IS使いの剣舞   作:剣舞士

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すいません更新遅れました。
最近、PS Vitaを買いましてSAOホロウ・フラグメントをやっています。いやー面白いですね。


第18話 最強の剣舞姫の剣舞

「レ、ス、ティア?」

 

「久しぶりね。一夏。」

 

「レスティア…本当に君なのか⁈何で君がこんな所に……⁉」

 

 

久しぶりの再会。ずっと捜し続け、やっと会えたのに俺の感情はひどく複雑だった。

 

 

「レスティア…答えてくれ…何で君がこんな所にいるんだ⁉何であの時、急にいなくなったんだ⁉」

 

 

「そうね……理由は、私には目的があるから…かしらね。」

 

 

「目的? 目的ってなんだよ。まさか、あいつを連れて来たのも君が⁈」

 

 

「えぇ、そうよ…」

 

「ッ‼」

 

 

衝撃の事実に驚きを隠せない俺は、レスティアに対して辛辣に当たる。

 

 

「何で……何でこんな…‼」

 

「あなたが望んだ事だからよ…」

 

「ッ‼」

 

(俺が…望んだ?この状況を?そ、そんな……俺は…)

 

 

絶望したかの様な顔でレスティアを見てみると、彼女は今まで俺の見た事のないとても怪しげで不気味な表情で笑っていた。

 

 

「俺が…君を変えてしまったのか?」

 

 

誰に問いかけたのか自分でもわからなかったが、とても信じたくはなかった。そう思っているとアリーナ内から大きな爆発音が聞こえてきた。

 

 

「もうそろそろ潮時かしらね?」

 

「ま、待ってくれ……レスティア‼」

 

「待ったわ、一夏。もう二年もね。」

 

 

そう言い残すとレスティアは羽を撒き散らし、姿を消した。

 

 

「そんな…レスティア……どうして。」

 

俺は失意のどん底にいた。とても愛おしく、俺に全てを教えてくれた彼女がたった二年で変わってしまった事にショックを隠せていなかった。

そんな俺を見た楯無さんが、

 

 

「一夏君……今はとにかく、この事態を治めにいくわよ。彼女が何をしたいのか分からないけど、これだけは止めないと!」

 

「あまり……彼女を責めないでやってください。」

 

 

俺は相変わらずうつむき、座りこんでいた。

 

 

「あの子が一夏君の言ってた……」

 

「はい、俺のかつての相棒です。」

 

「だったらなおさら、あなたが止めないでどうするの!あなたにはそれだけの力があるんだからここで使わなくで、いつ使うの‼」

 

 

「俺に……そんな力は…」

 

「はぁー。仕方がないわね。」

 

そう言うと楯無さんは、俺に近づき、顔を近づけ俺の唇に唇を重ねていた。

 

 

「むぅ⁈」

 

「んっ、」

 

 

どれくらいそうしてたか分からなかったが、とても長い様で短い時間だった。

 

「いきなりなにを……!!!!」

 

「これで目は醒めた?レン・アッシュベルさん?」

 

「ッ‼ ってショック療法ですか……」

 

「私だって、今のが初めてよ……」

 

「………」

 

「…何か言いなさいよ。私の初めてを奪った感想は?」

 

「え、えっと……その~、柔らかかったですけど……まあ~確かにこいつは効きましたよ。」

 

「そう、ならいいわ……それじゃ後はお願いね一夏君。」

 

「了解!…… 来い! 白桜!!!」

 

俺は白桜を展開し、ISが侵入してきた所から入り、冬ニ達に加勢する。

 

 

「冬ニ! 鈴!」

 

「一兄!」

「一夏!」

 

「あいつは……」

 

「あそこだよ。また煙の中に逃げてった。」

 

「もうこれを何回も繰り返してるのよね……冬ニがさっさと当てないから…」

 

「僕だって当てようとしてるんだよ!でも、あいつの動きが速いんだって!」

 

 

そんな会話をしていた時だった。俺はふと、ある事を思いついた。

 

 

「なぁ、冬ニ。お前と鈴はその攻撃を何回繰り返してたんだ?」

 

「え?大体七回くらいだったかな?けど全然当たらなかった。」

 

「…………」

 

「どうしたのよ一夏?」

 

「なぁ、お前らの話聞いてて思ったんだけどさ、あのISなんだか機械じみてないか?」

 

「はぁ?何言ってんの?ISは元々機械じゃない。」

 

「そうじゃなくて……アレ、本当に人が乗ってんのか?」

 

「何言ってんの、ISは人が乗らないと動かないじゃない。」

 

「あっ!でもあいつ、僕たちが話している時ってあんまり攻撃してこないよね?」

 

「確かに言われてみれば……」

 

 

俺の一言に冬ニも鈴も疑問を感じ始めていた。

 

 

「それに管制室からあいつの様子を見てたが、あいつの武装は、無茶苦茶だ。あんな巨大な腕で、PICがあるとはいえ、あんだけ振り回してたら人間の腕の方がもたねーよ。」

 

 

「なるほど、じゃあアレが無人機だと仮定して攻めてみましょうか。」

 

 

 

鈴の言葉に俺たちは頷く。そして、攻めようとしたその時、

 

 

「一夏ーーー! 冬ニーーー!」

 

「「 箒 ⁈」」

 

「男なら、男ならその程度の敵に勝てなくて何とする‼」

 

 

すると、その声に反応して、ゴーレムIが両手の主砲を箒に向けて放とうとする。

 

 

「まずい!鈴、やってくれ‼」

 

「分かった‼」

 

「冬ニ!『零落白夜』を発動させろ!俺が時間を稼ぐ!」

 

「分かったよ、一兄‼」

 

 

鈴が衝撃砲で牽制し、俺がすかさず剣で斬り裂く。

だが、元々がとても厚い装甲をしているのか、中々シールドエネルギーが削れない。

 

 

(くぅ!硬い!……だったらいいぜ…見せてやるよ!『最強の剣舞姫』の剣舞を!!!)

 

「はあぁぁぁ!!!」

 

 

俺の渾身の一撃がシールドエネルギーの一部を削る。

 

 

「冬ニ、今だ!!!」

 

「『零落白夜』発動!!!うおぉぉぉぉ!!!」

 

白式が黄金色に染まり、ゴーレムに向かって行く。そして、渾身の一撃がゴーレムの右腕を斬り裂いた。

 

 

「今だ、セシリア‼」

 

「「セシリア⁈」」

 

 

鈴と冬ニが驚き、俺の見ていた方を見てみると、そこにはブルー・ティアーズを纏ったセシリアがいた。

 

 

「お任せですわ!!!」

 

 

そう言うと、セシリアがスターライトmkーⅢでゴーレムを打ち抜いた。ゴーレムはその勢いそのままに地面に倒れた。

 

 

「やった!凄いよセシリア!」

 

「ま、まぁー当然ですわね……」

 

冬ニから褒められ顔を赤くするセシリア。全然気にしてないように言うが、説得力には欠けていた。

ゴーレムを沈め、安堵していた俺たちだったが、

 

「冬ニ!まだあいつ動いてる‼」

 

「何ッ⁈」

 

 

すると、煙の中から巨大な左腕が姿を現し、冬ニに向かって大出力のビーム砲を放った。

 

 

「しまっーーー」

 

「冬ニ!」

「冬ニさん!」

 

鈴とセシリアが叫び、冬ニにビーム砲が当たったと思った寸前、

 

 

「くぅっ!うおぉぉぉぉ!!!」

 

「一兄⁉」

 

白桜を纏った一夏によって防がれていた。

 

「いい加減、くたばりやがれぇぇぇ!!!」

 

そう叫んだ瞬間、白桜が光を放ち始めた。

 

 

「単一仕様能力 『光輪乱舞』 発動」

 

 

白桜からの情報が俺の頭の中に流れ込んでくる。

そして、ゴーレム目掛けて突進している時、ふいに頭痛が襲いかかる。

 

 

(悪いレスティア……今必要なのはお前の力じゃない………今必要なのは、ここにいるみんなを守るための力だ!!!)

 

 

「おぉぉぉぉっらあぁぁ!!!」

 

 

 

そして、俺はビームを霧散させながら、ゴーレムに超高速で近づき、ゴーレムの胴体を真っ二つに斬り裂いた。

 

 

(あれ?この光景………)

(どこかで見た様な気がいたしますわね……)

 

 

ゴーレムを撃破した一夏の背中を見て鈴とセシリアはそんな事をおもったが、

 

 

(まあ~勘違いよね……)

(まあ~勘違いですわよね……)

 

そんなこんなで、今回の襲撃事件は一件落着となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ども~剣舞士です。

一応これが一夏の専用機である白桜のスペックデータです。


機体名 白桜(しろざくら)
世代 第三世代
武装 純白の片刃直剣x1
小太刀x2

特殊武装 『刀剣変化』
白桜の主要武器である片刃直剣『テルミヌス・エスト』を短剣から大型のバスターブレードまで変化させる事が出来る。

単一仕様能力 『光輪乱舞』
白桜のシールドエネルギーを高密度に圧縮し、それを解放する事で機動力、攻撃力、防御力などの全ての能力を高めることが出来る。しかし、限界時間があり、最大300秒まで維持出来る。



だいたいこんな感じでどうでしょう……ちなみに、『光輪乱舞』はガンダムOOのトランザムシステムをイメージして頂けると助かります。そして、白桜の両肩に浮いているユニットもダブルオーライザーの肩部の装甲をイメージして頂けると嬉しいです。


次回はあのキャラをいよいよ出そうかなと思ってみたりしてます。感想待ってまーす。

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