IS使いの剣舞   作:剣舞士

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今回は剣舞のヒロインを出しました。


第22話 武門のファーレンガルト

「私は認めない!貴様らがあの人の弟であるなどと認めてたまるか!」

 

 

あの発言から数日後、冬ニはラウラの事が気になる様だったが、今はシャルル達とISの特訓をしている。

 

 

 

「こ~『ガキィン』、『ズカァン』、『ドカァン』って感じだ!」

 

「なんとなくわかるでしょ〜感覚よ!か・ん・か・く!」

 

「防御の時は右半身を斜め上前方へ五度!回避の時は後方へ二十度反転ですわ!」

 

 

 

それぞれの理論で冬ニに教える箒と鈴とセシリア、だが当の本人は、、

 

 

 

「ごめんみんな、すごく一生懸命に説明してくれるのはありがたいんだけど……全っ然!、分からないんだけど‼」

 

「何度も言っているだろう!」

 

「何でわかんないのよ!バカァ‼」

 

「何故わたくしの理論整然とした説明が分からないんですの?」

 

 

 

そして三人が三人共もう一度冬ニに説明しよう思っていた時だった。

 

 

 

「冬ニ〜!僕と模擬戦やらない?」

 

「シャルル!うん、いいよ!っと言う訳でまた後でね…」

 

「「「うぬぅぅ……」」」

 

 

そう言って冬ニは白式を、シャルルはラファール・リヴァイブを展開する。

 

 

「それじゃあ、行くよ!冬ニ!」

 

「こちらも行くぞ!シャルル!」

 

 

アリーナ内にオレンジと白がぶつかり合う。

 

 

その頃俺はと言うと、、

 

 

 

 

「どうしたんですか楯無さん?難しい顔をして……」

 

「うーん?また依頼が来ちゃってるのよ……」

 

「依頼ですか?今度は何が来たんですか?」

 

 

 

日本の対暗部用暗部の家系である『更識家』。そのため、公には出来ない事件の対処をするのも仕事なのだ。その仕事の内容は色々で、テロ組織の対処や捜索などがあるのだ。

 

 

 

「今回の依頼は、調査なんだけどね~なんか怪しいのよ…」

 

「調査って、一体何を?」

 

「最近、ISの暴走事件が多発しているのよ。それもかなりたちが悪い。」

 

 

そう、最近ではヨーロッパ諸国やアメリカなどでISによる暴走事件が多発していた。その原因は不明。暴走したISも事件が終了すると同時にコアだけが残りの武装は全壊。そのため操縦者にもその被害が出ており、最悪昏睡状態になり、入院と言う報告も来ている。

 

 

 

 

「しかも、これはまだ公になっていないけどその事件が日本でも起こったのよ…つい先週。」

 

「えっ⁈それって本当ですか?」

 

「えぇ、しかも全く同じ様な状態になったらしいわ。」

 

「もしかして、その事件を起こしてるのって『あいつら』なんじゃ……」

 

「いや、そうでもないのよね〜」

 

「え?」

 

「一夏君、今回の事件彼らが関わってるとは言い切れないわ…」

 

「なんでですか?」

 

「一夏君、この日本にも各国のIS関連の企業があるわ……データを取るためにね。」

 

 

 

そう、この日本にも各国のIS関連の企業は存在する。現在、多く配備されてるのは第二世代ISだが今最も主流になっているのは第三世代である。しかし、未だに実験機の域を出ていないためそのデータ収集が必要だからだ。

 

 

 

 

 

「それで、今回はどうするんですか?」

 

「もちろん調査はするわ。だけど、私の所にも別の依頼が来ているのよ…だから一夏君、今回の件頼める?」

 

「……了解です。」

 

「あっ!今回は彼女と共に調査してもらうからね♪」

 

「彼女?」

 

 

 

すると、生徒会室の扉が開かれ、そこに立っていたのは蒼い髪をポニーテールで結ぶ鳶色の瞳の少女だった。

 

 

「失礼します。……お呼びでしょうか?」

 

「うん!今回の調査、一夏君と一緒にお願いね♪」

 

「あっ、は、はい!」

 

「この子は?」

 

「一年三組のエリス・ファーレンガルトと申します。」

 

「ファーレンガルト⁉ファーレンガルトってイギリスの有名な武門の貴族の?」

 

「えぇ、そのファーレンガルトさん♪……彼女は生徒会直轄の風紀委員会の様なものの委員長なの。それに専用機も持ってるし、腕もなかなかのものよ!」

 

「風紀委員?そんなのがあったんですか……」

 

「そんなのとは、失礼だな君は…正確には、『風王騎士団(シルフィード)』と言う名前があるんだ!」

 

「そうだったか……すまない。」

 

「本当だぞ、毎回君たちの馬鹿騒ぎの後始末をしているのも我々風王騎士団なんだからな…」

 

「うぅーすいません……」

 

「まぁ~まぁ~それくらいにして置いて後の事は頼んだわよ…一夏君、エリスちゃん。」

 

「了解です。」

「分かりました。」

 

 

そうして、生徒会室を出ようとした時楯無さんが俺を呼んだ。

 

 

 

「あっ!待って一夏君!」

 

「何ですか?」

 

「実は君には言っておこうと思ってたんだけど、今回の依頼で私は少しここを離れるわ……そしてタイミングが良いのか悪いのか分からないんだけど、彼女が帰ってくるのよ……」

 

「彼女?って誰ですか?」

 

「一夏君、この学園の生徒会長の肩書きは知っているわね。」

 

「はい…確か『学園最強』でしたよね……」

 

「そう、でも実は私以外にもう一人『学園最強』がいるの…」

 

「もう一人の『学園最強』?」

 

「そう、彼女もIS委員会からの依頼で学園を離れてたんだけどその任務が終わって帰って来るって昨日連絡があったの。」

 

「それで、誰なんですか?」

 

「一夏も知っている人物……エリスちゃんの義理のお姉さん『ヴェルサリア・イーヴァ・ファーレンガルト』よ!」

 

「ヴェルサリア……どこかで聞いた名前だな……」

 

「何言ってるの!二年前にあなたが初戦で戦った相手でしょう⁉」

 

「っ‼そうか!あの時の……」

 

 

 

そう、俺は二年前にそのヴェルサリアと戦ったんだ。そして俺が勝った。確か、美しいブロンドの髪をした少女だったはずだ。

 

 

(彼女もこの学園に入っていたのか……)

 

 

「今の彼女には、気を付けなさい……一夏の腕を信じてない訳ではないけど…おそらくこの学園では一番手強いはずよ!」

 

 

「…………分かりました。肝に命じておきます。」

 

「うん、それじゃ後はお願いね。」

 

 

 

そして、生徒会室を出た俺たちは風王騎士団の本部までの案内をエリスがしてくれると言うので今一緒に廊下を歩いていた。

 

 

 

 

 

「改めて、俺は織斑一夏。一夏って呼んでくれ。」

 

「分かった。私はエリス・ファーレンガルト。私の事もエリスと呼んでくれ。よろしくな一夏!」

 

「あぁ、こちらこそよろしくだエリス!」

 

 

 

とても礼儀正しく、凛々しい雰囲気を纏ったエリス。武門の筆頭ファーレンガルト家の次女である彼女はまさしく『騎士』と言った感じだった。

 

 

 

「ここが風王騎士団の本部だ。明日から君も騎士団員として、任務についてもらう。」

 

「了解した。それじゃまた明日な。」

 

「うむ。明日からよろしく頼む。」

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ISを格納している倉庫に怪しい人影が一つ。

 

 

 

「ふ~ん、ここがIS学園……流石ISが多く配備されてるわね~。」

 

 

 

その人影はゆっくりの打鉄とリヴァイブに近づく。

 

 

「今回はここで実験させてもらおうかしらね……とても面白いデータが取れそうだわ♪」

 

およそ十分ぐらいでその人影は姿を消し、闇に紛れて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はエリスさんに登場してもらいました。
いや〜風王騎士団の所どうしようか迷ってしまって、結局エリスさんも出そうと思いました。エリスさんは一夏のヒロイン候補で考えてます。


ちなみにエリスの専用機はこんな感じです。



機体名 シムルグ
世代 第二世代
武装 槍×1
剣×1


機体自体はラファール・リヴァイブを改良したもので、第三世代兵器のイメージインターフェーズを用いて風を操る。もちろん精霊魔術をISの技として出します。


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