えー、今回からやっとIS学園サイドで物語を書こうかなと思ってます。さて、何処まで書こうか…
ある朝、俺は更識家の応接間の扉の前に立っていた。
入学する事を決めた俺に刀奈さんは、「会っておいてもらいたい人たちがいる」っといい、数日後この部屋に呼んだ。誰を呼んだのか、全く聞かされていなかったが、部屋の中から感じる気配に、俺は息を飲んでいた。
(まさか⁉でもこの懐かしい感じは、やっぱりあの二人だよな?)
そう思いながらも、俺は扉をノックし、部屋に入った。
「一夏‼」 「一兄‼」
やはり千冬姉と冬ニだった。二人共、目に涙を浮かべ、俺の方に歩み寄り抱きしめてきた。
「一夏‼、一夏‼あ~〜無事で良かった‼」
「本当だよ!すごく心配したんだからね…」
そう言い、大粒の涙を流しながらまた強く俺を抱きしめる。そんな事されたら俺だって泣いてしまうじゃないか。
「二人共、ごめん…心配かけて、、、でもこの通り俺は何ともないよ!色々あったけど、俺は一人じゃなかったから大丈夫!」
小さく涙を流しながらも、俺は二人と抱き合い、あの頃の家族に戻った。
それから俺は誘拐された後の事を二人に話した、あの組織で再教育という名の洗脳を受け、暗殺者に仕立て上げられた事、その過程で行った任務で実際に人を殺してしまった事も、全てを二人に話した。
「そう…だったのか…お前は、そんな過酷な事を一年も…」
「………」
千冬はとても悲しそうに、冬ニは悔しそうに俯いていた。
「一夏…今更許してくれとは言わん。だが、私はあの時何も知らされてなかったんだ!何もしらず、決勝戦に向かった。けしてお前を見捨てたわけじゃないんだ…これだけは、信じて欲しい……」
千冬は目をつむり、俺に深々と頭を下げた。握る手には力が入り、体が小刻みに震えていた。
「千冬姉…俺は別に恨んでないよ。そりゃあ〜最初は見捨てられたんじゃって思ったけど、よくよく考えてみたら千冬姉が俺たちを見捨てる訳がない!って初めから思ってたんだから。」
「一夏…ありがとう…そして、すまなかった!」
千冬はそう言ってもう一度頭を下げた。それに合わせる様に冬ニも「ごめん 一兄‼」っと頭を下げた。
「いいって言ってるだろ?だから、頭を上げてくれ二人共。あれは俺がやった事なんだ…誰も二人を攻めたりしないよ。だから頭を上げてくれ。なっ?
頭を上げた二人の顔は涙で目は真っ赤になっていた。
「プッ!ふははははー!」
「「 ⁈ 」」
「いや、千冬姉のそんな顔見た事ないからついな。」
「確かに!僕も初めて見るかも!」
「うっうるさい!人の顔をじろじろ見るなバカ共が!」
そう言う千冬姉だったが、泣き顔で言われてもいつもの迫力は無かった。
そんなこんなで再会し、再び打ち解けた俺たちだった。
そして、冬ニは先に帰り、俺と千冬姉はIS学園の入学手続きをし始めた。どうやら千冬姉は俺がISを動かせる事を前々から知っていたらしく、あろう事か“レン・アッシュベル”の正体が俺である事も知っていたらしい。
「えっ‼千冬姉 俺が“レン・アッシュベル”だって知ってたのか⁈」
「まぁーな。決勝戦の映像を見ていた時、お前 左手を閉じたり開いたりしてただろう?あれ小さい時からのお前と冬ニの癖だったからな。」
どうやら、そうらしい。しかしあの映像だけで俺と判断する千冬姉も流石である。
「とっまぁー手続きはこんなもんだ。私も今は学園で教師をやっている。お前のクラスは冬ニと同じで、私が担任だから覚悟しておけよ?」
「マジか⁈…… わかった。肝に銘じておくよ。」
そうして、今回の再会と話し合いの時間は過ぎ、一週間後俺と冬ニはIS学園に入学する事になった。
どうも、剣舞士で~す!
いやー何とか書き終わった~うーん、疲れた‼
どうにかして千冬姉たちとの再会を書きたかったので、書けて良かった。
ちなみに、一夏の正体を知っているのは、千冬意外に楯無が知っている。と言う設定で行こうと思ってます。
ではまた次回!