は前回の圧倒的な人材不足を超える壮絶な人材不足だ。なぜなら、あのレゾムが閣下と名乗ってトップをやっているからに他ならない。彼のもともとの階級は少佐で、加えてまったくもって優秀と言う言葉からは程遠い男だった。人材が不足しているエオニア軍だからこそ、少佐と言う待遇だったのだ。そんな男が現在天辺をとってる群は、人材不足以外にありえないだろう。

其処を突く、それがフォルテの案だった。と言っても具体的な方法はタクトに任せるこうした方がいいのではと言う提案であったのだが。

 

 

「そうだね……少し考えてみるよ」

 

「アルモ、ドライブアウトまで、あとどのくらいだ? 」

 

「2分ほどです」

 

 

それから緑色のクロノドライブ空間を抜けるまで、タクト以外は敵の目的などを適当な憶測を出し合って予想していたが、誰も確信を持てそうな意見を出すことができなかった。

 

 

「ドライブアウトしました、周辺のスキャンを開始します」

 

「敵艦なし、金属反応なし、ガス反応なし……オールクリアです」

 

 

成れた様子でそうレスターに報告するココとアルモ。シェリーとの戦いの経験からか、かなり迅速に状況確認が行われている。彼女たちももう立派な軍人であろう。ちなみに二人がこの手の報告をした相手は圧倒的にレスターの方が多い。

 

 

「通信障害は、どうなっている? 」

 

「現在そういったものは見られません」

 

「よし、ルフト将軍に繋げ」

 

「あ、ちょっと待ってくれる、アルモ暗号変換通信はしないで、そのまま通信しちゃってくれ」

 

 

何か思いついたのか、タクトが悪戯を思いついた子供のような顔でアルモに待ったをかける。まさに悪巧みをしていますといった様子が見えるので、アルモは一瞬で自分に責任が来ないのでしたらと言いそうになる口を必死に理性で押しとどめた。

 

 

「ですが、タクトさん皇国軍の規定では通信の暗号化は情報漏洩の面からみて必須とされていますよ? 」

 

 

その言葉に反応したのはラクレットだった。同じことを言おうとしていたのかちとせが目でそれに同意している。タクトは二人を見つめてにやりと顔の笑みを一層濃くした。

 

 

「まあ、まて あいつにも考えがあるのだろう。アルモ、オレが許可する」

 

「了解です……通信繋がりました、モニターに出します」

 

「おお、タクトか、あれから通信がつながらず心配しておったのじゃが、無事じゃったか」

 

 

スクリーンにルフトの顔が映る。やはり激務なのか相変らず目の下に隠しきれていない隈がある。軍と政治の二足の草鞋はやはり厳しいのであろう。特にまだ前回の戦いの傷跡が残る今の皇国においては、大きな重圧が襲いかかっているのだ。

 

 

「お久しぶりです、先生。通信障害を受けている間に、敵の正体を突き止めました。相手はレゾム『真・正統・トランスバール皇国軍』を名乗って、こちらへの妨害行為をしてきました」

 

「レゾムじゃと!? あの男、しぶとく生き延びておったのか……」

 

 

とりあえず、本題から切り出すタクト、わざわざ暗号をかけないで通信をしているのだ。怪しまれないようにする必要があろう。

 

 

「はい、それでいきなりですが、俺達だけで任務を遂行するのはちょっときつい気がして、増援って送ってくれませんかね? 」

 

「むぅ、確かに例の強奪船団は規模が予想よりはるかに強大だった。だが皇国にこれ以上戦力を裂く余裕がないのも事実なのじゃよ。予定通り補給に合わせてザーブを数隻が限界じゃ」

 

 

悔しそうにそう返すルフト、しかしながら、戦力がないというのも目をそらしてはいけない絶対的な事実だった。急ピッチで再編をしているものの、やはり絶対的に人員が足りていないのである。

 

 

「そうですか……いやーラクレットがまた無茶やって『エタニティーソード』が壊れちゃって戦力半減だったんですよ」

 

 

ここでタクトが仕掛けた。レスターはラクレットが何か言う前に彼の目の前に左手を出して行動を止めていた。ラクレットはレスターの左後ろで大人しくしている、もともと騒ぐ気もなかったのだ。

 

 

「なんと……まあ彼もまだ若いからのぅ、落ち着いたら一度軍人としての教育を受けさせるべきか」

 

「そーですね……それより全く関係ない話良いですか? 」

 

 

タクトは内心で、ラクレットに謝罪していた。ルフトの目が本気だったからだ。ああ、オレのせいでまた関係ない、罪のない人を巻き込んでしまったと激しく悔やんで、1秒で忘れて話を続ける。そう、ここからが重要なのだ。

 

 

「おいおい、タクトこれは軍の通信じゃぞ」

 

「えーでも、もうあと少しで出かかってて、すごいもやもやして気になるんですよ!! 」

 

「わかった、わかった。言ってみろ」

 

 

ルフトの了承を得たので、一回咳払いしてからタクトは続けた。

 

 

「ほら、先生が俺達を監督してスペースボール士官学校リーグ決勝戦で優勝したことありましたよね? 」

 

「おお、覚えているぞ、悲願の初優勝を果たした時じゃな」

 

 

タクトとレスターがルフト教官の下で一緒に汗を流した良き思い出である。レスターにとっても戦略や鍛え上げた自分の肉体を競い合う面もあったので、なかなか楽しみつつ、良い経験になったことを記憶している。

 

 

「はい、それであの決勝で逆転ゴールに使用したフォーメーションって、フォーメーション0でしたっけ? それとも6でしたっけ? それが思い出せなくて……」

 

「はて、なぜ今のその話を……ん? フォーメーション0 おお、フォーメーション0か!!」

 

「あ、やっぱりフォーメーション0でしたよね?」

 

 

タクトは、内心で自分のたくらみが上手く行ったことにガッツポーズをしていた。もちろん表情は一切変えずにいつものどこか抜けたような笑みを浮かべている。

同時にレスターもタクトの意図することが分かったようで、口元を僅かに歪めた。

 

 

「うむ、フォーメーション0はここぞという時に大変効果を発揮する」

 

「いや~ありがとうございます。これですっきりして任務に励めますよ。また今度時間があったらスペースボールやりましょうよ。フォーメーション0なら290対0で勝ってみせますよ」

 

「290対0とは大きく出たのぅ。それでは今度やる時はラークにも声をかけねばならんな」

 

「ラーク……ああ、はいそうですね、あいつがいなきゃ俺たちのチームは動きませんし」

 

 

ルフトの発言に一瞬詰まってしまうものの、彼の意図するところと、記憶をさかのぼって結びつけると、すぐに合点が言ったタクトは、全くその通りですねーと言うポーズを続行しつつ同意した。

 

 

「うむ、それでは貴艦の健闘を祈るぞ」

 

 

そういって通信は切れる。やりきったような表情でタクトはブリッジの面々へと振り返る。それと同時にタクトの意図を理解していたレスターは、アルモに指示を出した。

 

 

「アルモ進路変更、YMf288からYMf290にしてくれ」

 

「え? でも命令書だとYMf288から変更なんてありませんよ? 」

 

「いいんだアルモ、理由は今から説明するよ」

 

 

タクトはそう前置きしてから今の通信にどのような意味があったのかを解説し始めた。

まず、フォーメーション0はスペースボールの時、サインによってパスを受け取るメンバーを変更するものだ。これは俺たちが使った作戦で、内容を知っている人なんてそうはいない。そして、通常レスターがパスを受け取るのだが、フォーメーション0において、そのパスを受け取るのがラークだった。加えて290対0なんてスコアはギネスブックにも載ってないとんでもスコアって程じゃないが普通にあり得ないスコアでもある。

 

これを統合すると

 

 

『集合場所を変更しましょう、このままYMf290に行く振りをしますから、待機を』

 

『わかったエンジェル隊に伝えておこう』

 

 

ってことになるのさ。

 

 

「な、なるほど……」

 

「これで、敵に一泡吹かせられるわけだ」

 

「たぶん敵が優秀なら、YMf290に俺達が行くことを予想しているだろう、それを踏まえてのタクトの作戦だという訳だ」

 

 

そう補足するレスター。これ見よがしな290と言う数字はそういうわけだったのだ。

 

 

「そういう事さ、それじゃあ後は野となれ山となれで待つしかできない……という訳で、みんなお茶にしよう」

 

「賛成で~す、私、難しい話はあんまりよくわかりませんでしたけど。とっても甘いものが食べたい気分なんです」

 

「アタシも今日はシュークリームでも食べたい気分さね」

 

「お付き合いいたします」

 

 

そうしてタクトは、エンジェル隊の面々を連れ添ってティーラウンジに向かった。ココとアルモも、次のクロノドライブの準備をして、ドライブに入ったらそれに合流すべく、ブリッジを後にした。

 

ラクレットはレスターと二人でブリッジに残り、レスターがせめてもの情けで、軍人としての心構えとやらを叩き込んでいた。ルフト将軍がやるといったら、それはもう確定事項なのだから。

ラクレットの冥福を祈るしかできないタクトだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、『エルシオール』は問題の宙域に到達した。

 

 

「ドライブアウト完了、周辺空域のスキャン開始」

 

「さてさて、どうでるか……」

 

「ふむ……」

 

 

タクトとレスターはブリッジで前面の巨大なモニターを悠然と構えながら見つめていた。エンジェル隊とラクレットは既に各自自分の機体に乗り込んでいる。万全の体制ではあるので、これ以上心配することができない故にだ。

 

 

「敵を前方数十万距離に発見、どうやら待ち伏せのようです」

 

「ふむ、一応近辺への警戒を解かないでおくんだ」

 

 

命令書のまま移動していた場合、敵の目の前に現れる所だったことが分かり、レスターの背筋に嫌な汗が沸く。だが、それを表層には出さずに、そのまま指示を出した。

 

 

「敵艦の反応あり!! 小惑星帯の裏側に潜伏しています!! 」

 

 

こちらが発見したことに気が付いたのかわらわらと、庭に置いてあった大きめ石を裏返したかのごとくわいてくる敵艦隊。どうやら敵の本旗艦は、この場にいないようで、思考停止のごとく敵が突っ込んでくることはなさそうだ

 

 

「お約束だな。やはり読んでいたか……タクト」

 

「ああ、おそらく通信が来ると思うよ」

 

 

そうタクトが言いきったタイミングで、エルシオールに通信が入る。敵の旗艦からのそれをすぐさまつなぐようにアルモに指示した。

 

 

「御機嫌よう『エルシオール』の皆様 いろいろ企んでいたようでいたようだけど、上手く行っているのかしら? 」

 

「いやー、ネフューリアさんお久しぶりです、こんなところで会うなんて奇遇ですね、今度どこかに食事に行きませんか? 」

 

「せっかくのお誘い嬉しいけど、遠慮させてもらうわ」

 

 

ネフューリアは、そういうと、別の枠で通信をつないだようだ

 

 

「レゾム閣下、『エルシオール』を補足しました」

 

「おお、ネフューリアよ、よくやったぞ!! よーし全軍進撃だ!! 」

 

 

『エルシオール』もそれまでの状況をただ座してみていたわけではない。エンジェル隊とラクレットは出撃してエルシオールの周りで待機しているし、『エルシオール』の進路もすでに計算が終了している。

 

なにより、タクトは、いや『エルシオール』に属するすべての人が信じて待っていたからだ。そう、先の戦いを乗り越えたこの艦にいる全員が信じていた。彼女たちがここにくるであろうことを

 

レゾムが護衛艦を置いて我先にと『エルシオール』へ飛び込んでいく時、遠方より飛来する3つの機影があった。その三機は神速の如き速度で飛来し、油断大敵とレゾムの旗艦の横っ腹に攻撃を命中させた。

 

────そう、エンジェル隊の3人だった

 

 

 

「やあ、ランファにミント、ヴァニラ遅かったね」

 

「あら? タクト、いい男は女の遅刻を責めないものよ? 」

 

「そうですわタクトさん、それにこれでも急いで駆けつけたんですのよ? 」

 

「はい、可能な限りの速度でこちらに向かってきました」

 

 

タクトの言葉に三者三様の返事を返す。彼女等らしい第一声だった。変わりのない部下の────戦友のその様子にタクトの口元は綻びる。彼とエンジェル隊が集まった戦場に負けはないのだ。

 

 

「ぐぬぬ……『エルシオール』め小癪な真似を!! 」

 

「どうやら、裏の裏のそのまた裏をかかれたようね」

 

 

全身を目一杯につかって、悔しさと怒りの心情を現すレゾムと、その対照的にクールなまま、反省をというより事実を確認しているだけの様子なネフューリア。その二人に向かいタクトは声高々に宣言する。

 

 

「さて、エンジェル隊が全員そろったんだ、こちらの反撃の時間だ……総員出撃だ!! 一番働いた人はミルフィー特製お菓子を1番に食べる権利をあげようじゃないか!! 」

 

「了解です!! 私頑張って作りますから、なんでもリクエストしてくださいね!! 」

 

「了解よ!! 最近ダイエットしてたから、今日は遠慮なく行かせてもらうわよ!! 」

 

「了解ですわ! 駄菓子もいいですけど、ミルフィーさんの作るお菓子は久しぶりですわ」

 

「了解だよ! いやー今日は甘さ控えめの大人のケーキでも作ってもらおうかね!! 」

 

「了解です 私はミルフィーさんが作るものでしたらなんでも好きですから」

 

「了解です! 先輩方に負けぬように私もがんばります! 」

 

「了解です 全力を尽くします!! 」

 

 

 

 

『エルシオール』の反撃が始まる

 


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