モンタナくんのモデルには「このタイトル…どうなのよ…」でしたけど、ここは気にせず。実に内容を物語っていると思うので。
狩猟物語よろしく、続きます。
タイトルの様に、ビルくん達が泣き出すくらいの泥臭くてギリギリの戦いを書けたら良いんですけどw
あ、そういえば
小説家になろう様に投稿していた時、この話で10万文字を超えてたんですが、追記修正で13万文字になってました。いやはや、ここまで続けられるのも皆さんのおかげです。これからも頑張ります!
\(^^)/
『夜 雪
ユクモ村で過ごす冬は初めてだったが、確かに素晴らしい。雪の降る中での温泉は最高だ。
――っと依頼を忘れてはいけないな。最近渓流で何か異変が起きているとの事。今晩から俺を含め4人のハンターが村にお世話になっているが、まだ情報は無いに等しい。だがハンターとして急いで解決しよう。
書記として、情報をまとめるのが役目だ。役立ててもらわないと。』
『朝 曇り
今日から本格的な調査だ。雪による冷え込みもあるが頑張ろう。まずは村人から情報を集めよう。』
『夕 曇り
報告によるとユクモ村周辺の山全てにおいて情報が見つかった。
・夜、恐ろしい咆哮が聞こえた。
・ガーグァやファンゴの姿が消えた。
・アイルーもどこかへ行ってしまった?
・凍りつく様な視線を感じた。
これは異常事態だ。急いでハンターズギルドに知らせるべく仲間の1人と、道に詳しい行商人が向かった。今は無事を祈りつつ準備しよう。』
『夜 曇り
大変な事が起きてしまった。行商人がモンスターに襲われて怪我をしている中、辛うじてユクモ村にたどり着いた。仲間はまだ戦っているという。身体に火傷や鋭い爪か何かで切られた痕まである。彼の話では近くで襲われたと言う。俺達も行かねば。』
『書きなが 走って る
暗やみから 狙 て仲間が 。 あんなヤツ見たこと無い。別の仲間 空高く打 上げられ、光と悲鳴が 何が起きたか
炎だ!炎の柱が追って仲間が 炭にッ!!
ケガでもう走れない。今は木陰に隠れて書いている
助けて 助けて 助けて 助けて 助けて
あああ 足音が近くまで
助けて 助けて 助けて 助けて
誰か、あいつを狩 (この先は血染めで読めない…。)』
渓流の野山での休憩中。俺は岩影にあった、ボロボロに朽ちた手帳を拾い上げた。所々が焼けていたり、雪どけ水に濡れていたりで読みにくい。昔負傷したモンタナの救出に向かった時、こんな様な物が落ちてのを思い出した。だがここに記されていたのを読むと、正体不明の敵に背中には戦慄した汗が流れた。
「ビル。それは?」
「…これは…あるハンターの記録だ。」
―――――――――――数時間前―――――――――――
「さて出発しよう。」
俺とモンタナはチュプ・カムイの出国手続きを終えて武器を返してもらった。
「ほらよ。人を使い走りにさせやがって。」
「わるいわるい。寄る所があったんだ。」
モンタナに回復薬や食料の買い物を頼んでいた。本来なら案内すべきなのだろうが、またここへ訪れる事を考えれば一人で見た方が経験になって良いと思えたし、俺にも用事があった。
「お前さんの用事は?」
「良かったぜ?新型燃料は。」
新型燃料とは、ここチュプ・カムイで造られる石の事である。しかし驚くことに拳程度の石数個を燃やすだけで、とてつもない高温を発する。それは大きな街の武具屋でも燃料コストが四分の一になる程らしい。
今思い出してもニヤける。試作品だったが見学して素晴らしい物だと実感した。石や炎の匂い、性能の良さ、実にそそられる。アレを火薬やガンランスに実装したら面白くなる。
「では門を開けます。どうかお気をつけて。」
門番の指示により重い扉がゆっくりと開かれたらしい。俺はモンタナに引きずられて街から出るまで気づかなかった。
俺とモンタナは急ぎ足でユクモ村を目指す。硫黄の臭いがする火山の山から森へ入り、道なき道を走り進んだ。トレジャーに慣れていないモンタナだが、岩壁を登り、激流の中にある岩を足場に移動することを難なくこなした。多少悔しくは思えるが、やはりモンタナとは元からの能力が違う。アイツは否定するだろうが、俺の能力はアイツと比べて一歩後ろを行くと言ったところだ。劣等感も多少あった頃が懐かしくも思える。
このフリューゲルの元に集められた時、こう言っては難だが俺も結構腕のあるハンターだと思っていた。けど何度かモンタナと行動して思ったが、『上には上がいる』ものだとつくづく思わされた。例えば俺がモンスターの尻尾を狙って斬ったりはするが、時間はかかるし切断面はズタボロで品質も悪くなる。モンタナはとっとと斬って、しかも最高の状態で斬り落とす。下手したら再びくっ付けても大丈夫な程に。まぁ兎にも角にも、現実ってやつはすぐ身近にあるってことだな。
「おかしいな。」
ユクモ村まで2つ山を越える所へ到着した。渓流の山は平らで広く休憩には丁度良い。この山頂も休憩には良いと思い、以前訪れた時に地図にも丸を記してある。だが以前とは風景まるで違っていた。
「ここは森だったはずなのだが…。」
「綺麗に何もないな。」
「うーむ。」
「何か不味いのか?」
「いやまぁ、ここで薬草とかでも採取しとこうと思っていて。」
「薬草を?十分ではないが一応持っているだろ。」
「ああ、いやさ、もし村がモンスターに襲われたりして怪我人がいた時の為だ。」
「心配し過ぎだ。」
「そうかな…。」
「むしろ小生は何で森が無くなっているかが気になるがね。」
そう言いながらモンタナは足元の土を蹴ると黒い土煙が巻き上がった。風に乗った臭いがその煙の主が木炭であることを俺達に告げる。
「火事か…。」
「空気が乾燥しているから、火が着けば一気に燃え広がるだろうけど…。」
「問題は火元だ。モンスターなのは間違いないだろうがな。」
「じゃあレウスか?火竜担当さん?」
「誰がだ。
…残念ながら違う。もし希少種だとしても、ここまで酷い有り様にはならない。奴等も森や山に住むから丸々燃やすことなんて滅多に無い。」
「なら古龍か…?」
「ああ、そうかもしれない。以前沼地でテオ・テスカトルと対峙した時、こんな風に一帯が消し炭になっていた事があったな。」
「…テオが海を渡ったってか?」
「可能性はある、よな?」
空気が張り摘めた。
最悪戦えるだけの備えはあるが、やはり動揺してしまう。だがここで引き返す訳にもいかない。もしかしたら今まさにテオがユクモ村を襲おうとしているかもしれないのだから。
「ビル。行くか?」
「当然だ。」
「ハハハハハッ。それでこそだ!」
モンタナは大声で笑いながら俺の肩を何度かバンバン叩いた。加減を知らんヤツ故に痛かったが、妙に嬉しくて誇らしかった。
「じゃあ急ごう。小生が警戒をしてやる。」
「頼む。もっと危なく行くからヘコ垂れるなよ?」
「誰に言っている。むしろ退屈なくらいだ。」
「そうかい。じゃ、トレジャー向けの移動レベル上げてやるか。」
「ふん、やってやるさ。」
―――――――そして小一時間後―――――――――
「ハァ…流石にしんどいな。」
「小生より防具が重いからな?地面に足が少しめり込んでいるぞ。」
「壁登りが最悪だよ。トレジャーより狩猟に重点を置いている装備だからな。」
「小生は二度と着たくない。」
「ハハハ。だろうな。次は海底のトレジャーの時にでも協力してくれ。
さ、この先の川辺で休憩にしようか。」
「ああ、いいだろう。」
今ユクモ村まで10kmと言った所だろうか。火薬や砲撃を使って倒木の橋を作り、岩を発破した。ずっと森や岩肌の坂を無理矢理に進んだツケが来て足腰がツラくなってきた。
俺はとある木の皮を採り、モンタナへ投げ渡す。「何だ?」と言った顔を向けると、俺は自分の分を使いながら説明を始めた。
「柔らかい樹皮に筋肉疲労を和らげる効果がある。こう……よっと…、包帯か何かで貼り付けて使いな。」
「おぉ、すまんすまん。」
ギルドでは回復アイテムとしては採用されていない、いわゆるトレジャーアイテムだ。効果は折り紙付きで実際ユクモ村の村人に古くから伝わる民間療法である。寒冷季と言えども、温泉の地熱で渓流は草木が枯れずに残っているので有難い話だ。
「スゴいな!痛みが和らいで来た。」
「乾くまで貼っとけ。本当なら温泉にも浸かると効果が高いんだがな。」
「いやいや十分だ。良いな!どの木だ!」
あまりトレジャーアイテムを知らないモンタナには面白いのだろう。簡単な特徴をヒントに話した程度だが、今までの疲れを感じさせない様子で辺りを探し始めた。俺も先程採取出来なかった薬草を求めて辺りを探り始めると、何か妙な物を見つけた。
「ビル。それは?」
「…これは…あるハンターの記録だ。」
――――――――――――――――
本に書かれていた記録が気がかりで、俺達は休憩を早めに終えてユクモ村を目指して出発した。
「暗くなってきたな…。」
モンタナが言う通りに暗くなり始めた。今夜は雪になるかもしれない。空は薄暗い灰色の雲に覆われている。なんとか足元が辛うじて見えるが、急がないとユクモ村に行くのが困難になってしまう。一応ホットドリンクはあるが、流石に野宿は寒くて厳しい。
ボォォオッ!
「!?」
一瞬にして背にしていた木々が炎に包み込まれた。
俺とモンタナは急いで離れると共に武器を持ち、背中合わせに辺りを警戒する。
「小生が気配を感じなかったぞ!」
「ああ、驚いた。」
「こんな威力の炎なんて…!」
「チィッ!」
別に臆したわけではない。ただ心拍数上昇して汗かいて体内に電気が走っただけだ。混乱はしていない。
「どうするか…。」
思わず不安の声を口に出してしまった。以前、ハンターで初対峙したドスゴドラノスの一件から正体不明のモンスターには少し臆病になっているのかもしれない。まぁトカゲに全身を這われ、死線ギリギリまで行かせられると、そうなっても可笑しくはないと思いたい。
「ビビったか?ビル!」
「モンタナ?」
「行かねば正体は掴めない、ならば小生は行く!もしかしたらヤツかもしれないんだッ!」
モンタナは自分を鼓舞する様に両手で頬をバシン!と叩き燃え上がる森の中へ飛び込んだ。相も変わらず、度胸が良いと言うか何というか。だがそんな姿に鼓舞された俺も覚悟を決め、「うおぉおぉぉッ!」と雄叫びを上げて駆け込んだ。
ボゥッ!!
「熱ッちィっ!」
ただの炎にしては強力だ。耐熱に優れるグラビ装備なのに炎に焼かれ、軽い火傷を負ってしまったのか腕がヒリヒリする。
燃える木々に囲まれた円形の土地は、闘技場の様に戦うには少々狭そうだが何とかなりそうだ。だが渦巻く炎の熱により、火山や昼間の砂漠の様に暑い。まさか寒冷季の山でクーラードリンクが必要になるとは思わなかった。
「…ビル 左ッ!」
モンタナの声でとっさに盾を構えた。直後、ゴン!と大きくて重い何かが直撃して砕けた。
(岩…!?
物まで使ってくるのかよ!)
モンスターの正体が何であれ、手強い事は確実か。辺りを一度注意深く探ってから盾を下ろすと、声の主であるモンタナは倒れていた。
「大丈夫か?」
「か…感謝しろよ。小生の体験のお陰で無事なんだからよ。」
どうやら先に飛び込んだ直後、間髪入れずに岩の直撃を受けたらしい。災難と言えば災難だが、ユクモ装備だったら更に大きいダメージを受けていたのかもしれない。ここは「幸運だったな」とでも言っといてやろう、怒るかもしれないが。
「幸う───」
「オォオォォォオン!」
何かの咆哮。そして近づく足音。重みがあって連なる音は、おそらく四つ足の移動。
俺は銃槍を右手に持ち、左手で倒れているモンタナの腕を掴んで立ち上がらせた。モンタナも目付きは更に真剣なものとなっている。
「立てるか?」
「少しフラつくが大丈夫だ、問題ない。」
「あの声の聞き覚えは…?」
「レウスやレイア、あと例のモンスターでは無いのは確かだ。」
「範囲狭いな。」
「へっ。うるへーうるへー。」
回復薬Gを飲むとモンタナは狩龍を抜く。俺も盾の状態を叩いたりして念入りに確認して構えた。岩が飛んで来た方向である炎の奥でわずかに現れた影の正体を探る様にジリジリと近づき始め、モンタナも後ろに付いて戦いに備える。
「どうする!?何か手はあるか?」
「小生も聞きたい。どうする?」
「何にも無いのかよ。」
ボッ!
炎の壁から突然何か青白い物が飛来した。俺は一歩前に出て、それを盾で防ぐと、先程の岩とは違い液体の様な軽い物が当たった感覚。不審に思って俺は盾を覗き込んだ。
「雷光虫…!?」
盾に止まっていたのは、異常に青く発電している雷光虫が群れた塊だった。目の前では、人が聞こえる程の雷光虫達の「キィィイィ!」という悲痛な鳴き声と共に光が弾けた。
(マズイ…!)
ドカァン!
「ぐッ!!」
間一髪身体を隠して爆発から逃れた。昔聞いた、爆発する雷光虫が現れるというヤマツカミとの狩りの話を覚えていて助かった。爆発の威力は感触で、おそらく小タル爆弾Gか大タル爆弾辺りか。
「さっきのは…大雷光虫だったのか!?爆発威力が凄まじいぞ!」
「しかも“雷光虫"ってことは…!」
「オォオォォォオン!」
炎の奥から飛び掛かって来たのは、超帯電状態のジンオウガだった。不意討ちの攻撃に俺とモンタナは左右に跳んで回避。地響きを立てて大地を踏みしめ、モンタナには目をくれず、俺を睨みながら炎に勝る程の激しい咆哮をぶつけた。
「コイツか!?」
左前脚の突出した爪を斬り落とされ、背中の電殻はボロつき、頭の2本の角は真ん中から折れている。やはりそうだ、以前(7話)に渓流で対峙し、崖下に落ちていったジンオウガ。まさか生きていたとは。
「オオォォォオオン!オオォオォォォオオオン!」
「!!
これ以上チャージなどさせるか!!」
雷光虫を更に集めようとするジンオウガに向けて急いで走る。この隙に竜撃砲の一撃を叩き込めれば有利になる。
「オオオォオォォン!」
あと一歩踏み込めれば銃槍の間合いに入れる。そんな矢先、俺に凄まじい寒気が走った。「このまま行けば大変な事になる。」長年のハンターの経験が叫ぶ。
「くぅう!?」
そして後ろへ跳んだ直後、俺が先程までいた場所に炎が舞った。
「ビル!コレは…!?」
俺達の前には電撃から炎を背負った、燃え盛るジンオウガとなっていた。炎は前脚から背中へ、そして炎は尻尾の先まで伸びていて、まるでテオ・テスカトルの様に近づくだけでも身を焦がれそうな熱気を放っている。
「コイツが…!お前が!」
「あ、ビル!無暗に突っ込むな!」
俺は一直線にジンオウガへ駆け出す。そして胸元めがけて鋭い猛風銃槍【裏残月】の銃槍を突き出した。ヤツは首を右に傾けて避け、左前脚を振り落す。ガン!と盾に鈍い音と凄まじい衝撃が走る。重い防具に救われた。トリガーを引いての砲撃。その瞬間にジンオウガは頭を下げて体当たり。
「ぐぅおぉっ…?」
みぞおちに深々と衝撃と高熱が突き抜け、俺は数m程後ろへ飛ばされた。胃液が口に上り不快な苦みが気持ち悪い。
「オオオォォォォォォオオオン!」
「!!」
「まだ終わらせん!」とでも言う様な咆哮。大きく体勢を崩した俺へ激しい炎をまとった背中からのジャンプバックプレス。
ドシャン!
「オオオォォォォォォオオオン…?」
「ったくよ。突っ込みすぎだ。」
「…助かった。」
間一髪、モンタナの跳び蹴りで倒れ、ギリギリ頭の上をかすめてジンオウガは俺の後方へ落ちた。モンタナの援護蹴りが脇腹に刺さって痛かった事は、この際目をつぶろう…。
クラクラする頭を押さえながら俺は冷静に考え始めた。燃え盛る背中が眼前に迫る刹那、俺の目に入ったのは、おびただしい量の雷光中。つまりあの炎は、ジンオウガが渓流一帯の雷光虫を集めて発電し、電気に耐えられなくなった虫が燃え始めたのかもしれない。燃え尽きる運命だと言うのに、雷光虫は放電する物に引かれる性質ゆえに逆らえないのは悲しい性だな。
「ビル。攻撃もスピードも前と比べて違う。注意しろよ。」
「…ああ、わかった。」
「じゃ、頼むぞ?」
「いつも通りにやる、さ。」
モンタナが走って先に行く。それに気づいたジンオウガが迎撃に右前脚を振り落す。モンタナが股下へくぐり、ツクヨミを抜いて尻尾へ向かいながら脇腹を斬る。痛みで一瞬ひるんだ隙を逃さずに大地を蹴って尻尾へ行った。
俺も続いて銃槍を上へ掲げて顔面への砲撃、砲撃。少しでもモンタナへ時間を稼ごうとリロードはせずに、攻撃の手を休めずに突い出した。
「オオオオォォォォオオン!」
怒りの咆哮を上げると、俺達に向かって複数の雷光虫の塊が飛んできた。
「うぁあっちい!」
背中へ直撃したモンタナは、身体についた炎を消そうと転がり、一旦ジンオウガから距離を取る。
「ッ!」
俺は盾を構えて身体を隠して直撃を避けた。燃える雷光虫の微かな悲鳴の後、拡散する炎に顔を背け、ジンオウガを視界から外したのが命取りになった。直後、右腕に堅牢なグラビモス装備越しからでも強烈な痛みが襲った。声にならない悲鳴をあげながら、自分の腕を見ようとする俺の身体は浮かび上がった。ジンオウガが俺の右腕に噛みついている。
「―――――!!?」
そして腕をもぎ取ろうと激しく揺さぶり始めた。それはまるで子供が人形を遊びで振り回すかの様に、俺はジンオウガに翻弄された。
ドサッ!
諦めたのか、俺は激しく地面に顔から叩き落された。ぐわんぐわんと視界が揺れ動く中で右腕を確かめる。
(だ…いじょうぶ、痛くて…動かしづらいけど…大丈夫…)
自分に言い聞かせる様に何度も(大丈夫だ。)と心の中でつぶやきながら、右腕を伸ばし、指を動かした。
「オオオォォン!」
ズシ…ン!
「―――…あ?」
一瞬の出来事。
俺の右腕があった場所にジンオウガの前脚がある…。
「―――俺の腕……?」
ボキッ!
「っっぅぅうううあああああああああああッ!!!!!」
激痛で叫んだ。
現実と絶望が俺を襲う。
頭の奥にまで響いたのは骨が折れた、嫌な音だった。
炎が燃え盛るジンオウガです。この小説を始める際に生まれていたネタは、ビルくん、モンタナくん、弥生さん、モンタナくんが追うモンスター、そしてこの炎が燃え盛るジンオウガでした。 つまり創立メンバーです。
…3Gの獄狼竜なんてしらない!おのれカプコンェ!!!!!CM見た時、驚愕したのが思い出ですよ!やられた!って。(ちなみに小説計画始動の時は3rd発売後。)
オリジナルモンスターなので倒したらまたドスゴドラノスのような説明を書きますね