今回は。を入れてみました
みにくかったら教えてください!
感想ありがとうございました!
ゆっくりしていってね!
「ね~、パパ」
「なんだい? 小比奈」
「私ね、夢ができたんだ」
「どんな夢だい?」
「仮夢を斬るっていう夢!」
「そうかい…いい夢だね、彼は強いから、小比奈も強くならないとね」
「うん!」
「ふぇっくしょん!」
「風邪ですか? 仮夢さん」
「いや…誰かが噂してるんだろう…多分」
俺はそう言いながら空を見上げる…。
ここは夏世と出会った公園のベンチ、そこに腰かけでいる…
俺の隣には夏世が座っている…くしゃみと同時に寒気もしたからもしかしたら本当に風邪かもしれないなぁ…。
風邪はいやだなぁ…だって体調悪くなったら夏世に会いにこれないし、仕事できないし…。
「仮夢さんはいつでも暇なんですか? 私が暇なときに来ると、いつもここにいます…まあ、まだ出会って数日なのですが…」
そう、夏世と出会って数日たった。暇だなんだと色々言われているが…事実暇なのだ…。あんまり俺の望む報酬を払ってくれるような仕事が来ないんだよなぁ…。
「ん~そうだなぁ…仕事も入ってないしなぁ…」
「仕事…仮夢さんは何の仕事をしているのですか?」
「えぇと…なんでも屋かな」
一応裏の世界じゃ有名だしなぁ…俺、まあ、色々やったからな…。
夏世は「なんでも屋…」と呟いている…。もしかして知ってたかな?まあ、夏世も多分民警やってるんだろうから、知ってても不思議じゃないな…。
それからしばらく夏世と会話していると…夏世の携帯がなった…。夏世はそれに出てから電話相手と会話して。
「すいません、仮夢さん…仕事が入りました、またここで会いましょう」
「ああ、わかった、またな」
夏世はとことこ歩いて行ってしまった。仕事じゃあ仕方ないので、俺は家に帰ろうかと思ったのだが…電話がかかってきた。
仕事用の携帯にかかってきたので…
「はい、こちら『仮面の道化師』です」
敬語で話す…。誰からかかってきたかはわからない…非通知だったからな…というか大概の場合非通知だ。
『こんにちは、仮夢さん』
うわぁ…思いっきり俺の名前呼んでやがる…。
仕事の話なのに…この人、俺が本名隠してるの知ってるはずだろ?
「聖天子か…あんた…なんで俺が仮面の道化師って名乗ってるか知ってるか?」
『あっ…すいません、つい…』
「まあ、別にいやじゃないけどさ…さてと…仕事の話をしましょうか?」
俺はしゃべり方を敬語に直す。
仕事の話だからな、敬語使わないと…
『菊之丞さんが違うエリアに行っているのは知っていますよね?』
「ええ、もちろんです」
『菊之丞さんの留守の間護衛してくれませんか?』
絶対この人の独断だろ…?じゃなきゃあの糞爺…もとい菊之丞様(仮にも依頼主の知り合いなので…)が俺に依頼を出すわけがない。
なぜって?俺が聖天子を護衛したとき…ちょっと色々あってな…護衛対象である彼女を危険な目に合わせちまったんだ…。
そのときのこととか、その他もろもろで菊之丞様とは仲が悪いからだ。
かわりといってはなんだが、聖天子には気に入られているみたいだけどな。
「私では少し役者不足では?それ以前にあなたの周りの方たちが看過することはしないと思うのですが…」
『いえ、あなたの実力は本物ですから…』
いや…俺はそういうことをいっているわけじゃないんだが…。まあいい、どうせ暇だったしな…。受けるとするか
「わかりました、お受けしましょう…報酬は…」
『ええ、わかっています、お金…でしょうか?』
「いえ…今回はお金ではなく、私の欲しいものでどうですか?」
『えっ…』
予想していなかったのか、驚いているようだ。
まあ、俺の報酬は金だけじゃないからな…
『わかりました、それでいいです、では改めて依頼します…私の護衛を務めてください』
「はい、かしこまりました、我が主」
俺は静かにそう言って電話をきり、ベンチから立つ。
さてと…仕事だ仕事、久しぶりのでかい仕事だ!
感想待ってます!
感想をくれるとやる気が上がります!
次回も頑張って編みます!