精霊使いの剣舞! 遂にアニメ放送されましたね!
ドンドンパフパフ!!!
第1話を見て思った事、「やっぱクレア可愛いわ」です。
いや、すげえぇ〜可愛いですよ! クレア!この作品にもやっぱり登場させるべきですよね?
でもまずこのラウラ&ヴェルサリア篇を終わらせないと…
「よし! それじゃあ基本的な飛行テストと武装のチェックをやるか」
「う、うん! よ、よろしくお願いします!」
「ハハッ、そんなに固くならなくていいんじゃないか? 簪。ちゃんとチェックはしてあるし、安全は保障出来てると思うぞ」
「あ、う、うん、そ、そうだよね…ごめん…」
顔を赤くしながらうつむく簪。現在俺たちは打鉄弐式の飛行テストの為、第三アリーナに来ていた。
「それじゃあ、俺は先にあの塔のところにいるから後から来てくれ。ゆっくりでいいから安全第一でな」
「うん、わかった」
俺は白桜を展開し、上空へと飛翔して行った。それに続く形で簪が打鉄弐式を展開する。
(いくよ……打鉄弐式!)
意を決して、飛翔する打鉄弐式。機体は問題なく飛び、一夏のいるところまでスムーズに飛んでいく。
「ブースター出力、5パーセントUP……機体制御、問題なし。続けて脚部ブースター、一時停止………再点火!…… うん! ちゃんと制御出来てる!」
システムを確認しながらどんどん近づいてくる簪。
「おぉ、何の問題も無かったな」
「うん! 自分の思った通りに飛んでくれる!」
「そんじゃあ、次は武装のチェックだな…まずは、『夢現』からか?」
「うん、そうだね。それじゃあ一夏、ちょっと相手してもらえない?」
「あぁ、いいぜ」
そう言って俺は白桜のメインウエポンのテルミヌス・エストを簪は打鉄弐式の近接格闘武装である超振動薙刀『夢現』を展開する。
「じゃあ、軽く模擬戦をやるか? それだったら『山嵐』も『春雷』も使えるし、いいデータが取れると思うぞ」
「うん、そうだね。じゃあお願いします」
そう言って、お互いに構える。そして、先に動いた簪がイグニッション・ブーストを使い、一気に近付き、夢現を振るう。それをエストで受け、そのまま後方に流す様に刃を傾け、今度はこちらから攻勢に移る。しかし、流石は楯無の妹だけあって本気で放った剣戟ではなかったもののそれをうまい具合に捌いていく。それからも、距離を取りながらも空中で剣戟を交わす。
「流石だな。それなら、こちらも少し本気でいくか!」
「……ッ!」
一夏はイグニッション・ブーストで肉薄し、簪に向かって横薙ぎの一閃をあたえるが、夢現で捌く。しかし、それは読めていたので続けざまに上段唐竹で簪の頭上から斬り伏せる。
「きゃああ!!!」
「まだまだッ!!」
落下する簪を追い、降下する一夏。しかし、簪もただやられるだけではなかった。
「マルチロックオンシステム……始動!! 『山嵐』全弾発射!!!」
6機×8門のミサイルポットから全48発の独立稼動誘導ミサイルが一夏に向かって飛んでくる。
「うおッ!」
流石に全弾をかわしきる事は出来なかったので10発ぐらいはエストで斬り伏せた。しかし、それで終わる簪でもない。
「いっけえぇぇ!!! 『春雷』!!!」
背中に装備された2門の連射型荷電粒子砲『春雷』を撃ってきたのだ。
「くぅッ! こうなったら……!」
一夏は避けるのをやめ、春雷を迎え撃つ。
「せぇいやあぁぁぁぁ!!!!!!」
向かってくる荷電粒子砲をエストで完璧に斬り裂いた。
「へえっ!?」
これには簪も驚いていた。それはそうだろう本来目には追えない速度で放たれた荷電粒子砲を躱すならともかく、完璧に斬り裂いたのだから。軽く人間技を超えている。
「ふぅー!、危なかった…エストが『レジスト』持ちで助かったな……えぇ〜と、大体のデータは取れたか? 簪」
「へ? あ、あぁ、う、うん! 大丈夫、ちゃんと取れた……から」
「ん? どうした簪?」
「いや…一夏ってホントに人間なのかな〜と思って…」
「失礼なッ!? 俺だって立派な人間だぞ?!」
「フフッ…ごめん」
なんだかんだで模擬戦は終わり、打鉄弐式に必要なデータは取れたのでめでたしめでたし…後はピットに戻って再度確認するだけだったのだが。
ズドオォォォォォーーーーーン!!!!!!
「「 !? 」」
突然第ニアリーナの方で大爆発が起こり、黒煙が舞い上がっていたのだ。
「な…に? どうしたんだろう…」
「わからない…とりあえず行ってみよう…一応警戒だけは怠らない様にしておいてくれ」
「うん!」
そして、俺と簪は爆発のあった第2アリーナへ向かった。
「これだけ黒煙が上がってるって事は相当やばいんじゃないか?」
「あッ! 一夏、あそこに居るのって……」
「鈴に…セシリア? あいつらなにやってんだ?」
そこにいたのは、ブルー・ティアーズを纏うセシリアと甲龍を纏う鈴の姿があった。模擬戦でもしていたのだろうか…甲龍の右側のユニットが壊れている。
「一夏! 丁度いいところに……っと、君は確か楯無さんの妹の…簪、だったか」
「おぉ、エリス!」
「あッ、どうも…」
「これは一体…?」
「ドイツの代表候補生がセシリアと中国の凰にケンカを売ったんだそうだ……別に模擬戦は構わんがあれだけ破壊されては見過ごす訳にもいかん……一夏、すまんが手伝ってはもらえないだろうか」
「もちろんだ。一緒にいくよ…」
「わたしも行く!」
「簪…?」
「しかし、君は…」
「大丈夫。機体制御は出来てるから…それに数は多い方がいいと思うし」
「わかった。すまないが付き合ってくれ。では、行くぞ」
「ああ!」
「うん!」
急遽結成された風王騎士団のエリス隊は急いでアリーナ内へ侵入して行った。
一方、冬ニ達はと言うと…
「ごめんね冬ニ。手伝ってもらっちゃって…」
「いいよ。気にしてないし、困った時はお互い様って言うしね」
冬ニとシャルルは今現在、一年生棟の廊下を歩いていた。シャルルが女の子だとわかってから冬ニはシャルルの事を気にかけていて、シャルルが困っていたらいつも手助けに行っている。そして、そのお礼と言うのもなんだが、フランスの代表候補生であるシャルルが冬ニのIS操縦を見て特訓に付き合ってくれている。
「鈴、怒ってなきゃいいんだけどな…」
「そうだね。まさかこんなに遅くなるとは思ってなかったし、理由をいえば許してくれるんじゃないかな?」
「だといいけどな」
そう、今日は鈴も一緒に冬ニの特訓に付き合うと言ってくれたのだ。本当は冬ニと二人でやるつもりだったのだが、その申し出を断る理由が無かったのでOKしたら、その隣で頬を膨らませ、ジト目で睨んでくるシャルル。その理由に気付いていないのは冬ニだけだった…
そして、もうすぐ校舎を出ようとした時だった。
「大変! 第ニアリーナで専用機持ち三人が模擬戦してるって!」
クラスメイトの相川 清香がどこか慌てた表情で教えてくれる。
「第ニアリーナって、鈴がいるところじゃ…!」
「冬ニ、僕たちも行こう!」
「あぁ!」
しばらくたって、第ニアリーナの観客席へと入り、試合状況を確認する。鈴とセシリアがドイツの代表候補生 ラウラ・ボーデヴィッヒとニ対一で勝負していて、持ち前の龍砲やブルー・ティアーズのビーム攻撃を繰り出すがラウラは右手を突き出し、その攻撃をすべて無効化していく。
「な、なんなんだ、あれ?」
「あれは…『AIC』だな」
「箒…来てたんだな」
僕の疑問にいつの間にか隣に来ていた箒が説明してくれる。
「それで『AIC』っていうのは?」
「『アクティブ・イナーシャル・キャンセラー』の略。もともと、ISに搭載されてる『PIC』…パッシブ・イナーシャル・キャンセラー』は知ってるよね? AICはそれを発展させたものなんだ。最大の特徴としては、任意で対象のものの動きを止めれるって事かな…」
「和訳では、『慣性停止結界』だな。授業でも習ってるはずだが?」
「あれ? そうだっけ?」
「全く、お前というやつは…しっかりと理解しているのか?」
「うん…今実際に見て感じてるよ」
シャルルと箒の説明を聞きながら、冬ニはじっと三人の模擬戦を見ていた。その目は真剣そのものだった。
そして、試合はラウラのワンサイドゲームとなっていた。セシリアと鈴はボロボロなのに対し、ラウラは傷一つついていなかった。
「ふんっ、これでおしまいか? ならば、こちらの番だ!」
すると、シュバルツァ・レーゲンから二本のワイヤーブレードが飛び出し、二人の首に巻きつき、拘束する。そして、だめ押しするかの如く至近距離で二人の顔やそれぞれの専用機の装甲を殴打する。
「なっ!? あいつ…!」
「ひどい…! あれじゃ、いくらISの装甲でも耐えられないよ!」
「クソッ!」
シャルルの言った通り、殴打された二人の専用機の装甲はみるみるうちに亀裂が入り、やがて崩れ落ちる。
「ラウラ! やめろ!」
冬ニは必死になってアリーナのシールドを叩き、抗議する。しかし、当のラウラは、
「フッ…」
そんな冬ニを見て、ニヤリと笑う。
「あいつ…! わざと!」
それを見た冬ニは我慢出来ず、右手にはめた白式の待機状態であるガントレットに意識を集中させる。
「来い! 白式!」
冬ニの体が白い光に包まれ、白式を纏った姿を表す。
そして、白式の単一仕様能力である零落白夜を発動し、アリーナのシールドを破壊する。
「はあぁぁっ!!! その手を離せぇぇぇぇ!!!」
冬ニの放った渾身の一撃。しかし、またしてもラウラのAICによって阻まれる。
「フッ…」
「なっ! う、動けない…」
「直線的だな…そんなもの、愚直な人間のやる事だ。やはり敵ではないな…このわたしとシュバルツァ・レーゲンの前では貴様らなぞ有象無象に過ぎん! とっとと消えろ!」
体を拘束された冬ニに向かってレールキャノンが向けられた。
なかなか終わらない……とほほ…
思いつきで書きたい作品も出て来たし、やばい! ドンドン自分の首を絞めてる気がする。