追記は少ないものの、修正箇所が何だかんだ多いので、ヘコみながら作業をしていますw
さーーーーて!頑張りますか!
随分と歩いた。道は川を下りながら海を目指しているようだ。途中に昼食で、こんがり肉を焼く始めると、またもやアイルー達のカルチャーショック発動に。生のハンターを見るのが初めてのアイルー達には衝撃の連発だったようだ。
「ご主人。着きましたよ!」
「おおー。」
感動の声を上げた。
夕焼けの小高い丘の上から見ると、海沿いに集落が見えた。フィールドで見かける様な洞窟や木を想像していたが、農場や釣り桟橋、大きなテントもあり、アイルー達の生活力や賢さが見て取れる。
「予想以上に立派な村だ。」
「えへへ。さぁ行くニャ!」
村に到着すると時刻は夜。アイルーの村長の挨拶もそこそこに、夜の宴が始まった。宴には村で収穫した野菜料理、ポポのミルクのチーズ、新鮮な刺身、飛竜の卵料理など都市でも食べられない様な料理が振る舞われた。
リリー含め、村のハンター職のアイルーは俺に狩りについての質問をし、答える度に「カルチャーショック!」と叫ばれた。弥生は弥生で気分良くなったのかカオスティックロックに手を伸ばしたが、他のアイルー達に何かしら影響が出ると思ったのか渋々諦めた。洞窟の中で一緒に歌って踊ったアイルーは残念そうだったが、弥生は村で作られた笛を吹いて場を盛り上げた。彼女は意外にも、他の楽器に関しても才能があるらしい。
そして村の宴は遅くまで盛り上がった。
ハンターの来訪は初めてなので、村にある大きな樹木の中のアイルーアパートでは、木の根元の空洞を俺達の部屋として用意してもらった。流石に疲れた俺達はすぐに眠りについた。
翌日もハンターについての質問や、まだ人の多い街へ行ったことがないアイルー達の質問。俺達はアイルー村の生活を見たり体験したりで、楽しい3日間を過ごしている。勿論洞窟の調査書を書き上げて、採取した鍾乳石の欠片を付属した。鍾乳石が欲しければ優秀なギルドナイト様にでも頼んでもらおう。入ることはオススメしないが。
朝目覚めると、俺はポポの農場へ向かった。眠い目をこすりながら、途中に村を流れる川で顔を洗うのがココの村での習慣になっている。
「あ……おはようございます…ニャ。」
「おはよう、マシロ。」
マシロ(毛並みは白)はポポの世話をする女の子のアイルー。ポポの様に大人しく、頭の毛が伸びて目が隠れている。
助けてもらった立場上、何かしらの仕事を手伝いたいと考え、ポッケ村出身の俺は子供の頃にポポの世話をしていたので搾乳、エサやり等、手慣れた作業でこなした。
「ポポ…喜んでる…ニャ。」
「そうかい?」
「ニャ…。リリーさんの…ハンター…さんだから…優しい人…だと思った……ニャ…。」
「リリーは頑張ってるか?」
「ニャ。…リリーさん…皆を手伝っていて…優しいニャ…。」
真面目なオトモを持てて嬉しい事だ。
俺はマシロと別れて村の外れへ向かった。村の外れには交易のための広場になっている。何とか頼んでフリューゲルに洞窟についての調査書を提出が出来たのが幸いだった。
「おはようございます、ビルさん!」
「おはよう、スカイ。」
スカイ(毛並みは青)は気球で他のアイルー村との交易を担当している男のアイルーだ。
「頼まれていた週刊誌を買って来たニャ!」
「ありがとう。コイツはお代とマタタビな。」
「ありがとうニャ!良い匂いだニャ~!」
俺は喜ぶスカイを笑いながら週刊誌「週刊現在」を広げた。内容は疑わしいものが多いが、真偽を確かめる楽しみと言う意味では良い。思春期ドンピシャな企画も面白い。今回は『女性ハンター、キリン装備派?ベリオロス装備派?』の街角アンケートと絵がある。結果は半々だが、俺はナルガクルガ装備派なので興味が無い。
『・謎のモンスターに沼地の村壊滅!
ウェット村に謎のモンスターにより壊滅された。村はハンターズギルドとの連携が無かった為に連絡が遅れたとの事。モンスターは通りかかったハンター達に倒されたが、そのモンスターはボルボロスと判明。なぜ別大陸のモンスターがコチラに存在しているのかに疑問と不安の声が広がっている。』
また生息地の違うモンスターが現れたようだ。狩猟新聞でもあれば確定情報かもしれないが、まぁ身に覚えのある前例があるので事実である可能性が高い。
「ご主人。おはようございますニャ!」
「おやリリーに皆。完全武装だな。」
数匹のアイルー達が挨拶に来た。中でもリリーはハイメタ装備に身を固めたクエスト装備。村ではいつもラフな格好なので、今日はクエストに出かけるようだ。
「ニャ。今日は交易で砂漠のアイルー村に行くニャ。それの護衛ニャ!」
「砂漠のアイルー村か…。」
以前雪山で狩ったイビルジョーは砂漠でティガレックスに敗れて来たと聞いた。なら砂漠のアイルー達ならば何か知っているかもしれない。何故旧大陸に新大陸生息のイビルがいるのか、今まで気がかりだった。
「良かったら俺もそのアイルー村に連れて行ってくれ。」
「良いですニャよ!」
「ハンターさんが一緒なら心強いニャ!」
「カルチャーショック!!」
嬉しい事を言ってくれる。アイルー達の快い了承によって、俺とリリー含め数匹のアイルーが砂漠のアイルー村へ行くことになった。
「ビルは行くのか。」
「弥生。お前も来るか?」
「暑いのは好まないわ。」
「だろうな。」
「まぁドンドルマにでも一旦戻るわ。」
「ニャ。弥生さん行っちゃうニャ?」
「…望むなら来ても良いわ。」
「ニャ!お願いしますニャ!」
「ん、一緒に行きましょう。」
>マーチ(アメショー)が弥生のオトモになりました!
「じゃまたいつか会おう。」
「ああ。
フフフ、また生き埋めにはなるなよ。」
「…善処する。」
アイルー村でのスローライフは良さげですね。ハンターとしてアイルー村で活躍するクエストがあっても面白そうです。
(村には子供のイャンクックがたまに来るので鉢合わせは避けないとですがw)
ありがとうございました!